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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート
12c (12.1.3)
E56216-05
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2 パッチ適用とアップグレード

この章では、Infrastructureのアップグレードに関する問題について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 製品のアップグレードに関する問題

この項の内容は次のとおりです。

2.1.1 「ログ」ボタンでログが表示されない

Upgrade Assistantウィザードの「ログ」ボタンによってログが表示されません。

Upgrade Assistant以外の外部テキスト・エディタを使用してログを表示してください。

2.1.2 アップグレード後の標準ワークスペース・ダッシュボードにメンバー情報が表示されない

12c (12.1.3)へアップグレードすると、標準ワークスペース・ダッシュボードに表示されるメンバーごとのパフォーマンスのグラフは、新しい12cインスタンスのみに対して使用可能で、進行中、ハイブリッドまたは終了(クローズ)済の11gインスタンスに対しては使用できません。ただし、カスタム12cワークスペース・ダッシュボードには、メンバー情報がそのまま表示されます。

2.1.3 再構成時にSAXParseExceptionが発生する場合がある

-log_priority=ALLを使用して再構成ウィザードを起動すると、次の例外がreconfig.logファイルに表示されます。

[org.xml.sax.SAXParseException; lineNumber: 3; columnNumber: 77; cvc-elt.1:
Cannot find the declaration of element 'stringSubsInfo'.]

この例外は無視できます。

2.1.4 Oracle SOA Suite 12cはOracle以外のデータベースおよびサード・パーティ製アプリケーション・サーバーをサポートしない

Oracle以外のデータベースを使用して作成されたインスタンスは、Oracle Fusion Middleware 12cに移行できません。クローズ済のインスタンスをOracle Fusion Middleware 11gからOracle Fusion Middleware 12cに移行するには、サポートされているOracle Databaseを使用して新しい12c SOAドメインを作成する必要があります。アクティブな11gインスタンスは、既存の11gサーバーを使用して終了させる必要があります。

2.1.5 再構成時にMissingResourceExceptionが発生する場合がある

-log_priority=ALLを使用して再構成ウィザードを起動すると、次の例外がreconfig.logファイルに表示されます。

java.util.MissingResourceException: No bundle found for base name
config-template

この例外は無視できます。

2.1.6 ロールなしで作成された11g (11.1.1.7)コンポジットの分析データが12cに移行されない

ロールが定義されていない11g (11.1.1.7)コンポジットの分析データは12cに移行されません。

2.1.7 アップグレード後の構成時にMDSスキーマ・データが移入されない

Oracle Fusion Middleware製品をリリース11g (11.1.1.6)からリリース12c (12.1.3)にアップグレードした後に「構成ウィザード」を実行すると、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面のスキーマ表にMDSスキーマ・データが移入されない可能性があります。

続行する前に、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面のスキーマ表に手動でMDSスキーマ・データを入力する必要があります。

2.1.8 アップグレード後に通知キューが選択できない

Oracle SOA Suiteをリリース11g (11.1.1.6) MLRからリリース12cにアップグレードした後、Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationランタイム設定から通知キューを選択できる必要があります。

ただし、アップグレード後のOracle SOA Suite for Healthcare Integrationの通知キュー・ドロップダウン・リストには、「内部にJMS送信」チャネルが表示されません。

この問題を回避するには、他のOracle SOA Suite for Healthcare Integrationランタイム設定を変更または更新し、変更を保存します。その後、Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationの通知キュー・リストに「内部にJMS送信」チャネルが表示されます。

2.1.9 移行後にBusiness Process Composerがフリーズするように見える

リリース11g (11.1.1.7)からリリース12c (12.1.3)に環境をアップグレードした後にOracle Business Process Composerにログインすると、プロセスの移行が起動されます。移行が終了すると、デフォルトのスペースが作成され、プロジェクトが移行されます。ただし、コンポーザはフリーズしたように見えます。

回避策としては、コンポーザをログアウトし、ブラウザを閉じてブラウザのキャッシュを消去します。その後、再度ログインし、コンポーザでの作業を継続します。

2.1.10 Oracle HTTP Serverのアップグレードでノード・マネージャ構成が上書きされる

Oracle HTTP Serverのリリース11g (11.1.1.7)から12c (12.1.3)へのアップグレード時に、アップグレード中の管理対象サーバーがHTTP Serverと同じドメインにあり、ノード・マネージャのポートの値がカスタマイズされていると、再構成ウィザードによって、ノード・マネージャおよび管理対象サーバーが正常にアップグレードされます。しかし、Upgrade Assistantを実行してコンポーネント構成をアップグレードするときに、Upgrade Assistantによって、カスタマイズ済のノード・マネージャ構成がノード・マネージャのデフォルトのホストおよびポートの値で上書きされます。結果として、新しいマシン・エントリがWebLogic Server管理コンソールに作成されます。そして、再構成ウィザードによって、管理対象サーバーがこの新しい稼働していないマシン・セットに割り当てられます。

Upgrade Assistantの実行後、config.xmlに重複したノード・マネージャを参照しているOracle HTTP Serverインスタンスがある場合は、次の手順に従ってそのインスタンスを修正します。

  1. nodemanager.propertiesファイルを修正し、リスニング・ポートを正しい値に設定します。

    この値は、以前のバージョンで使用されていたものと同じポートの値を含み、ノード・マネージャ・インスタンスのconfig.xmlの値と一致している必要があります。

  2. ノード・マネージャを再起動します。

  3. WebLogic管理サーバー経由で構成を修正し、NodeManagerMBeanおよびMachineMBeanの重複を削除します。

  4. すべての削除したMachineMBeanへの参照を、有効なMachineMBeanを指すように変更します。

  5. WebLogic管理サーバーを再起動します。

2.1.11 アップグレード時にEDN-JMSバックログ・イベントが移行しない

Oracle Fusion Middleware 11gからOracle Fusion Middleware 12cへアップグレードする際に、EDN-JMSキューのバックログ・イベントは移行しません。

アップグレードの前に、バックログ・イベントがJMSキューに存在しているかを確認します。アップグレードの終了後、これらのバックログ・イベントがキューの中にないことを検証します。

JMSキューにバックログ・イベントがあるかどうかは、Oracle WebLogic Server管理コンソールで確認できます。

  1. 「ドメイン構造」から、「soainfra」「サービス」「メッセージング」「JMSモジュール」「SOAJMSModule」「EDNQueue」を選択します。

  2. 「監視」タブを選択します。

  3. 「SOAJMSModule」および「EDNQueue」を選択し、「メッセージの表示」をクリックします。

2.2 製品のパッチ適用に関する問題

この項の内容は、次のとおりです。

2.2.1 ユーザーがパッチ適用処理を終了した後でも再生成されたライブラリがOPatchによってリストアされない

OPatchポストスクリプトが失敗し、ユーザーがパッチ適用処理を続行せずに終了した場合、OPatchは再生成されたライブラリを正しくリストアしません。

OPatchログを確認して、ライブラリが再生成されたかどうかを判断します。ライブラリが再生成された場合、パッチを再度適用します。OPatchポストスクリプトが再度失敗した場合、「y」を選択してパッチ適用処理を続行します。このとき、OPatchは自動的にパッチをロールバックしないため、ユーザーがOPatchを手動でロールバックして、パッチ適用前の環境をリストアする必要があります。

パッチのロールバック方法の詳細は、『Opatchによるパッチ適用』のOPatchを使用したOracle Fusion Middlewareへのパッチの適用に関する項を参照してください。