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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス
12c (12.1.3)
E57588-05
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3 WLSTコマンドおよび変数リファレンス

WebLogic Serverには、WebLogic Serverインスタンスへの接続、構成Beanまたは実行時Beanの階層の移動、アプリケーションのデプロイ、サーバーのライフサイクルの制御、診断データの管理、JDBCストアの管理など、特定の管理および監視タスクを対象としているWLSTコマンドが含まれます。

WLSTコマンド・カテゴリの概要

Oracle WebLogic Serverを管理および監視するために使用できるWLSTコマンドのカテゴリについて学びます。

注意:

コマンド構文要件は、WebLogic Scripting Toolの理解のWLSTコマンドの構文を参照してください。

WLSTコマンドは次のカテゴリに分かれています。

表3-1 WLSTコマンド・カテゴリ

コマンド・カテゴリ 説明

参照コマンド

構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動します。プロンプトの表示を制御します。

制御コマンド

  • サーバーに接続したり、サーバーへの接続を切断したりします。

  • WebLogicドメインまたはドメイン・テンプレートを作成および構成します。

  • WLSTを終了します。

カスタマイズ・コマンド

WLST help()およびhelp('commandGroup')コマンドによって表示されるコマンド・グループ・ヘルプおよびコマンド・ヘルプを追加します。

デプロイメント・コマンド

  • アプリケーションとスタンドアロン・モジュールをWebLogic Serverインスタンスにデプロイ、アンデプロイ、および再デプロイします。

  • 既存のデプロイメント・プランを更新します。

  • WebLogicデプロイメント・マネージャ・オブジェクトに照会します。

  • デプロイされたアプリケーションを起動および停止します。

診断コマンド

診断データをエクスポートします。

編集コマンド

構成Beanの照会や編集を行います。

情報コマンド

WebLogicドメイン、サーバー、変数に照会します。構成Bean、実行時Bean、WLSTに関連した情報を提供します。

ライフサイクル・コマンド

サーバー・インスタンスまたはシステム・コンポーネント・インスタンスのライフ・サイクルを管理します。

ノード・マネージャ・コマンド

ノード・マネージャを使用して、WebLogic Serverインスタンスおよびシステム・コンポーネント・インスタンスを起動、停止、再起動およびモニターします。

ツリー・コマンド

MBean階層内を移動します。

ストア管理コマンド

JDBCストアおよびファイル・ストアを管理します。

参照コマンド

WLST参照コマンドを使用して、構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動したり、プロンプトの表示を制御したりします。これらのコマンドは、表3-2に示され、まとめられています。

表3-2 WLST構成の参照コマンド

このコマンドを使用します... 次を行うには... WLSTの使用...

cd

構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動します。

オンラインまたはオフライン

currentTree

階層内の現在の場所を返します。

オンライン

prompt

プロンプトでパス情報の表示を切り替えます。

オンラインまたはオフライン

pwd

階層内の現在の場所を表示します。

オンラインまたはオフライン

cd

コマンド・カテゴリ: 参照コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動します。このコマンドでは、WindowsまたはUNIXコマンド・シェルのファイル・システムを移動するときと同様のモデルを使用しています。たとえば、親の構成Beanまたは実行時Beanに戻るには、cd('..')と入力します。文字列.. (ドット、ドット)は、カレント・ディレクトリのすぐ上のディレクトリを表します。階層の深くにあるBeanに移動した後でルートのBeanに戻るには、cd('/')と入力します。

現在の階層内のBeanに移動できます。子やインスタンスに移動することができます。

cdコマンドは、構成Beanまたは実行時Beanのインスタンスがある場合は、そのスタブを返します。特定のタイプに移動する場合は、移動元になる構成Beanまたは実行時Beanインスタンスのスタブを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

cmo変数は、WLSTをサーバー・インスタンスに最初に接続するときに、すべてのドメイン構成Beanのルートに初期化されます。あるインスタンスに移動するまでは、この値が親構成Beanタイプとなります。cmo変数の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の現在の管理オブジェクトの変更を参照してください。

構文

cd(mbeanName)
引数 定義
mbeanName

ネーム・スペース内のBeanのパス。

次の例では、構成Beanの階層を移動します。最初のコマンドではServers構成Beanタイプに、2番目のコマンドではmyserver構成Beanインスタンスに移動します。最後のコマンドで、2レベル上の元のディレクトリ位置に戻ります。

wls:/mydomain/serverConfig> cd('Servers')
wls:/mydomain/serverConfig/Servers> cd('myserver')
wls:/mydomain/serverConfig/Servers/myserver> cd('../..')
wls:/mydomain/serverConfig>

currentTree

コマンド・カテゴリ: 参照コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

階層内の現在の場所を返します。これを使用すると、階層内の現在の場所を格納しておいて、参照後に簡単にそこに戻ることができます。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

currentTree()

次の例では、階層内の現在の場所をmyTreeに格納して、管理サーバー・インスタンス上の実行時MBean階層から編集MBean階層に戻るときに使用します。

wls:/mydomain/edit> myTree=currentTree()
wls:/mydomain/edit> serverRuntime()
Location changed to serverRuntime tree. This is a read-only tree with
ServerRuntimeMBean as the root.
For more help, use help('serverRuntime')

wls:/mydomain/serverRuntime> myTree()
wls:/mydomain/edit>

prompt

コマンド・カテゴリ: 参照コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

引数なしで入力した場合は、プロンプトでパス情報の表示を切り替えます。このコマンドは、パスが長くてプロンプトが長くなり過ぎた場合に便利です。

このコマンドに、引数としてonまたはoffを明示的に指定することもできます。offを指定した場合、WLSTはWLSTプロンプトを非表示にして、デフォルトでJythonプロンプトを表示します。デフォルトでは、WLSTプロンプトは構成または実行時の移動パス情報を表示します。

プロンプトの詳細を表示しない場合に、階層内の現在の場所を調べるには、pwdコマンドを使用できます(「pwd」を参照)。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

prompt(myPrompt)
引数 定義
myPrompt 

オプション。WLSTプロンプトを非表示にしたり表示したりします。有効な値はoffまたはonです。

  • off引数の場合、WLSTプロンプトは非表示になります。

    WLSTオンラインを使用してprompt('off')を実行した場合、プロンプトはデフォルトでJythonプロンプトになります。Jython構文を使用して新しいプロンプトを作成できます。Jythonを使用したプログラミングの詳細は、http://www.jython.orgを参照してください。その後に、引数なしでpromptコマンドを入力すると、WLSTはWLSTコマンド・プロンプトをパス情報なしで表示します。パス情報を再表示するには、prompt()と再度入力するか、prompt('on')と入力します。

  • on引数の場合、パス情報を含むデフォルトのWLSTプロンプトが表示されます。

次の例では、プロンプトでパス情報を非表示にしてから再表示します。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers/myserver> prompt()
wls:/> prompt()
wls:/mydomain/serverConfig/Servers/myserver> 

次の例では、プロンプトを非表示にして、デフォルトでJythonプロンプトを表示し(WLSTオンラインを使用してコマンドを実行している場合)、Jythonプロンプトを変更してから、WLSTプロンプトを再表示します。この例では、pwdコマンドの使い方も示しています。

注意:

Jythonを使用したプログラミングの詳細は、http://www.jython.orgを参照してください。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers/myserver> prompt('off')
>>>sys.ps1="myprompt>"
myprompt> prompt()
wls:> pwd()
'serverConfig:Servers/myserver'
wls:> prompt()
wls:/mydomain/serverConfig/Servers/myserver> 

pwd

コマンド・カテゴリ: 参照コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

構成Beanまたは実行時Bean階層内の現在の場所を表示します。

このコマンドは、promptコマンドを使用してプロンプトでパス情報の表示を無効にした場合に便利です(「prompt」を参照)。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

pwd()

次の例では、構成Bean階層内の現在の場所を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers/myserver/Log/myserver> pwd()
'serverConfig:/Servers/myserver/Log/myserver'

制御コマンド

表3-3に示すWLST制御コマンドを使用して、次のタスクを行います。

  • サーバーに接続したり、サーバーへの接続を切断したりします(connectおよびdisconnectコマンド)

  • 構成ウィザードと同様に、ドメイン・テンプレートから新しいWebLogicドメインを作成します(createDomainreadTemplatewriteDomainおよびcloseTemplateコマンド)

