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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busでのサービスの開発
12c (12.1.3)
E53004-06
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5 JDeveloperでのOracle Service Busアプリケーションの開発

この章では、JDeveloperで、Service Bus概要エディタを使用して、トップ・ダウンでService Busアプリケーションを開発する方法について説明します。ここでは、プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、パイプラインおよび分割-結合を使用してService Busサービスを作成する基本的な手順と、セキュリティ・ポリシーのアタッチやコンポーネントのテストまたはデバッグなどの最終的な手順を示します。また、トランスポート、JCAアダプタおよびRESTバインディングの概要も示します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 Service Bus概要エディタの概要

Service Bus概要エディタは、Service Busプロジェクトを設計および構成するためのグラフィカルなインタフェースを提供します。プロジェクトを作成すると、Service Busプロジェクトについて記載されたプロジェクト概要ファイルが自動的に生成されます。アプリケーション・ナビゲータでは、このファイルを表すノードには、そのプロジェクトと同じ名前が付けられます。ファイル・システムでは、これはservicebus.sboverviewという名前になります。このファイルをService Bus概要エディタで開き、Service Busコンポーネントを作成および構成できます。

概要ファイルを開くとService Bus概要エディタが起動されます。これはJDeveloperデザイナにタブとして表示されます。このファイルは、プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、パイプラインおよび分割-結合のアプリケーション・アセンブリ全体について説明しています。Service Busプロジェクトごとに1つの概要ファイルがあります。

5.1.1 Service Bus概要エディタのコンポーネント

プロジェクト概要ファイルを操作するとき、主に使用するのは、概要エディタ・キャンバス、「コンポーネント」ウィンドウおよびコンポーネントの構成ウィザードです。エディタでは、WYSIWYG環境で多くのファイルを表示でき、宣言的に変更を行うことのできる概要エディタでファイルを表示したり、そのファイルのソース・コードを表示することが可能です。「構造」ウィンドウには、現在選択されているファイルの構造が示されます。

図5-1 Service Bus概要エディタ

図5-1の説明が続きます
「図5-1 Service Bus概要エディタ」の説明

表5-1で、Service Bus概要エディタについて説明します。

表5-1 Service Bus概要エディタ

要素 説明

アプリケーション・ナビゲータ

Service Busプロジェクトに含まれるコンポーネントの主要なファイルを表示します。

  • project_nameノード(servicebus.sboverviewファイル)。Service Busプロジェクトの作成時に自動的に作成されます。このファイルは、プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、パイプライン、分割-結合およびワイヤのコンポジット・アセンブリ全体について説明しています。Service Bus概要エディタでファイルを開くと、名前がそれを含むプロジェクトの名前に一致するように変更されます。

  • パイプライン・コンポーネント・ファイル(pipeline_name.pipeline)

  • プロキシ・サービス・コンポーネント・ファイル(proxy_name.proxy)

  • ビジネス・サービス・コンポーネント・ファイル(business_name.bix)

  • 分割-結合コンポーネント・ファイル(splitjoin_name.flow)

  • アラート宛先、サービス・キー・プロバイダ、サービス・アカウントなど、Service Busコンポーネントについて説明する個々のファイル。

  • クラス・ファイル、WSDLファイル、スキーマ定義、変換およびテスト・スイートのオプション・サブフォルダ。これらは、直接プロジェクトの下に作成することもできます。デフォルトで、アダプタ・ウィザードにより生成されるコンポーネントは、Resourcesという名前のサブフォルダに作成されます。

「構造」ウィンドウ

「構造」ウィンドウでは、アクティブ・ウィンドウで現在選択されているドキュメント内のデータの構造ビューを提供します。

概要エディタ

Service Busコンポーネントを、「コンポーネント」ウィンドウから概要エディタのキャンバスにドラッグします。デザイナにコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすると、対応するウィザードが表示され、そのコンポーネントを作成および構成できます。

後続のすべての編集セッションでは、これらのコンポーネントをダブルクリックすると、そのエディタが再度開きます。

中央スイムレーン(パイプライン/分割-結合)

中央スイムレーンは、ルーティング・ロジックおよび変換ロジックを提供するコンポーネント用で、パイプラインおよび分割-結合に限定されます。

左スイムレーン(プロキシ・サービス)

左スイムレーンは、アプリケーションへのエントリ・ポイントを提供するサービス用で、プロキシ・サービスに限定されます。このレーンにJCAアダプタまたはトランスポートをドラッグすると、選択したアダプタまたはトランスポートに基づいてプロキシ・サービスが生成されます。

右スイムレーン(外部サービス)

右スイムレーンは、外部環境にある外部サービスにメッセージを送信する参照用で、ビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスが該当します。このレーンにJCAアダプタまたはトランスポートをドラッグすると、ビジネス・サービスが生成されます。

このレーンに表示されるプロキシ・サービスは、実際には既存のプロキシ・サービスへの参照であり、JCAアダプタまたはトランスポートをキャンバスにドラッグすることにより、これらを追加することはできません。これらは、使用する既存のプロキシ・サービスを選択することによってのみ、追加できます。

「コンポーネント」ウィンドウ

「コンポーネント」ウィンドウでは、Service Busアプリケーションで使用できる様々なService Busコンポーネントを提供します。これには、パイプライン、分割-結合、テクノロジ・アダプタ、アプリケーション・アダプタ、トランスポートおよびRESTバインディングが含まれます。プロキシ・サービスおよびビジネス・サービスは「コンポーネント」ウィンドウには含まれませんが、これらは、アダプタ、トランスポートまたはバインディングをキャンバスの左または右スイムレーンにドラッグすることにより作成できます。

使用可能なコンポーネントの詳細は、JDeveloperの概要エディタのオンライン・ヘルプを参照してください。「コンポーネント」ウィンドウが表示されていない場合は、「表示」メイン・メニューから「コンポーネント」を選択します。

「リソース」ウィンドウ

「リソース」ウィンドウには、1つのダイアログが用意されており、ここからローカルなリソースとリモートのリソースの両方を参照できます。たとえば、次のリソースにアクセスできます。

