この章では、新規に作成された、あるいは更新されたOracle HTTP Serverドメインで実行する可能性がある共通タスクを説明しています。
この章の構成は、次のとおりです。
表5-1には、新規に作成または更新したドメインで実行する可能性がある共通の管理タスクの一部が列挙されています。
注意: 複数の物理マシンにWebLogic Serverドメインをスケールアウトすることができ、管理サーバーによる一元管理が可能になります。詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』のOracle HTTP Serverリリース12c (12.1.3)のトポロジの項を参照してください。 |
表5-1 WebLogic ServerドメインにおけるOracle HTTP Serverの基本的な管理タスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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Fusion Middleware管理ツールへの精通 |
ご使用環境の管理に使用できる、利用可能な様々なツールを熟知します。 |
第A.1項「WebLogic ServerドメインにおけるOracle HTTP Serverディレクトリ構造の理解」 第A.2項「スタンドアロン・ドメインにおけるOracle HTTP Serverディレクトリ構造の理解」 『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。 |
製品やサーバーの起動および停止 |
管理サーバー、管理対象サーバーおよびコンポーネントを含む、Oracle Fusion Middlewareの起動および停止方法を習得します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの起動および停止に関する項 |
Secure Sockets Layer (SSL)の構成 |
SSLを使用して、Oracle Fusion Middlewareコンポーネント間でのセキュアな通信を設定する方法を習得します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion MiddlewareにおけるSSLの構成に関する項 |
アプリケーションのデプロイ |
Oracle Fusion Middlewareにご使用のアプリケーションをデプロイする方法を習得します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』の「アプリケーションのデプロイ」のパート |
Oracle Fusion Middlewareのモニタリング |
Oracle Fusion Middlewareのコンポーネントのステータスを追跡する方法を習得します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareのモニタリングに関する項 |
バックアップおよびリカバリ手順の理解 |
Oracle Fusion Middleware向けにお薦めのバックアップおよびリカバリ手順を習得します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』のバックアップおよびリカバリの概要に関する項 |
ご使用のトポロジに合わせて、Coherenceをチューニングおよび構成 |
標準的なインストールのトポロジには、ストレージ対応可能な管理対象Coherenceサーバーを含むCoherenceクラスタが含まれます。この構成は、Coherenceの使用を開始する時点では適切ですが、ユーザーの固有の要件に応じて、Coherenceのチューニングおよび再構成を検討し、本番環境におけるパフォーマンスを改善します。 |
Coherenceクラスタの詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のCoherenceクラスタの構成および管理に関する項を参照してください。 Coherenceのチューニングの詳細は、『Oracle Coherenceの管理』を参照してください。 CoherenceにHTTPセッション・データを格納することの詳細は、『Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理』のWebLogic ServerでのCoherence*Webの使用方法に関する項を参照してください。 Coherenceアプリケーションの作成およびデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Server Oracle Coherenceアプリケーションの開発』を参照してください。 |
Oracle HTTP Serverから管理サーバーへのワイヤリング |
Oracle HTTP Serverを介してFusion Middleware Controlコンソールよび管理コンソールにアクセスできるようにするために、Oracle HTTP Serverを管理サーバーに接続する方法を習得します。 |
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Oracle HTTP Serverを介したアプリケーションのOracle WebLogic Serverへのルーティング |
リクエストがOracle HTTP Serverを介してOracle WebLogic Serverにルーティングされるように、Oracle HTTP Serverを接続する手順を実行します。 |
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Oracle HTTP ServerをOracle Fusion Middleware Infrastructureに接続 |
Oracle HTTP ServerからOracle WebLogic Serverにリクエストをプロキシするために、WebLogicプロキシ・プラグインを構成する方法を習得します。 |
『Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理サーバーへのOracle HTTP Serverのワイヤリングに関する項 『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle HTTP Serverを介したアプリケーションのルーティングに関する項 『Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグイン12.1.3の使用』のOracle HTTP Serverに適したWebLogicプロキシ・プラグインの構成に関する項 |
表5-2には、新規に作成または更新したドメインで実行する可能性がある共通の管理タスクの一部が列挙されています。
表5-2 スタンドアロン・ドメインにおけるOracle HTTP Serverの基本的な管理タスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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Oracle HTTP Server管理ツールへの精通 |
ご使用環境の管理に使用できる、利用可能な様々なツールを熟知します。 |
『Oracle HTTP Serverの管理』のOracle HTTP Server管理ツールの理解に関する項 |
Oracle HTTP Serverインスタンスの起動と停止 |
管理サーバー、管理対象サーバーおよびコンポーネントを含む、Oracle Fusion Middlewareの起動および停止方法を習得します。 |
『Oracle HTTP Serverの管理』の基本的なOHSタスクの実行に関する項 |
WebLogic Serverドメインで管理対象サーバーにリクエストをルーティング |
Oracle HTTP ServerからOracle WebLogic Serverにリクエストをプロキシするために、WebLogicプロキシ・プラグインを構成する方法を習得します。 |
『Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグイン12.1.3の使用』のWebLogicプロキシ・プラグインの手動での構成に関する項 |
表5-3には、ご使用の標準的なインストール環境を可用性が高まるようにスケールアウトする場合に、実行するタスクの一覧が示されています。
表5-3 可用性の高い環境の準備に必要なタスク
タスク | 説明 | 詳細 |
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ノード・マネージャの構成 |
ノード・マネージャを使用すると、管理サーバーおよび管理対象サーバーのインスタンスをリモートの場所から起動、停止および再起動でき、これを可用性の高い環境にとって不可欠なユーティリティとします。 |
『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』 |
複数のホスト・コンピュータへのスケールアウト |
高可用性を可能にするには、他のホスト・コンピュータにフェイルオーバー機能を備えることが重要です。この方法によって、1つのコンピュータが停止した場合にも、ご使用の環境においてデプロイ済アプリケーションのコンシューマへのサービスが継続可能です。 |
『高可用性ガイド』のトポロジのスケールアウト(マシンのスケールアウト)に関する項 |
Web Tierコンポーネントの可用性を高めるための構成 |
Web Tierフロントエンドを追加した場合、可用性を高めるために、WebLogic Serverソフトウェアに加えてWeb Tierも構成する必要があります。 |
『高可用性ガイド』のWeb Tierコンポーネントの可用性を高めるための構成に関する項 |
フロントエンドのロード・バランサの設定 |
ロード・バランサは、複数のサーバー間でリクエストをさらに均一に分散するために使用可能です。 |
『高可用性ガイド』の可用性の高い環境におけるサーバー・ロード・バランシングに関する項およびロード・バランサの構成に関する項 『高可用性ガイド』のロード・バランサに関する項 |