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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryインストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1.3)
E59446-04
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1 インストールの計画

この章では、Oracle Enterprise Repositoryインストールの計画について説明します。

この章には次の項が含まれます:

1.1 Oracle Enterprise Repositoryインストールの概要

Oracle Enterprise Repositoryは、ビジネス・プロセスやWebサービスからパターン、フレームワーク、アプリケーション、コンポーネントに至るまで、あらゆる種類のソフトウェア・アセットのメタデータを管理します。また、これらのアセットを結び付ける関係や依存関係を割り当てることにより、影響分析を強化し、アセットの再利用を促進および最適化し、最終結果に与える影響を測定します。

Oracle Enterprise Repositoryは、システムにインストール可能な以下のサブコンポーネントで構成されています。

  • コア製品: Oracle Enterprise Repositoryに必要なものすべてをインストールします。

  • Oracle Enterprise Repositoryプラグイン

    次のプラグインがOracle Enterprise Repositoryで使用できます。

    • 開発環境(IDE)

      • Oracle JDeveloper

    • ワークフロー・エンジン

      • Oracle BPM

    • ハーベスタ・プラグイン

      • WLST

      • Ant

      • Oracle Enterprise Manager Management Pack Plus for SOA


注意:

Oracle Enterprise RepositoryとOracle API Catalogを同じMiddlewareホームにインストールすることは、サポートされていません。有効なOERまたはOACドメインをMiddlewareホームに作成してから、他の製品に使用する有効なドメインも同じMiddlewareホームに作成する場合、作成した最初のドメイン(OERでもOACでも)にアクセスすると、次のようなメッセージが表示されます。

Request-URIに一致するものが見つかりませんでした。

Oracle Enterprise RepositoryとOracle API Catalogを同じサーバーから同時に実行するには、それぞれを別のMiddlewareホームにインストールする必要があります。


1.2 Oracle Enterprise Repositoryに含まれる使用制限付きライセンス

Oracle Enterprise Repositoryに含まれる他のOracle製品に対する使用制限付きライセンスは、次のとおりです。

  • Oracle BI Publisher: Oracle BI Publisherの使用制限付きライセンスがOERに含まれています。このライセンスにより、OERに含まれるレポートを使用できます。独自のカスタム・レポートを作成する場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの完全なライセンスを取得してください。

  • Oracle BPM Suite: Oracle BPM Suiteの使用制限付きライセンスがOERに含まれています。このライセンスにより、OERで提供される既存のワークフローを変更できます。このライセンスを使用すると、新しいOER中心のワークフローを作成することもできます。OERを含まないワークフローを作成する場合、Oracle BPM Suiteの完全なライセンスを入手してください。

1.3 製品の入手方法

このインストーラを次に示すOracle Software Delivery Cloudから入手する必要があります。

https://edelivery.oracle.com/


注意:

インストーラをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。

1.4 動作保証、システム要件および相互運用性の確認

ご使用の環境がインストールに必要な要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスおよびシステム要件のドキュメントをあわせて使用することをお薦めします。

手順1   環境が動作保証要件を満たしていることの確認

製品を、サポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成上にインストールすることを確認してください。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。

手順2   動作保証情報を確認するためのシステム要件ドキュメントの使用

Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件が満たされていることを確認してください。たとえば、ご使用の製品が64-BitのOracle Linux 5で動作保証されていることが動作保証情報のドキュメントに記載されている場合、そのOracle Linux 5システムが、ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチおよびその他のオペレーティング・システム固有の項目などの最小要件を満たしていることをこのドキュメントで確認する必要があります。システム要件は随時更新されるため、システム要件情報のドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。

手順3   複数の製品間での相互運用性の確認

『Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性の理解』には、相互運用性の定義、互換性の定義、および同一リリースまたは混在するリリースからなる複数のFusion Middleware製品を相互に使用する方法が説明されています。システムに複数のFusion Middleware製品をインストールする場合は、このドキュメントを読む必要があります。

1.5 Oracle Enterprise Repositoryインストールに必要なソフトウェアのインストール

Oracle Enterprise Repositoryをインストールする前に、この項で説明しているコンポーネントをインストールする必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

1.5.1 動作保証されたJDKのインストール

インストーラを実行しようとする前にシステムでサポートされているJDKをダウンロードしてインストールしないと、Oracle Enterprise Repositoryをインストールすることはできません。

JDKは、Oracleホームの外部にインストールしてください。Oracle Universal Installerにより指定されたOracleホーム・ディレクトリが空であることが検証され、空のディレクトリが指定されていなければインストールは行われません。JDKをOracleホームにインストールした場合、今後の操作で問題が発生します。したがって、JDKのインストール場所は、/home/oracle/products/jdkディレクトリにすることをお薦めします。java -jarコマンドを使用して、インストーラJARファイルを実行できます。