  • 共有ローカル・アプリケーション・メタデータ(スキーマ、WSDLドキュメント、イベント定義など)。

  • HTTP接続、ファイルURLまたはアプリケーション・サーバー接続を介してアクセスできるリモート・リソースを使用するWSILブラウザ機能。

  • Universal Description, Discovery, and Integration (UDDI)レジストリに登録されるリモート・リソース。

「リソース・ブラウザ」ダイアログを介してService Busアプリケーションのこれらのリソースを選択します。このダイアログには、様々な方法でアクセスできます。たとえば、パイプラインで使用するWSDLファイルを選択したり、「コンポーネント」ウィンドウからビジネス・サービスをドラッグすると、「リソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。このダイアログの上部の「リソース」をクリックし、使用可能なリソースにアクセスします。

「リソース」ウィンドウが表示されていない場合は、「表示」メイン・メニューから「リソース」を選択します。

「ログ」ウィンドウ

「ログ」ウィンドウには、アプリケーションのコンパイル、検証およびデプロイメントに関するメッセージが表示されます。

「プロパティ」ウィンドウ

「プロパティ」ウィンドウには、選択したService Busコンポーネントのプロパティが表示されます。「プロパティ」ウィンドウを使用すると、パイプラインおよび分割-結合アクションのプロパティを定義することもできます。

「プロパティ」ウィンドウが表示されていない場合は、「表示」メイン・メニューから「プロパティ」を選択します。

アプリケーション・リソース

「アプリケーション・リソース」パネルでは、「Service Busシステム・リソース」の下に、Service Busアプリケーションおよびプロジェクトのシステム・リソースがリストされます。システム・リソースには、UDDIレジストリ、プロキシ・サービス、JNDIプロバイダ、SNMPサーバーなどが含まれます。

5.1.2 トランスポート、アダプタおよびバインディング

Service Bus概要エディタを使用すると、Service Busトランスポート、Oracle JCAアダプタまたはRESTバインディングに基づき、プロキシ・サービスおよびビジネス・サービスを作成できます。Service BusはJCAアダプタと完全に統合されているため、概要エディタを使用して、JCAアダプタとそれに関連付けられたファイルをService Busプロジェクトに直接作成して構成できます。以前のバージョンでは、JCAアダプタを個々のSOA Suiteプロジェクトに作成してから、そのアダプタをService Busにインポートしていました。JCAアダプタを作成すると、具体的なWSDLファイルとプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスが自動的に作成されます。RESTバインディングを使用してサービスを作成する場合も同様になります。つまり、関連付けられたWADLファイルとプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスが自動的に作成されます。

Service Busでは、Oracle JCAアダプタを完全にサポートする以外に、各種トランスポートを介して外部システムへの接続が提供されます。それぞれのトランスポートは、外部システムのタイプに固有です。トランスポート、アダプタおよびRESTバインディングを組み合せてService Busにサービスを作成できます。

表5-2表5-3および表5-4では、「コンポーネント」ウィンドウで利用可能なトランスポート、アダプタおよびバインディングについて説明します。詳細は、「JCAアダプタ、トランスポートおよびバインドの操作」を参照してください。

表5-2 テクノロジ・コンポーネント

コンポーネント 説明

AQ

AQアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle AQアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。AQアダプタを使用すると、Service Busは、単一コンシューマまたは複数コンシューマのキューと相互作用できます。

このアクションにより、「AQアダプタ構成ウィザード」が起動します。

AS/400

AS/400アダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、AS/400のOracle Databaseアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。

このアクションにより、Databaseアダプタ構成ウィザードが起動します。

BAM

BAMアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle BAMアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。BAMアダプタを使用すると、Service Busは、Oracle Business Activity Monitoringと相互作用できます。

このアクションにより、「BAMアダプタ構成ウィザード」が起動します。

コヒーレンス

Coherenceアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle Coherenceリソース・アダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。Coherenceリソース・アダプタを使用して、トランザクションでキャッシュ操作を実行します。

このアクションにより、「コヒーレンス・アダプタ構成ウィザード」が起動します。

データベース

Databaseアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Database JCAアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。Databaseアダプタを使用すると、Service Busは、JDBCを介してOracleおよびその他のデータベースと通信できます。

このアクションにより、Databaseアダプタ構成ウィザードが起動します。

直接

Directトランスポートを「外部サービス」スイムレーンにドラッグして、SOA-DIRECTトランスポートを使用してビジネス・サービスを作成します。SOA DIRECTトランスポートを使用して、リモート・メソッド呼出し(remote method invocation: RMI)でメッセージをやり取りします。

このアクションにより、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。Directトランスポートは、ビジネス・サービスでのみ使用できます。

ファイル

ファイル・アダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracleファイル・アダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。ファイル・アダプタを使用すると、Service Busアプリケーションで、ローカル・ファイル・システムのファイルからのメッセージの読み書きが可能です。

このアクションにより、「ファイル・アダプタ構成ウィザード」が起動します。

FTP

FTPアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle FTPアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。FTPアダプタを使用すると、Service Busアプリケーションで、リモート・サービス・ファイルからのメッセージの読み書きが可能です。

このアクションにより、「FTPアダプタ構成ウィザード」が起動します。

HTTP

HTTPトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてHTTPプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてHTTPビジネス・サービスを作成します。HTTPトランスポートを使用すると、HTTP POST操作およびGET操作でアプリケーションを起動できます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

JEJB

JEJBトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてJEJBプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてJEJBビジネス・サービスを作成します。JEJBトランスポートを使用すると、Service Busを介してPlain Old Java Object (POJO)を渡すことができます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

JMS

JMSトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてJMSプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてJMSビジネス・サービスを作成します。JMSトランスポートでは、Java Messaging Serviceと相互作用するサービスを構成します。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

LDAP

LDAPアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle LDAPアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。LDAPアダプタを使用すると、Service BusはLDAPディレクトリと相互作用できます。

このアクションにより、「LDAPアダプタ構成ウィザード」が起動します。

MQ

MQアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle MQ Seriesアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。MQ Seriesアダプタを使用すると、Service BusはMQ Seriesキュー・マネージャと接続して、キュー内のメッセージを追加および削除できます。

このアクションにより、「MQ Seriesアダプタ構成ウィザード」が起動します。

MSMQ

MSMQアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle MSMQアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。

このアクションにより、「MSMQアダプタ構成ウィザード」が起動します。

REST

RESTバインディングを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、RESTバインディング・コンポーネントを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。

