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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteでのSOAアプリケーションの開発
12c (12.1.3)
E53007-05
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3 デザインタイムMDSリポジトリとの共有データの管理

この章では、フォルダの作成と削除を行う方法、/appsフォルダの内容をJARファイルに対してエクスポートとインポートを行う方法、/appsフォルダの内容を別のSOAデザインタイムOracle Metadata Services Repository (MDSリポジトリ)に転送する方法、リリース11g MDSリポジトリをJARファイルにエクスポートする方法、およびSOA-MDS転送ウィザードを使用してデータをSOAデザインタイムMDSリポジトリと共有する方法を含む、共有データをSOAデザインタイムMDSリポジトリで管理する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 SOAデザインタイムMDSリポジトリ管理の概要

SOAコンポジット・アプリケーションを作成すると、ファイルベースのSOAデザインタイムMDSリポジトリが自動的に作成されます。MDSリポジトリ名は変更できませんが、既存のファイルベースのリポジトリを指すように変更できます。通常は、バージョン制御システム(MDS)の場所を指します。共有操作はデザインタイム・リポジトリに対して行われます。これらの操作をデータベース・ベースMDSリポジトリに対して実行できません。

Oracle JDeveloperで、SOAデザインタイムMDSリポジトリに対して次の操作を実行できます。

  • Oracle SOA Suiteによって認識される次のフォルダをSOAデザインタイムMDSリポジトリで参照します。

    • /apps: Oracle Service Busアーティファクトを含めて、共有データが格納されます。

  • /appsフォルダや/appsのサブフォルダの下に直接フォルダを作成します。

  • /appsフォルダの下にあるファイルとサブフォルダを削除します。/appsフォルダ自体は、削除できません。

  • /appsフォルダの選択内容をJARファイルにエクスポートします。/appsフォルダ自体は、JARファイルに含まれていません。

  • JARファイルの内容を/appsフォルダの下にインポートします。JARファイルに/appsがルート・フォルダとして含まれていると、デザインタイムMDSリポジトリ/appsフォルダの下に作成されます。これによって、/apps/appsのトップレベル・ディレクトリ構造が用意されます。

  • あるMDSリポジトリから別のMDSリポジトリ/appsフォルダの内容を転送します。

  • 既存のMDSリポジトリ(たとえば、リリース11gデータベース・ベースのMDSリポジトリ)をJARファイルにエクスポートします。このJARファイルはリリース12cデザインタイムMDSリポジトリにインポートできます。

3.1.1 デフォルトSOAデザインタイムMDSリポジトリ接続の概要

SOAコンポジット・アプリケーションを作成すると、SOA_DesignTimeRepositoryという名前のファイルベースのSOAデザインタイムMDSリポジトリ接続が自動的に含まれます。デフォルトのディレクトリの場所は$JDEV_USER_DIR/soamdsです。

この接続は次の機能を提供します。

  • 設計時に使用するファイル・ベースMDSリポジトリ。データベース・ベース型デザインタイムMDSリポジトリは、サポートされません

  • すべてのMDSリポジトリは参照可能です。

  • デフォルトのリポジトリ場所は、別のフォルダやバージョン制御の場所を指すように変更できます。

  • すべてのSOA-MDS操作では、このSOAデザインタイムMDSリポジトリを使用します。

  • ウィザードにより、このMDSリポジトリで、WSDLやスキーマ・ファイルなどのデザインタイム・アーティファクトをSOAプロジェクトから共有できます。

注意:

  • 共有データをSOAデザインタイムMDSリポジトリに追加して、リポジトリをバージョン制御システムでバックアップする場合、このデータをバージョン制御システムに追加する操作はOracle SOA Suiteでは提供されません。この共有データをバージョン制御システムに追加する必要があります。

  • adf-config.xmlファイルにSOA-MDSリポジトリ(/appsネームスペース)が事前構成されているリリース11g SOAコンポジット・アプリケーションがある場合、すべての共有および消費操作は、adf-config.xmlに定義されている既存のリポジトリに対して実行されます。

3.2 デフォルトSOA-MDSの場所の変更

SOAコンポジット・アプリケーションが作成されると、名前がSOA_DesignTimeRepositoryであるデフォルトSOA-MDS接続が自動的に含まれます。SOAデザインタイムMDSリポジトリ/appsフォルダが自動的に作成されます。

注意:

Oracle JDeveloperプロジェクトのファイルがSOA_DesignTimeRepositoryを使用して共有されている場合は、元のファイルがSOAプロジェクトからデフォルトのSOA-MDSリポジトリに移動されます。

