ここでは、Oracle Service Busの新機能と変更された機能、およびこのガイドに記載されているその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。このドキュメントは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の新規エディションになります。
既知の問題のリスト(リリース・ノート)については、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/docs/soa-aiafp-knownissuesindex-364630.html
の「Known Issues for Oracle SOA Products and Oracle AIA Foundation Pack」を参照してください。
このリリースでは、開発者ガイドおよび管理者ガイドがいずれも大幅に変更されています。両方のドキュメントに記載されていた開発情報をすべてまとめて簡素化し、このガイド『Oracle Service Busでのサービスの開発』に移動しました。『Oracle Service Busの管理』は書き直し、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから実行できるタスクと、Oracle Service Busコンソールで利用できる管理タスクのみ記載しています。
このガイドには、Oracle Service Bus 12c (12.1.3)について、開発に関する次の新機能と変更された機能が含まれています。
Oracle JDeveloperの新しいエディタとOracle Service Busの新規コンソール。詳細は、このドキュメントで説明しています。JDeveloperのサポートが新しくなりました。「JDeveloperでのOracle Service Busのスタート・ガイド」を参照してください。Webベースのコンソールが再設計されました。「Oracle Service Busコンソールのスタート・ガイド」を参照してください。
以前コンソールにあった監視および実行時管理機能が、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで提供されるようになりました。詳細は、『Oracle Service Busの管理』を参照してください。
Service Busサービス開発用のJDeveloperの新しい概要エディタ。Oracle SOA Suiteのコンポジット・エディタと同様、エディタにコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップしてサービスを作成できます。エディタでは、JCAアダプタ、RESTバインディングおよびService Busサービスを直接作成して編集します。「JDeveloperでのOracle Service Busアプリケーションの開発」を参照してください。
RESTバインディングによるRESTサービスのサポート。「Oracle Service BusでのRESTサービスの作成」を参照してください。
ビジネス・サービスの結果キャッシュに対する、WebLogic Serverの新しいCoherenceコンテナのサポート。これにより、Coherenceキャッシュの構成方法と、プロセス外Coherenceキャッシュの設定方法が変わります。「ビジネス・サービスの結果のキャッシュによるパフォーマンスの改善」を参照してください。
パイプラインを、プロキシ・サービスとは別のコンポーネントとして個別に作成および構成できるようになりました。「Oracle Service Busパイプラインの操作」を参照してください。パイプラインのその他の拡張機能は次のとおりです。
Oracle Mediatorと同じリシーケンサ・エンジンを使用したメッセージのリシーケンス。「コンソールでのリシーケンサの構成」および「JDeveloperでのリシーケンサの構成」を参照してください。
新しいパイプラインの基になるパイプライン・テンプレートの作成。これにより、すでに開発されているメッセージ処理ロジックを再利用できるようになります。「パイプライン・テンプレートの操作」を参照してください。
チェーン内のすべてのパイプラインでの変数の共有。これにより、複数のパイプラインで同じ変数の読取りと変更を行うことができます。「コンソールでのパイプラインへの共有変数の追加方法」および「JDeveloperでのパイプラインへの共有変数の追加」を参照してください。
サービス・コールアウト・アクションによる添付ファイルの送受信。「サービス・コールアウト・メッセージでの添付ファイルの使用」を参照してください。
メッセージ・フローでのnXSD変換の使用。「nXSD変換アクションの追加」および「JDeveloperでのnXSD変換アクションの追加」を参照してください。
ステージの有効化および無効化。これにより、特定のアクションを効率的にスキップできるようになります。「コンソールでのアクションまたはステージの無効化」および「JDeveloperでのアクションまたはステージの無効化」を参照してください。
分割-結合を、それぞれ別のコンポーネントとして個別に作成および構成できるようになりました。「分割-結合によるサービスのパフォーマンスの向上」を参照してください。
相互参照表およびドメイン値マップ(どちらもOracle SOA Suiteの機能)のサポート。「相互参照でのデータのマッピング」および「ドメイン値マップでのデータのマッピング」を参照してください。
Oracle SOA Suite XSLTマッピングのサポート。「XSLTでのデータの変換」を参照してください。Service Busは、動的XSLT式もサポートします。「動的XSLT式のインラインXQueryへのバインディング」を参照してください。
すべてのOracle Web Services Manager (OWSM)ポリシーのサポート。特定のポリシーをJCAサービスおよびRESTサービスにアタッチすることもできます。「Oracle Web Services Managerを使用したOracle Service Busのセキュリティ」を参照してください。Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護およびポリシーの管理の「使用する事前定義済ポリシーの決定」を参照してください。
このリリースで非推奨のWebLogic Serverセキュリティ・ポリシーのサポート。WLS9ポリシーを使用するサービスを、以前のバージョンのService Busからインポートして実行時に使用できます。ただし、WLS9ポリシーを新しいサービスにアタッチすることはできません。すべてのポリシーをOWSMにアップグレードすることをお薦めします。
サービス・アカウント・リソースの関連付けによる、OWSMポリシーを使用したビジネス・サービスの資格証明マッピングのサポート。これにより、アウトバウンドID伝播ポリシーのサービス・アカウントのオーバーライドが可能になります。
ブレークポイントの設定やメッセージ・フローのステップ実行などのJDeveloperデバッグ・ツールのサポート。デバッガは、Service Busテスト・コンソールに統合されています。「Oracle Service Busアプリケーションのデバッグ」を参照してください。
JDeveloperのOracle Metadata Services (MDS)リポジトリを使用した、Oracle SOA Suiteとのアーティファクトの共有。「メタデータ・サービス・リポジトリを使用したデータの共有」を参照してください。アーティファクトは、アプリケーション・サーバー、ファイル・システムおよびUDDIレジストリからも共有できます。
JDeveloperおよびOracle Service Busコンソールの両方からの、構成JARファイルまたはWebLogic Serverへのリソースと構成のインポートおよびエクスポート。「リソースおよび構成のインポートとエクスポート」を参照してください。
Mavenプロジェクトおよびビルド管理システムのサポート。「Oracle Service Bus開発Mavenプラグインの使用」を参照してください。
Service Busトランスポートでは、次のようないくつかの機能が拡張されています。
大量のメッセージの効率化など、すべてのJCAアダプタおよび大部分のJCA機能のサポート。「JCAトランスポートとJCAアダプタの使用」を参照してください。
EJBトランスポートによるJBossのサポート。「JNDIプロバイダ・リソースの操作」を参照してください。
HTTPビジネス・サービスのカスタム認可のサポート。「HTTPトランスポートを使用するビジネス・サービスの構成」および「アウトバウンドHTTPセキュリティのカスタム認証の使用」を参照してください。
非XA接続ファクトリの再試行、およびJMSトランスポートでのReplyToヘッダーの読取りのサポート。「JMSトランスポートの使用」(特に構成の参照)および「JMSReplyToプロパティへのアクセス」を参照してください。
ソケット用JCAアダプタをサポートする新しいJavaScriptリソース。「JavaScriptリソースの操作」を参照してください。
新しいPayloadDetail
要素による、$fault
変数への不正なXMLペイロードのログ機能。「fault変数」を参照してください。
$attachments
変数でのカスタムMIMEヘッダーのサポート。「表A-2」を参照してください。