  • 既存のWebLogicドメインをオフラインで更新します(readDomainaddTemplate,、updateDomainおよびcloseDomainコマンド)

  • ドメイン・テンプレートを記述します(writeTemplateコマンド)

  • WLSTを終了します

表3-3に、WLST構成の制御コマンドを示します。

表3-3 WLST構成の制御コマンド

このコマンドを使用します... 次を行うには... WLSTの使用...

connect

WLSTをWebLogic Serverインスタンスに接続します。

オンラインまたはオフライン

disconnect

WLSTをWebLogic Serverインスタンスから接続解除します。

オンライン

createDomain

指定されたテンプレートを使用して新しいWebLogicドメインを作成します。

オフライン

readTemplate

ドメインを作成するために既存のドメイン・テンプレートを開きます。

オフライン

getTopologyProfile

ドメインのドメイン・トポロジ・プロファイルを返します。

オフライン

writeDomain

指定されたディレクトリにドメインの構成情報を書き込みます。

オフライン

closeTemplate

現在のドメイン・テンプレートを閉じます。

オフライン

readDomain

更新する既存のWebLogicドメインを開きます。

オフライン

readDomainForUpgrade

再構成のために既存のドメインを開きます。

オフライン

addTemplate

アプリケーションまたはサービスの拡張テンプレートを使用して、現在のWebLogicドメインを拡張します。

オフライン

listServerGroups

ユーザーが展開可能なconfig-groups.xmlサーバー・グループのマップを取得します。

オフライン

setServerGroups

指定されたサーバーのサーバー・グループを設定します。

オフライン

getServerGroups

指定されたサーバーがメンバーとなっているサーバー・グループのリストを取得します。

オフライン

getStartupGroup

サーバー起動グループを取得します。

オフライン

addStartupGroup

新しいサーバー起動グループを追加します。

オフライン

setStartupGroup

サーバー起動グループを設定します。

オフライン

clone

サーバー・オブジェクトのクローンを作成します。

オフライン

updateDomain

現在のドメインを更新して保存します。

オフライン

closeDomain

現在のドメインを閉じます。

オフライン

writeTemplate

指定されたドメイン・テンプレート・ファイルに構成情報を書き込みます。

オンラインおよびオフライン

exit

WLSTを対話セッションから終了させて、スクリプト・シェルを閉じます。

オンラインまたはオフライン

setSharedSecretStoreWithPassword

共有シークレット・ストアおよびパスワードを設定します。

オフライン

getDatabaseDefaults

データベースに接続してスキーマ情報を取得します。

オフライン

validateConfig

ドメイン構成を検証します。

オフライン

getFEHostURL

ドメインのフロントエンド・ホストのプレーンURL、SSL URLまたはデフォルトURLを取得します。

オフライン

setFEHostURL

ドメインのフロントエンド・ホストのプレーンURL、SSL URLおよびデフォルトURLを設定します。

オフライン

addStartupGroup

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

既存のサーバー・グループに基づいて新しいサーバー起動グループを追加します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

起動グループについては、ドメイン・テンプレート・リファレンスのconfig-groups.xmlおよびstartup-plan.xmlを参照してください。

構文

addStartupGroup(server_startup_group_name, server_group_name)
引数 定義
server_startup_group_name

新しいサーバー起動グループの名前。

server_group_name

ドメイン内の既存のサーバー・グループの名前。

次の例では、server_group_1という既存のサーバー・グループから、startup_group_1という起動グループを作成します。

addStartupGroup('startup_group_1', 'server_group_1')

addTemplate

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

アプリケーションまたはサービスの拡張テンプレートを使用して、現在のWebLogicドメインを拡張します。テンプレート・ビルダーを使用してアプリケーション・テンプレートまたはサービスの拡張テンプレートを作成します。『Oracle WebLogic Serverドメイン・テンプレート・ビルダーによるテンプレートの作成』を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

addTemplate(templateFileName)
引数 定義
templateFileName

アプリケーションまたはサービスの拡張テンプレートの名前。

次の例では、WebLogicドメインを開いて、指定された拡張テンプレートDefaultWebApp.jarを使用してドメインを拡張します。

wls:/offline> readDomain('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/wlw')
wls:/offline/wlw> addTemplate('c:/Oracle/Middleware/wlserver
/common/templates/wls/DefaultWebApp.jar')
wls:/offline/wlw> 

closeDomain

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

現在のドメインを閉じます。一度閉じるとそのドメインは編集できなくなります。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

closeDomain()

次の例では、現在のドメインを閉じます。

wls:/offline> readDomain('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/medrec')
...
wls:/offline/medrec> updateDomain()
wls:/offline/medrec> closeDomain()
wls:/offline>

closeTemplate

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

現在のドメイン・テンプレートを閉じます。一度閉じるとそのテンプレートは使用できなくなります。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

closeTemplate()

次の例では、既存のドメイン・テンプレートを開き、いくつかの操作を実行してから、現在のドメイン・テンプレートを閉じます。

wls:/offline> readTemplate('c:/Oracle/Middleware/wlserver
/common/templates/wls/wls.jar')
...
wls:/offline/wls> closeTemplate()
wls:/offline>

clone

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

元のサーバーのクローンを作成します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

構文

clone('originalServerName', 'cloneServerName','type')
引数 定義
originalServerName

クローンを作成するサーバーの名前。

cloneServerName

新しいクローン・サーバーの名前。

type

クローンを作成するオブジェクトのタイプ。現在サポートされている唯一のタイプはServerです。

次の例では、server1サーバーのクローンとしてserver1_cloneというサーバーを作成します。

wls:/offline/base_domain>clone('server1','server1_clone','Server')

connect

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTをWebLogic Serverインスタンスに接続します。

アクティブなWebLogicセキュリティ・レルムで定義されているユーザーの資格証明(ユーザー名およびパスワード)を指定する必要があります。接続後は、一群のセキュリティ・ポリシーによって、表示または変更できる構成属性が決まります。(Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスMBeanのデフォルト・セキュリティ・ポリシーに関する項を参照)。

ユーザー資格証明は、次のいずれかの方法で提供できます。

  • コマンド行で資格証明を入力します。この方法は、WLSTを対話モードで使用している場合にのみお薦めします。

  • 資格証明をコマンド行で入力してから、storeUserConfigコマンドを使用して、暗号化された形式の資格証明が格納されたユーザー構成ファイル、およびその資格証明の復号化に使用されるキー・ファイルを作成します。以降のWLSTセッション(またはWLSTスクリプト)では、コマンド行で資格証明を入力するかわりに、このユーザー構成ファイルおよびキー・ファイルの名前を指定します。この方法は、WLSTをスクリプト・モードで使用している場合にお薦めします。スクリプト・モードでは、暗号化されていないユーザー資格証明がスクリプトに格納されないためです。

  • 管理サーバーのboot.propertiesファイルに格納されている資格証明を使用します。デフォルトでは、管理サーバーを開発モードで作成すると、WebLogic Serverはサーバーの作成に使用された資格証明を暗号化し、暗号化した資格証明をboot.propertiesファイルに格納します。管理サーバーを本番モードで作成すると、boot.propertiesファイルは作成されません。本番ドメインがboot.propertiesファイルを含まない場合、手動で作成できます。Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理の管理サーバーのブート識別ファイルの作成を参照してください。

    connectコマンドの実行時にドメインの暗号化されたユーザー名とパスワードを含むboot.propertiesファイルが存在する場合、管理サーバーに接続するユーザー名とパスワードを入力する必要はありません。ただし、connectコマンドで管理サーバーの名前を指定する必要があります。

次の点に注意してください。

  • ユーザー名とパスワード、またはユーザー構成ファイルとキー・ファイルを指定しないでスクリプトでconnectコマンドを実行すると、WSLTExceptionが発生します。対話モードでは、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。

  • WLSTのサーバーへの接続は、SSLポートまたは管理ポートを介して行うことが強く推奨されます。そうしなかった場合は、次の警告メッセージが表示されます。

    Warning: An insecure protocol was used to connect to the server. To ensure
    on-the-wire security, the SSL port or Admin port should be used instead.
    
