Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 Enterprise JavaBeansの開発 12c (12.1.3) E57560-03 |
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この章では、このガイド『Oracle WebLogic Server 12.1.3 Enterprise JavaBeansの開発』の内容と構成について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
このドキュメントは、WebLogic Server Enterprise JavaBeans (EJB)を利用したアプリケーションを開発するソフトウェア開発者を対象としています。
このドキュメントの大部分は、Java EE 6ベースのEJB 3.1プログラミング・モデルの解説に割かれています。具体的には、メタデータ・アノテーションを使用して開発を簡略化する方法について説明します。このドキュメントでは、バージョン2.xと3.xで異なっているEJBに関するトピック(設計上の考慮事項、コンテナ・アーキテクチャ、エンティティBean、デプロイメント記述子の使用など)は取扱いません。また、プロダクション段階における管理、モニター、パフォーマンス・チューニングなどについても説明しません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのマニュアルとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
このドキュメントは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)バージョン6および基本的なEJBのプログラミングの概念に精通している読者を対象としています。
2.1 EJBのプログラミングおよびパッケージ化の詳細は、『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1の開発』を参照してください。
この章「概要とロードマップ」では、このドキュメントの構成を紹介します。
第2章「Enterprise JavaBeansの理解」では、EJB 3.1の新機能について概説し、EJB 3.1と3.0の相違点について簡単に説明します。
第3章「Enterprise JavaBeansの単純なサンプル」では、EJB 3.x仕様のメタデータ・アノテーションを使用したEJBプログラミングのサンプルを紹介します。
第4章「Enterprise JavaBeansの反復的な開発」では、EJBの実装プロセスを説明し、EJBをWebLogic Serverで実行する方法について説明します。
第5章「アノテーション付きEJBクラスのプログラミング」では、メタデータ・アノテーションを含むEJB Beanクラスをプログラミングする際の要件と一般的な手順について説明します。
第6章「Enterprise JavaBeansのデプロイメント・ガイドライン」では、EJB固有のデプロイメントの問題と手順を説明します。
第7章「Oracle WebLogic Serverでの組込みEJBコンテナの使用方法」では、Oracle WebLogic Serverで組込み可能なEJBコンテナを使用する方法について説明します。
第8章「Oracle WebLogic Serverでの永続性プロバイダの構成」では、Oracle WebLogic Serverを使用したOracle TopLinkアプリケーションの開発の概要について説明します。
付録A「EJBメタデータ・アノテーション・リファレンス」では、EJB 3.0メタデータ・アノテーションのリファレンス情報と、EJBで使用する標準的なメタデータ・アノテーションに関する情報を提供します。
付録B「Oracle WebLogic ServerでのOracle Kodoの使い方」では、Oracle Kodoを使用してエンティティBeanを作成する方法について説明します。Oracle Kodoは、EJB 3.0仕様のJava Persistence APIセクションの実装を提供する製品です。また、Java Data Objects (JDO)を始め、永続性に関係するその他のテクノロジの実装も提供します。
注意: Oracle Kodo JPA/JDOはこのリリースで非推奨になりました。JPA 2.0をサポートするOracle TopLinkを使用することをお薦めします。Kodoでは、JPA 1.0のみをサポートします。 |
付録C「Oracle Kodo永続性構成スキーマ・リファレンス」では、永続性構成スキーマのリファレンス情報を提供します。
このドキュメントでは、EJB 3.1固有の開発に関する情報を取扱います。また、セッションBeanとメッセージドリブンBeanに関する情報のみ提供します。EJBの設計とアーキテクチャ、EJB 3.1でも完全にサポートされているEJB 2.xのプログラミング・モデルに関する一般情報については、次のドキュメントを参照してください。
WebLogic Serverを使用したEJBの開発およびデプロイの詳細は、次を参照してください。
『Oracle WebLogic Serverの理解』のEnterprise Java Beans (EJB)に関する項
分割ディレクトリ環境でWebLogic Server EJBを配置してビルドする方法については、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』を参照してください。
2.x EJBのプログラミングおよびパッケージ化の詳細は、『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1の開発』を参照してください。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、開発および本番環境でのWebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。
この章は、Java EE 6のプログラミングおよびEJB 3.1の概念と機能に精通している読者を対象としています。エンタープライズBeanの利点、エンタープライズBeanの種類、ライフサイクルなどの基本的なEJBの概念を学習するには、次のWebサイトを参照してください。
Enterprise JavaBeans 3.1仕様(JSR-318)(http://jcp.org/en/jsr/summary?id=318
)
Java EE 6チュートリアル(http://docs.oracle.com/javaee/6/tutorial/doc/bnblr.html
)の「エンタープライズBean」の章
Java EE 6プラットフォームの概要: パート3 (EJB Technology, Even Easier to Use)(http://www.oracle.com/technetwork/articles/javaee/javaee6overview-part3-139660.html#ejbeasy
)
WebLogic Serverの配布キットには、このドキュメント、および第3章「Enterprise JavaBeansの単純なサンプル」で説明する基本的なサンプルに加え、開発者向けの包括的なサンプルも含まれています。
WebLogic Serverは必要に応じて、それらをEXAMPLES_HOME/wl_server/examples/src/examples
にインストールします。EXAMPLES_HOME
は、WebLogic Serverのサンプル・コードが構成されているディレクトリを表します。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。
EJBを使用して独自のアプリケーションをプログラミングする前に、このサンプルを実行することをお薦めします。
次のようなJava EE 6のサンプル(EJB 3.1の新機能のデモ)が用意されています。
詳細は、WebLogic Server配布キットのサンプルEXAMPLES_HOME/wl_server/examples/src/examples/javaee6/ejb
を参照してください。EXAMPLES_HOME
は、WebLogic Serverのサンプル・コードが構成されているディレクトリを表します。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。
EJB 3.0永続性サービスのサンプル「EJB 3.1: Java SEで組込み可能なEJBコンテナを使用するサンプル」もあります。ここには、実際のビジネス・コードが含まれ、主要なEJB 3.0の開発タスクの実際の実行方法を説明しています。具体的には、EJB 3.xで以下を使用する方法が例示されています。
Java Persistence API
ステートレス・セッションBean
メッセージドリブンBean
JavaScriptベースの非同期のブラウザ・アプリケーション
このサンプルでは、エンティティEJB用の永続ドメイン・モデルが使用されています。詳細は、WebLogic Server配布キットのサンプルEXAMPLES_HOME/wl_server/examples/src/examples/ejb/ejb30
を参照してください。EXAMPLES_HOME
は、WebLogic Serverのサンプル・コードが構成されているディレクトリを表します。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。
このリリースのWebLogic Serverで導入されたEJB 3.1の新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』のEnterprise Java Beans (EJB)に関する項を参照してください。