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Oracle® Fusion Middleware Oracle User Messaging Serviceの管理
12c (12.1.3)
E59412-01
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7 Oracle User Messaging Serviceのトラブルシューティング

Oracle User Messaging Service (UMS)をデバッグするには、最初にサーバーの診断ログを確認します。ログには、例外、エラーまたは警告メッセージが含まれている場合があり、不正な動作に関する詳細とともに問題を修正するアクションが示されます。表7-1では、一般的なUMSの問題をデバッグするための他の方法について説明します。

表7-1 UMSのトラブルシューティング

症状 考えられる原因 解決策

SSLハンドシェイク・エラー

WebLogic Serverのデフォルトのキーストア(DemoTrust.jks)が原因でこのエラーが発生している可能性があります。

WebLogic Serverのデフォルトのキーストアを変更します。WebLogic Serverの「カスタムIDとJava標準信頼」キーストアを構成します。

WebLogic Server管理コンソールを使用したキーストアの構成の詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの「キーストアの構成」を参照してください。

電子メール通知が送信されない場合

UMS電子メール・ドライバの送信(SMTP)メール・サーバーの設定が正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • OutgoingMailServer

  • OutgoingMailServerPort

注意: SMTPサーバー接続用の電子メール・クライアントで、これらを使用して値を検証します。


SMTPサーバーに、認証またはセキュアな接続(TLSまたはSSL)が必要です。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • OutgoingUsername

  • OutgoingPassword

  • OutgoingMailServerSecurity

エラー・メッセージ: 送信者アドレス = <アドレス>に対して一致するドライバが見つかりませんのために通知が送信されない場合

該当するチャネルに対するUMSドライバが特定のSenderAddressesリストで構成されていますが、アプリケーションが送信したメッセージに、一致しない送信者アドレスが設定されています。

注意: UMSサーバーは、アウトバウンド・メッセージの送信者アドレスを使用可能なドライバのSenderAddressesに対して照合(送信者アドレスが設定されている場合)して、メッセージの配信に使用する一致ドライバを検索します。ドライバに1つ以上のSenderAddressesが設定されている場合、UMSサーバーは、一致する送信者アドレスが含まれているメッセージのみをそのドライバに送信します。

  • Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、該当するUMSドライバの次の設定を確認します。

    SenderAddresses

    注意: SenderAddressesのフォーマットは、<配信タイプ>:<アドレス>のカンマ区切りのリストです。

    例:

    EMAIL:sender@example.com, EMAIL:sender@example2.com

  • このドライバで、このチャネル(配信タイプ)のすべての送信者アドレスに対するアウトバウンド・メッセージを処理する場合は、このプロパティを空白のままにします。

  • 構成が異なる同じチャネル(配信タイプ)に対して複数のドライバ・インスタンスがデプロイされている場合は、SenderAddressesを使用して、ドライバ・インスタンスを区別します。たとえば、あるインスタンスは、SenderAddressesに値を指定して、一致する送信者アドレスが含まれているアウトバウンド・メッセージのみを処理するように設定でき、他のインスタンスはSenderAddressesを空白のままにして、送信者アドレスが指定されていないすべてのアウトバウンド・メッセージ、または最初のドライバ・インスタンスと送信者アドレスが一致しないすべてのアウトバウンド・メッセージを処理するようにできます。

  • 構文が正しくないSenderAddresses(<配信タイプ>:が指定されていない場合など)は、ドライバ選択についてはUMSサーバーによって無視されます。

電子メール・クライアントによる通知の受信に矛盾がある場合

UMS電子メール・ドライバの受信メール・サーバーの設定が、通知の送信先と同じ電子メール・アカウントで構成されています。

通知が同じアカウントに送信された場合、電子メール・クライアントが電子メールを表示できるようになる前に、UMS電子メール・ドライバが電子メールをダウンロードして処理する場合があります。

受信メール・サーバーの設定には排他的な電子メール・アカウントを使用してください。Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • IncomingMailIDs

  • IncomingUserIDs

アプリケーションが電子メールを受信しない場合

UMS電子メール・ドライバの受信メール・サーバーの設定が正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • MailAccessProtocol(大文字でIMAPまたはPOP3)

  • ReceiveFolder

  • IncomingMailServer

  • IncomingMailServerPort

  • IncomingMailServerSSL

  • IncomingMailServerSSL

  • IncomingUserIDs

  • IncomingUserPasswords

  • ImapAuthPlainDisable

注意: IMAPまたはPOP3サーバー接続用の電子メール・クライアントで、これらを使用して値を検証します。


メール・アクセス・プロトコルが正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • MailAccessProtocol(大文字でIMAPまたはPOP3)


電子メール・サーバーがSSL対応です。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • IncomingMailServerSS


受信フォルダ名が正しくありません。

Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、UMS電子メール・ドライバの次の設定を確認します。

  • ReceiveFolder

注意: 一部の電子メール・サーバーでは、値INBOXをinboxまたはInbox(つまり大/小文字を区別)と記述する必要があります。電子メール・サーバーに応じて適切な値を使用してください。


アプリケーションで対応するAccessPointが登録されませんでした。

UMS APIを使用して、AccessPointを登録します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle User Messaging Serviceによるアプリケーションの開発』を参照してください。