  • デモ用のSSLキーおよび証明書を使用しているサーバーのSSLリスン・ポートからWebLogic Serverインスタンスに接続している場合は、次のコマンドでWLSTを呼び出します。

    java -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true
    -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust weblogic.WLST
    

    WLSTの呼出しの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の対話モードまたはスクリプト・モードでのWLSTの主な使用手順を参照してください。

  • HTTPを介してWebLogic Serverインスタンスに接続している場合は、そのWebLogic ServerインスタンスのTunnelingEnabled属性がtrueに設定されていることを確認してください。詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスTunnelingEnabledを参照してください。

  • ホスト名にlocalhostを使用してWLSTからWebLogic Server管理サーバーに接続する場合、管理サーバーのlisten-address属性が特定のIPアドレスに制限されていると、次のメッセージが表示されることがあります。

    javax.naming.CommunicationException [Root exception is 
    java.net.ConnectException : <t3://HOST:PORT> : Destination unreachable; 
    nested exception is: java.net.ConnectException: Connection refused; No 
    available router to destination 
    

    この問題には次のいずれかの回避策を使用できます。

    • 管理サーバーのlisten-address属性が正しく設定されていることを確認します。たとえば、ドメイン構成ファイル内で、<listen-address>の行を次のようにコメント・アウトします。

      <server> 
         <name>AdminServer</name> 
         <ssl> 
         . 
         . 
         . 
         </ssl> 
         <machine>your_machine</machine> 
         <!-- listen-address><your_ip_address></listen-address --> 
      </server>
      
    • localhostのかわりに、WLSTのconnectコマンドで管理サーバーのホスト名を使用します。

WebLogic Serverインスタンスに正常に接続した後で、すべてのローカル変数が初期化されます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

connect([username, password], [adminServerName], [url], [timeout])
connect([userConfigFile, userKeyFile], [adminServerName], [url], [timeout])
connect([url], [adminServerName], [timeout])
引数 定義
username

オプション。WLSTをサーバーに接続するオペレータのユーザー名。指定しない場合、WLSTはコマンドを上記のように処理します。

password

オプション。WLSTをサーバーに接続するオペレータのパスワード。指定しない場合、WLSTはコマンドを上記のように処理します。

url

オプション。サーバー・インスタンスのリスン・アドレスとリスン・ポート。[protocol://]listen-address:listen-portという形式で指定します。指定しない場合、この引数はデフォルトでt3://localhost:7001になります。

userConfigFile

オプション。暗号化されたユーザー名とパスワードを格納するユーザー構成ファイルの名前と場所。この引数には次の構文を使用します:

userConfigFile='file-system-path'

指定しない場合、WLSTはコマンドを上記のように処理します。

ユーザー構成ファイルの作成時に、storeUserConfigコマンドはキー・ファイルを使用してユーザー名とパスワードを暗号化します。ユーザー構成ファイルを暗号化するキー・ファイルのみが、そのユーザー名とパスワードを復号化できる(「storeUserConfig」を参照。)

userKeyFile

オプション。指定されたユーザー構成ファイルに関連付けられていて、そのファイルの復号化に使用されるキー・ファイルの名前と場所。この引数には次の構文を使用します:

userKeyFile='file-system-path'

指定しない場合、WLSTはコマンドを上記のように処理します。

「storeUserConfig」を参照してください。

adminServerName

オプション。ドメインの管理サーバーの名前。connectコマンドで、管理サーバーのboot.propertiesファイルに格納されている資格証明を使用するようにします。この引数には次の構文を使用します:

adminServerName='server-name'

この引数は、WLSTをドメイン・ディレクトリから起動した場合にのみ有効となります。管理サーバーのboot.propertiesファイルがドメイン・ディレクトリに格納されている場合は、この引数を指定する必要はありません。

指定しない場合、WLSTはコマンドを上記のように処理します。

timeout

オプション。オンライン・コマンドが完了する(返される)のをWLSTが待機するミリ秒数。

WLSTオンライン・コマンドを呼び出すと、WLSTはMBeanサーバーに接続してMBeanサーバー・メソッドを呼び出し、呼出しの結果を返します。MBeanサーバー・メソッドがタイムアウト期間内に返されない場合、WLSTは呼出しを破棄します。この引数には次の構文を使用します:

timeout='milliseconds'

デフォルト値は0で、操作がタイムアウトしないことを示します。ただし、5分のタイムアウトが異なる層で発生する場合があることに注意してください。

次の例では、WLSTをWebLogic Serverインスタンスに接続します。この例では、管理サーバー名はデフォルトのAdminServerになります。サーバーへの接続にSSLまたは管理ポートが使用されない場合は警告が表示されます。

wls:/offline> connect('adminusername','adminpassword','t3://localhost:7001')
Connecting to weblogic server instance running at t3://localhost:7001 as 
username adminusername...

Successfully connected to Admin Server 'AdminServer' that belongs to domain
'mydomain'.

Warning: An insecure protocol was used to connect to the server. To ensure 
on-the-wire security, the SSL port or Admin port should be used instead. 

wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、WLSTを指定されたURLのWebLogic Serverインスタンスに接続します。この例では、ユーザー名とパスワードが引数として渡されます。この例ではセキュアなプロトコルを使用しています。

wls:/offline> username = 'adminusername' 
wls:/offline> password = 'adminpassword' 
wls:/offline> connect(username,password,'t3s://myhost:7001') 
Connecting to weblogic server instance running at t3://myhost:7001 as
username adminusername...

Successfully connected to Admin Server 'AdminServer' that belongs to domain
'mydomain'.
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、ユーザー資格証明を提供するユーザー構成ファイルとキー・ファイルを使用して、WLSTをWebLogic Serverインスタンスに接続します。

wls:/offline> connect(userConfigFile='c:/myfiles/myuserconfigfile.secure', 
userKeyFile='c:/myfiles/myuserkeyfile.secure')
Connecting to t3://localhost:7001 with userid username ...

Successfully connected to Admin Server 'AdminServer' that belongs to domain 'mydomain'.
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、パラメータを使用しないでコマンドを実行する場合に対話モードで表示されるプロンプトを示します。

wls:/offline> connect()
Please enter your username :username
Please enter your password :
Please enter your server URL [t3://localhost:7001] :
Connecting to t3//localhost:7001 with userid username

createDomain

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定されたテンプレートを使用してWebLogicドメインを作成します。

注意:

createDomainコマンドは、packおよびunpackコマンドを使用したテンプレートとドメインの作成のUnpackコマンドで説明されているように、unpackコマンドに類似した機能を備えています。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

createDomain(domainTemplate, domainDir, user, password, topologyProfile) 
引数 定義
domainTemplate

作成するドメインの基になるドメイン・テンプレートの名前および場所。

domainDir

ドメイン構成情報を書き込むディレクトリの名前。

使用する環境のすべてのドメインをミドルウェア・ホーム・ディレクトリ以外の場所に作成することをお薦めします。これによって、ドメインやアプリケーションを再作成せずに、既存のインストールの削除や新しいバージョンのWebLogic Serverのインストールが簡単にできるようになります。

user

デフォルト・ユーザーの名前。

password

デフォルト・ユーザーのパスワード。

topologyProfile

ドメインのトポロジ・プロファイルとしてCompactまたはExpandedを設定します。ドメイン・テンプレート・リファレンスのドメイン・トポロジ・プロファイルを参照してください。

次の例では、Avitek MedRecテンプレートを使用して新しいWebLogicドメインを作成し、デフォルトのユーザー名とパスワードを設定しています。ドメインはc:/Oracle/Middleware/wlserver/user_projects/domains/medrecディレクトリに保存されます。

wls:/offline> createDomain('c:/Oracle/Middleware/wlserver/common
/templates/wls/wls_medrec.jar','c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/medrec', 
'adminusername','adminpassword')

disconnect

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WLSTをWebLogic Serverインスタンスから接続解除します。disconnectコマンドを実行しても対話スクリプト・シェルは終了しません。対話シェルを開いたままで、現在のWebLogic Serverインスタンスの接続を閉じて、すべての変数をリセットします。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

connectコマンドを使用して別のWebLogic Serverインスタンスに接続できます(「connect」を参照)。

構文

disconnect(force)
引数 定義
force

オプション。アクティブなセッションの完了を待たずに接続を解除するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです。その場合は、すべてのアクティブ・セッションが完了してから接続解除します。