このアクションにより、「RESTバインディングの作成」ダイアログが起動します。

SB

SBトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてSBプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてSBビジネス・サービスを作成します。SBトランスポートによって、Oracle製品でRMIを使用してプロキシ・サービスを同期的に呼び出すことができます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

Socket

ソケット・アダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracleソケット・アダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。Oracleソケット・アダプタを使用すると、Service Busでクライアントやサーバー・ソケットを作成し、接続を確立できます。

このアクションにより、「SOCKETアダプタ構成ウィザード」が起動します。

Tuxedo

Tuxedoトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてTuxedoプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてTuxedoビジネス・サービスを作成します。Tuxedoトランスポートを使用すると、Service BusからTuxedoドメインにアクセスできます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

UMS

UMSアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle UMSアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。Oracle UMSアダプタを使用すると、Service Busで、電子メール、SMSまたはインスタント・メッセージを使用して通知を送受信できます。

このアクションにより、「UMSアダプタ構成ウィザード」が起動します。

WS

WSトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてWSプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてWSビジネス・サービスを作成します。WSトランスポートでは、WSRMポリシーを使用するSOAP 1.1またはSOAP 1.2ベースのWSDLドキュメントから派生したサービスのリクエストが実装されています。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

表5-3 アプリケーション・コンポーネント

コンポーネント 説明

JDE World

JDE Worldアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle JDE Worldアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。このアクションにより、JDE Worldアダプタ構成ウィザードが起動します。

Oracle

Oracleアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle Applicationsアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。このアクションにより、「Oracle Applicationsアダプタ構成ウィザード」が起動します。

SAP

SAPアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle SAPアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。このアクションにより、Oracle SAPアダプタ構成ウィザードが起動します。

表5-4 拡張コンポーネント

コンポーネント 説明

BPEL 10g

BPEL 10gトランスポートを「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてBPEL Process Managerビジネス・サービスを作成します。BPEL Processing Manager (BPEL-10g)を使用して、メッセージングをOracle SOA Suite 10g BPELプロセスで定義します。

このアクションにより、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。BPEL 10gトランスポートは、ビジネス・サービスでのみ使用できます。

注意: Oracle SOA Suite 11g BPELプロセスのメッセージングの場合、SOA_DIRECTトランスポートを使用します。

カスタム

カスタム・アダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracleカスタム・アダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。Oracleカスタム・アダプタを使用すると、外部システムに接続する、カスタマイズされたアダプタを作成できます。

このアクションにより、カスタム・アダプタ構成ウィザードが起動します。

DSP

DSPトランスポートを「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてDSPビジネス・サービスを作成します。DSPトランスポートを使用して、Oracle Data Service Integratorと通信します。

このアクションにより、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。DSPトランスポートは、ビジネス・サービスでのみ使用できます。

EJB

EJBトランスポートを「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてEJBビジネス・サービスを作成します。EJBトランスポートによって、Enterprise JavaBeansでSDOパラメータまたはJavaインタフェースを使用するためのEnterprise JavaBeansサービスを作成します。

このアクションにより、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。EJBトランスポートは、ビジネス・サービスでのみ使用できます。

電子メール

電子メール・トランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグして電子メール・プロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグして電子メール・ビジネス・サービスを作成します。電子メール・アダプタを使用すると、Service Busは電子メール・サーバーと通信できます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

ファイル・トランスポート

ファイル・トランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてファイル・プロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてファイル・ビジネス・サービスを作成します。ファイル・トランスポートでは、ローカル・ファイル・システムのファイルからメッセージの読み書きを行うサービスを構成します。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

FTPトランスポート

FTPトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてFTPプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてFTPビジネス・サービスを作成します。FTPトランスポートでは、リモート・サービス・ファイルからメッセージの読み書きを行うサービスを構成します。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

JCA

JCAトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグして、既存のJCAアダプタに基づきプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグして、既存のJCAアダプタに基づきビジネス・サービスを作成します。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

JMS

JMSアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracle JMSアダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。JMSアダプタを使用すると、Service BusはJava Messaging Serviceと相互作用できます。

このアクションにより、「JMSアダプタ構成ウィザード」が起動します。

ローカル

ローカル・トランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてローカル・プロキシ・サービスを作成します。ローカル・プロキシ・サービスは、その他のプロキシ・サービスからのみ呼び出すことができ、外部のクライアントからは呼び出せません。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」ウィザードが起動します。ローカル・トランスポートは、プロキシ・サービスでのみ使用できます。

MQトランスポート

MQトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてMQプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてMQビジネス・サービスを作成します。MQトランスポートにより、IBM WebSphere MQへのアクセスが提供されます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

SFTP

SFTPトランスポートを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグしてSFTPプロキシ・サービスを作成するか、「外部サービス」スイムレーンにドラッグしてSFTPビジネス・サービスを作成します。SFTPトランスポートを使用すると、SSHファイル・トランスポート・プロトコル(SSH File Transfer Protocol: SFTP)でファイルを安全に転送できます。

このアクションにより、「プロキシ・サービスの作成」または「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが起動します。

サード・パーティ

サード・パーティ・アダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンのいずれかにドラッグして、Oracleサード・パーティ・アダプタを作成して構成し、その関連するサービスを作成します。サード・パーティ・アダプタを使用すると、WSDLドキュメントがすでに定義されている場合、Service Busはサード・パーティのサービスと相互作用できます。

このアクションにより、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが起動します。

5.1.3 プロジェクトと概要ダイアグラムの同期

概要エディタの外部で特定のタスクを実行すると、Service Bus概要エディタ・ダイアグラムで自動的にコンポーネントが追加または変更されます。Service Bus概要エディタ外でプロキシ・サービス、パイプラインおよび分割-結合を作成すると(つまり、これらを作成ウィザードを使用してプロジェクト内で直接作成すると)、Service Busは、概要エディタ・ダイアグラムに生成されたコンポーネントを追加します。ビジネス・サービスを追加する場合にはこのようにはなりません。これは、ビジネス・サービスの場合、複数のプロジェクトにより使用される可能性があるためです。

