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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Schedulerの管理
12c (12.1.3)
E59386-02
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5.4 ジョブのメタデータ・セキュリティの管理

ジョブ・メタデータの作業に対して割り当てるアクセス・レベルを管理できます。Fusion Middleware Controlを使用して、アプリケーションのリソースに対する権限を付与するポリシーを作成できます。

5.4.1 メタデータ・セキュリティ・アクション

特定のアクションをリソースに関連付け、それらの権限(または権限/リソースの組合せ)を特定のユーザー、グループまたはロールに付与することで、権限を付与します。

権限を付与するときには、指定したリソースに対してユーザーが実行できるアクションを指定します。表5-8に使用できるアクションを示します。


表5-8 メタデータ・セキュリティのためのアクションの付与

アクション 結果

READ

ジョブ・メタデータを読み取ります。

EXECUTE

ジョブ・リクエストを送信します。

CREATE

メタデータを追加します。

UPDATE

メタデータを変更します。

DELETE

メタデータを削除します。


権限を関連付けるリソースは、アプリケーションが認識できるエンティティ(エンティティに含まれているパッケージなど)として表現されます。そのリストには、Oracle Enterprise Schedulerで定義された項目に加え、自分またはアプリケーション開発者が定義した項目が含まれています。表5-9に、特定のリソースに特定のアクションの権限を付与したときの効果を例示します。


表5-9 セキュリティのためのサンプル権限付与

リソース アクション 結果

mypackage.JobDefinition.MyJavaSucJobDef

EXECUTE

単一のメタデータ項目に対してリクエストを送信する権限を付与します。

mypackage.subpackage.*

CREATEEXECUTE

/mypackage/subpackageに新規のメタデータ・アイテムを作成して実行する権限を付与します。

JobDefinition.SYS_AdHocRequest

CREATEEXECUTE

非定型発行権限を付与します。

mypackage.*

CREATEEXECUTEDELETE

制限なしの権限を付与します


5.4.2 Oracle Enterprise Schedulerリソースのメタデータ・ポリシーの作成方法

Enterprise Managerを使用して関数を作成できます。メタデータ権限を管理するには:

  1. ナビゲーション・ペインで、「WebLogicドメイン」フォルダを展開し、ポリシーを作成するドメインを選択します。
  2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」→「アプリケーション・ポリシー」を選択します。

    「アプリケーション・ポリシー」ページが表示されます。

  3. 「検索」セクションの「アプリケーション・ストライプ」ドロップダウンから、作業するアプリケーション・ストライプを選択します。
  4. 「作成」をクリックして、ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールへの権限の付与を開始します。

    「アプリケーション権限の作成」ページが表示されます。

  5. 「アプリケーション権限の作成」ページの「権限受領者」セクションで、「追加」をクリックします。
  6. 「プリンシパルの追加」ウィンドウの「タイプ」ドロップダウンでプリンシパルのタイプを選択し、プリンシパル名または表示名を入力し、検索ボタンをクリックして追加するプリンシパルを検索します。
  7. プリンシパルの検索の下で、使用するプリンシパルをクリックし、「OK」をクリックします。
  8. 「権限」セクションで「追加」をクリックします。
  9. 「検索」セクションで「権限」をクリックします。
  10. 「権限クラス」ドロップダウンから、「oracle.as.scheduler.security.MetadataPermission」を選択します。
  11. 「検索」ボタンをクリックします。
  12. 「検索結果」の下で、権限を割り当てるリソースを選択します。

    「検索結果」表に、アプリケーションよって認識されるエンティティを表すリソースが表示されます。表5-9にいくつか例を示します。

  13. 「続行」をクリックします。
  14. 「権限の追加」ウィンドウの「権限アクション」フィールドで、カンマ区切りの権限アクションのリストを、付与する権限のリストになるように編集します。

    表5-8に使用できるアクションを示します。

  15. 「OK」をクリックします。