次の例では、実行中のサーバーから接続を解除します。

wls:/mydomain/serverConfig> disconnect() 
Disconnected from weblogic server: myserver
wls:/offline> 

exit

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTをユーザー・セッションから終了させて、スクリプト・シェルを閉じます。

進行中の編集セッションがある場合、WLSTはユーザーに確認を求めます。このプロンプトをスキップするには、defaultAnswer引数をyに設定します。

デフォルトでは、WLSTを終了するときに、現在のWLST JVMのSystem.exit(0)が呼び出されます。JVMに別の終了コードで終了させるには、exitCode引数を使用して値を指定できます。

注意:

Antスクリプトの中でWLST exitコマンドが発行されると、Antスクリプトの実行も終了する可能性があります。Antスクリプトの中でWLSTを呼び出す場合は、fork="true"を指定して新しいJVMを使用することをお薦めします。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

exit([defaultAnswer], [exitcode])
引数 定義
defaultAnswer

オプション。コマンド行で入力を求められたくない場合の、デフォルトのレスポンス。有効な値はyおよびnです。この引数のデフォルトはnullです。nullの場合、WLSTはユーザーにレスポンスを求めます。

exitcode

オプション。WLSTを終了するときに設定する終了コード。

次の例では、ユーザー・セッションから接続解除して、スクリプト・シェルを閉じます。

wls:/mydomain/serverConfig> exit() 
Exiting WebLogic Scripting Tool ...
c:\>

次の例では、ユーザー・セッションから接続解除して、スクリプト・シェルを閉じ、エラー・コードを101に設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> exit(exitcode=101) 
Exiting WebLogic Scripting Tool ...
c:\>

getDatabaseDefaults

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

LocalSvcTblDataSourceをデータベース・サーバーに接続し、スキーマ情報を取得して、取得したパラメータを自動的にローカル・スキーマ・コンポーネントにバインドします。getDatabaseDefaults()を呼び出す前に、データ・ソースLocalSvcTblDataSourceに必要な接続パラメータを構成しておく必要があります。

注意:

このコマンドは、作成または変更しているドメインに、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してデータベース・スキーマをロードする必要のあるFusion Middlewareコンポーネントが含まれている場合にのみ使用できます。LocalSvcTblDataSourceは、RCUのServiceTableコンポーネントに対応するスキーマに接続します。

getDatabaseDefaults()では、RCUを使用してスキーマを最初に作成したときに設定したスキーマ・パスワードが取得されます。RCUを実行してからドメインを作成するまでの間にスキーマ・パスワードが変更された場合は、WLSTスクリプトでgetDatabaseDefaults()を呼び出した後、writeDomain()を呼び出す前にパスワードを再度指定する必要があります。例:

getDatabaseDefaults()
cd('/JDBCSystemResource/LocalSvcTblDataSource/JdbcResource/
LocalSvcTblDataSource/JDBCDriverParams/NO_NAME_0')
set('PasswordEncrypted', 'new_password')
writeDomain(DOMAIN_HOME)

構文

getDatabaseDefaults()

次の例では、fmwdomainというドメインのスキーマ情報を取得します。

wls:/offline/fmwdomain>cd('JDBCSystemResource/LocalSvcTblDataSource/JdbcResource/LocalSvcTblDataSource')
wls:/offline/fmwdomain>cd('JDBCDriverParams/NO_NAME_0')
wls:/offline/fmwdomain>set('DriverName','oracle.jdbc.OracleDriver')
wls:/offline/fmwdomain>set('URL','jdbc:oracle:thin:@localhost:1522/xe')
wls:/offline/fmwdomain>set('PasswordEncrypted', 'password')
wls:/offline/fmwdomain>cd('Properties/NO_NAME_0')
wls:/offline/fmwdomain>cd('Property/user')
wls:/offline/fmwdomain>cmo.setValue('DEV_STB')
wls:/offline/fmwdomain>getDatabaseDefaults()

getFEHostURL

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインのフロントエンド・ホストのプレーンURL、SSL URLまたはデフォルトURLをサービス表から取得します。

構文

getFEHostURL(type)
引数 定義
type

次のいずれかのタイプを指定します。defaultを指定すると、フロントエンド・ホストのURLの設定時にどちらをデフォルトとして設定したかに応じて、プレーンURLまたはSSL URLが返されます。

  • plain

  • ssl

  • default

次の例では、ドメインmydomainのフロントエンド・ホストのSSL URLを返します。

wls:/offline> readDomain("/domains/mydomain")
wls:/offline> getFEHostURL("ssl")
wls:/offline> https://myhost.com:7070

getServerGroups

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定されたサーバーがメンバーとなっているサーバー・グループのリストを取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

構文

getServerGroups(server_name)

引数 定義
server_name

サーバーの名前。この名前に関連付けられたサーバー・グループ(存在する場合)が返されます。

次の例では、サーバーmy_serverのサーバー・グループを取得します。

wls:/offline/base_domain> getServerGroups('my_server')
'["SERVER-GROUP1-NAME", "SERVER-GROUP2-NAME"]'

getStartupGroup

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

サーバーに関連付けられたサーバー起動グループを取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

構文

getStartupGroups(server_name)

引数 定義
server_name

サーバーの名前。この名前に対するサーバー起動グループが存在する場合は、それが返されます。

次の例では、サーバーmy_serverのサーバー起動グループを取得します。

wls:/offline/base_domain> getStartupGroup('my_server')
'Startup_Group_1'

getTopologyProfile

ドメインのドメイン・トポロジ・プロファイルを返します。

構文

getTopologyProfile()

次の例では、ドメインmydomainを読み取って、ドメインのトポロジ・プロファイル(CompactまたはExpanded)を取得します。

wls:/offline> readDomain('C:/domains/mydomain')
wls:/mydomain> getTopologyProfile()
'Expanded'
wls:/mydomain>

listServerGroups

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ユーザーが展開可能なconfig-groups.xmlサーバー・グループのマップを取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

サーバー・グループについては、ドメイン・テンプレート・リファレンスのconfig-groups.xmlおよびstartup-plan.xmlを参照してください。

構文

listServerGroups([printout])
引数 定義
printout

オプション。false(デフォルト)の場合、出力は、Jythonディクショナリ・タイプ(サーバー・グループ名をキーとして使用し、サーバー・グループ説明を値として使用する)で返されるサーバー・グループ名で、プログラムで使用される形式にフォーマットされます。trueの場合、出力はユーザーが読み取りやすい表にフォーマットされます。この表には、サーバー・グループ名の列と、そのサーバー・グループに対応する説明の列が含まれます。

次の例では、サーバー・グループを、プログラムで使用される形式で出力します。

wls:/offline> listServerGroups()
'{"SERVER-GROUP1-NAME" : "Server Group 1 Description", "SERVER-GROUP2-NAME" : "Server Group 2 Description"}'
wls:/offline>

次の例では、サーバー・グループを、プログラムで使用される形式で出力します。

wls:/offline> print listServerGroups('true')
Server Group       | Description
-------------------|---------------------------
SERVER-GROUP1-NAME | Server Group 1 Description
SERVER-GROUP2-NAME | Server Group 2 Description
wls:/offline>

readDomain

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

更新するために既存のWebLogicドメインを開きます。

WLSTオフラインでは、テンプレート・ビルダーを使用して作成したドメイン・テンプレートJAR内、またはWebLogicドメインのconfigディレクトリ内に永続化されている構成データへの読み書きアクセスが可能です。このデータは、XMLドキュメントの集合であり、管理オブジェクトの階層構造を表します。

テンプレートまたはWebLogicドメインを開くと、WLSTはそのドメインの構成階層のルートに入り、プロンプトはその構成階層での現在の場所を示すように更新されます。例:

wls:/offline/base_domain>

詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のMBeanの移動と照会を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

readDomain(domainDirName)
引数 定義
domainDirName

開くWebLogicドメイン・ディレクトリの名前。

次の例では、編集するためにmedrecドメインを開きます。

wls:/offline> readDomain('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/medrec') 
wls:/offline/medrec>

readDomainForUpgrade

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

readDomainForUpgrade()関数は、次の3つの基本タスクを実行します。

  • WebLogic Serverのコア構成を新しいバージョンにアップグレードします。

  • 既存のreadDomain関数と同様に、結果のドメインをメモリーに読み込みます。

  • 既存のaddTemplate関数と同様に、必要な再構成テンプレートを選択してドメインに追加します。

この操作でコアWebLogic Serverのアップグレード部分が成功した場合、元に戻すことはできません。再構成テンプレートの追加後は、追加を有効にするために、セッション内でupdateDomain関数を使用してコミットする必要があります。

