次のトピックでは、Oracle JDeveloperの新機能や変更された機能について、およびこのガイドに記載されるその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。このドキュメントは、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』の新規バージョンです。
Oracle JDeveloper 12c (12.1.3)には、このドキュメントで説明する次の新機能と変更された機能が含まれています。
Webサービスの開発および保護
次のJAX-RSリファレンス実装(RI)のサポート
Jersey 1.18 (JAX-RS 1.1 RI)は、デフォルトの実装であり、http://jcp.org/en/jsr/summary?id=311
で定義されているJSR-311 JAX-RS 1.1仕様の本番品質実装を提供します。
Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)は、共有ライブラリとして用意されており、http://jcp.org/en/jsr/detail?id=339
で定義されているJSR-339 JAX-RS 2.0仕様の本番品質実装を提供します。
注意: Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)共有ライブラリは、統合WebLogic Serverに自動でデプロイされます。JAX-RS 2.0スタイルのRESTfulサービスとクライアントをスタンドアロンのWebLogic Serverにデプロイする際に共有ライブラリを手動で登録する必要があります。
詳細は、第20.5項「RESTful Webサービスおよびクライアントの作成」を参照してください。
ドキュメントのサイズと処理パフォーマンスの両方を最適化するための、Webサービスまたはクライアントに対するFast Infoset構成のサポート。詳細は、第20.4.6項「XML伝送を最適化するためのFast Infosetの使用方法」を参照してください。
WebSocketプロトコル(RFC 6455)のサポート。TCPプロトコル経由で、2つのピア間の全二重通信を提供します。詳細は、第20.6項「WebSocketの作成」を参照してください。
WADLビューアの拡張による判読性の改善。詳細は、第20.5.1.8項「RESTful WebサービスのWADLへのアクセス」を参照してください。
Mavenを使用したJavaプロジェクトのビルド
Mavenリモート・リポジトリの追加または削除は、プロジェクトのPOMファイルで直接的に行うか、「ツール」メイン・メニューを使用して実行できます。詳細は、第9.7.11項「リモート・リポジトリの指定方法と管理方法」を参照してください。
共有リポジトリを移入すると、開発チームはアプリケーションの依存性を共有できます。共有リポジトリは、Mavenの同期プラグインを使用して移入できます。詳細は、第9.7.12項「リポジトリの移入」を参照してください。
Maven Archetypeをテンプレートとして使用したMavenプロジェクトの即時作成。いくつかのArchetypeを利用できます。たとえば、ADF oracle-adffaces-ejb
Archetypeでは、ModelプロジェクトやViewControllerプロジェクトを含む基本的なFusion Webアプリケーションが作成されます。詳細は、第9.7.14項「Maven Archetypeを使用したMavenプロジェクトの作成方法」を参照してください。
「ツール」メイン・メニューからのMavenゴールの実行のサポート。詳細は、第9.7.16項「POMファイルに対するMavenゴールの実行方法」を参照してください。
POMファイルでのojmakeおよびojdeployデプロイメント・プラグインのサポート。詳細は、第9.7.22項「ojdeployおよびojmakeの使用方法」を参照してください。
内部クラスのラムダ式への変換(この機能はJDK 1.8を実行する場合にのみ利用可能)によるコーディングの簡略化。詳細は、第8.3.4項「匿名内部クラスのラムダ式への変換方法」を参照してください。
データベースの使用:
PL/SQLの編集に関するサポートの向上:
PL/SQLソース・エディタでは、すべてのドメイン間でコーディングを拡張するためにJDeveloperに用意されている様々な共通機能セットを使用するようになりました。たとえば、コード折りたたみ、使用方法の強調表示、コード・インサイト(オフラインのPL/SQLの場合)などがあり、欠落したメソッドを強調表示する監査フレームワークや適切なアクションを実装するコード・アシストを使用して、コールされたメソッドのmethodsignatureやコメントを表示します。
オフラインおよびデータベースのPL/SQLは、データベース接続に対してコンパイルできます。
新しいテスト問合せ機能により、PL/SQLのSELECTが正しい行を返すことを確認できます。
パッケージの仕様と本体の同期により、新しいパッケージ本体をすばやく作成できます。また、仕様と本体を同期して欠落メソッドを自動的に作成できます。
詳細は、第23.10項「PL/SQLソース・エディタの使用」を参照してください。
データベース接続のサポートの向上:
データベースの接続時に追加のパラメータを指定できるようになりました。詳細は、第24.2.5項「追加のJDBCパラメータの定義」を参照してください。
データベース接続のテスト時にデータベースのタイプとバージョン番号が報告されます。詳細は、第24.2.4項「データベース接続の作成方法」を参照してください。