3.2.1 デフォルトSOA-MDSの場所を変更する方法

デフォルトのSOA-MDSの場所を変更する手順は、次のとおりです。

  1. SOAコンポジット・アプリケーションを作成します。
  2. 「ウィンドウ」メイン・メニューから、「リソース」を選択します。
  3. 「コンポーネント」ウィンドウで、「リソース」をクリックします。
  4. SOA-MDSを展開します。図3-1に示すようなアーティファクトが表示されます。
    • SOAコンポジット・アプリケーションで自動的に作成される際に名前がSOA_DesignTimeRepositoryであるSOA-MDS接続。

    • MDSリポジトリ/appsフォルダ。このフォルダは最初は空です。

    図3-1 Oracle JDeveloperの「リソース」ウィンドウ

    図3-1の説明が続きます
    「図3-1 Oracle JDeveloperの「リソース」ウィンドウ」の説明
  5. SOA_DesignTimeRepository接続を右クリックして「プロパティ」を選択し、バージョン制御の場所を指すようにします。

    MDS-SOA接続の編集ダイアログが表示されます。

  6. 「MDSルート・フォルダ」フィールドで「参照」をクリックします。
  7. /appsフォルダのバージョン制御の場所を選択して、「選択」をクリックします。SOA-MDSブラウザには、/appsフォルダおよび/soaフォルダのみが表示されます。そのため、/appsが選択したバージョン制御の場所にない場合は、ブラウザによってレンダリングされません。

    図3-2に示すように、指定された場所がMDS-SOA接続の編集ダイアログに表示されます。

    図3-2 「SOA-MDS接続の編集」ダイアログ

    図3-2の説明が続きます
    「図3-2 「SOA-MDS接続の編集」ダイアログ」の説明
  8. 「OK」をクリックして、SOA_DesignTimeRepository接続を展開します。

    図3-3に示すように、手順7で指定された場所で/appsフォルダが移入されます。

    図3-3 移入された/appsフォルダ

    図3-3の説明が続きます
    「図3-3 移入された/appsフォルダ」の説明

3.3 SOAデザインタイムMDSリポジトリとのデータの共有

SOA-MDS転送ウィザードによって、SOAデザインタイムMDSリポジトリとWSDL、XSD、WADLおよびXQueryのファイルを共有できます。これらのファイルは他のSOAコンポジット・アプリケーションと共有できます。

ウィザードでは最初に、現在のアプリケーションのadf-config.xmlファイルで定義された既存のデザインタイムMDSリポジトリとファイルの共有を試行します。MDSリポジトリadf-config.xmlファイルで定義されていないと、SOA_DesignTimeRepositoryを使用してアーティファクトが共有されます。

注意:

  • XSD、WSDL、WADLおよびXQueryのファイルのみを共有できます。さらに、これらのファイル・タイプのみがデザインタイムMDSリポジトリからランタイムMDSリポジトリに転送できます。

  • ネイティブのフォーマット・ビルダー・ウィザードを使用して作成した「アプリケーション」ウィンドウでXSDファイルを右クリックした場合、「SOAデザインタイムMDSリポジトリを使用して共有」オプションは使用できません。

3.3.1 SOAデザインタイムMDSリポジトリとデータを共有する方法

SOAデザインタイムMDSリポジトリとデータを共有する手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで共有するファイル(この例ではXSDファイル)を右クリックして、「SOAデザインタイムMDSリポジトリを使用して共有」を選択します。図3-4に詳細を示します。

    図3-4 SOAデザインタイムMDSリポジトリとのデータ共有

    図3-4の説明が続きます
    「図3-4 SOAデザインタイムMDSリポジトリとのデータ共有」の説明

    SOA-MDS転送ウィザードの「ようこそ」ページが表示され、選択したファイルがSOAデザインタイムMDSリポジトリに転送されることが示されます。

  2. 「次へ」をクリックします。

    「ターゲットの選択」ダイアログが表示されます。

  3. デザインタイムMDSリポジトリを参照し、選択したアーティファクトを共有するためのターゲット・フォルダを選択して、「次へ」をクリックします。また、ファイルを共有するためのサブフォルダを作成したり、既存のフォルダを検索できます。図3-5に詳細を示します。

    図3-5 「SOA-MDS転送ウィザード」の「ターゲットの選択」ページ

    図3-5の説明が続きます
    「図3-5 「SOA-MDS転送ウィザード」の「ターゲットの選択」ページ」の説明

    「依存性」ダイアログが表示されます。

  4. 図3-6に示すように、デザインタイムMDSリポジトリにあるターゲットoramds URLの場所に転送するファイルを確認します。

    さらに別の依存ファイルも表示できます。たとえば、WSDLファイルを選択したと仮定します。WSDLファイルにはスキーマ・ファイル(潜在的に複数のファイル)に依存性が存在する場合があるので、これらのXSDファイルも表示されます。