構文

readDomainForUpgrade(domain_dir), [properties]
引数 定義
domain_dir

構成を行うために開くドメイン・ディレクトリのパス。

properties

オプション。WebLogic Serverコア・インフラストラクチャのアップグレード用の、WebLogic Serverで定義されたプロパティ。これには、java.util.Propertiesオブジェクト、Python Directoryオブジェクト、またはセミコロンで区切られたname=valueペアの文字列を指定できます。

次の例では、C:\domains\medrecにあるドメインをアップグレードのために開きます。

>wls:/offline> readDomainForUpgrade('c:/domains/medrec')

readTemplate

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインを作成するために既存のドメイン・テンプレートを開き、オプションで、使用するconfig-groupsのトポロジを指定します(WebLogic Serverの完全インストール時のみ)。

ドメイン・テンプレートを開くと、WLSTはそのドメイン・テンプレートの構成Bean階層に入り、プロンプトはその構成階層での現在の場所を示すように更新されます。例:

wls:/offline/base_domain>

WebLogic Server構成Beanは階層構造の中に存在します。WLSTファイル・システムでは、階層はドライブに、タイプとインスタンスはディレクトリに、属性と操作はファイルに相当します。UNIXまたはWindowsコマンド・シェルでファイル・システムを移動するときと同じように、WLSTはcdls、およびpwdなどのコマンドを使用して、構成Beanの階層構造を移動します。構成Beanインスタンスに移動したら、WLSTコマンドを使用してBeanと対話します。詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のMBeanの移動と照会に関する項を参照してください。

注意:

WLSTとドメイン・テンプレートを使用する場合、新しいWebLogicドメインを作成するときにのみセキュリティ情報を作成してアクセスできます。WebLogicドメインを更新するときは、WLSTからセキュリティ情報にアクセスすることはできません。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

readTemplate(templateFileName), [topologyprofile]
引数 定義
templateFileName

ドメイン・テンプレートに相当するJARファイルの名前。

topologyprofile

オプション。使用するconfig-groupsのトポロジ・プロファイル(CompactまたはExpanded)。この引数は、WebLogic Serverの完全インストールでのみ使用可能で、テンプレートにこれらのトポロジが定義されている場合にのみ適用されます。省略した場合は、Expandedトポロジが使用されます。

注意: この引数は、スタンドアロンでインストールされたシステム・コンポーネント(OHSなど)には適用されません。このようなスタンドアロンのインストールには、制限付きのWLSTツールが用意されています。

次の例では、WebLogicドメインを作成するためにmedrec.jarドメイン・テンプレートを開きます。

wls:/offline> readTemplate('c:/Oracle/Middleware/wlserver/common/templates
/wls/wls_medrec.jar') 
wls:/offline/wls_medrec>

setFEHostURL

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインのフロントエンド・ホストのプレーンURLおよびSSL URLを設定し、プレーンURLとSSL URLのどちらがデフォルトかを指定します。

構文

setFEHostURL(plain, ssl, isDefaultPlain)
引数 定義
plain

フロントエンド・ホストのプレーンURLを次の形式で設定します。

http://host:port

ssl

フロントエンド・ホストのSSL URLを次の形式で設定します。

https://host:port

注意: フロントエンド・ホストのプレーンURLを使用している場合は引き続きデフォルトのSSL URLを指定する必要があります。フロントエンド・ホストにプレーン接続のみを設定している場合、プレーンとSSLに同じURLを使用できます。それ以外の場合は、異なる必要があります。

isPlainDefault

ブール値。trueに設定すると、プレーンURLがフロントエンド・ホストのデフォルトになります。falseに設定すると、SSL URLがフロントエンド・ホストのデフォルトになります。

次の例では、ドメインmydomainのフロントエンド・ホストのプレーンURLおよびSSL URLを設定し、デフォルトがSSL URLであることを指定します。

wls:/offline> readDomain("/domains/mydomain")
wls:/offline> setFEHostURL("http://www.myhost.com:7733","http://www.myhost.com:7733"4455", 
false)

setServerGroups

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オンラインおよびオフライン

説明

指定したサーバーの所属先となる、ユーザーが展開可能なサーバー・グループを設定します。この関数の実行後、サーバーは指定されたサーバー・グループにのみ属するようになります。

サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

構文

setServerGroups(serverName, serverGroups, [timeout], [skipEdit])

引数 定義
serverName

ユーザーが構成可能な指定されたサーバー・グループに関連付けるサーバー名。

serverGroups

指定されたサーバーに関連付ける、ユーザーが構成可能なサーバー・グループのPythonリスト。

timeout

オプション。オンライン・モードでsetServerGroupsを使用している場合にのみ適用されます。接続タイムアウトになるまでに接続が非アクティブの状態を維持できる時間を指定します。デフォルトは、120000ミリ秒です。

skipEdit

オプション。オンライン・モードでsetServerGroupsを使用している場合にのみ適用されます。trueに設定した場合、setServerGroupsのオンライン操作では新しいWLST edit()セッションの開始とアクティブ化は行われず、既存のedit()セッションが使用されます。デフォルトはfalseです。

次の例では、サーバーmy_serverを、ユーザーが展開可能なサーバー・グループであるserver_group_1およびserver_group_2に関連付けます。

wls:/offline/base_domain> groups="server_group_1, server_group_2"
wls:/offline/base_domain> setServerGroups('my_server', groups)

setStartupGroup

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

サーバーにサーバー起動グループを設定します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

構文

setStartupGroup(server_name, server_startup_group_name)
引数 定義
server_name

起動グループを設定するサーバーの名前。

server_startup_group_name

ドメイン内の既存のサーバー起動グループの名前。

次の例では、サーバーmy_serverの起動グループをstartup_group_1に設定します。

wls:/offline/base_domain> setStartupGroup('my_server', 'startup_group_1')

setSharedSecretStoreWithPassword

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

Fusion Middleware製品を含むドメインの共有データベースに、共有シークレット・ストアおよびパスワードを設定します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。

共有データベースの使用については、Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護のデータベース・インスタンスの共有を参照してください。

構文

setSharedSecretStoreWithPassword(sharedSecretStore, secretStorePassword)
引数 定義
sharedSecretStore

共有シークレット・ストアの名前。

secretStorePassword

共有シークレット・ストアのパスワード。

次の例では、ドメインbase_domainのシークレット・ストアstore1のパスワードをpasswordに設定します。

wls:/offline/base_domain>setSharedSecretStoreWithPassword(store1, password)

updateDomain

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

現在のWebLogicドメインを更新して保存します。更新して保存した後、ドメインは引続き編集可能になります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

updateDomain()

次の例では、medrecドメインを開き、いくつかの操作を実行してから、現在のドメインを更新して保存します。

wls:/offline> readDomain('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/medrec') 
...
wls:/offline/medrec> updateDomain() 

writeDomain

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定されたディレクトリにドメインの構成情報を書き込みます。

WebLogicドメインをファイル・システムに書き込んだ後で、メモリー内に存在するドメイン・テンプレート・オブジェクトを引続き更新し、writeDomainコマンドを再発行して、ドメイン構成を新しいファイルまたは既存のファイルに格納できます。

デフォルトでは、WebLogicドメインを書き込むときに、関連するアプリケーションがWL_HOME/user_projects/applications/domainnameに書き込まれます。WL_HOMEはWebLogic Serverホーム・ディレクトリ、domainnameはWebLogicドメインの名前を表します。このディレクトリは空でなければなりません。空でない場合はエラーが表示されます。

メモリー内のドメイン・テンプレート・オブジェクトを使用し終えたら、closeTemplateコマンドを使用して閉じます。ディスクに保存されているWebLogicドメインを編集する場合は、readDomainコマンドを使用してドメインを開くことができます。

注意:

WebLogicドメインの名前はドメイン・ディレクトリの名前から取られます。たとえば、ドメインがc:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/myMedrecに保存される場合、ドメイン名はmyMedrecになります。

