C Oracle Service Bus API

この付録では、リソースの更新とカスタマイズ、リソースのデプロイメントおよびそれらのリソースのランタイムでの管理とモニターのためのService Bus APIの概要を説明します。Service Busでは、リソースのカスタマイズ、モニター・データへの外部アクセスおよびデプロイメントを可能にするAPIを公開しています。

この付録の内容は次のとおりです。

Oracle Service Bus APIのJavadocは、Oracle Service Bus Java APIリファレンスで提供されています。

C.1 リソースの更新とカスタマイズ

プログラムのインタフェースを使用して、サービス定義、WSDLドキュメント、スキーマ、XQueryなどの設計時リソースをカスタマイズできるように様々なAPIが公開されています。サポートAPIにより、リソース、フォルダ、およびプロジェクトの移動、名前変更、クローン作成、削除に加え、リソースが含まれているZIPファイルをロードすることもできます。一般的な使用例として、プロトタイプとなるプロキシ・サービスから複数のコピーを作成し、各コピーをプログラムによって変更することがあげられます。

デプロイメント時に様々なカスタマイズ・オプションを適用できます。たとえば、環境変数を使用すると、別の環境に移行する際に設定を保持したり調整することができます。

次のAPIを使用できます。

ProxyServiceConfigurationMBean: プロキシ・サービスの有効化と無効化およびプロキシ・サービスのモニターの有効化と無効化
BusinessServiceConfigurationMBean: ビジネス・サービス、ビジネス・サービスのモニター、スロットル、オフラインURIおよび結果キャッシュのモニターの有効化と無効化、およびUDDIレジストリからのサービスのデタッチ
PipelineServiceConfigurationMBean: パイプラインのパイプライン・アラートおよびSLAアラートの有効化と無効化
CommonServiceConfigurationMBean: ビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスの有効化と無効化、およびメッセージ・トレースの有効化と無効化
FlowServiceConfigurationMBean: SLAアラートおよび分割結合のモニターの有効化と無効化、
ALSBConfigurationMBean:次のタスクの実行によるService Busドメイン内のリソースの管理
- Queryリソース、エクスポート・リソース、およびインポート・リソース
- 検証エラーの取得
- 環境値の取得と設定
- リソース内の参照の新しい参照への変更
- リソースの移動、名前変更、クローン作成、および削除
ResultCacheRuntimeMBean: 単一エントリの削除、および特定のビジネス・サービスに属する全エントリの削除による結果キャッシュの管理。
Customization: 次のタスクの実行によるService Busランタイムのカスタマイズ
- 環境値の検索と置換
- 環境値の割当て
- リソース内の参照の別の参照へのマップ

C.2 管理およびモニター

Oracle Service BusのJMXモニタリングAPIは、モニター・データへの外部アクセスを提供します。実装には、Java Management Extensions (JMX)テクノロジが使用されています。ドメイン内のService Busリソースは、JMXの管理対象Bean (MBean)を使用して管理機能を公開します。MBeanは、JMX仕様に従って開発されたJavaの具象クラスです。

詳細は、『Oracle Service Busの管理』のJMXモニターAPIに関する項を参照してください。

C.3 デプロイメント

Service Bus MBeansをJavaプログラムおよびWLSTスクリプトで使用すると、開発環境からテスト環境、ステージング環境を経て、最終的に本番環境に至るまで、Service Bus構成のプロモーションを自動化できます。デプロイメント時に様々なカスタマイズ・オプションを適用できます。たとえば、環境変数の拡張リストを使用すると、別の環境に移行する際に設定を保持したり調整することができます。

詳細は、『Oracle Service Busの管理』のデプロイメントAPIの使用に関する項を参照してください。