    図3-6 「SOA-MDS転送ウィザード」の「依存性」ページ

    図3-6の説明が続きます
    「図3-6 「SOA-MDS転送ウィザード」の「依存性」ページ」の説明

    緑色のチェック・マークは、ファイルのパスが正しく解決可能であることを示します。

    注意:

    • URLがアクセスできないと、エラー・アイコンが表示されます。たとえば、数個の親レベル(たとえば、../../../)を横断するスキーマに依存性があるWSDLファイルを転送すると仮定します。そのような参照がWSDLに存在する場合、適切なターゲット・フォルダを選択しないと、URLの指す場所が/appsフォルダを超えている場合があり、SOAインフラストラクチャでアクセスできません。エラー・アイコンは、ターゲットURLをアクセスできずに転送を続行できないことを示します、取り消すか、「戻る」をクリックして、異なるターゲット・フォルダを選択する必要があります。つまり、すべてのURLの接続先は、/appsフォルダで始まる必要があります。

    • ファイル転送は、ターゲットSOAデザインタイムMDSリポジトリ/appsフォルダに関係します。依存ファイルは一般的に同じパラレル・レベルにあります。たとえば、転送用に選択したWSDLファイルがWSDLsフォルダにあり、依存するXSDファイルがSchemasフォルダにあります。「アプリケーション」ウィンドウで、SOAコンポジット・アプリケーションのSOAフォルダの下で両方のフォルダが同じパラレル・レベルにあります。ただし、依存ファイルが異なるレベル(共有するファイルよりも高いレベル)にある場合、ファイルの相対階層を判別する必要があります。たとえば、../../../.xsdの場所にあるXSDファイルをfoo.wsdlが参照する場合、ターゲットのデザインタイムMDSリポジトリにおいてappsの下で3つのサブフォルダを手動で作成し、foo.wsdlを下位のフォルダ・レベルに共有する必要があります。これによって、XSDをappsレベルで共有できます。

  5. ファイルをオーバーライドする場合は、「ドキュメントがターゲットMDSリポジトリに存在する場合は上書きします」を選択して、「次へ」をクリックします。このチェック・ボックスを選択しない場合で、目的の場所にファイルがすでに存在するときは、ファイルは転送されず、エラー・メッセージが表示されます。特定のファイルを選択的に転送できません。

    「参照」ダイアログが表示されます。

  6. 図3-7に示すように、適切なoramds URLで転送した後に、変更するファイルを表示して、「終了」をクリックします。移動中のファイルに依存するファイルがこのリストに含まれます。移動されるファイルのoramds URLを反映するために、すべての依存ファイルが変更されます。

    図3-7 「SOA-MDS転送ウィザード」の「参照」ページ

    図3-7の説明が続きます
    「図3-7 「SOA-MDS転送ウィザード」の「参照」ページ」の説明
  7. 転送が正常に完了したことを示すメッセージのプロンプトが表示されたら、「OK」をクリックします。

    完了すると、次の更新が行われます。

    • 選択したアーティファクトは、「リソース」ウィンドウのSOA-MDS接続の下に表示されます。

    • 「アプリケーション」ウィンドウのadf-config.xmlファイルが、/appsネームスペースで変更されます。

      <namespace path="/apps" metadata-store-usage="mstore-usage_2"/>
      

      SOAデザインタイムMDSリポジトリ・ホームを内部的に指す変数が設定されます。

      value="${soamds.apps.home}
      
    • アーティファクトの参照(たとえば、WSDLファイル)が更新され、oramds URLの場所を指すようになります。

3.4 /appsフォルダの下におけるサブフォルダの作成と削除

SOAデザインタイムMDSリポジトリ/appsフォルダの下でサブフォルダを作成および削除できます。/appsフォルダは削除できません。

3.4.1 /appsフォルダの下でサブフォルダの作成と削除を行う方法

/appsフォルダの下でサブフォルダの作成と削除を行うには:

  1. /appsフォルダまたは/appsのサブフォルダを右クリックして「フォルダの作成」を選択し、バージョン制御の場所を指すようにします。

    「フォルダの作成」ダイアログが表示されます。

  2. フォルダの名前を入力(この例では、Fooを入力)し、「OK」をクリックします。

    図3-8に示すように、/appsフォルダの下にフォルダが作成されます。

    図3-8 /appsフォルダの下にある新規サブフォルダ

    図3-8の説明が続きます
    「図3-8 /appsフォルダの下にある新規サブフォルダ」の説明
  3. 削除するフォルダ(この例では、Foo)を右クリックし、「削除」をクリックします。