新しいアウトバウンド・メッセージングまたはコールアウト・アクティビティをパイプラインまたは分割-結合に追加し、外部サービスをコールするようにアクティビティを構成すると、参照されるコンポーネントが概要ダイアグラムの「外部サービス」スイムレーンにまだ存在しない場合、Service Busはそのコンポーネントをこの場所に追加します。Service Busでは、パイプラインまたは分割-結合の参照されるコンポーネントへのワイヤリングも行います。外部サービスへの呼出しを削除すると、ワイヤも削除されます。プロキシ・サービス定義エディタでターゲット・サービスを追加、削除または変更すると、Service Busでは、それに従って概要ダイアグラムのワイヤが変更されます。

新しいService Busプロジェクトをインポートすると、Service Busはプロジェクト概要ファイルを生成し、Service Bus概要エディタのダイアグラムに導出可能なすべてのService Busコンポーネントを追加します。インポートにより既存のService Busプロジェクトが更新されると、概要ダイアグラムも新しいコンポーネントまたは更新されたワイヤリングで更新されます。

リソースを変更またはインポートすると、概要は同期されます。リソースを追加、更新または削除すると、次にそのリソースをリフレッシュするか開いたときに、その変更がService Bus概要エディタに表示されます。

5.2 Service Busコンポーネントの追加

Service Busアプリケーションおよびプロジェクトを作成したら、次に、アプリケーションのビジネス・ロジックまたは処理ルールを実装するService Busコンポーネントを追加します。Service Bus概要エディタの「コンポーネント」ウィンドウを使用して、概要エディタにコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップできます。Service Busコンポーネントをエディタにドラッグすると、対応する作成ウィザードが起動され、ここで、コンポーネントや、WSDLファイルおよびスキーマ定義などの関連リソースを作成できます。コンポーネントは、いずれかのスイムレーンを右クリックして、そのレーンで使用可能なオプションから選択することでも作成できます。コンポーネントを作成すると、対応するファイルがプロジェクトのディレクトリ構造に生成され、アプリケーション・ナビゲータに表示されます。

5.2.1 Service Bus概要エディタの起動方法

概要エディタには、servicebus.sboverviewファイルがグラフィカルに表示されます。アプリケーション・ナビゲータでは、このファイルはプロジェクトと同じ名前を持つノードで表されます。

注意:

概要エディタを開くと、Service Busは常にプロジェクト・コンポーネントの現在の状態にダイアグラムを同期させるように試みます。

プロジェクトの概要を開くには:

  • 次のいずれかを行います:

    • Service Busプロジェクト内の、プロジェクトと同じ名前のノードをダブルクリックします。

    • Service Busプロジェクト内の、プロジェクトと同じ名前のノードを右クリックして、「開く」を選択します。

5.2.2 パイプラインの追加方法

パイプラインを追加して、プロジェクトのメッセージ・フローとデータ変換、エラー処理および検証を定義します。新しいパイプラインを作成すると、パイプライン構成からプロキシ・サービスを生成するオプションが追加されます。

パイプラインを追加するには:

  1. 「コンポーネント」ウィンドウから、「Service Bus」を選択します。
  2. 「リソース」リストからデザイナの「パイプライン/分割結合」レーンにパイプラインをドラッグします。

    「パイプライン・サービスの作成」ウィザードが表示されます。

  3. パイプラインの設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。パイプラインの作成の詳細は、「Oracle JDeveloperでのパイプラインの操作」を参照してください。

  4. プロキシ・サービスを生成してパイプラインと関連付けるには、ウィザードの「タイプ」ページで「プロキシ・サービスとして公開」をクリックします。プロキシ・サービスのトランスポートを選択し、必要に応じて名前を変更します。
  5. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    パイプライン・ファイルがプロジェクトに追加され、デザイナの「パイプライン/分割結合」セクションにパイプラインが表示されます。プロキシ・サービスとしてパイプラインを公開すると、プロキシ・サービスも「プロキシ・サービス」スイムレーンに表示され、コンポーネントが自動的にワイヤリングされます。

  6. パイプラインでメッセージ・フローを定義するには、「Oracle JDeveloperでのパイプライン・アクションの操作」を参照してください。
  7. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.3 分割-結合の追加方法

分割-結合を追加して、同時処理を実行するメッセージ・フローを定義し、サービス・パフォーマンスを向上させます。分割-結合では、データ変換、検証、エラー処理およびレポートを定義することもできます。新しい分割-結合を作成すると、分割-結合構成からプロキシ・サービスを生成するオプションが追加されます。

分割-結合を追加するには:

  1. 「コンポーネント」ウィンドウから、「Service Bus」を選択します。
  2. 「リソース」リストからデザイナの「パイプライン/分割結合」レーンに分割結合をドラッグします。

    「分割-結合サービスの作成」ウィザードが表示されます。

  3. 分割-結合の設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。分割-結合の作成の詳細は、「JDeveloperでの分割-結合の作成方法」を参照してください。

  4. プロキシ・サービスを生成して分割-結合と関連付けるには、ウィザードの「タイプ」ページで「プロキシ・サービスとして公開」をクリックします。プロキシ・サービスのトランスポートを選択し、必要に応じて名前を変更します。
  5. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    分割-結合ファイルがプロジェクトに追加され、デザイナの「パイプライン/分割結合」セクションに分割-結合が表示されます。プロキシ・サービスとして分割-結合を公開すると、プロキシ・サービスも「プロキシ・サービス」スイムレーンに表示され、コンポーネントが自動的にワイヤリングされます。

  6. 分割-結合でメッセージ・フローを定義するには、「分割-結合によるサービスのパフォーマンスの向上」を参照してください。
  7. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.4 プロキシ・サービスの作成方法

プロキシ・サービスは、Service Busアプリケーションへのデータのエントリ・ポイントです。Service Bus概要エディタを使用してプロキシ・サービスを作成する方法はいくつかあります。

  • アダプタまたはトランスポートを「コンポーネント」ウィンドウから「プロキシ・サービス」レーンにドラッグします。アダプタおよびトランスポートは、「コンポーネント」ウィンドウの「テクノロジ」「アプリケーション」および「詳細」の下にあります。

  • パイプラインまたは分割-結合を作成したら、これをプロキシ・サービスとして公開します。これにより、パイプラインまたは分割-結合、プロキシ・サービス、およびそれら2つの間の接続ワイヤが作成されます。詳細は、「パイプラインの追加方法」および「分割-結合の追加方法」を参照してください。

