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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.1.3)
E59420-01
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4 Oracle Data Integrator Studioの構成

この章では、Oracle Data Integrator (ODI) Studioのインストールと構成の方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 ODI Studioについて

Oracle Data Integrator Studioは、ODIを構成および管理するための開発者のインタフェースです。Studioは、スタンドアロンまたはエンタープライズ・オプションの一部として、指定されたORACLE_HOMEの下にインストールされます。ODI Studioには、ODIアーティファクト(デザイナ、オペレータ、トポロジおよびセキュリティ)を管理するための4つのグラフィカル・ナビゲータが用意されています。

また、ODI Studioではオンデマンドで直接ジョブを実行でき、開発や初期テストに使用できます。

4.2 データベース・スキーマの作成

ODIトポロジを構成する前に、第3章「マスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・スキーマの作成」の説明に従って、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してマスター・リポジトリおよび作業リポジトリ・データベース・スキーマを作成します。

4.3 ODI Studioの起動

ODI Studioを起動する手順は次のとおりです。:

  1. ORACLE_HOME/odi/studioディレクトリに移動します。

  2. ODI Studioを起動します。

    UNIXオペレーティング・システム:

    ./odi.sh
    

    Windowsオペレーティング・システム:

    odi.exe
    

4.4 マスター・リポジトリへの接続

エージェントを作成する前にマスター・リポジトリに接続する必要があります。


注意:

現在使用中の同じコンピュータにOracle Data Integratorの前のバージョンをインストールしてある場合、前のインストールからODI Studioにプリファレンスおよび設定をインポートするかどうか質問されます。この項のタスクおよび説明では、Oracle Data Integratorの前のバージョンがコンピュータ上に存在しないことを前提としています。

詳細は、ODI Studioの「ヘルプ」メニューのトピックを参照してください。


タスク1 スタート・ガイド

ODI Studioメニューから「ファイル」「新規(N)」の順に選択します。

新規ギャラリ画面で「新規ODIリポジトリ・ログインの作成」を選択して「OK」をクリックします。

タスク2   ログインの作成

「Oracle Data Integratorログイン」画面で、プラス記号(+)アイコンをクリックして新しいログインを作成します。「リポジトリ接続情報」画面で次のようにします。

  • 「Oracle Data Integrator接続」セクション:

    • ログイン名: カスタム・ログイン名を指定します。

    • ユーザー: SUPERVISOR(すべて大文字)を指定します。

    • パスワード: RCUカスタム変数画面のスーパーバイザ・パスワードを指定します。

  • 「データベース接続(マスター・リポジトリ)」セクション

    • ユーザー: マスター・リポジトリのスキーマ・ユーザー名を指定します。これは、RCUのコンポーネントの選択画面で指定したprefix_ODI_REPOである必要があります。

    • パスワード: マスター・リポジトリのスキーマ・パスワードを指定します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面で指定したものです。

    • ドライバ・リスト: ドロップダウン・リストから適切なデータベース・ドライバを選択します。

    • URL: 接続URLを指定します。ドライバの接続詳細は、拡大鏡アイコンをクリックしてください。

  • 「作業リポジトリ」セクションで、「マスター・リポジトリのみ」を選択します。

studio_repo_connection.gifの説明が続きます
図studio_repo_connection.gifの説明

「テスト」をクリックして接続をテストし、エラーがあれば修正します。テストが成功したら、「OK」をクリックして接続を作成します。

タスク3   新しいウォレット・パスワードの指定

「新規ウォレット・パスワード」画面で新しいウォレット・パスワードを指定および確認します。

タスク4   マスター・リポジトリへのログイン

新しいログインの作成に成功したら、ODI Studioに戻ります。

「リポジトリへの接続」を選択し、要求された場合新しいウォレット・パスワードを指定します。

ウォレット・パスワードを指定した後、「Oracle Data Integratorログイン」画面が表示されます。次の情報を指定してログインします。

  1. 「ログイン名」フィールドのドロップダウン・メニューで、作成した新しいログインの名前を選択します。

  2. ユーザー名としてSUPERVISORを指定します。

  3. スーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定します。

studio_odi_login.gifの説明が続きます
図studio_odi_login.gifの説明

ログインしたら、第4.5項の手順に従ってエージェントを作成します。

4.5 ODI Studioを使用したマスター・リポジトリでのエージェントの作成

物理エージェントは、単一のスタンドアロン・エージェントまたはJava EEエージェントに対応します。物理エージェントは、トポロジに一意の名前が必要です。

起動順序の一部としてエージェントがマスター・リポジトリに接続し、その名前で定義された物理エージェントがないか確認します。そのエントリが見つかった場合、エージェントは起動を続行し、起動した後、それ自体のスケジュール済ジョブをすべてリポジトリから読み取って処理を開始します。

エージェントに対する物理エージェント・エントリがない場合、エージェントの起動は失敗します。

この項の手順に従って、ODI Studioのリポジトリへの接続後にODIエージェントを作成します。


注意:

エージェント・タイプを構成せず、ODI Studioを使用するのみの場合は、Java EEエージェントおよびスタンドアロン・エージェントを作成するための次の手順は必要ありません。


タスク1   Oracle Data Integratorトポロジへのエージェントの追加

左側のナビゲーション・ペインで「トポロジ」タブを選択し、「エージェント」を右クリックしてから「新規エージェント」を選択します。

studio_add_new_agent.gifの説明が続きます
図studio_add_new_agent.gifの説明

タスク2   エージェント詳細の指定

次の表に要約するように、新規エージェントの詳細を指定します。

フィールド 説明

名前

エージェント名としてOracleDIAgent1を指定します。

この名前は、第7.2.2項タスク8で指定したシステム・コンポーネント名と一致する必要があります。

ホスト

エージェントが稼働しているマシンのIPアドレスまたは名前を入力します。"localhost"を使用しないでください。

ポート

エージェントがリスニングしているポート番号を入力します。


この画面のフィールドの詳細は、『Oracle Data Integratorの管理』の物理エージェントの作成に関する項を参照してください。


注意:

使用中の環境にクラスタに対するフロントエンドとしてOracle HTTP Serverが機能しているクラスタが含まれている場合、かわりにOracle HTTP Serverホストのホスト名およびポートを指定する必要があります。


studio_config_new_agent_1.gifの説明が続きます
図studio_config_new_agent_1.gifの説明

タスク3   変更の保存

「ODI Studio」メニューから「ファイル」を選択し、すべて保存を選択して変更を保存します。

4.6 新しいエージェントの起動

新しいエージェントを起動するには、次のいずれかの項を参照してください。

新しいJava EEエージェントを起動するには、第5.4項「Java EEエージェントの起動」を参照してください。

新しいスタンドアロン・エージェントを起動するには、第6.4項「ノード・マネージャを使用したスタンドアロン・エージェントの起動」を参照してください。

新しいコロケート・スタンドアロン・エージェントを起動するには、第7.4項「コロケート・スタンドアロン・エージェントの起動」を参照してください。

4.7 次の手順の実行

第8.1項には基本的な管理タスクが含まれています。この項に記載されているタスクに習熟し、それらを適宜実行してドメインが適切に構成されていることを確認する必要があります。

第8.2項には、その他のOracle Fusion Middleware製品および機能を利用する追加のドメイン構成タスクが含まれています。

第8.3項には、開発用にOracle Data Integrator環境を準備するために役立つ共通タスクが含まれています。

第8.4項には、使用中の環境を高可用性環境に移行する準備に役立つ重要なタスクが含まれています。