この章では、Oracle Service Busソフトウェアのインストール方法について説明します。
インストール・プロセスを開始する前に、システム環境が検証済であり(第1.4項)、Oracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャがOracleホームにインストールされている(『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』)ことを確認します。
この章が終わるまでに、Oracle Service BusソフトウェアがOracleホームにインストールされます。
この章の内容は次のとおりです。
インストール・プログラムを起動するには、次の手順を実行します。
ターゲットのシステムにログインします。
このインストーラでは、動作保証されたJDKがシステムに存在している必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、12c (12.1.3)の該当する動作保証ドキュメントを参照してください。
インストール・プログラムをダウンロードしたディレクトリに移動します。
次の例に示すように、システム上のJDKディレクトリからjava
実行可能ファイルを呼び出すことにより、インストール・プログラムを起動します。
UNIXオペレーティング・システム:
/home/Oracle/jdk7_55/jdk1.7.0_55/bin/java -jar fmw_12.1.3.0.0_osb.jar
Windowsオペレーティング・システム:
C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_55\bin\java -jar fmw_12.1.3.0.0_osb.jar
これらの例のJDKの場所は、システム上の実際のJDKの場所に置き換えてください。
注意: インストーラをサイレント・モードで起動して、インストール・プロセス中に構成オプションが表示されないようにすることもできます。サイレント・インストールまたはコマンド行インストールの詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのサイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。 |
インストール・プログラムが表示されたら、インストールの準備は完了です。各インストール・プログラム画面の説明については、第2.2項を参照してください。
インストール・プログラムでは、表2-1にリストした順序で一連の画面が表示されます。
インストール画面の追加情報が必要な場合は、画面の名前をクリックしてください。追加の指示が必要な場合は、インストール画面で「ヘルプ」をクリックすることもできます。
表2-1 Oracle Service Busのインストール画面
画面 | 説明 |
---|---|
インストール・インベントリの設定 |
UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。 中央インベントリの詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。 Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。 |
ようこそ |
この画面は、製品インストーラの紹介です。 |
インストール場所 |
この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。 「表示」をクリックすると、Oracle Service Busが正しいOracleホームにインストールされていることを確認できます。このOracleホームには、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャが含まれている必要があります。 Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールと構成用のディレクトリの選択に関する項を参照してください。 |
インストール・タイプ |
この画面を使用して、インストールのタイプ、つまり、インストールする製品と機能セットを選択します。 「Service Bus」を選択します。 |
前提条件のチェック |
この画面では、対象のシステムが最小限の要件を満たしているかどうかを確認します。 前提条件チェックを完了前の任意の時点で停止するには、「停止」をクリックします。 「停止」の選択後に、再度チェックを実行するには、「再実行」をクリックします。 前提条件チェックを省略して、次の画面に移動する場合は、「スキップ」をクリックします。ただし、チェックをスキップしたかどうかに関係なく、システムが最小要件を満たしていない場合は、ソフトウェアをインストールできず、「インストールの進行状況」画面にエラー・メッセージが表示されます。 確認済のタスクのリストを表示する場合は、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示する場合は、「ログを表示」を選択します。 警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、第1.4項に記載されているドキュメントのいずれかを参照してください。 |
インストール・サマリー |
この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。レスポンス・ファイルは、今後、サイレント・インストールを実行する場合に使用できます。 サイレント・インストールまたはコマンド行インストールの詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのサイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
インストールの進行状況 |
この画面では、インストールの進行状況を確認できます。インストール中に実行された手順を表示する場合は、「メッセージの表示」を選択します。 進捗バーが100%完了になった後で、「次へ」をクリックします。 |
インストール完了 |
この画面で情報を確認し、将来の参照用にOracleホームとインストール・ログ・ファイルの場所をメモします。また、インストール後の次の手順にすばやく目を通します。「終了」 をクリックしてインストーラを終了します。 |
インストールを完了したら、次のタスクを正常に実行することで、インストールを確認できます。
インストール・ログ・ファイルの内容を調べて、問題が発生していないことを確認します。デフォルトでは、インストーラはログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/log
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs
(Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに書き込みます。
ログ・ファイルの説明とその場所の詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのインストール・ログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。
インストールの内容は、インストール時に選択したオプションに応じて変化します。
インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要なディレクトリに関する項を参照してください。
viewInventory
スクリプトを使用して、Oracleホームの内容を表示することもできます。詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。