この章では、Oracle HTTP Serverをアンインストールまたは再インストールする方法について説明します。
ソフトウェアを削除するときは、この章で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切に削除できます。
この章の内容は次のとおりです。
The Oracle Fusion Middlewareアンインストーラは、ソフトウェアが起動されたOracleホーム・ディレクトリから、このソフトウェアを削除します。表6-1は、手順を要約し、ドキュメントをサポートするリンクを示しています。
表6-1 Oracle HTTP Serverのアンインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
Oracle Fusion Middlewareを停止します。 |
ご使用のドメインにおけるすべてのサーバーおよびプロセスは、アンインストーラの実行前に停止される必要があります。 |
第6.2項を参照してください。 |
ソフトウェアを削除します。 |
製品のアンインストーラを実行して、Oracle HTTP Serverを削除します。 |
第6.3項を参照してください。 |
Oracleホーム・ディレクトリを削除します。 |
アンインストーラは、Oracleホーム・ディレクトリからファイルおよびフォルダのすべてを削除するわけではありません。アンインストーラが終了した後で、Oracleホームを手動で削除して製品の削除を完了する必要があります。 |
第6.4項を参照してください。 |
ドメインおよびアプリケーション・データを削除します。 |
このアンインストーラは、ご使用のドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれているデータについては、これらがOracleホーム内部に存在する場合でも削除しません。これらのディレクトリを、手動で削除する必要があります。 |
第6.5項を参照してください。 |
アンインストーラを実行する前に、削除しようとするOracleホームと関連するすべてのサーバーおよびプロセスを停止する必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
この項の手順に従って、製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンド行)・アンインストールを実行する場合、Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールのサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。
UNIXの場合
ORACLE_HOME
/oui/bin
ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してください。
./deinstall.sh
Windowsの場合
次のいずれかの操作を実行します。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME
\oui\bin
ディレクトリに移動し、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド行から、ORACLE_HOME
\oui\bin
に移動し、次のコマンドを入力します。
deinstall.cmd
「開始」メニューから、「すべてのプログラム」を選択してから「Oracle」、「OracleHome」、「Oracle Middlewareのアンインストール」の順に選択します。
ドロップダウン・リストから、「Oracle HTTP Server 12.1.3.0.0」を選択し、「アンインストール」をクリックします。アンインストール・プログラムによって、表6-2に列挙されている画面が表示されます。
ドロップダウン・リストから「WebLogic Server for FMW 12.1.3.0.0」を選択すると、次のエラーが発生することに注意してください。
「取消」をクリックし、ダイアログ・ボックスで「Yes」をクリックして再確認します。アンインストーラを起動し、配布リストから「Oracle HTTP Server 12.1.3.0.0」を選択します。
注意: Oracle HTTP Serverソフトウェアをアンインストールすると、アンインストール・ウィザードを再度実行することによってOracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。他のソフトウェアがOracle Fusion Middleware Infrastructureに依存していない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。 |
アンインストール・プログラムによって、表6-2に列挙されている順に、一連の画面が表示されます。
アンインストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
表6-2 アンインストール画面および説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
この画面では、製品のアンインストーラが紹介されています。 |
「アンインストール・サマリー」 |
この画面は、アンインストールしようとしているOracleホーム・ディレクトリおよびそのコンテンツを示しています。これが正しいディレクトリであることを確認してください。 「アンインストール」をクリックして、ソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
この画面にはアンインストールの進行状況が表示されます。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると、この画面が表示されます。画面上の情報を確認し、「終了(F)」をクリックしてアンインストーラを終了します。 |
アンインストールの完了後に、Oracleホーム・ディレクトリと、アンインストーラによって削除されなかった、既存のあらゆるサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合でご使用のOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Products/Oracle_Home
の場合の例は、次となります。
> cd /home/Oracle/Products > rm -rf Oracle_Home
Windowsオペレーティング・システムの場合でOracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Products\Oracle_Home
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Products
ディレクトリに移動し、Oracle_Home
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
ドメインおよびアプリケーション・データを削除するには、次の手順を実行します。
ドメイン・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/domains/ohs_domain
の場合は、次のように実行します。
> cd /home/Oracle/config/domains > rm -rf ohs_domain
Windowsオペレーティング・システムの場合でドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\ohs_domain
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domains
ディレクトリに移動し、ohs_domain
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
アプリケーション・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/ohs_domain
の場合は、次のように実行します。
> cd /home/Oracle/config/applications > rm -rf ohs_domain
Windowsオペレーティング・システムの場合でアプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\ohs_domain
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applications
ディレクトリに移動し、ohs_domain
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Oracleホームにdomain_registry.xml
ファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除しようとするドメインに関連する行を削除します。たとえばohs_domain
を削除するには、次の行を検索してこれを削除します。
<domain location="/home/Oracle/config/domains/ohs_domain"/>
完了時に、ファイルを保存して終了します。
この章の手順に従ってご使用のソフトウェアをアンインストールした場合にのみ、以前のインストールと同じOracleホームにこのソフトウェアを再インストールできます。この場合、再インストール時に、以前のインストールと同じOracleホームを指定できます。
次のケースを説明します。
同じ機能セットを含む、既存のOracleホームをインストールします。
インストール中に指定したOracleホームに、これからインストールしようとしているものと同じソフトウェアがすでに含まれていることが、インストーラによって警告されます。オプションは次となります。
別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリ内にまだ存在していない機能セットのみがインストールされます。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
既存の、空ではないOracleホームをインストールします。
たとえば、既存のOracleホーム内のどこかに、ドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホームを作成することを選択したと想定します。このデータはアンインストール・プロセス中に削除されないため、同じOracleホームに再インストールしようとすると、インストーラによって許可されません。オプションは次となります。
この章に記載されているように、Oracleホームからご使用のソフトウェアをアンインストールしてから、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。これの完了後に、第2章の手順を使用して、再インストールおよび同じOracleホームの場所の再利用ができます。Oracleホームに存在したドメインまたはアプリケーション・データのすべてを、再作成する必要があります。
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。