    図3-9に示すように、フォルダが削除されます。

    図3-9 /appsフォルダの下で削除されたサブフォルダ

    図3-9の説明が続きます
    「図3-9 /appsフォルダの下で削除されたサブフォルダ」の説明

3.5 JARファイルへの/appsフォルダの選択内容のエクスポート

SOAデザインタイムMDSリポジトリ/appsフォルダで選択内容をJARファイルにエクスポートできます。/appsフォルダ自体は、JARにエクスポートされません。

3.5.1 /appsフォルダの選択内容をJARファイルにエクスポートする方法

/appsフォルダの選択内容をJARファイルにエクスポートするには:

  1. 図3-10に示すように、エクスポートする内容が含まれるSOA-MDS接続(たとえば、デフォルトのSOA_DesignTimeRepository接続や別の接続)を右クリックして、「Jarにエクスポート」を選択します。

    図3-10 「Jarにエクスポート」コマンド

    図3-10の説明が続きます
    「図3-10 「Jarにエクスポート」コマンド」の説明

    「Jarにエクスポート」ダイアログが表示されます。

  2. 表3-1の説明に従って、環境に適した値を指定し、「OK」をクリックします。

    表3-1 「Jarにエクスポート」ダイアログ

    フィールド 説明

    エクスポートするドキュメントの選択

    ファイルかフォルダの名前を入力して、「検索」をクリックするか、手動で/appsフォルダを展開して識別し、JARファイルにエクスポートするフォルダとファイルを選択します。

    選択ドキュメントのプレビュー

    エクスポートする内容のプレビューを選択します。

    JAR名

    「参照」をクリックして、選択したフォルダおよびファイルをエクスポートするJARファイルを選択します。


    「Jarにエクスポート」ダイアログは図3-11のようになります。

    図3-11 「Jarにエクスポート」ダイアログ

    図3-11の説明が続きます
    「図3-11 「Jarにエクスポート」ダイアログ」の説明
  3. エクスポートが成功したことを示すメッセージのプロンプトが表示されたら、「OK」をクリックします。

3.6 /appsフォルダへのJARファイルの内容のインポート

SOAデザインタイムやデータベース・ベースのMDSリポジトリ/appsフォルダにJARファイルの内容をインポートできます。/appsがルート・フォルダとして含まれているJARファイルをインポートすると、デザインタイムMDSリポジトリ/appsフォルダの下に作成されます。これによって、/apps/appsのトップレベル・ディレクトリ構造が用意されます。

3.6.1 JARファイルの内容を/appsフォルダにインポートする方法

JARファイルの内容を/appsフォルダにインポートするには:

  1. JARファイルのインポート先となるSOA-MDS接続(たとえば、デフォルトのSOA_DesignTimeRepository接続や別の接続)を右クリックして、「Jarからインポート」を選択します。
  2. 「参照」をクリックし、インポートするJARを選択します。

    図3-12に示すように、「Jarからインポート」ダイアログが表示されます。

    図3-12 「Jarからインポート」ダイアログ

    図3-12の説明が続きます
    「図3-12 「Jarからインポート」ダイアログ」の説明

    緑色のチェック・マークは、コンテンツがターゲット・リポジトリに存在しないことを示します。コンテンツがターゲット・リポジトリに存在すると、警告アイコンが表示されます。「インポート」をクリックしてコンテンツを上書きするか、「取消」をクリックしてインポート操作全体を取り消すことを選択できます。特定のファイルを選択的にインポートできません。

  3. インポート」をクリックします。警告アイコンのあるアーティファクトは上書きされます。

    図3-13に示すように、インポートされるJARファイルの内容が/appsフォルダの下に表示されます。

    図3-13 「リソース」ウィンドウでのインポートされたJARファイルの内容

    図3-13の説明が続きます
    「図3-13 「リソース」ウィンドウでのインポートされたJARファイルの内容」の説明

3.7 別のMDSリポジトリへの/appsフォルダの選択内容の転送

あるMDSリポジトリ/appsフォルダの選択内容を別のMDSリポジトリ/appsフォルダに転送できます。転送先となるMDSリポジトリのタイプに制限はありません。たとえば、ファイルベース・リポジトリの選択内容をデータベース・ベースMDSリポジトリに移動できますし、その逆もできます。

注意:

