| Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート 12c (12.1.3) E56216-05 |
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この章では、Infrastructureのアップグレードに関する問題について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
Upgrade Assistantウィザードの「ログ」ボタンによってログが表示されません。
Upgrade Assistant以外の外部テキスト・エディタを使用してログを表示してください。
12c (12.1.3)へアップグレードすると、標準ワークスペース・ダッシュボードに表示されるメンバーごとのパフォーマンスのグラフは、新しい12cインスタンスのみに対して使用可能で、進行中、ハイブリッドまたは終了(クローズ)済の11gインスタンスに対しては使用できません。ただし、カスタム12cワークスペース・ダッシュボードには、メンバー情報がそのまま表示されます。
-log_priority=ALLを使用して再構成ウィザードを起動すると、次の例外がreconfig.logファイルに表示されます。
[org.xml.sax.SAXParseException; lineNumber: 3; columnNumber: 77; cvc-elt.1: Cannot find the declaration of element 'stringSubsInfo'.]
この例外は無視できます。
Oracle以外のデータベースを使用して作成されたインスタンスは、Oracle Fusion Middleware 12cに移行できません。クローズ済のインスタンスをOracle Fusion Middleware 11gからOracle Fusion Middleware 12cに移行するには、サポートされているOracle Databaseを使用して新しい12c SOAドメインを作成する必要があります。アクティブな11gインスタンスは、既存の11gサーバーを使用して終了させる必要があります。
-log_priority=ALLを使用して再構成ウィザードを起動すると、次の例外がreconfig.logファイルに表示されます。
java.util.MissingResourceException: No bundle found for base name config-template
この例外は無視できます。
ロールが定義されていない11g (11.1.1.7)コンポジットの分析データは12cに移行されません。
Oracle Fusion Middleware製品をリリース11g (11.1.1.6)からリリース12c (12.1.3)にアップグレードした後に「構成ウィザード」を実行すると、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面のスキーマ表にMDSスキーマ・データが移入されない可能性があります。
続行する前に、「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面のスキーマ表に手動でMDSスキーマ・データを入力する必要があります。
Oracle SOA Suiteをリリース11g (11.1.1.6) MLRからリリース12cにアップグレードした後、Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationランタイム設定から通知キューを選択できる必要があります。
ただし、アップグレード後のOracle SOA Suite for Healthcare Integrationの通知キュー・ドロップダウン・リストには、「内部にJMS送信」チャネルが表示されません。
この問題を回避するには、他のOracle SOA Suite for Healthcare Integrationランタイム設定を変更または更新し、変更を保存します。その後、Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationの通知キュー・リストに「内部にJMS送信」チャネルが表示されます。
リリース11g (11.1.1.7)からリリース12c (12.1.3)に環境をアップグレードした後にOracle Business Process Composerにログインすると、プロセスの移行が起動されます。移行が終了すると、デフォルトのスペースが作成され、プロジェクトが移行されます。ただし、コンポーザはフリーズしたように見えます。
回避策としては、コンポーザをログアウトし、ブラウザを閉じてブラウザのキャッシュを消去します。その後、再度ログインし、コンポーザでの作業を継続します。
Oracle HTTP Serverのリリース11g (11.1.1.7)から12c (12.1.3)へのアップグレード時に、アップグレード中の管理対象サーバーがHTTP Serverと同じドメインにあり、ノード・マネージャのポートの値がカスタマイズされていると、再構成ウィザードによって、ノード・マネージャおよび管理対象サーバーが正常にアップグレードされます。しかし、Upgrade Assistantを実行してコンポーネント構成をアップグレードするときに、Upgrade Assistantによって、カスタマイズ済のノード・マネージャ構成がノード・マネージャのデフォルトのホストおよびポートの値で上書きされます。結果として、新しいマシン・エントリがWebLogic Server管理コンソールに作成されます。そして、再構成ウィザードによって、管理対象サーバーがこの新しい稼働していないマシン・セットに割り当てられます。
Upgrade Assistantの実行後、config.xmlに重複したノード・マネージャを参照しているOracle HTTP Serverインスタンスがある場合は、次の手順に従ってそのインスタンスを修正します。
nodemanager.propertiesファイルを修正し、リスニング・ポートを正しい値に設定します。
この値は、以前のバージョンで使用されていたものと同じポートの値を含み、ノード・マネージャ・インスタンスのconfig.xmlの値と一致している必要があります。
ノード・マネージャを再起動します。
WebLogic管理サーバー経由で構成を修正し、NodeManagerMBeanおよびMachineMBeanの重複を削除します。
すべての削除したMachineMBeanへの参照を、有効なMachineMBeanを指すように変更します。
WebLogic管理サーバーを再起動します。
Oracle Fusion Middleware 11gからOracle Fusion Middleware 12cへアップグレードする際に、EDN-JMSキューのバックログ・イベントは移行しません。
アップグレードの前に、バックログ・イベントがJMSキューに存在しているかを確認します。アップグレードの終了後、これらのバックログ・イベントがキューの中にないことを検証します。
JMSキューにバックログ・イベントがあるかどうかは、Oracle WebLogic Server管理コンソールで確認できます。
「ドメイン構造」から、「soainfra」→「サービス」→「メッセージング」→「JMSモジュール」→「SOAJMSModule」→「EDNQueue」を選択します。
「監視」タブを選択します。
「SOAJMSModule」および「EDNQueue」を選択し、「メッセージの表示」をクリックします。
この項の内容は、次のとおりです。
OPatchポストスクリプトが失敗し、ユーザーがパッチ適用処理を続行せずに終了した場合、OPatchは再生成されたライブラリを正しくリストアしません。
OPatchログを確認して、ライブラリが再生成されたかどうかを判断します。ライブラリが再生成された場合、パッチを再度適用します。OPatchポストスクリプトが再度失敗した場合、「y」を選択してパッチ適用処理を続行します。このとき、OPatchは自動的にパッチをロールバックしないため、ユーザーがOPatchを手動でロールバックして、パッチ適用前の環境をリストアする必要があります。
パッチのロールバック方法の詳細は、『Opatchによるパッチ適用』のOPatchを使用したOracle Fusion Middlewareへのパッチの適用に関する項を参照してください。