| Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド 12c (12.1.3) E59389-02 |
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この付録では、開発環境から本番環境へのODIおよびSAPコンポーネントの移行方法について説明します。この付録では、システムECC 5.0が使用されます。
この付録の内容は次のとおりです。
ODI SAPアダプタは、TRにバンドルされる様々なSAPオブジェクト・セットを使用します。
ODI SAPアダプタ本番TR: 2つの本番TRがあります。これらは、ダウンロードで入手でき、ODI SAPアダプタ本番インストール時にインストールされます。
開発に関連するSAPオブジェクトを含むTR。たとえば、ODIはSAPシステムからメタデータを取得できます。
本番に関連するSAPオブジェクトを含むTR。たとえば、データ抽出ジョブを実行およびモニターします。
ODI生成TR: 開発時、ODI SAPアダプタはABAPプログラムを生成します。これらのプログラムは、(自動的に)アップロードされ、TRの一部になります。ユーザーの選択に応じて、データ抽出用のABAPプログラムを含むTRが1つまたは複数ある場合があります。
この項では、これらのTRと、SAPでのこれらの調査について説明します。
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注意: 以下の点に注意する必要があります。
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この項の内容は次のとおりです。
RKM実行後に作成されるTRのリストを表示するには、次の手順を実行します。
TCODE SE10を入力します。
画面の左下隅にある「Display」ボタンをクリックします。
図tcodese10screen.pngの説明
「Workbench」の下に、様々なターゲット・システムが表示されます。次に示すように、VQ5などが表示されます。

RKMインストール時に使用されたトランスポート層名(SAPなど)に関連付けられたターゲット・システム(VQ5など)を開きます。前述した次の2つの送信リクエストが表示されます。
ODI SAP PRODUCTION OBJECTS
ODI SAP DEVELOPMENT OBJECTS
TRフィールドの詳細は、付録D「TRフィールドの説明」を参照してください。
次に、各種TRフィールドについて説明します。
TR Name: EQ5K900562
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注意: EQ5K900562。ここで、EQ5はシステム識別情報(SID)、Kはキーワードを示し、数字は、システムによって範囲から自動的に生成されます。これは、900001で開始し、システム管理者は管理しません。 |
TR Description: ODI SAP PRODUCTION OBJECTS
Transport Layer Name: SAP
説明がODI SAP DEVELOPMENT OBJECTSのTRは、開発に関連します。これを開くと、「Package」、「Function Group」、「Message Class」が表示されます。これらは、このTRの下に作成されます。

説明がODI SAP PRODUCTION OBJECTSのTRは、本番に関連します。これを開くと、「Package」、「Function Group」、「Object List of Request」(APPL_LOGなど)が表示されます。これらは、このTRの下に作成されます。

生成されたRFCのセット全体は、その実行環境に基づき2つのSAPパッケージ下でグループ化されます。次の2つのSAPパッケージが作成されます。
ZODI_RKM_PCKG: 開発SAPシステムで必要なすべてのRFCが含まれます。
ZODI_LKM_PCKG: 本番SAPシステムのみで必要なすべてのRFCが含まれます。
SAPシステムに作成されるRFCのリストは、TCODE SE80を使用して確認できます。
SAPシステムに作成されるRFCのリストを確認するには、次の手順を実行します。
TCODE SE80を開きます。
オプション「Test Repository」の下の最初のドロップダウン・リストで、「Package」を選択します。
パッケージ名(ZODI_RKM_PCKG/ZODI_LKM_PCKG)を入力し、[Enter]を押します。
「Object Name」セグメントの下で、「Function Groups」→「ZODI_FGR」→「Function Modules」を開きます。インストールされているRFCのリストが表示されます。


デフォルトでは、ODI SAPアダプタは、マッピングにつき1つのTRを作成します。複数のマッピングがシナリオで使用される場合、ユーザーは、生成されたABAPプログラムをSAP内に単一ユニットとして移動することがあります。これを最適に行うには、すべてのABAPグループを1つのTRにグループ化します。この項では、ODIで複数のABAPプログラムを同じTRにグループ化する方法について説明します。
バックグラウンド処理では、ODIは、SAP_REPORT_NAME_PREFIXが同じすべてのABAPプログラムを同じTRに組み込みます。一番最初に実行されるマッピングにより、KMオプションSAP_TRANSPORT_REQUEST_DESCを介してSAPにTRの説明が定義されます。詳細は、第D.3.1項「KMオプションの説明」を参照してください。
同じ送信リクエストの下にインタフェースを追加するには、次の手順を実行します。
2つのマッピングを作成します。たとえば、EXTRACT MAKT OBJECT DATAやEXTRACT MARA OBJECT DATAなどです。
「Flow」タブで、オプション「BACKGROUND_PROCESSING」の値を「TRUE」に設定します。

同じSAP_TRANSPORT_REQUEST_DESC (MM Tables Extractionsなど)を両方のマッピングに入力します。
SAP_TRANSPORT_REQUEST_DESCオプションの詳細は、付録D「KMオプションの説明」を参照してください。
SAP_REPORT_NAME_PREFIX (ZMM_など)を両方のマッピングに入力します。
SAP_REPORT_NAME_PREFIXオプションの詳細は、付録D「KMオプションの説明」を参照してください。


両方のマッピングを実行します。
SAP TCODE SE10に移動します。
「Display」ボタンをクリックします。
KMオプションに入力した説明付きの新規作成送信リクエストが表示されます。
新規作成した「TR」→「Object List of Request」→「Program」を開くと、この下にLKMの実行で作成されたレポートが表示されます。

