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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverのインストールと構成
12c (12.1.3)
E56228-03
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4 スタンドアロン・ドメインにおけるOracle HTTP Serverの構成

この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、スタンドアロン・ドメインにOracle HTTP Serverを作成および構成する方法について説明します。

ドメイン作成に関するその他の利用可能な方法の詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のための追加ツールに関する項を参照してください。


注意:

「インストール・タイプ」画面で「スタンドアロンHTTPサーバー」(「WebLogic Serverとは切り離して管理」)を選択した場合にのみ、この項の構成手順を実行します。「同じ場所に配置されたHTTPサーバー(WebLogic Server経由で管理)」を選択した場合、第3章のタスクに従います。

Oracle HTTP Serverドメイン構成オプションの詳細は、第1.2項「Oracle HTTP Serverドメイン構成オプションの理解」を参照してください。


この章の構成は、次のとおりです。

4.1 構成ウィザードの起動

ドメイン構成を開始するには、UNIXの場合はORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに、Windowsの場合はORACLE_HOME\oracle_common\common\binに移動し、「Oracle HTTP Server構成ウィザード」を開始します。

  • UNIXの場合

    ./config.sh
    
  • Windowsの場合

    config.cmd
    

4.2 ドメインを構成するために構成ウィザード画面へ移動

この項の指示に従って、スタンドアロン・ドメインにOracle HTTP Serverを構成します。


注意:

Oracle HTTP Serverインスタンスをご使用のドメインに作成する際に、ご使用のコンポーネントに割り当てているポートが利用可能であることを確認してください。構成ウィザードでは、ポートの自動的な割当ては実行されません。

タスク1   ドメイン・タイプおよびドメイン・ホームの場所を選択

「構成タイプ」画面で、「新規ドメインを作成(N)」を選択します。

「ドメインの場所」フィールドで、ご使用のドメイン・ホーム・ディレクトリを選択します。

Oracle HTTP Server Oracleホームにパッチを当てるかこれをアップグレードする必要がある場合に、ドメイン・データが上書きされないようにするために、Oracle HTTP Server Oracleホーム外にドメイン・ホームを作成することをお薦めします。ドメイン・ホームは、システム上の任意の場所に配置できます。


ヒント:

ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のドメイン・ホームの選択に関する項を参照してください。

この画面における他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。


タスク2   構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で、Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - 12.1.3.0 [ohs]を選択します。

図4-1 Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - 12.1.3.0 [ohs]の選択

図4-1の説明が続きます
「図4-1 Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - 12.1.3.0 [ohs]の選択」の説明


ヒント:

この画面におけるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

タスク3   JDKの指定

「JDK」選択画面で、「Oracle Hotspot JDK」を選択します。

タスク4   システム・コンポーネントの選択

「システム・コンポーネント」画面でOHSインスタンスを追加するには、「追加」アイコンをクリックし、表でシステム・コンポーネント名を指定します。たとえば、ohs_1です。

タスク5   OHSサーバーの詳細の指定

「リスニング・アドレス」を除くすべてのオプションが自動的に移入されます。ポート番号がデフォルトのままであっても、これらのポートが他のサービスによって使用されていないことを確認してください。着信接続要求の際にOracle HTTP Serverによって使用されるネットワーク・インタフェースの制限が必要な場合、このリスニング・アドレスが必要です。必要に応じて、「リスニング・アドレス」を指定します。必要に応じて、他の値も変更できます。


ヒント:

この画面におけるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』のOHSサーバーに関する項を参照してください。

タスク6   ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成しようとするノード・マネージャのタイプと、ノード・マネージャ資格証明を選択できます。

「ノード・マネージャ」・タイプに「ドメイン当たり(P)」を選択し、ノード・マネージャ資格証明を指定します。


ヒント:

この画面におけるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』のノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャのタイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。


タスク7   構成仕様の確認およびドメインの構成

「構成のサマリー」画面には、作成しようとするドメインの構成情報の詳細が含まれます。画面上の各明細の詳細を見直し、情報が正しいことを確認します。

変更が必要な場合、「戻る」ボタンを使用するか、またはナビゲーション・ペインで画面を選択することによって、前の画面に戻ることができます。

ドメイン作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。


ヒント:

この画面における他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるドメインの作成』の構成のサマリーに関する項を参照してください。

4.3 インスタンスの起動

構成の完了後に、次の手順を行って、ドメイン管理ができるツールにアクセスします。


注意:

  • ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

  • 予約された範囲(通常は1024より小さい)にあるTCPポートを使用するOracle HTTP Serverインスタンスを作成する場合は、サーバーから権限ポートへのバインドを許可するために追加の構成を実行する必要があります。詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』の権限ポートでのOracle HTTP Serverインスタンスの起動(UNIXの場合のみ)に関する項を参照してください。


4.3.1 ノード・マネージャの起動

ドメインごとにノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。Domain_Homeは、Oracle HTTP Serverを構成した場所への完全なパスです。

  • UNIXの場合

    出力ファイルとしてnohupおよびnm.outを使用して、次のようにノード・マネージャを起動します。

    nohup ./startNodeManager.sh > nm.out&
    
  • Windowsの場合

    startNodeManager.cmd
    

    注意:

    Windowsオペレーティング・システムでは、起動サービスとして動作するようにノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャを自動的に起動できます。

    詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。


ノード・マネージャの起動後は、ターミナルを閉じないでください。追加ノード・マネージャの構成オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。

4.3.2 Oracle HTTP Serverインスタンスの起動

Oracle HTTP Serverインスタンスを起動するには、次の手順を行います。

  • UNIXの場合

    1. Domain_Home/binディレクトリに移動します。Domain_Homeは、Oracle HTTP Serverを構成した場所への完全なパスです。

      例:

      cd /user_projects/domains/base_domain/bin

    2. 次のコマンドを実行します。

      ./startComponent.sh system_component_name

      前述のコマンドでは、system_component_nameは、ドメインの構成時に指定したOracle HTTP Serverシステム・コンポーネント名です。

      例:

      ./startComponent.sh ohs_1

  • Windowsの場合

    1. Domain_Home/binディレクトリに移動します。Domain_Homeは、Oracle HTTP Serverを構成した場所への完全なパスです。

      例:

      cd \user_projects\domains\base_domain\bin

    2. 次のコマンドを実行します。

      startComponent.cmd system_component_name

      前述のコマンドでは、system_component_nameは、ドメインの構成時に指定したOracle HTTP Serverシステム・コンポーネント名です。

      例:

      startComponent.cmd ohs_1

詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』のコマンド行からのOracle HTTP Serverインスタンスの起動に関する項を参照してください。

4.4 次の手順

スタンドアロン・ドメインにおけるOracle HTTP Serverのインストールおよび構成が、完了しました。次に行う手順については、第5.2項を参照してください。