ジョブのパフォーマンスを最適化するため、可用性の高いOracle Enterprise Schedulerサーバー・クラスタを使用することをお薦めします。これは特に、完了時にステータス・メッセージを返す必要のある、リモートでの非同期ジョブ実行で有用です。
たとえば、非同期ADFビジネス・コンポーネント・ジョブをリモートで実行するとします。Oracle Enterprise Schedulerでは、ジョブの完了時にWebサービス・コールバックをとおしてステータスがジョブから返されることが必要です。Oracle Enterprise Schedulerが1つのノードでしか実行されていない場合、そのノードがダウンした場合にコールバック・メッセージが到達せず、ジョブのステータスが不明になります。そのため、手動の操作介入を行って、ジョブに完了のステータスを付ける必要があります。
2ノード・クラスタの場合は、一方のサーバーがダウンしている場合でもすべてのコールバックが処理され、宛先に到達します。クラスタ化されたOracle Enterprise Scheduler環境では、コールバックが適切に配信され、ジョブの完了時には自動的に正しいステータスが付与されます。
次に、可用性の高いOracle Enterprise Scheduler環境を構成するための主な手順を示します。
構成ウィザードを使用してドメインを設定し、クラスタを構成します。
クラスタに必要に応じてノードを追加しスケーラビリティを高め、ジョブの処理能力を増やします。
クラスタ・ノードを追加するときに、場合によっては、新しいノードのプロセッサ構成を調整して適切な作業割当てを割り当てる必要があります。
詳細は、Oracle WebLogic Server のドキュメントを参照してください。
ロード・バランサを構成します。詳細は、Oracle HTTP Serverのマニュアルを参照してください。
注意:
Oracle Enterprise Schedulerクラスタのトラブルシューティングの詳細は、「Oracle Enterprise Schedulerのトラブルシューティング」を参照してください。