4 WebLogicドメイン構成後の次のステップ

この章では、新しく作成したOracle Service Busドメインで実行する一般的なタスクについて説明します。

この章の内容は次の項のとおりです。

第4.1項「基本的な管理タスクの実行」
第4.2項「追加のドメイン構成タスクの実行」
第4.3項「高可用性向けの環境の準備」

4.1 基本的な管理タスクの実行

表4-1に、新しく作成したドメインで実行する可能性がある一般的な管理タスクの一部を示します。

表4-1 新しいドメインの基本的な管理タスク

タスク	説明	詳細情報
Fusion Middleware管理ツールの習熟	環境の管理に使用できる各種ツールについて習熟します。	『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項。
製品およびサーバーの起動と停止	Oracle Fusion Middleware (管理サーバー、管理対象サーバー、コンポーネントを含む)の起動方法と停止方法について学習します。	『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの起動および停止に関する項。
Secure Sockets Layer (SSL)の構成	Oracle Fusion Middlewareコンポーネント間で、SSLを使用したセキュアな通信を設定する方法について学習します。	『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion MiddlewareでのSSLの構成に関する項。
Oracle Fusion Middlewareの監視	Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのステータスを追跡する方法について学習します。	『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareのモニタリングに関する項。
バックアップ手順とリカバリ手順の理解	Oracle Fusion Middlewareのバックアップとリカバリの推奨手順について学習します。	『Oracle Fusion Middlewareの管理』のバックアップおよびリカバリの概要に関する項。

4.2 追加のドメイン構成タスクの実行

表4-2に、新しく作成したドメインで実行する可能性がある、追加のタスクの一部を示します。

表4-2 追加のドメイン構成タスク

タスク	説明	詳細情報
アプリケーションのデプロイ	Oracle Fusion Middlewareにアプリケーションをデプロイする方法について学習します。	『Oracle Fusion Middlewareの管理』のアプリケーションのデプロイに関する項。
ドメインへのWeb層のフロントエンドの追加	OracleのWeb層はWebページ(静的および動的)をホストし、組込みのクラスタリング、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーの機能に加え、セキュリティと高パフォーマンスを提供します。特に、Web層にはOracle HTTP Serverが含まれています。	Oracle HTTP Serverのインストールおよび構成の、WebLogic ServerドメインでのOracle HTTP Serverのインストールと構成の手順に従ってください。また、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインへの複数製品のインストールに関する項の重要な情報も参照してください。
使用するトポロジにあわせたCoherenceのチューニングと構成	標準のインストール・トポロジには、記憶域が有効な管理対象のCoherenceサーバーを含む、Coherenceクラスタがあります。この構成は、Coherenceを使用する際のよい開始点になりますが、特定の要件によっては、本番環境でパフォーマンスを向上するために、Coherenceのチューニングと再構成を検討してください。	Coherenceクラスタについては、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のCoherenceクラスタの構成および管理に関する項を参照してください。 Coherenceのチューニングについては、Oracle Coherenceの管理を参照してください。 HTTPセッション・データをCoherenceに格納する方法については、『Oracle CoherenceWebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のWebLogic ServerでのCoherenceWebの使用に関する項を参照してください。 Coherenceアプリケーションの作成およびデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Server Oracle Coherenceアプリケーションの開発』を参照してください。

タスク

説明

詳細情報

アプリケーションのデプロイ

Oracle Fusion Middlewareにアプリケーションをデプロイする方法について学習します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のアプリケーションのデプロイに関する項。

ドメインへのWeb層のフロントエンドの追加

OracleのWeb層はWebページ(静的および動的)をホストし、組込みのクラスタリング、ロード・バランシングおよびフェイルオーバーの機能に加え、セキュリティと高パフォーマンスを提供します。特に、Web層にはOracle HTTP Serverが含まれています。

Oracle HTTP Serverのインストールおよび構成の、WebLogic ServerドメインでのOracle HTTP Serverのインストールと構成の手順に従ってください。

また、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインへの複数製品のインストールに関する項の重要な情報も参照してください。

使用するトポロジにあわせたCoherenceのチューニングと構成

標準のインストール・トポロジには、記憶域が有効な管理対象のCoherenceサーバーを含む、Coherenceクラスタがあります。この構成は、Coherenceを使用する際のよい開始点になりますが、特定の要件によっては、本番環境でパフォーマンスを向上するために、Coherenceのチューニングと再構成を検討してください。

Coherenceクラスタについては、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のCoherenceクラスタの構成および管理に関する項を参照してください。

Coherenceのチューニングについては、Oracle Coherenceの管理を参照してください。

HTTPセッション・データをCoherenceに格納する方法については、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のWebLogic ServerでのCoherence*Webの使用に関する項を参照してください。

Coherenceアプリケーションの作成およびデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Server Oracle Coherenceアプリケーションの開発』を参照してください。

4.3 高可用性向けの環境の準備

表4-3に、標準のインストール環境を高可用性向けにスケール・アウトする必要がある場合に実行するタスクを示します。

表4-3 高可用性向けの環境の準備に必要なタスク

タスク	説明	詳細情報
複数のホスト・コンピュータへのスケール・アウト	高可用性を有効にするには、別のホスト・コンピュータにフェイルオーバー機能を提供することが重要です。そうすることで、1台のコンピュータが停止しても、デプロイされたアプリケーションの利用者に対してご使用の環境でサービスを継続的に提供できます。	高可用性ガイドのトポロジのスケール・アウト(マシン・スケールアウト)に関する項。
Web層コンポーネントの高可用性の構成。	Web層のフロントエンドを追加した場合、WebLogic Serverソフトウェアのほかに、Web層も高可用性向けに構成する必要があります。	高可用性ガイドのWeb層コンポーネントの高可用性の構成に関する項。
フロントエンドのロード・バランサの設定	ロード・バランサを使用すると、より均等にリクエストをサーバーに分散できます。	高可用性ガイドの高可用性環境でのサーバーのロード・バランシングに関する項およびロード・バランサの構成に関する項。
ノード・マネージャの構成	ノード・マネージャは、離れた場所から管理サーバー・インスタンスや管理対象サーバー・インスタンスを起動、停止および再起動できます。このドキュメントは、ドメインごとにノード・マネージャが構成されていることを前提としています。ノード・マネージャの高度な構成オプションおよび機能の詳細は、ノード・マネージャのドキュメントを参照してください。	Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理を参照してください。