  • パイプラインまたは分割-結合を作成したら、入力アンカーを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグし、新しいプロキシ・サービスを作成します。

5.2.4.1 アダプタを使用したプロキシ・サービスの作成

JCAアダプタを使用してプロキシ・サービスを作成すると、Service Busでは、具象WSDLファイルがJCAベースのプロキシ・サービスとともに生成されます。JCAアダプタ用に生成されるWSDLファイルは抽象的です。具象WSDLファイルには、ファイル名にconcreteというテキストが付加されています。

アダプタを使用してプロキシ・サービスを作成するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • 「プロキシ・サービス」スイムレーンで右クリックし、「アダプタの挿入」をポイントして、オプションのリストから使用するアダプタを選択します。

    • 「コンポーネント」ウィンドウから、「Service Bus」を選択し、アダプタを「プロキシ・サービス」レーンにドラッグします。

      ヒント:

      アダプタは、「コンポーネント」ウィンドウの「テクノロジ」セクションにある一意のアイコンで指定されます。

    選択したアダプタの作成ウィザードが表示されます。

  2. アダプタの設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。アダプタの構成方法の詳細は、テクノロジ・アダプタの理解のOracle JCAアダプタの汎用プロパティに関する項を参照してください。

  3. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    プロキシ・サービス、アダプタおよび関連付けられたWSDLファイルがプロジェクトに追加され、プロキシ・サービスがデザイナの「プロキシ・サービス」セクションに表示されます。JCAアダプタに対してプロキシ・サービスが構成され、使用されるJCAアダプタのタイプに基づいて名前が付けられます。

  4. プロキシ・サービスを構成するには、「プロキシ・サービスの構成」および「JCAトランスポートとJCAアダプタの使用」を参照してください。
  5. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.4.2 トランスポートを使用したプロキシ・サービスの作成

トランスポートを使用してプロキシ・サービスを作成するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • 「プロキシ・サービス」スイムレーンで右クリックし、「トランスポートの挿入」をポイントして、オプションのリストから使用するトランスポートを選択します。

    • 「コンポーネント」ウィンドウから「Service Bus」を選択し、トランスポートを「プロキシ・サービス」レーンにドラッグします。

      ヒント:

      トランスポートは、「コンポーネント」ウィンドウの「テクノロジ」セクションおよび「詳細」セクションにあるプレーン・ギア・アイコンで指定されます。

    「プロキシ・サービスの作成」ウィザードが表示されます。

  2. プロキシ・サービスの設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。プロキシ・サービスの作成の詳細は、「プロキシ・サービスの作成方法」を参照してください。

  3. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    プロキシ・サービス・ファイルがプロジェクトに追加され、プロキシ・サービスがデザイナの「プロキシ・サービス」セクションに表示されます。

  4. プロキシ・サービスおよびトランスポートを構成するには、「プロキシ・サービスの構成」および「JCAアダプタ、トランスポートおよびバインドの操作」を参照してください
  5. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.4.3 既存のパイプラインまたは分割-結合からのプロキシ・サービスの作成

既存のパイプラインまたは分割-結合からプロキシ・サービスを作成するには:

  1. パイプラインまたは分割-結合の左アンカーをクリックし、これを「プロキシ・サービス」スイムレーンにドラッグします。

    「プロキシ・サービスの作成」ウィザードが表示されます。

  2. プロキシ・サービスの設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。プロキシ・サービスの作成の詳細は、「プロキシ・サービスの作成方法」を参照してください。

  3. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    プロキシ・サービス・ファイルがプロジェクトに追加され、プロキシ・サービスがデザイナの「プロキシ・サービス」セクションに表示されます。

  4. プロキシ・サービスおよびトランスポートを構成するには、「プロキシ・サービスの構成」および「JCAアダプタ、トランスポートおよびバインドの操作」を参照してください
  5. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.5 概要での既存のプロキシ・サービスの再利用方法

プロキシ・サービスは、Service Busアプリケーションのパイプラインまたは分割-結合から外部サービスとしてコールできます。「外部サービス」コンテキスト・メニューから、または既存のパイプラインや分割-結合から、参照するプロキシ・サービスを追加できます。参照するプロキシ・サービスは、すでに現在のアプリケーションに作成されている必要があります。通常、プロキシ・サービスは参照されるため、そのロジックは公開されず、一般的にはローカル・トランスポートを使用します。

既存のプロキシ・サービスを参照として追加するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • 「外部サービス」スイムレーンで右クリックし、「選択」をポイントして、「プロキシ・サービス」を選択します。

      「プロキシ・サービスの選択」ダイアログが表示されます。

    • パイプラインまたは分割-結合の右アンカーをクリックし、これを「外部サービス」スイムレーンにドラッグします。

      「リソース・チューザ」ダイアログが表示されます。

  2. プロジェクトのリストで、プロジェクトおよび使用するプロキシ・サービスを含むフォルダを開きます。
  3. 使用するプロキシ・サービスを選択し、「終了」をクリックします。
  4. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.6 ビジネス・サービスの作成方法

ビジネス・サービスでは、データを共有する外部システムと通信を行います。ビジネス・サービスは、アダプタまたはトランスポートを「コンポーネント」ウィンドウから「外部サービス」レーンにドラッグすることにより作成できます。アダプタおよびトランスポートは、「コンポーネント」ウィンドウの「テクノロジ」「アプリケーション」および「詳細」の下にあります。

5.2.6.1 アダプタを使用したビジネス・サービスの作成

JCAアダプタを使用してビジネス・サービスを作成すると、Service Busでは、具象WSDLファイルがビジネス・サービスとともに生成されます。JCAアダプタ用に生成されるWSDLファイルは抽象的です。具象WSDLファイルには、ファイル名にconcreteというテキストが付加されています。

アダプタを使用してビジネス・サービスを作成するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • 「外部サービス」スイムレーンで右クリックし、「アダプタの挿入」をポイントして、オプションのリストから使用するアダプタを選択します。

    • 「コンポーネント」ウィンドウから「Service Bus」を選択し、アダプタをデザイナの「外部サービス」レーンにドラッグします。

      ヒント:

