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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理
12c (12.1.3)
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28 Oracle B2Bの監視

この章では、Oracle B2Bの監視方法(Oracle B2Bインフラストラクチャの監視、Oracle B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローの表示、サービスと参照の表示、B2Bコンポジットの「フローのトレース」ページからのOracle B2Bレポートへのアクセスを含む)について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

28.1 Oracle B2Bインフラストラクチャの監視

Oracle B2Bインフラストラクチャを監視するには、「B2Bサーバー・プロパティ」ページでメトリックを有効(デフォルト)にする必要があります。

「B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)」ページの「関連リンク」の下部にある「B2Bサーバー・プロパティ」リンクを使用して、この設定を変更します。メトリックの有効化の詳細は、「Oracle B2Bサーバーのプロパティの構成」を参照してください。

表28-1に、「B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)」ページに表示される情報を示します。


表28-1 B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)

セクション/列 説明

最近のアクティブなドキュメント・タイプの上位5つ

アクティブなドキュメント・タイプが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(インバウンドとアウトバウンドの合計)とともに表示されます。

このセクションには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックのドキュメント・タイプがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。

処理済メッセージ数

ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。

平均メッセージ処理時間(秒)

アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。

平均メッセージ・サイズ(KB)

アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。

エラー

ドキュメントのエラー件数が表示されます。

最近のアクティブな取引パートナの上位5つ

アクティブな取引パートナが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(FromとToの合計)とともに表示されます。

ここには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックの取引パートナがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。

処理済メッセージ数

ホストと取引パートナ間で送受信されたメッセージの件数が表示されます。「From」は、このパートナからその取引パートナに送信されたメッセージを示します。「To」は、このパートナが取引パートナから受信したメッセージを示します。

平均メッセージ処理時間(秒)

交換されたメッセージのドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。

平均メッセージ・サイズ(KB)

交換されたメッセージのドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。

エラー

ドキュメントのエラー件数が表示されます。

インバウンド・エンドポイント

接続が試行された時点(接続後ではなく)のリスニング・エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリから読み込む場合は、そのディレクトリがインバウンド・エンドポイントです。

プロトコル

交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を表示します。

エンドポイント

メッセージの受信元を表示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。

ステータス

前回接続が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を表示します。

アウトバウンド・エンドポイント

配信が試行された時点(配信後ではなく)の配信エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリに書き込む場合は、そのディレクトリがアウトバウンド・エンドポイントです。

プロトコル

交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を表示します。

エンドポイント

メッセージの送信先を表示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。

ステータス

前回配信が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を表示します。


Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle B2Bインフラストラクチャを監視する手順は、次のとおりです。

  1. 「SOA」ノードを開きます。

  2. SOAインフラストラクチャ(「soa-infra (soa_server1)」など)を選択します。

  3. 「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「バインディング」「B2B」の順に選択します。

    表示される情報の詳細は、表28-1を参照してください。

Fusion Middleware Controlに表示される情報は、インバウンドおよびアウトバウンドのエンドポイントを含むDMSメトリックに基づいています。このため、Oracle B2Bランタイム・データへの変更は、Fusion Middleware Controlに反映されない場合やただちに反映されない場合があります。

たとえば、ランタイム・データをパージした場合、またはOracle B2BインタフェースでOracle B2Bの構成を変更した場合、その変更はDMSメトリックには反映されません。現在のランタイム・データを表示するには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。Fusion Middleware Controlのデータには、Oracle B2B (SOA)サーバーが起動されてからのOracle B2Bのメッセージ・トラフィックが表示されます。

28.2 「B2Bインフラストラクチャ」ページからOracle B2Bへのアクセス

Oracle B2Bにログインするには、図28-1に示すように、「関連リンク」の下にある「B2Bコンソール」リンクを使用します。

図28-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス

図28-1の説明が続きます
「図28-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス」の説明

Oracle B2Bインタフェースの使用方法の詳細は、Oracle B2Bユーザーズ・ガイドを参照してください。

28.3 Oracle B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローの表示

Oracle B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローをビジネス・フロー・インスタンスに表示する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle B2Bバインディング・コンポーネントが含まれているSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    最新のインスタンスのリストが「ダッシュボード」ページに表示されます。

  2. このSOAコンポジット・アプリケーションのすべてのインスタンスを参照するには、「インスタンス」タブをクリックします。

    注意:

    特定のメッセージの詳細を表示するには、Oracle B2Bインタフェースの「レポート」ページでインスタンスIDを検索します。

  3. フォルトおよびフローのトレースを参照するには、「インスタンスID」リストで特定のインスタンスをクリックします。

    「フローのトレース」ページに、次の詳細が表示されます。

    • 「フォルト」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照で発生しているフォルト、および収集されたセンサー情報が表示されます。

    • 「トレース」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照間での一連のメッセージ・フローが表示されます。

28.4 サービスと参照の表示

コンポジット・アプリケーションの「ダッシュボード」ページには、コンポジットで使用されるサービスと参照がリストされます。

Oracle B2Bをサービス(インバウンド)として使用する場合は、取引パートナからメッセージを受信し、それをSOAコンポジット・アプリケーションに配信します。Oracle B2Bを参照(アウトバウンド)として使用する場合は、SOAコンポジット・アプリケーションからパートナにメッセージを送信します。

図28-2に示されているOracle B2B参照(B2B_Send_ebMS_PO)の詳細は、「参照ホーム」ページに表示されます。

図28-2 Oracle B2B参照(B2B_Send_ebMS_PO)

図28-2の説明が続きます
「図28-2 Oracle B2B参照(B2B_Send_ebMS_PO)」の説明

「インスタンスとフォルト」セクションには、サーバーが起動された後の送信メッセージ件数とフォルト件数が表示されます。「最近のアクティブな取引パートナの上位5つ」セクションの詳細は、表28-1を参照してください。

「最新のフォルト」セクションには、エラー・メッセージ、フォルトの発生時間、関連するビジネス・フロー・インスタンスIDなどの詳細とともに、フォルトが表示されます。フォルトの対象は、サービス・バインディング・コンポーネントによって処理された受信メッセージ、または参照バインディング・コンポーネントによって処理された送信メッセージです。

Oracle B2Bコンソールにはすべてのエラーが表示されますが、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlには一部のフォルトのみが表示されます。このサブセットには、Oracle B2Bでの取引パートナ識別後に発生したエラーを含む、すべてのインバウンド・メッセージが含まれています。

詳細は、「監視」および「サービスおよび参照バインディング・コンポーネントの監視」を参照してください。

28.5 Oracle B2Bコンポジットの「フローのトレース」ページからのOracle B2Bレポートへのアクセス

Oracle B2Bコンポジットの「フローのトレース」ページには、Oracle B2Bのフォルトとトレースが表示されます。インスタンスをクリックするとOracle B2Bコンソールが開き、レポートが表示されます。