このドキュメントが公開された時点では、Oracle Fusion Middleware製品にはJDK 7.0 Update 55以降が必要です。ただし、第1.4項に記載されているように動作保証情報を確認して、必要なJDKのバージョンを常に確認してください。

必要なJDKをダウンロードするには、ブラウザで次のURLにアクセスしてJava SE JDKをダウンロードします。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

1.5.2 動作保証されたデータベースのインストールと構成

Oracle Enterprise Repositoryにはドメイン構成の前にデータベース・スキーマが必要です。このようなスキーマをインストールできるデータベースがない場合は、動作保証されたデータベースをインストールして構成する必要があります。

オペレーティング・システムで動作保証されているデータベースを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

スキーマ作成用にデータベースが適切に構成されていることを確認するには、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様ドキュメントのOracle Repository Creation Utilityの要件の確認に関する項を参照してください。


注意:

12cリリース1 (12.1.3)の場合、動作保証されたOracle DatabaseのみがOracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジに使用できます。

Oracle SOA Suiteで使用するデータベースをインストールまたは確認する場合は、追加の考慮事項があります(データベースのサイズおよびプロファイル、多数のOracle SOA Suiteコンポジット・アプリケーションのデータを格納する能力など)。詳細は、次のリソースを参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成』の「データベース・プロファイルのカスタム変数について」

  • Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理のSOAコンポジット・アプリケーションの概要に関する項

  • Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理のデータベースのプロファイルまたはサイズの確認に関する項

製品スキーマの作成の詳細は、次を参照してください。

  • リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)は、データベースにスキーマを作成するために使用するツールです。このツールはOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールすることで利用できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。

  • Oracle Enterprise Repositoryに必要な特定のスキーマと、スキーマを作成する手順については、第3.1項「データベース・スキーマの作成」を参照してください。

  • リポジトリ作成ユーティリティの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』を参照してください。


注意:

動作保証されたデータベースのインストールと製品ソフトウェアのインストールの後、製品スキーマを作成する前に、第2.4.1項「RCUパッチのインストール」の説明に従ってRCUパッチをインストールする必要があります。

1.5.3 Oracle Fusion Middleware 12c Infrastructureのインストール

JDKをインストールし、動作保証されたデータベースをインストールして構成した後、Oracle WebLogic Serverインスタンスをインストールする必要があります。Oracle Enterprise Repositoryのインストールと、必要なデータベース・スキーマの作成後、ドメインを構成し、アプリケーションをWebLogicサーバー・インスタンスにデプロイします。

最新バージョンのOracle WebLogic ServerはOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールすることで利用できます。


注意:

Java Required Files (JRF)を含むOracle Fusion Middleware 12c (12.1.3.0.0) Infrastructureインストーラ(部品番号V44416-01)を使用してOracle WebLogicサーバーをインストールする必要があります。JRFは、WebLogic Serverのインストールには通常含まれていないコンポーネントで構成されており、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークで使用する共通の機能を提供します。

このインストーラを次に示すOracle Software Delivery CloudのOracle Fusion Middleware 12cメディア・パックから入手する必要があります。

https://edelivery.oracle.com/

別のインストーラを使用してWebLogic Serverをインストールすると、OERのインストールが失敗することがあります。


Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールおよび構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成を参照してください。

1.6 Oracleホーム・ディレクトリの選択

Oracleソフトウェアのインストール時には、Oracleホーム・ディレクトリの指定を要求されます。このディレクトリは、同じコンピュータにインストールされた各種のOracle製品で使用される共通ファイルのリポジトリとして機能します。このため、Oracleホーム・ディレクトリは、システムにインストールされているすべてのOracle製品の中心的なサポート・ディレクトリと見なすことができます。

Oracleソフトウェアがシステム上で正しく動作するには、Oracleホーム・ディレクトリ内のファイルが不可欠です。これらのファイルの役割を次に示します。

  • インストール時に製品間の依存関係のチェックを容易にします。

  • サービス・パックをインストールします。

これらのファイルがインストールされるデフォルトのOracleホーム・ディレクトリは、次のとおりです。

$ORACLE_HOME/oer

アプリケーションのインストールに関連するファイルはすべて、このOracleホーム・ディレクトリの下にあります。

Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成のためのディレクトリの選択に関する項を参照してください。

1.7 次の手順

この章のすべてのタスクに対処した後、Oracle Enterprise Repositoryインストール・プログラムの実行の詳細については、第2章「Oracle Enterprise Repositoryソフトウェア」に進みます。