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Oracle® Fusion Middleware Oracle Stream Analyticsの使用
12c リリース(12.1.3)
E61978-04
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1 Oracle Stream Analyticsの概要

Oracle Stream Analyticsは非常に先進的で、スケーラブルで、信頼性が高く、柔軟です。Oracle Stream Analyticsを使用して、イベント処理アプリケーションを容易に設計できます。

Oracle Stream Analyticsは、複雑なイベント処理操作を簡略化し、技術的バックグラウンドのないユーザーでも使用できるようにするために開発されました。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 Oracle Stream Analyticsのユーザー・インタフェース

Oracle Stream Analyticsのユーザー・インタフェース・コンポーネントについては、次以降の項で示し、詳しく説明します。

1.1.1 サイン・イン・ページ

Oracle Stream Analyticsは、Visualizerで構成されたのと同じ、ユーザーおよびユーザー・ロールの組合せを使用します。Oracle Stream Analyticsは、Oracle Stream Analytics Event Processing Serverによって提供されるのと同じ、ロールベースの認可および認証システムを使用します。

次の資格証明を使用してOracle Stream Analyticsアプリケーションにサイン・インします。

  • ユーザー名: <インストール時に入力したユーザー名>(デフォルト・ユーザーはoepadmin)

  • パスワード: <インストール時に入力したパスワード>

Oracle Stream Analytics Event Processing Serverのいずれかのユーザー・アカウント(管理者ロールを持つもの)を使用してサイン・インすることもできます。

「サイン・イン」ページを次に示します。

図1-1 Oracle Stream Analyticsの「サイン・イン」ページ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle Stream Analyticsの「サイン・イン」ページの説明

1.1.2 ホームページ

Oracle Stream Analyticsでサポートされている業種が、ホーム・ページにリストされています。

各業種にはそれに関連付けられたタグがあり、タグでは大文字と小文字が区別されます。

  • IOT用の分散インテリジェンス - エッジとデータ・センター両方のセンサーとデバイスからの大量の高速データをリアルタイムで取得、分析し、それに対処します。この業種のタグは、IOTです。

  • リスクと不正の管理 - 業界最高のストリーム処理プラットフォームを活用して、リアルタイムでリスクを評価し、金融詐欺を防止します。この業種のタグは、riskです。

  • 運送と物流 - ストリーミング・データをOracleの先進の空間機能と結びつけることによって、車両を管理し、アセットを追跡し、サプライ・チェーンの効率を改善します。この業種のタグは、transportationです。

  • 顧客の経験と消費者の分析 - リアルタイムで顧客感情を理解して、混乱を軽減し、忠実度を高め、オファーを届け、顧客を引きつけます。この業種のタグは、customerです。

  • 電気通信 - プロアクティブにネットワークをモニターし、ネットワーク障害を予測して、DDoSタイプの攻撃を防止します。この業種のタグは、telecomです。

注意:

このリストにないアプリケーション・ドメインについては、カタログで、業種としてIOT用の分散インテリジェンスを使用してください。

ホームページを次に示します。

図1-2 Oracle Stream Explorerホームページ

図1-2の説明が続きます。
「図1-2 Oracle Stream Explorerホームページ」の説明

1.1.3 「カタログ」ページ

「カタログ」ページは、探査、ストリーム、参照、マップ、接続およびターゲットなどのリソースが表示される場所です。これは、Oracle Stream Analyticsのあらゆるタスクを実行するための場所です。

カタログで表示されるリソースは、アプリケーションに使用しているランタイムによって異なります。

スター・アイコンをクリックして、リソースをカタログでお気に入りとしてマークできます。アイコンを再度クリックして、お気に入りからします。お気に入りアイコン右のメニュー・アイコンを使用して、リソースの削除あるいはトポロジの表示が可能です。「カタログ」ページを次に示します。

図1-3 「カタログ」ページ

図1-3の説明が続きます
「図1-3「カタログ」ページ」の説明

カタログで項目に適用されたタグは、左ナビゲーション・ペイン下の画面にもリスト表示されます。これらのタグのいずれかをクリックすると、カタログのそのタグの付いた項目のみを表示できます。画面上部にタグが表示されます。画面上の「すべてクリア」をクリックし、カタログをクリアしてすべての項目を表示します。次の画面は、タグを選択したときのカタログを示しています。

図1-4 タグが適用されたカタログ

図1-4の説明が続きます
「図1-4 タグが適用されたカタログ」の説明

「表示」下の左側のパネルの「すべて表示」リンクを使用して、カテゴリに基づいて探査、ストリーム、参照、マップ、接続およびターゲットを包含または除外できます。「すべて表示」をクリックすると、隣にティック・マークが表示され、すべてのコンポーネントがカタログに表示されます。

いくつかの選択した項目のみをカタログに表示するには、「すべて表示」の選択を解除し、個別にコンポーネントを選択します。選択されたコンポーネントのみがカタログ内に表示されます。

1.1.4 Exploration Editor

Exploration Editor (Explorerとも呼ばれます)を使用すると、Oracle Stream Analyticsで探査を作成または編集できます。

1.1.5 ストリーム・ウィザード

ストリーム・ウィザードを使用すると、Oracle Stream Analyticsでストリームを作成または編集できます。

1.1.6 参照ウィザード

参照ウィザードを使用すると、Oracle Stream Analyticsで参照を作成または編集できます。

1.2 Oracle Stream Analyticsのコンポーネント

Oracle Stream Analyticsのコンポーネントについては、次以降の項で示します。

1.2.1 ストリーム

ストリームは、動的データのソースです。データは流動するものであり、静的であったり凍結したりしてはいません。たとえば、個別の企業の株価は、データが毎秒到来するため、ストリームとみなすことができます。ストリームはEDNサーバー、JMSサーバー、RESTサービス、HTTPパブリッシュ・サブスクライブ・サーバー、CSVファイルからのシミュレーション(データ・ダンプ)、Kafkaアダプタ、Twitterアダプタ、MQTTアダプタ、Coherenceキャッシュ・アダプタまたはイベント・ジェネレータから得られます。

1.2.2 参照

参照は、イベント・データに関するコンテキスト情報を提供する静的データのソースです。イベント・データのメタデータとコンテキスト情報は、参照に格納されます。このリリースでサポートされる唯一の参照タイプは、Oracle Databaseの表です。

1.2.3 探査

探査を使用すると、データを管理するためのビジネス基準を定義できます(フィルタ、サマリー、グループ化または相関)。探査は、ストリーミング・データ、式およびビジネス・ルールの視覚表現です。これにより、ビジネス基準がどのように適用され、データを管理するかがわかります。ターゲットを探査に追加または添付できます。ただし、ターゲットは事前に作成され、構成されている必要があります。

1.2.4 パターン

パターンを使用すると、共通のビジネス・シナリオに基づくイベント・ストリームを簡単に調査できます。

1.2.5 形状

形状は、ストリームの範囲内におけるデータ定義の表現です(つまり、イベント・タイプ)。