      アダプタは、「コンポーネント」ウィンドウの「テクノロジ」セクションにある一意のアイコンで指定されます。

    選択したアダプタの作成ウィザードが表示されます。

  2. アダプタの設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。アダプタの構成方法の詳細は、テクノロジ・アダプタの理解のOracle JCAアダプタの汎用プロパティに関する項を参照してください。

  3. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    ビジネス・サービス、アダプタおよび関連付けられたWSDLファイルがプロジェクトに追加され、ビジネス・サービスがデザイナの「外部サービス」セクションに表示されます。JCAアダプタに対してビジネス・サービスが構成され、使用されるJCAアダプタのタイプに基づいて名前が付けられます。

  4. ビジネス・サービスを構成するには、「ビジネス・サービスの構成」および「JCAトランスポートとJCAアダプタの使用」を参照してください。
  5. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.6.2 トランスポートを使用したビジネス・サービスの作成

トランスポートを使用してビジネス・サービスを作成するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • 「外部サービス」スイムレーンで右クリックし、「トランスポートの挿入」をポイントして、オプションのリストから使用するトランスポートを選択します。

    • 「コンポーネント」ウィンドウから「Service Bus」を選択し、トランスポートをデザイナの「外部サービス」レーンにドラッグします。

      ヒント:

      トランスポートは、「コンポーネント」ウィンドウの「テクノロジ」セクションおよび「詳細」セクションにあるプレーン・ギア・アイコンで指定されます。

    「ビジネス・サービスの作成」ウィザードが表示されます。

  2. ビジネス・サービスの設定を構成します。

    構成フィールドについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。ビジネス・サービスの作成の詳細は、「ビジネス・サービスの作成方法」を参照してください。

  3. ウィザードの最後のページで、「終了」をクリックします。

    ビジネス・サービス・ファイルがプロジェクトに追加され、ビジネス・サービスがデザイナの「外部サービス」セクションに表示されます。

  4. ビジネス・サービスおよびトランスポートを構成するには、「ビジネス・サービスの構成」および「JCAアダプタ、トランスポートおよびバインドの操作」を参照してください
  5. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.7 概要での既存のビジネス・サービスの再利用方法

使用するビジネス・サービスがすでにプロジェクトに存在している場合は、概要エディタからそのビジネス・サービスを参照できます。「外部サービス」コンテキスト・メニューから、または既存のパイプラインや分割-結合からビジネス・サービスを追加できます。ビジネス・サービスは、すでに現在のアプリケーションに作成されている必要があります。

既存のビジネス・サービスを概要に追加するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • 「外部サービス」スイムレーンで右クリックし、「選択」をポイントして、「ビジネス・サービス」を選択します。

      「ビジネス・サービスの選択」ダイアログが表示されます。

    • パイプラインまたは分割-結合の右アンカーをクリックし、これを「外部サービス」スイムレーンにドラッグします。

      「リソース・チューザ」ダイアログが表示されます。

  2. プロジェクトのリストで、プロジェクトおよび使用するビジネス・サービスを含むフォルダを開きます。
  3. 使用するビジネス・サービスを選択し、「終了」をクリックします。
  4. JDeveloperのツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.2.8 デプロイされたService BusおよびSOAアプリケーションの呼出し方法

Service Busアプリケーションから、すでにOracle WebLogic Serverにデプロイされている別のService BusまたはSOAアプリケーションを呼び出すことができます。

デプロイされたService BusおよびSOAアプリケーションを呼び出すには:

  1. Service Bus概要エディタで、トランスポートまたはアダプタを「プロキシ・サービス」または「外部サービス」スイムレーンにドラッグすることにより、「ビジネス・サービスの作成」ウィザードまたは「プロキシ・サービスの作成」ウィザードを起動します。
  2. 「タイプ」ページで、「WSDL」を選択し、「既存のWSDLを検索します。」アイコンをクリックします。

    「WSDLの選択」ダイアログが表示されます。

  3. 上部のリストで「アプリケーション・サーバー」を選択します。
  4. アプリケーションがデプロイされているOracle WebLogic Serverを選択します。
  5. ツリーを開き、呼び出すService BusまたはSOAアプリケーションを表示します。
  6. 呼び出すサービスが表示されるまで、アプリケーションを開きます。
  7. サービスを選択して「OK」をクリックします。

    「Service Busリソースのインポート」ダイアログが表示されます。

  8. リソースおよび場所の情報を検証して、「次」をクリックします。
  9. 「構成」ページでサービスおよび依存するすべてのリソース(スキーマなど)が選択されていることを確認し、「終了」をクリックします。
  10. 「ビジネス・サービスの作成」ウィザードまたは「プロキシ・サービスの作成」ウィザードの「タイプ」ページで、バインディングまたはポート情報を確認して「次」をクリックします。
  11. トランスポートおよびURI情報を確認し、「終了」をクリックします。

アプリケーション・サーバー接続の作成の詳細は、「Oracle Service Busサービスのデプロイ」を参照してください。

5.2.9 コンポーネントの追加に関する必知事項

コンポーネントの追加について、次の点に注意してください。

5.3 Service Bus概要エディタでのコンポーネントの変更および削除

Service Bus概要エディタから、コンポーネントの名前変更やコンポーネントの削除を行うことができ、またコンポーネントの定義エディタにアクセスしてその構成を更新できます。

5.3.1 Service Bus概要エディタからのコンポーネントの編集方法

概要エディタでコンポーネントを作成したら、追加構成が必要です。コンポーネントの特定の詳細を構成するために、概要エディタからコンポーネントの定義エディタにアクセスできます。

Service Busコンポーネントを編集するには:

  1. Service Bus概要エディタでコンポーネントをダブルクリックすると、表5-5に示すとおり、該当するエディタまたはデザイナが表示されます。

    表5-5 Service Bus概要エディタからのService Busエディタの起動

    コンポーネント 説明

    パイプライン

    Service Bus概要エディタでパイプラインをダブルクリックすると、パイプライン定義エディタが起動され、ここで、データ・フローおよび変換を定義できます。このエディタでは、グラフィカルな形式でステージ、アクションおよびエラー・ハンドラをメッセージ・フローにドラッグ・アンド・ドロップできます。

    分割-結合

    Service Bus概要エディタで分割-結合をダブルクリックすると、分割-結合定義エディタが起動され、ここで、メッセージ部分を並列処理するためのデータ・フローおよび変換を定義できます。このエディタでは、グラフィカルな形式で操作およびエラー・ハンドラをメッセージ・フローにドラッグ・アンド・ドロップできます。

