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Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発
12c (12.1.3)
E57556-02
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1 Oracle JDeveloperの概要

この章では、Oracle JDeveloperの概要を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

このドキュメントおよびその他のドキュメントに記載されている用語の定義については、用語集を参照してください。

1.1 Oracle JDeveloperについて

JDeveloperは、Java、XML、WebサービスおよびSQLの最新の標準を使用してアプリケーションを構築するための統合開発環境(IDE)です。これは、開発ライフサイクル全体をサポートし、アプリケーションのモデリング、コーディング、デバッグ、テスト、プロファイリング、チューニングおよびデプロイのための統合された機能を提供します。JDeveloperは、Oracle Fusion Middleware製品スイートの主要な開発プラットフォームです。これは、Windows、Linux、Mac OS Xおよびその他のUNIXベースのシステム上で動作するクロス・プラットフォームのIDEです。

Oracle JDeveloperは、視覚的で宣言的な開発手法を提供し、Oracle ADFと連携して開発を簡略化します。

JDeveloperの主要な機能は次のとおりです。

  • Java、SOA、Oracle WebCenter Portal、SQLとPL/SQL、HTMLおよびJavaScriptを含む様々なテクノロジ・スタックに使用可能な一貫した開発環境。

  • XMLベースのアプリケーション開発。

  • データベース・オブジェクトおよびストアド・プロシージャを構築するための完全な開発およびモデル化環境。

  • 本番環境にデプロイする前にアプリケーションを実行してテストするための統合ランタイム・サービスである、統合Oracle WebLogic Serverを含む様々なアプリケーション・デプロイメント・オプション。

  • 開発のニーズに基づいてIDEのカスタマイズを可能にし、機能を追加する拡張機能。

JDeveloperには、Oracle JDeveloper StudioとOracle JDeveloper Javaの2つのEditionがあります。Studio Editionは、JDeveloperの完全バージョンであり、すべての機能が含まれます。Java Editionは、JavaとXMLのコア機能のみを備え、ダウンロード時間が短くなります。このガイドは、JDeveloperの両Editionに対応しています。

1.2 Oracle JDeveloperの情報リソース

この項は、Oracle JDeveloperを手早く理解し実行できるようにすることを目的としています。Oracle JDeveloperについて学習するには、このガイド以外にも、オンライン・デモ、チュートリアルおよびOracle Technology Network (OTN)フォーラムを含め、様々な方法を使用できます。表1-1「Oracle JDeveloperリソースのサポート」に、そのいくつかのリソースを示します。

表1-1 Oracle JDeveloperリソースのサポート

リソース 説明

OTN Oracle JDeveloper

Oracle JDeveloperのメイン・ページは、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.htmlにあります。

OTN Oracle JDeveloperのドキュメント

Oracle JDeveloperのドキュメントのメイン・ページは、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.htmlにあります。

Oracle JDeveloperのチュートリアル

チュートリアルは、Oracle JDeveloperの特定のタスクの実行に関する段階的な指示を提供します。

チュートリアルは、http://docs.oracle.com/cd/E37547_01/tutorials/toc.htmにあります。

サンプル・アプリケーション

Oracle ADF対応Summitサンプル・アプリケーションは、ADFアプリケーションの一般的なユースケースのデモンストレーション目的で開発されたアプリケーション・セットです。ここには、Oracle ADFテクノロジ・スタック(ADF Business Components、ADF Faces、ADF DVT FacesおよびADF Controller)のコンポーネント間の統合が含まれます。サンプルには、様々なコンポーネント機能の特徴を示す複数のワークスペースが含まれています。Summitサンプル・アプリケーションのサンプル・コードについては、Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発の関連する章を参照してください。