既存のドメインを更新する場合は、writeDomain()のかわりにupdateDomainを使用する必要があります。

ドメインを書き込む前に、まだ定義されていない場合は、デフォルト・ユーザーのパスワードを定義する必要があります。例:

cd('/Security/base_domain/User/adminusername')
cmo.setPassword('adminpassword')

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

writeDomain(domainDir)
引数 定義
domainDir

ドメイン構成情報を書き込むディレクトリの名前。

次の例では、medrec.jarドメイン・テンプレートを読み込み、いくつかの操作を実行してから、ドメイン構成情報をc:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/medrecディレクトリに書き込みます。

wls:/offline> readTemplate('c:/Oracle/Middleware/wlserver/common/templates
/wls/wls.jar') 
...
wls:/offline/base_domain> writeDomain('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/base_domain')

writeTemplate

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オンラインおよびオフライン

説明

指定されたドメイン・テンプレート・ファイルにドメイン構成情報を書き込みます。ドメイン構成テンプレートを使用してWebLogicドメインを再作成できます。

構成情報をドメイン構成テンプレートに書き込んだ後で、メモリー内に存在するWebLogicドメインまたはドメイン・テンプレート・オブジェクトを引続き更新し、writeDomainまたはwriteTemplateコマンドを再発行して、ドメイン構成を新規あるいは既存のWebLogicドメインまたはドメイン・テンプレート・ファイルに格納できます。「writeDomain」または「writeTemplate」を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

writeTemplateコマンドは、packコマンドに類似した機能を備えています。PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成のPackコマンドに関する項を参照してください。

構文

writeTemplate(templateName, [timeout])
引数 定義
templateName

ドメイン構成情報を格納するドメイン・テンプレートの名前。

timeout

オプション。オンライン・モードでwriteTemplateを使用している場合にのみ適用されます。接続タイムアウトになるまでにリモート・サーバーとの接続が非アクティブの状態を維持できる時間を指定します。

次の例では、現在のドメイン構成をc:/Oracle/Middleware/user_projects/templates/myTemplate.jarというドメイン・テンプレートに書き込みます。

wls:/offline> readDomain('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/mydomain') 
...
wls:/offline/base_domain> writeTemplate('c:/Oracle/Middleware/user_projects 
/templates/myTemplate.jar')

validateConfig

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

指定したオプションを使用して、ドメイン構成を検証します。検証エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

validateConfig(option)
引数 定義
option

次のオプションのいずれかを指定します。

InternalPortConflict - 現在のドメイン構成における管理サーバーおよび管理対象サーバーのリスニング・ポートの競合を検証します。

ExternalPortConflict - 現在のマシン(ホスト)上のアクティブ・プロセスで使用中のポートに対する、管理サーバーおよび管理対象サーバーのリスニング・ポートの競合を検証します。

KeyStorePasswords - 有効なメタデータを含む選択されたテンプレートに、それ用に作成された資格証明ストアがないかどうか確認します。

ClusterFrontEnd - 構成済フロントエンド・ホストおよびフロントエンドhttp (またはhttps)の値の形式を検証します。フロントエンド・ホストの設定時にフロントエンドhttp (またはhttps)の値が欠落していないか、あるいはフロントエンドhttp (またはhttps)の値の設定時にフロントエンド・ホストの値が欠落していないかも検証します。

次の例では、ドメインbase_domainの内部リスニング・ポートの構成が検証されます。

wlst:/offline/base_domain>validateConfig('InternalPortConflict')

カスタマイズ・コマンド

WLSTカスタマイズ・コマンドを使用して、WLST help()およびhelp('commandGroup')コマンドで示すコマンド・グループ・ヘルプおよびコマンド・ヘルプを追加します。表3-4は、これらのコマンドについて説明します。WLSTへのコマンド・ヘルプの追加の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のカスタム・コマンドの統合型ヘルプの追加を参照してください。

表3-4 WLST構成のカスタマイズ・コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

addHelpCommandGroup

WLST help()コマンドで表示されているコマンド・グループに新しいヘルプ・コマンド・グループを追加します。

オンラインまたはオフライン

addHelpCommand

コマンドのために新しいコマンド・ヘルプを既存のコマンド・グループに追加します。グループに追加した後、help('commandGroup')コマンドを入力した場合、グループのためにコマンド(簡単な説明を持つ)はコマンド・リストに表示されます。

オンラインまたはオフライン

addHelpCommandGroup

コマンド・カテゴリ: カスタマイズ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLST help()コマンドで表示されているグループに新しいコマンド・ヘルプ・グループを追加して、グループに対して定義されているヘルプ情報のリソース・バンドルを指定します。

構文

addHelpCommandGroup(commandGroup, resourceBundleName)
引数 定義
commandGroup

コマンド・グループの一意の名前を使用します。WLST help()コマンドですでに示されているコマンド・グループ名を使用しないでください。

resourceBundleName

クラス名またはプロパティ・リソース・ファイル名を表します。リソース・バンドルには、標準パターンを使用したコマンド・グループのエントリのヘルプ・テキストが格納されます。リソース・バンドル名がResourceBundle.getBundle(...)に渡されます。複数のコマンド・グループで同じリソース・バンドルを使用できます。

リソース・バンドルは、クラスパスに指定されている必要があります。

各コマンド・グループおよびコマンドのヘルプ・テキストの定義方法については、WebLogic Scripting Toolの理解のカスタム・コマンドの統合型ヘルプの追加を参照してください。

resourceBundleおよびローカライゼーションについては、http://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/java/util/ResourceBundle.htmlを参照してください。

次の例では、bootコマンド・グループをhelp()コマンドで示されるグループのリストに追加し、ヘルプ・テキストをプロパティ・リソース・ファイル'myhelp'に格納します。

wls:/offline> addHelpCommandGroup('boot','myhelp')

次の例では、bootコマンド・グループをhelp()コマンドで示されるグループのリストに追加し、ヘルプ・テキストをクラスfoo.bar.MyResourceBundleClassに格納します。

wls:/offline> addHelpCommandGroup('boot','foo.bar.MyResourceBundleClass')

addHelpCommand

コマンド・カテゴリ: カスタマイズ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

コマンドのために新しいコマンド・ヘルプを既存のコマンド・グループに追加します。グループに追加した後、help('commandGroup')コマンドを入力した場合、グループのためにコマンド(簡単な説明を持つ)はコマンド・リストに表示されます。help('online')およびhelp('offline')コマンドで示すコマンドかどうかを指定することもできます。

構文

addHelpCommand(commandName,commandGroup,[offline=false, online=false])
引数 定義
commandName

commandGroupで指定されたコマンド・グループで定義されるコマンドの名前。

commandGroup

コマンドが属するcommandGroup

online

オプション。コマンドをhelp('online')出力に表示するかどうかを決定するブール値。デフォルト値はfalseです。

offline

オプション。コマンドをhelp('offline')出力に表示するかどうかを決定するブール値。デフォルト値はfalseです。

次の例では、オンライン・コマンドbootDBhelp('boot')およびhelp('online')コマンドで示される出力に追加する方法を示します。

wls:/offline> addHelpCommand('bootDB','boot',online='true',offline='false')

デプロイメント・コマンド

表3-5に示すWLSTデプロイメント・コマンドを使用して、次のことを行います。

  • アプリケーションとスタンドアロン・モジュールをWebLogic Serverインスタンスにデプロイ、アンデプロイ、および再デプロイします。

  • 既存のデプロイメント・プランを更新します。

  • WebLogicデプロイメント・マネージャ・オブジェクトに照会します。

  • デプロイされたアプリケーションを起動および停止します。

アプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』を参照してください。

表3-5 WLST構成のデプロイメント・コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

deploy

WebLogic Serverインスタンスにアプリケーションをデプロイします。

オンライン

distributeApplication

指定されたターゲットにデプロイメント・バンドルをコピーします。

オンライン

getWLDM

WebLogic DeploymentManagerオブジェクトを返します。

オンライン

listApplications

WebLogicドメイン内に現在デプロイされているすべてのアプリケーションをリストします。

オンライン

loadApplication

アプリケーションとデプロイメント・プランをメモリーにロードします。

オンラインおよびオフライン

redeploy

以前にデプロイされたアプリケーションを再デプロイします。

オンライン

startApplication

アプリケーションを起動して、ユーザーが利用できるようにします。

オンライン

stopApplication

アプリケーションを停止して、ユーザーが利用できないようにします。

オンライン

undeploy

指定されたサーバーからアプリケーションをアンデプロイします。

オンライン

updateApplication

新しいデプロイメント・プランを使用してアプリケーションの構成を更新します。

オンライン

deploy

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WebLogic Serverインスタンスにアプリケーションをデプロイします。

deployコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

進行中の編集セッションがある場合、deployコマンドはユーザーの対話をブロックしません。

構文

deploy(appName, path, [targets], [stageMode], [planPath], [options])
引数 定義
appName