前述の手順の実行後、前述の図に示すように、両マッピングZMM_ZODI_125001_134001およびZMM_ZODI_135001_143001が、同じ送信リクエストに追加されます。
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注意: マッピングZMM_ZODI_135001_143001の場合ZMM_: SAP_REPORT_NAME_PREFIXです。 ZODI_135001_143001: 動的ABAPプログラムの名前です。 |
前述の2つのABAPプログラムのグループ化は、SAP_REPORT_NAME_PREFIX KMオプションの値が同じために行われます。
この項では、KMオプションSAP_REPORT_NAME_PREFIXおよびSAP_TRANSPORT_REQUEST_ DESCRIPTIONについて説明します。
SAP_REPORT_NAME_PREFIX: 共通の送信リクエストにグループ化されるすべてのレポートの接頭辞を定義します。ABAP_PROGRAM_NAMEと一緒に使用されます。BACKGROUND=1の場合のみ適用されます。接頭辞はZから開始してください。推奨されるレポート名の接頭辞については、SAP管理者に問い合せてください。
SAP_TRANSPORT_REQUEST_ DESCRIPTION: KMオプションSAP_FUNCTION_GROUPで定義される機能グループに対して、ODIで作成されるSAP送信リクエストの説明を定義します。デフォルトでは、ODIステップ名(通常はマッピング名)が使用されます。既存の送信リクエストの説明は置き換えられます。ODI:<%=odiRef.getPackage("PACKAGE_NAME")%>のようなコード生成式は、いくつかのインタフェースを1つのSAP機能グループ/SAP送信リクエストにグループ化する場合に役立つ場合があります。
デフォルト: <%=odiRef.getStep("STEP_NAME")%>
ODIパッケージを作成するには、次の手順を実行します。
SAP ERPプロジェクト(SAP ERP Demoなど)に移動し、「First Folder」を開き、「Packages」を右クリックして「New Package」を選択します。
「Definition」ウィンドウで、パッケージ名(MM_TABLE_EXTRACTION_DEMOなど)を入力して、「Save」をクリックします。
「Diagram」タブをクリックします。
パッケージでステップを定義するには、EXTRACT MARA OBJECT DATAおよびEXTRACT MAKT OBJECT DATAインタフェースを「Designer window」→「Project」→「First Folder」→「Interfaces」から選択して、「Diagram」タブにドラッグアンドドロップします。これらのコンポーネントがパッケージにステップとして表示されますが、まだ順序付けされていません。
パッケージで最初のステップを指定するには、このステップを選択して右クリックし、コンテキスト・メニューから「First Step」を選択します。緑色の小さな矢印がこのステップに表示されます。

ダイアグラムのツール・バーから「Next Step on Success」アイコンを選択します。
このツールでステップを順序付けるには、1つのステップをクリックしてから、実行する次のステップをクリックします。

ODIシナリオを生成するには、次の手順を実行します。
MM_TABLE_EXTRACTION_DEMOパッケージを選択します。
「Generate Scenario」を右クリックして選択します。
「New Scenario」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「OK」をクリックします。Oracle Data Integratorで処理が行われ、シナリオが生成されます。
生成されたシナリオは、次に示すように「Scenarios」の下に表示されます。

本番に送信リクエストを解放するには、その本番(ZODI_LKM_PCKG)パッケージに関連付けられている送信のリクエスト番号が必要です。
送信リクエストを本番に解放するには、次の手順を実行します。
SAPシステムのTCODE SE11に移動し、「Database table」フィールドにE071と入力します。

「Display」をクリックします。
「Content」アイコンをクリックします。
「OBJ_NAME」フィールドにパッケージ名ZODI_LKM_PCKG、「LOCKFLAG」フィールドにXを入力します。
[F8]を押すか実行します。
これで送信リクエスト番号が付与されます。

送信リクエスト番号を選択してコピーします。
TCODE SE01に移動し、コピーした送信リクエスト番号を入力します。

「Display」をクリックします。
リクエスト番号とタスク番号は、該当リクエストの下にオブジェクトとともに表示されます。

リクエスト番号の下のタスク番号をクリックして、アイコンをクリックします。
リクエスト番号をクリックして、アイコンをクリックします。
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注意: チェック・マークは、送信リクエストが解放されたことを表します。 |

マッピングの送信リクエストを解放するには、そのマッピングに関連付けられている送信のリクエスト番号が必要です。
マッピングに関連付けられているTRを見つけるには、次の手順を実行します。
SAPシステムでTCODE SE10に移動し、LKMの実行に使用されるユーザー名を入力します。
「Modifiable」を選択して「Request Status」を変更します。

「Display」をクリックします。
[CTRL] + [F]を押して検索します。LKM (MM TABLES EXTRACTIONなど)の実行中に、インタフェースに入力されたSAP_TRANSPORT_REQUEST_DESC値を指定します。

検索アイコンをクリックします。
送信リクエスト番号とその説明を示すポップアップが表示されます。

送信リクエスト番号をダブルクリックします。
リクエスト番号とタスク番号は、該当リクエストの下にオブジェクトとともに表示されます。

リクエスト番号の下のタスク番号をクリックして、アイコンをクリックします。
リクエスト番号をクリックして、アイコンをクリックします。
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注意: チェック・マークは、送信リクエストが解放されたことを表します。 |

ODIシナリオを実行するには、次の手順を実行します。
シナリオMM_TABLE_EXTRACTION_DEMO Version 001を右クリックします。
コンテキスト・メニューから「Execute」を選択します。
「Execution」および「Information」ダイアログで「OK」をクリックします。
シナリオの実行レポートを「Operator」で確認できます。パッケージの実行時と同様の結果が得られます。

シナリオのツリー・ビューを開いて、シナリオの実行レポートをデザイナ・モジュールで確認することもできます。