サンプル・アプリケーションは、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.htmlにあります。

OTN Oracle JDeveloperフォーラム

OTNフォーラムのOracle JDeveloperページを使用すれば、質問したり、ディスカッションに投稿したり、他のユーザーと情報を交換できます。

OTNフォーラムのOracle JDeveloperページは、http://forums.oracle.com/forums/forum.jspa?forumID=83にあります。


1.3 プロキシ設定の構成

デフォルトでは、JDeveloperは、デバイスにシステムのプロキシ設定を使用しています。外部サーバーにアクセスするには、これらの設定をカスタマイズする必要があります。

  1. 「ツール」→「プリファレンス」→「Webブラウザとプロキシ」を選択します。

  2. 「プロキシ設定」タブを選択します。

  3. プロキシのオプションを選択して、アクティブなフィールドに入力します。

    「プロキシなし」。このオプションは、インターネットへのアクセス時に、プロキシを使用しない場合に選択します。

    「システムのデフォルト・プロキシ設定の使用」。このオプションは、サーバーで、マシンのデフォルトのプロキシ設定を使用する場合に選択します。これらは、OS (WindowsまたはMacの場合)あるいはWindow Managerで構成される設定です。たとえば、ホスト、ポートおよび例外などがあり、これらの設定に対する追加や設定の拡張は行えません。

    OS設定が正しいと予測されるため、追加の設定はありません。オペレーティング・システムの設定を編集する手順は次のとおりです。

    • Windowsの場合は、「コントロール パネル」、「インターネット オプション」の順に移動します。

    • MacOSの場合は、「システム環境設定」、「ネットワーク」、「詳細」、「プロキシ」の順に移動します。

    • Linuxの場合、プロキシ設定はウィンドウ・マネージャで構成します(たとえばGnomeの場合は、「システム」、「設定」、「ネットワークのプロキシ」の順に移動します)。

    「自動構成スクリプトの使用」。自動構成スクリプトの場所を指定します。たとえば、企業のwpad.datファイルのURL(http://wpad.myhost.com/wpad.dat)などになります。

    「手動プロキシ設定」。ユーザーの組織のプロキシ設定を手動で具体的に定義します。システムのデフォルト設定と同様に、手動による「プロキシなし」設定は、最初にOSから継承されます。設定が継承されると、それを変更、拡張または置換できます。

  4. 「プロキシのテスト」をクリックして、入力した設定が正しいことを確認します。テストが失敗した場合、正しいURL、ホスト情報または認証情報を入力したかどうか、ネットワークやVPNから外部サーバーにアクセスできるかどうかを確認します。

  5. プロキシ・サーバーに接続できることを確認したら、「OK」をクリックします。

プロキシ設定に対する自動構成スクリプトの使用

組織でプロキシ設定に自動構成スクリプト(wpad.datや同様の名前付きスクリプト)を使用する場合、このスクリプトを自動的に使用するようにJDeveloperを構成できます。

自動構成スクリプトを使用するようにJDeveloperを構成するには:

  1. 「ツール」→「プリファレンス」→「Webブラウザとプロキシ」を選択します。

  2. 「プロキシ設定」タブを選択します。

  3. 「自動構成スクリプトの使用」オプションを選択します。

  4. 「スクリプト」フィールドに、スクリプトが常駐するサーバーの完全URLを入力します。

  5. 「プロキシのテスト」をクリックして、URLが正しいことを確認します。テストが失敗した場合、正しいURLを入力したかどうか、ネットワークやVPNからそのURLにアクセスできるかどうかを確認します。

  6. プロキシ・サーバーに接続できることを確認したら、「OK」をクリックします。

JDeveloperで、指定したURLにあるスクリプトがプロキシ設定に対して自動的に使用されるようになりました。

1.4 Oracle JDeveloper 12cへの移行

サポートされている移行パス、アプリケーションとプロジェクトの移行、またはOracle JDeveloperの前のバージョンからOracle JDeveloper 12cへのプリファレンスと設定のインポートの詳細は、「Oracle JDeveloperのインストール」を参照してください。