デプロイするスタンドアロンJava EEモジュールまたはアプリケーションの名前。

path

デプロイするアプリケーション・ディレクトリ、アーカイブ・ファイル、または展開されたアーカイブ・ディレクトリのルートの名前。

targets

オプション。対象のカンマ区切りのリスト。各ターゲットをJava EEモジュール名で修飾できます(たとえば、module1@server1)。それによって、別々のサーバーにあるアプリケーション・アーカイブの別々のモジュールをデプロイできます。この引数のデフォルトは、WLSTが現在接続しているサーバーになります。

stageMode

オプション。デプロイするアプリケーションのステージング・モード。有効な値はstagenostage、およびexternal_stageです。ステージング・モードについては、Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイのステージング・モードによるデプロイメント・ファイルのコピーの制御を参照してください。ステージ・モードを指定しない場合、デフォルトのステージ・モードが使用されます。デフォルトのステージ・モードは、管理サーバーではnostageで、管理対象サーバーではstageです。

planPath

オプション。デプロイメント・プラン・ファイルの名前。ファイル名は絶対パスでも、アプリケーション・ディレクトリを基準とした相対パスでもかまいません。この引数のデフォルトは、アプリケーション・ディレクトリのplan/plan.xmlファイル(存在する場合)です。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なオプションは次のとおりです:

  • adminMode - アクセスを制限してWebアプリケーションを起動するかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはfalseです。

  • altDD - 管理サーバーにある、代替アプリケーション・デプロイメント記述子の場所。

  • altWlsDD - 管理サーバーにある、代替WebLogicアプリケーション・デプロイメント記述子の場所。

  • archiveVersion - アーカイブのバージョン番号。

  • block - コマンドが完了するまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはtrueです。falseに設定した場合、WLSTはコマンドの発行後に制御をユーザーに返します。WLSTProgressオブジェクトに問い合わせて、コマンドのステータスを調べることができます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

  • clusterDeploymentTimeout - このアプリケーションでクラスタのデプロイメント・タスクに認められた時間(ミリ秒単位)。

  • createPlan - ユーザーがデフォルト・プランを作成するかどうかを示すブール値。このオプションのデフォルトはfalseです。

  • defaultSubmoduleTargets - 適格JMSサブモジュールの対象指定がシステムによって行われるかどうかを示すブール値。Oracle WebLogic ServerへのアプリケーションのデプロイのJMSアプリケーション・モジュールにおけるサブモジュールの対象指定の使用を参照してください。デフォルト値はtrueです。

  • deploymentPrincipalName - サーバーの起動時にファイルまたはアーカイブをデプロイするときに使用されるプリンシパルを示す文字列値(静的デプロイメントであるため、現在のデプロイメント・タスクには影響を与えません)。ユーザーの存在を確認してください。このオプションによって、config.xmlファイルの要素<app-deployment><deployment-principal-name>が追加されます。

  • deploymentOrder - 整数。アプリケーションのデプロイ順序を指定します。最も小さいデプロイ順序値を持つアプリケーションが最初にデプロイされます。

  • forceUndeployTimeout - アプリケーションをアンデプロイするまで処理中の作業の完了を待つ時間(秒単位)。

  • gracefulIgnoreSessions - 本番モードから管理モードへの正常な移行の際に保留中のHTTPセッションを無視するかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはfalseで、gracefulProductionToAdmintrueに設定されている場合にのみ適用されます。

  • gracefulProductionToAdmin - 本番モードから管理モードへの移行を正常に行う必要があるかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはfalseです。

  • libImplVersion - ライブラリの実装バージョン(マニフェストにない場合)。

  • libraryModule - モジュールがライブラリ・モジュールかどうかを示すブール値。このオプションのデフォルトはfalseです。

options

(続き)

  • libSpecVersion - ライブラリの仕様バージョン(マニフェストにない場合)。

  • planStageMode - デプロイメント・プランのステージング・モード。有効な値は、stage、nostageまたはexternal_stageです。

  • planVersion - プランのバージョン番号。

  • remote - ソースを格納するファイル・システムに対して操作がリモートになるかどうかを指定するブール値。この引数は、管理サーバーとは別のマシンで作業していて、管理サーバーのある指定された場所にすでにデプロイメント・ファイルがある場合に使用します。デフォルトはfalseです。

  • retireGracefully - すべての処理中の作業が完了した後でのみ、アプリケーションを正常にリタイアするためのリタイアメント・ポリシー。このポリシーは停止および再デプロイ操作でのみ意味があり、リタイアされたタイムアウト・ポリシーと相互に排他的になります。

  • retireTimeout - 新しいバージョンで置き換えられたアプリケーションをリタイアする前にWLSTが待機する時間(秒単位)。このオプションのデフォルトは-1で、正常なタイムアウトを指定します。

  • rmiGracePeriod - 新しいバージョンで置き換えられたアプリケーションをリタイアする前にWLSTがRMIリクエストを待機する時間(秒単位)。以前のリクエストの猶予期間内に到着し、その猶予期間中にスケジューリングされたRMIリクエストは受け入れられ、それ以外は却下されます。このオプションのデフォルトは-1で、猶予期間なしが指定されます。

  • securityModel - セキュリティ・モデル。有効な値はDDOnlyCustomRolesCustomRolesAndPolicies、およびAdvancedです。

  • securityValidationEnabled - セキュリティ検証を有効にするかどうかを指定するブール値。

  • subModuleTargets - JMSモジュールのサブモジュール・レベルの対象。submod@mod-jms.xml@target | submoduleName@targetなど。

  • timeout - 操作を取り消す前にWLSTがデプロイメント・プロセスの完了を待機する時間(ミリ秒単位)。値0は、操作がタイムアウトしないことを表します。この引数のデフォルトは300,000ミリ秒(5分)です。

  • upload - アプリケーション・ファイルが、デプロイメントの前にWebLogic Server管理サーバーのアップロード・ディレクトリにアップロードされるかどうかを指定するブール値。このオプションは、管理サーバーがファイル・システムでアプリケーション・ファイルにアクセスできない場合に使用します。デフォルトはfalseです。

  • versionIdentifier - バージョン識別子。

次の例では、c:/myapps/businessにあるbusinessAppアプリケーションをデプロイします。デフォルトのデプロイメント・プランが作成されます。

deployコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトはユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されます。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress= deploy(appName='businessApp',
path='c:/myapps/business',createplan='true') 

前の例では、返されたWLSTProgressオブジェクトが、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されています。progress変数を使用してdeployコマンドのステータスを出力できます。例:

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress.printStatus() 
Current Status of your Deployment:
Deployment command type: deploy
Deployment State       : completed
Deployment Message     : null
wls:/mydomain/serverConfig/Servers>

WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

次の例では、c:/myapps/demos/app/demoApp.earにあるアーカイブ・ファイル内のdemoAppアプリケーションをデプロイして、そのアプリケーション・モジュールをmyserverに割り当て、c:/myapps/demos/app/plan/plan.xmlにあるデプロイメント・プラン・ファイルを使用します。WLSTは、プロセスが完了するまで120,000ミリ秒待機します。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> deploy('demoApp', 
'c:/myapps/demos/app/demoApp.ear', targets='myserver', 
planPath='c:/myapps/demos/app/plan/plan.xml', timeout=120000) 

次の例では、c:/myapps/demos/jmsApp/demo-jms.xmlにあるjmsAppアプリケーションをデプロイして、そのアプリケーション・モジュールを特定の対象に割り当てます。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> deploy('jmsApp',path=
'c:/myapps/demos/jmsApps/demo-jms.xml', subModuleTargets='jmsApp@managed1') 