Oracle BPELデザイナ、ヒューマン・タスク・エディタまたはその他のエディタを開いた状態で、/appsフォルダの内容を別のMDSリポジトリに転送しないでください。これを行う場合は、転送完了後にエディタを閉じてから再度開いてください。開いた状態のエディタでは、転送による変更が反映されず、完全に閉じないかぎり同期化されない状態になります。

3.7.1 /appsフォルダの選択内容を別のMDSリポジトリに転送する方法

/appsフォルダの選択内容を別のMDSリポジトリに転送する手順は、次のとおりです。

  1. 転送する内容が含まれるSOA-MDS接続(たとえば、デフォルトのSOA_DesignTimeRepository接続や別の接続)を右クリックして、「転送」を選択します。図3-14に詳細を示します。

    図3-14 「転送」メニュー・オプション

    図3-14の説明が続きます
    「図3-14 「転送」メニュー・オプション」の説明

    「SOA-MDSに転送」ダイアログが表示されます。

  2. 表3-2の説明に従って、環境に適した値を指定し、「OK」をクリックします。

    表3-2 「SOA-MDSに転送」ダイアログ

    フィールド 説明

    転送するドキュメントの選択

    転送する内容を選択します。

    選択ドキュメントのプレビュー

    転送する内容のプレビューを選択します。

    ターゲット接続

    内容の転送先となるMDSリポジトリのSOA-MDS接続を選択します。


    「SOA-MDSに転送」ダイアログは図3-15のようになります。

    図3-15 「SOA-MDSに転送」ダイアログ

    図3-15の説明が続きます
    「図3-15 「SOA-MDSに転送」ダイアログ」の説明
  3. 転送が成功したことを示すメッセージのプロンプトが表示されたら、「OK」をクリックします。

    手順2「ターゲット接続」フィールドで選択したSOA-MDSターゲット接続の/appsフォルダの下に内容が表示されます。図3-16に詳細を示します。

    図3-16 選択されたSOA-MDS接続の/appsフォルダの下で表示されている内容

    図3-16の説明が続きます
    「図3-16 選択されたSOA-MDS接続の/appsフォルダの下で表示されている内容」の説明

3.8 JARファイルへの既存のリリース11g MDSリポジトリのエクスポート

リリース12cデザインタイムMDSリポジトリにインポートできるJARファイルにリリース11g MDSリポジトリをエクスポートできます。adf-config.xmlファイルが/appsで更新され、情報が格納されます。/appsが定義されたadf-config.xmlファイルがある(つまり、既存の共有リポジトリがある)場合は、リリース12cのリポジトリもエクスポートできます。

3.8.1 既存のリリース11g MDSリポジトリをJARファイルにエクスポートする方法

既存のリリース11g MDSリポジトリをJARファイルにエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、エクスポートするプロジェクトのadf-config.xmlを右クリックして、「SOA-MDSコンテンツのエクスポート」を選択します。図3-17に詳細を示します。

    図3-17 「アプリケーション」ウィンドウからの11g MDSリポジトリのエクスポート

    図3-17の説明が続きます
    「図3-17 「アプリケーション」ウィンドウからの11g MDSリポジトリのエクスポート」の説明

    「Jarにエクスポート」ダイアログが表示されます。

  2. JARファイルにエクスポートするリリース11g MDSリポジトリを選択します。
  3. JARファイルをリリース12cデザインタイムMDSリポジトリにインポートするには、「/appsフォルダへのJARファイルの内容のインポート」を参照してください。

3.9 SOAデザインタイムMDSリポジトリ内のファイルの参照

SOAデザインタイムMDSリポジトリで、ファイルを参照および選択できます。たとえば、「Webサービスの作成」ダイアログからアクセスする「WSDLチューザ」ダイアログには、図3-18に示すとおり、SOAデザインタイムMDSリポジトリの選択項目が含まれます。

図3-18 「WSDLチューザ」ダイアログのSOA-MDSの選択

図3-18の説明が続きます
「図3-18 「WSDLチューザ」ダイアログのSOA-MDSの選択」の説明

「タイプ・チューザ」ダイアログには「最近使用したファイル」フォルダが含まれ、このフォルダの情報はOracle JDeveloperセッションの間保持されます。たとえば、新しいBPELプロセスを作成し、SOAデザインタイムMDSリポジトリのスキーマから入力変数を定義する場合は、一度このスキーマに移動します。同じスキーマから出力変数を定義する場合は、そのスキーマは「最近使用したファイル」フォルダに引き続き表示されています。図3-19に、「最近使用したファイル」フォルダを示します。

図3-19 タイプ・チューザ

図3-19の説明が続きます
「図3-19 タイプ・チューザ」の説明