    プロキシ・サービス

    Service Bus概要エディタでプロキシ・サービスをダブルクリックすると、プロキシ・サービス定義エディタが起動され、ここでさらにそのプロキシ・サービスのトランスポート、接続情報およびセキュリティ・ポリシーを構成できます。

    ビジネス・サービス

    Service Bus概要エディタでビジネス・サービスをダブルクリックすると、ビジネス・サービス定義エディタが起動され、ここでさらにそのビジネス・サービスのトランスポート、接続情報およびセキュリティ・ポリシーを構成できます。

  2. プロキシ・サービスまたはビジネス・サービスの基になるJCAアダプタを編集するには、概要エディタでプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスを右クリックし、「JCAの編集」を選択します。

    関連付けられたアダプタの構成ウィザードが表示されます。

  3. プロキシ・サービスまたはビジネス・サービスの基になるRESTバインディングを編集するには、概要エディタでプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスを右クリックして、「RESTの編集」を選択します。

    「RESTバインディング」ウィザードが表示されます。

  4. Service BusコンポーネントのエディタからService Bus概要エディタに戻るには、アプリケーション・ナビゲータでproject_nameノードをダブルクリックするか、デザイナ上のproject_nameタブをクリックします。

    サービス・コンポーネント・エディタについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]キーを押してください。

  5. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。

5.3.2 Service Bus概要エディタでのコンポーネントの名前変更方法

Service Bus概要エディタからコンポーネントの名前を変更すると、そのファイルの名前とアプリケーション・ナビゲータで対応するノードの名前が、変更を反映して更新されます。名前が変更されたコンポーネントへの参照もすべて更新されます。

注意:

JDeveloperのリファクタ機能を使用してコンポーネントの名前を変更しても、同じ処理が行われます。

Service Busコンポーネントの名前を変更するには:

  1. Service Bus概要エディタで、名前を変更するコンポーネントを右クリックします。
  2. 「名前変更」をクリックします。
  3. 「名前変更」ダイアログの「変更後の名前」フィールドに、コンポーネントの新しい名前を入力します。ファイル拡張子は変更しないでください。
  4. コンポーネントが別のコンポーネントにより参照されている場合は、「使用方法の表示」をクリックしてこれらの参照を確認します。
  5. 「OK」をクリックして新しい名前を確定します。
  6. JDeveloperツールバーで「すべて保存」をクリックします。

5.3.3 Service Bus概要エディタでのコンポーネントの削除方法

コンポーネントが削除されると、それを指しているすべての参照が無効となり、すべてのワイヤが削除されます。これにより、コンポーネントを定義するファイルも削除されます。WSDLドキュメントやXMLスキーマなどの関連ファイルは削除されません。

Service Busコンポーネントを削除するには:

  1. Service Bus概要エディタで、削除するコンポーネントを右クリックし、「削除」を選択します。

    「削除の確認」ダイアログが表示されます。

  2. プロジェクトでコンポーネントが使用されている場合、「使用方法の表示」をクリックして詳細を確認します。
  3. コンポーネントの削除を進めるには、「はい」をクリックします。

5.4 概要ダイアグラムの同期

Service Bus概要エディタの内部と外部の両方から、Service Busコンポーネントを追加および編集できます。概要エディタ外からの変更は、概要エディタの起動時に自動的に概要ダイアグラムと同期されますが、ダイアグラムが適切に表示されているかどうかが疑わしい場合は、概要エディタのツールバーにダイアグラムをリフレッシュおよび更新するオプションが用意されています。

  • ダイアグラムのリフレッシュ: コンポジット・ダイアグラムを、構成フレームワークで保存されているプロジェクト・コンポーネントの現在の状態に同期します。

  • 検証状態のリフレッシュ: 検証チェックを実行して、コンポジット・ノード上のすべての競合インジケータを強調表示します。競合は、中央に「x」が付いた赤いアイコンで示されます。

プロジェクト・コンポーネントへの変更が保存されないうちにService Bus概要エディタを閉じると、保存する必要のあるファイルのリストが示されたダイアログが表示されます。エディタを閉じる前に保存するファイルを選択できます。保存しないファイルは、エディタが閉じられると、最後に保存された状態に戻ります。データの損失を防ぎ、プロジェクト・ファイルを同期された状態に保つため、作業内容は頻繁に保存することをお薦めします。

5.5 Service Busコンポーネントのワイヤリング

プロキシ・サービス、パイプライン、分割-結合および外部サービスをワイヤリング(接続)して、メッセージ処理中にコンポーネントが呼び出される順序を示します。Service Busコンポーネントのワイヤリング時には次のガイドラインが適用されます。

  • プロキシ・サービスはインバウンド・サービスであるため、参照ハンドルは右側に表示されます。外部サービスはアウトバウンドであるため、サービス・ハンドルは左側に表示されます。パイプラインおよび分割-結合には両側にハンドルがあります。

  • プロキシ・サービスは、他の任意のコンポーネントまたは参照タイプにワイヤリングできます。プロキシ・サービスから別のコンポーネントにワイヤリングすると、Service Busは、プロキシ・サービスの「ターゲット・サービス」フィールドを新しいターゲット情報で更新します。

  • パイプラインおよび分割-結合は、他の任意のコンポーネントまたは参照タイプにワイヤリングできます。パイプラインまたは分割-結合から別のコンポーネントにワイヤリングすると、Service Busは、パイプラインまたは分割-結合の「外部サービス」ノードにコンポーネント情報を追加します。

  • プロキシ・サービスがポストできるのは1つのコンポーネントまたは参照のみであるため、各プロキシ・サービスが持つことのできるアウトバウンド・ワイヤは1つのみです。

  • ワイヤリングするソース・サービスと宛先サービスのバインディング・タイプに互換性がない場合、そのコンポーネントはワイヤリングできません。この検証は現在保存されている状態に基づきます。

5.5.1 Service Busコンポーネントのワイヤリング方法

プロキシ・サービスは、パイプライン、分割-結合または外部サービスにワイヤリングできます。パイプラインおよび分割-結合は、互いにワイヤリングすることも、外部サービスにワイヤリングすることもできます。たとえば、プロキシ・サービスをパイプラインにワイヤリングし、そのパイプラインを分割-結合にワイヤリングし、さらにその分割-結合をビジネス・サービスにワイヤリングできます。

