決定論的ガベージ・コレクション
メモリー・ヒープのガベージ・コレクションのための短い、予測可能な休止時間 - これは、使われないオブジェクトをヒープから削除し、新しいオブジェクトのために領域を解放するプロセスです。
増分処理
スケーラビリティとパフォーマンスを改善するためのユーザー定義集計関数の設計パターンです。新しいイベントの受信時の(再)計算コストが、それまでに受信したイベントの合計数ではなく、新しいイベントの数に比例するようになります。
ユーザー定義集計関数が増分処理に対応する場合は、supports incremental processing
句をregister function
文に指定して、Oracle Event Processing Service Engineが処理済イベント・データの再スキャンを実行するかわりに新しいイベント・データのみを提供するように指示します。
Nowウィンドウ
時間に基づくスライディング・ウィンドウの特別なケース。パラメータとして時間間隔T
を取るストリームS
は、S [Range T]
と指定されます。現在
ウィンドウは、S [Now]
(省略形はS [Range 0]
)と指定されます。T = 0
のとき、時刻t
のリレーションは、タイムスタンプt
の要素S
から取得されるタプルで構成されます。
スライディング・ウィンドウも参照してください。
OSGi
Java用の動的モジュール・システムで、サービス指向かつコンポーネントベースの環境と、標準化されたソフトウェア・ライフ・サイクル管理を提供します。Oracle Event Processingのアプリケーションは、OSGiバンドルとしてパッケージ化されてデプロイされます。詳細は、http://www.osgi.org/
を参照してください。
分割ウィンドウ
分割されたスライディング・ウィンドウ。タプルN
の正の整数とストリームの属性のサブセット{A1,... Ak}
をパラメータとして取るストリームS
は、S[Partition By A1 ... Ak Rows N]
と指定されます。オプションで、S[Partition By A1 ... Ak Rows N Range T]
と指定することもできます。
スライディング・ウィンドウも参照してください。
POJO
Plain Old Java Object。サードパーティ・インタフェースの実装やサードパーティ・クラスの拡張が必要ないJavaクラスです。Oracle Event Processingでは、POJOを使用してビジネス・ロジックを表すことができます。
リレーション
リレーションとは、時間で変化するタプルのバッグです。ここで、時間とは時間ドメインの一瞬を指します。各瞬間において、リレーションは制限されたセットです。また、リレーションの変化する状態を表すように、挿入、削除または更新を含む、タイムスタンプを持つタプルのシーケンスとして表すこともできます。更新は、タイムスタンプの昇順でシステムに到着する必要があります。ストリームと同様、リレーションにはすべてのタプルが準拠する固定スキーマがあります。
スライディング・ウィンドウ
SQL99から導出されたウィンドウ仕様に基づく、ストリームからリレーションへの演算子。
Nowウィンドウ、分割ウィンドウ、無限ウィンドウ(タプルベース)および無限ウィンドウ(時間ベース)も参照してください。
ソース
Oracle CQLのソースは、Enterprise Link BAM Adapter、JMSキュー、トピック、ファイルなど、Oracle CQL問合せの実行対象のデータが生成されるところです。
Spring Framework
Java用の軽量オープン・ソース・アプリケーション・フレームワークです。Oracle Event Processingサーバーは、Spring Frameworkを使用してOracle Event Processingアプリケーションをホストします。詳細は、http://www.springframework.org/
を参照してください。
ストリーム
ストリームとは、タイムスタンプを持つタプルのシーケンスです。同じタイムスタンプを持つ複数のタプルがある場合があります。入力ストリームのタプルは、タイムスタンプの昇順にシステムに到着する必要があります。ストリームには名前付き属性のセットで構成される関連付けられたスキーマがあり、ストリームのすべてのタプルはスキーマに準拠しています。
ストリームは、タプルとタイムスタンプのペアのバッグ(複数セット)で、タイムスタンプを持つタプルの挿入シーケンスとして表すことができます。
Oracle Event Processingでは、ストリームはチャネル・コンポーネントとしてモデル化されます。
スループット
Oracle CQLのソースは、Enterprise Link BAM Adapter、JMSキュー、トピック、ファイルなど、Oracle CQL問合せの実行対象のデータが生成されるところです。
タプル
ストリームのタプルという表現は、ストリーム要素のデータ部分(タイムスタンプ・データは除く)の順序付きリストを表します(<s,t>
のs
)。たとえば、株価表示データ・ストリームは次のように表されます。各ストリーム要素は、<timestamp value>
、<stock symbol>
および<stock price>
で構成されます。
... <timestampN> NVDA,4 <timestampN+1> ORCL,62 <timestampN+2> PCAR,38 <timestampN+3> SPOT,53 <timestampN+4> PDCO,44 <timestampN+5> PTEN,50 ...
ストリーム要素<timestampN+1> ORCL,62
では、タプルはORCL,62
です。
ストリームも参照してください。
無限ウィンドウ(時間ベース)
時間に基づくスライディング・ウィンドウの特別なケース。パラメータとして時間間隔T
を取るストリームS
は、S [Range T]
と指定されます。無限
ウィンドウは、S [Range Unbounded]
(省略形はS [Range infinity]
)と指定されます。T = infinity
のとき、時刻t
のリレーションは、t
までのS
のすべての要素から取得されるタプルで構成されます。
スライディング・ウィンドウも参照してください。
無限ウィンドウ(タプルベース)
タプルに基づくライディング・ウィンドウの特別なケース。パラメータとしてタプル数N
を取るストリームS
は、S [Rows N]
と指定されます。無限
ウィンドウは、S [Rows Unbounded]
(省略形はS [Rows infinity]
)と指定されます。これはS [Range Unbounded]
と等価です。T = infinity
のとき、時刻t
のリレーションは、t
までのS
のすべての要素から取得されるタプルで構成されます。
スライディング・ウィンドウも参照してください。