この章では、Oracle Enterprise RepositoryでのOracle JDeveloperによる使用プロセスと相互運用について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle Enterprise Repositoryによって、SOAエコシステム内のすべての資産を分類するための柔軟性のあるメタモデルが提供されます。主に、アプリケーション開発用の単一の真のソースとしてライフサイクルの計画、設計および構築フェーズで使用されます。
Oracle Enterprise Repository 12cとともにOracle SOA Suiteを使用できます。
この節では、以下のトピックについて説明します。
JDeveloperアプリケーションをデフォルトのOracle Enterprise Repository接続に関連付けて、JDeveloperを使用したOracle Enterprise Repositoryからアセットを使用する必要があります。JDeveloperアプリケーションをデフォルトのOracle Enterprise Repository接続に関連付けるには、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloperで「ツール」メニューを開き、「Oracle Enterprise Repository」を選択します。「Oracle Enterprise Repository統合の構成」ダイアログが表示されます。
図3-1に示すように、次のオプションを選択します。
リポジトリ接続: 使用状況の追跡に使用するOracle Enterprise Repository接続を選択します。
リポジトリ・プロジェクト: 使用状況の追跡に使用するOracle Enterprise Repositoryプロジェクトを選択します。
「OK」をクリックします。
選択した接続からアセットを使用できます。使用状況は、選択したOracle Enterprise Repositoryプロジェクトに追加されます。
Oracle JDeveloperを使用すると、Oracle Enterprise Repositoryで使用可能なアセットおよびアーティファクトにアクセスできます。Oracle JDeveloperを介して、様々な基準に一致するアセットの検索、または開発プロジェクトに関係するアセットの表示を行うことができます。
Oracle Enterprise Repositoryでアセットを検索するには、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloperで、「リソース・パレット」をクリックします。「リソース・パレット」タブがIDE接続とともに表示されます。
「検索」テキスト・フィールドで、詳細を表示するアセットの名前などの検索条件を入力して、「検索の開始」をクリックします。「検索結果」ペインがアセットともに表示されます。
選択したアセットに対して、アセット詳細(説明、使用履歴、削減予測、リレーションシップなど)を表示できます。アセット・メタデータ内で、ドキュメント、ユーザー・ガイド、テスト・ケースのサポートへのリンクが提供されていて、これを使用すると既存の機能を再利用できます。
プロジェクトにアセットのアーティファクト(ペイロード)をダウンロードできます。通常、アセット・ペイロードは、サービス(WSDLファイルなど)を使用する際や、サービスをコード・ベース(バイナリやBPELファイルなど)に組み込む際に必要な機能です。
Oracle Enterprise Repositoryのサービス、スキーマ、XSLTおよびイベントを使用できます。
注意: アセットの使用状況を追跡するには、まず、JDeveloperアプリケーションをOracle Enterprise Repositoryプロジェクトに関連付ける必要があります。詳細は、3.1.1項「JDeveloperアプリケーションとOracle Enterprise Repositoryとの関連付け」を参照してください。 |
Oracle Enterprise RepositoryからWSDLファイルまたはサービスを使用するには、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloperで、composite.xmlファイルをダブルクリックします。「composite.xml」ページが表示されます。
「コンポーネント・パレット」から、Webサービス・コンポーネントを「外部参照」スイムレーンにドラッグ・アンド・ドロップします。「Webサービスの作成」ダイアログが表示されます。
「WSDL URL」フィールドの下部にある既存のWSDLの検索アイコンをクリックします。「WSDLチューザ」ダイアログが表示されます。
図3-2に示すように、「Oracle Enterprise Repository」タブを選択します。
ナビゲーション・ツリーを使用して、起動または使用するサービスを検索します。
サービスに関連付けられているWSDLまたはUDDIキーが1つしかない場合、同じWSDLまたはUDDIキーを使用して参照を作成します。図3-3に示すように、関連付けられているWSDLまたはUDDIキー(あるいはその両方)が2つ以上ある場合、「WSDLの選択」ダイアログが表示されます。
使用するURLまたはUDDIキーを選択する必要があります。JDeveloperでUDDIキーを解決するには、参照を作成する前にUDDI接続を作成する必要があります。これを行わないと、UDDIキーを選択できません。
「OK」をクリックします。
Oracle Enterprise RepositoryからWADLファイルまたはサービスを使用するには、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloperで、composite.xmlファイルをダブルクリックします。「composite.xml」ページが表示されます。
「コンポーネント・パレット」から、RESTサービス・コンポーネントを「外部参照」スイムレーンにドラッグ・アンド・ドロップします。「RESTバインディングの作成」ダイアログが表示されます。
必須情報を「名前」、「タイプ」および「ベースURI」フィールドに入力します。
必須情報を「リソース」パネルに入力します。
「操作バインディング」パネルで「追加」アイコンをクリックし、「WADLサービスに基づく操作の追加」を選択します。「WSDLチューザ」ダイアログが表示されます。
「Oracle Enterprise Repository」タブを選択します。
ナビゲーション・ツリーを使用して、起動または使用するサービスを検索します。