Service Busコンポーネントをワイヤリングするには:

  1. ワイヤリング元となるコンポーネントのハンドルをクリックし、ワイヤリング先となるコンポーネントにワイヤをドラッグします。

    ヒント:

    ワイヤをドラッグする際、必ずコンポーネントの受信ハンドルにドラッグするようにしてください。そうしないと、ワイヤは作成されない場合があります。

  2. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。

  3. プロキシ・サービスのターゲット・サービスを検証するには、次を実行します。

    1. プロキシ・サービスをダブルクリックします。

    2. ワイヤリングされたコンポーネントが「全般」タブの「ターゲット・サービス」フィールドに表示されることを確認します。

  4. パイプラインの外部サービスを検証するには、次を実行します。

    1. パイプラインをダブルクリックします。

    2. パイプライン定義エディタで、ルート・ノードの横の左矢印ボタンをクリックします。

    3. 「外部サービス」を開きます。

      ワイヤリングされたプロキシ・サービスがリストに表示されます。

  5. 分割-結合の外部サービスを検証するには、次を実行します。

    1. 分割-結合をダブルクリックします。

    2. 分割-結合定義エディタで、ルート・ノードの横の左矢印ボタンをクリックします。

    3. 「外部サービス」を開きます。

      ワイヤリングされたビジネス・サービスがリストに表示されます。

5.5.2 サービス間のワイヤの削除方法

ワイヤを削除すると、リンクしている情報もすべてクリーンアップされ、削除されます。

  • プロキシ・サービスからパイプライン、分割-結合またはビジネス・サービスへのワイヤを削除すると、Service Busはそのプロキシ・サービスの「ターゲット・サービス」フィールドからサービス情報を削除します。

  • パイプラインまたは分割-結合から別のコンポーネントへのワイヤを削除すると、Service Busは、パイプラインまたは分割-結合の「外部サービス」ノードからコンポーネント情報を削除します。

  • コンポーネント内のアクティビティが削除されたリンクとリンクされている場合、そのコンポーネントの検証でエラーが報告されるため、これを明確に修正できます。ワイヤの削除時に、Service Busが自動的にこれを修正することはありません。

サービス間のワイヤを削除するには:

  1. 削除するワイヤを右クリックし、「削除」をクリックします。
  2. 「削除の確認」ダイアログで、「はい」をクリックします。

5.6 Service Busコンポーネントへのセキュリティ・ポリシーのアタッチ

Service Bus概要エディタでService Busコンポーネントを作成すると、プロキシ・サービスやビジネス・サービスにセキュリティ・ポリシーをアタッチしてサービスを保護できます。セキュリティは、特定のサービスに対してメッセージ・レベルやトランスポート・レベルで定義することもできます。ポリシーの実装の詳細は、「ビジネス・サービスとプロキシ・サービスの保護」を参照してください。

プロキシ・サービスまたはビジネス・サービスにセキュリティ・ポリシーをアタッチするには:

  1. Service Bus概要エディタで、セキュリティを追加するプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスを右クリックします。
  2. 「OSB WSポリシーの構成」を選択します。

    選択したサービスのエディタが表示され、「ポリシー」タブが示されています。

  3. 「JDeveloperでのポリシーのアタッチと構成」の説明に従い、ポリシーをアタッチします。
  4. 完了したら、JDeveloperツールバーで「保存」をクリックします。

5.7 概要エディタでのService Busコンポーネントのテスト

Service Bus概要エディタからJDeveloperの実行機能とデバッグ機能に直接アクセスして、作成したコンポーネントをテストおよびデバッグできます。エディタでコンポーネントの「実行」または「デバッグ」を選択すると、Service Busテスト・コンソールが起動し、このコンソールでテストの入力を行い、テスト用の追加オプションを構成できます。デバッグにより、パイプラインおよび分割-結合でブレークポイントを設定できるため、メッセージ・フローをステップ実行して、管理可能なセクションでそのフローをテストできます。

5.7.1 Service Busコンポーネントのテスト方法

概要エディタからテスト・コンソールに直接アクセスして、Service Busコンポーネントをテストします。

Service Busコンポーネントをテストするには:

  1. Service Bus概要エディタで、テストするコンポーネントを右クリックし、「実行」を選択します。

    テストするコンポーネントは、プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、パイプラインまたは分割-結合になります。Webブラウザにテスト・コンソールが表示されます。

  2. テスト・コンソールで入力を行い、「実行」をクリックします。

    テスト・コンソールの設定プロパティの詳細は、「サービスのテスト・コンソール・ページ参照」を参照してください。

  3. テストが終了したら、JDeveloperツールバーで「終了」をクリックして、実行中のプロセスの名前を選択します。

5.7.2 Service Busコンポーネントのデバッグ方法

JDeveloperのデバッグ機能を使用して、パイプラインおよび分割-結合でブレークポイントを設定し、テスト・コンソールでブレークポイントをテストします。

Service Busパイプラインまたは分割-結合をデバッグするには:

  1. 「Service Busコンポーネントにブレークポイントを設定する方法」に説明されているとおり、パイプラインまたは分割-結合のブレークポイントを設定します。
  2. Service Bus概要エディタで、デバッグするパイプラインまたは分割-結合を右クリックし、「デバッグ」を選択します。

    Webブラウザにテスト・コンソールが表示されます。

  3. テスト・コンソールで入力を行い、「実行」をクリックします。

    テスト・コンソールの設定プロパティの詳細は、「サービスのテスト・コンソール・ページ参照」を参照してください。

  4. テストが終了したら、JDeveloperツールバーで「終了」をクリックして、デバッグ中のプロセスの名前を選択します。

5.8 Service Busアプリケーションのデプロイ

JDeveloperからService Busアプリケーションをデプロイするには、JDeveloperのインスタンスにOracle WebLogic Serverへの接続が必要です。Service Busプロジェクトをエクスポートし、これらをOracle Service Busコンソールにインポートして、コンソールからプロジェクトをアクティブ化することもできます。Service Busアプリケーションのデプロイの詳細は、「Oracle Service Busサービスのデプロイ」を参照してください。