次の例では、本番(サイドバイサイド)再デプロイメントをサポートするように、アプリケーションのバージョン(appVersion)をユニークな識別子に設定する方法を示します。この例では、c:/myapps/demos/app/demoApp.earにあるアーカイブ・ファイル内のdemoAppアプリケーションをデプロイし、アプリケーションとアーカイブのバージョン番号を、指定された値に設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> deploy('demoApp', 'c:/myapps/demos/app/demoApp.ear', 
archiveVersion='901-101', appVersion='901-102') 

本番再デプロイメント戦略の詳細は、Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイの本番環境でのアプリケーションの再デプロイメントを参照してください。

次の例では、デプロイメント・プランplan.xmlを使用して、myapp.earnostageモードでデプロイする方法を示します。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress=deploy('myApp', 
'c:/myapps/myapp.ear', 'mywar@webserver,myjar@ejbserver','
'c:/myapps/plan.xml')
...Deployment of 'myApp' is successful

distributeApplication

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたターゲットにデプロイメント・バンドルをコピーします。デプロイメント・バンドルにはモジュール、構成データ、その他の生成コードが含まれます。distributeApplicationコマンドではデプロイメントは開始されません。

distributeApplicationコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

distributeApplication(appPath, [planPath], [targets], [options])
引数 定義
appPath

デプロイするアーカイブ・ファイル、または展開されたアーカイブ・ディレクトリのルートの名前。

planPath

オプション。デプロイメント・プラン・ファイルの名前。ファイル名は絶対パスでも、アプリケーション・ディレクトリを基準とした相対パスでもかまいません。この引数のデフォルトは、アプリケーション・ディレクトリのplan/plan.xmlファイル(存在する場合)です。

targets

オプション。対象のカンマ区切りのリスト。各ターゲットをJava EEモジュール名で修飾できます(たとえば、module1@server1)。それによって、別々のサーバーにあるアプリケーション・アーカイブの別々のモジュールをデプロイできます。この引数のデフォルトは、WLSTが現在接続しているサーバーになります。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なデプロイメント・オプションのリストについては、「deploy」options引数の説明を参照してください。

次の例では、c:/myappsディレクトリにあるBigAppアプリケーションをロードして、WLSTProgressオブジェクトを、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納します。

次の例では、c:/deployment/BigApp/plan.xmlで定義されたデプロイメント・プランを使用して、c:/myapps/BigAppアプリケーションをmyserveroamserver1oamclusterの各サーバーに配布します。

wls:/offline> progress=distributeApplication('c:/myapps/BigApp', 
'c:/deployment/BigApp/plan.xml', 'myserver,oamserver1,oamcluster')
Distributing Application and Plan ...
Successfully distributed the application.

前の例では、WLSTProgressオブジェクトが、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されています。progress変数を使用して、distributeApplicationコマンドが完了したかどうかを判断できます。例:

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress.isCompleted() 
1
wls:/mydomain/serverConfig/Servers>

WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

getWLDM

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WebLogic DeploymentManagerオブジェクトを返します。このオブジェクトのメソッドを使用して、アプリケーションを構成したりデプロイしたりできます。このコマンドを実行するには、WLSTが管理サーバーに接続している必要があります。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

getWLDM()

次の例では、WebLogicDeploymentManagerオブジェクトを取得してwldm変数に格納します。

wls:/mydomain/serverConfig> wldm=getWLDM() 
wls:/mydomain/serverConfig> wldm.isConnected() 
1
wls:/mydomain/serverConfig>

listApplications

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WebLogicドメイン内に現在デプロイされているすべてのアプリケーションをリストします。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

listApplications()

次の例では、mydomain内に現在デプロイされているすべてのアプリケーションをリストします。

wls:/mydomain/serverConfig> listApplications() 
SamplesSearchWebApp
asyncServletEar
jspSimpleTagEar
ejb30
webservicesJwsSimpleEar
ejb20BeanMgedEar
xmlBeanEar
extServletAnnotationsEar
examplesWebApp
apache_xbean.jar
mainWebApp
jdbcRowSetsEar

loadApplication

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンラインおよびオフライン

説明

アプリケーションとデプロイメント・プランをメモリーにロードします。オンライン・モードで使用する場合、管理サーバーにのみ接続できます。管理対象サーバーには接続できません。

loadApplicationコマンドは、デプロイメント・プランを変更するためにアクセスできるWLSTPlanオブジェクトを返します。WLSTPlanオブジェクトの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のWLSTPlanオブジェクトを参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

loadApplication(appPath, [planPath], [createPlan])
引数 定義
appPath

ロードするアプリケーションが含まれている、最上位の親アプリケーション・ディレクトリ、アーカイブ・ファイル、または展開されたアーカイブ・ディレクトリのルートの名前。

planPath

オプション。デプロイメント・プラン・ファイルの名前。ファイル名は絶対パスでも、アプリケーション・ディレクトリを基準とした相対パスでもかまいません。この引数のデフォルトは、アプリケーション・ディレクトリのplan/plan.xmlファイル(存在する場合)です。

createPlan

オプション。指定されたプランが存在しない場合に、WLSTがアプリケーション・ディレクトリにプランを作成するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueです。

次の例では、c:/myplans/myejb/plan.xmlのプラン・ファイルを使用してc:/myapps/myejb.jarアプリケーションをロードします。

wls:/offline> myPlan=loadApplication('c:/myapps/myejb.jar', 'c:/myplans/myejb/plan.xml') 
Loading application from c:/myapps/myejb.jar and deployment plan from c:/myplans/myejb/plan.xml ...
Successfully loaded the application.

前の例では、返されたWLSTPlanオブジェクトをmyPlan変数に格納しています。myPlan変数を使用して、プランに関する情報(変数など)を表示できます。例:

wls:/offline> myPlan.showVariables() 
MyEJB jndi.ejb
MyWAR app.foo

WLSTPlanオブジェクトの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のWLSTPlanオブジェクトを参照してください。

redeploy

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

クラスを再ロードして、以前にデプロイされたアプリケーションを再デプロイします。

redeployコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

アプリケーションの再デプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』の一般的なデプロイメント・シナリオの概要に関する項を参照してください。

構文

redeploy(appName, [planPath], [options])
引数 定義
appName

再デプロイするアプリケーションの名前。

planPath

オプション。デプロイメント・プラン・ファイルの名前。ファイル名は絶対パスでも、アプリケーション・ディレクトリを基準とした相対パスでもかまいません。この引数のデフォルトは、アプリケーション・ディレクトリのplan/plan.xmlファイル(存在する場合)です。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なデプロイメント・オプションのリストについては、「deploy」options引数の説明を参照してください。

加えて、redeployコマンドに対しては次のデプロイメント・オプションを指定可能。

  • appPath - 再デプロイするアーカイブ・ファイル、または展開されたアーカイブ・ディレクトリのルートの名前。

  • delta - 置き換えられるステージングされたアプリケーションのルートへの相対的なファイル・パスまたはファイル名のリスト。

  • deploymentPrincipalName - 起動および停止時にファイルまたはアーカイブをデプロイするときに使用されるプリンシパルを示す文字列値。このオプションを使用すると、config.xmlファイルの現在の<deployment-principal-name>を上書きできます。

次の例では、c:/myappsディレクトリにあるplan.xmlファイルを使用してmyAppアプリケーションを再デプロイします。

wls:/mydomain/serverConfig> progress=redeploy('myApp' 'c:/myapps/plan.xml') 
Redeploying application 'myApp' ...
Redeployment of 'myApp' is successful
wls:/mydomain/serverConfig>

前の例では、返されたWLSTProgressオブジェクトが、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されています。progress変数を使用してredeployコマンドの状態にアクセスできます。例:

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress.getState() 
'completed'
wls:/mydomain/serverConfig/Servers>

WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

startApplication

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションを起動して、ユーザーが利用できるようにします。アプリケーションは完全に構成済で、WebLogicドメインで利用できる状態でなければなりません。

startApplicationコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

startApplication(appName, [options])
引数 定義
appName

plan.xmlファイルに指定されている、起動するアプリケーションの名前。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なデプロイメント・オプションのリストについては、「deploy」options引数の説明を参照してください。

次の例では、指定されたデプロイメント・オプションでBigAppアプリケーションを起動します。

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress=startApplication('BigApp', stageMode='NOSTAGE', adminMode='false') 
Starting the application...
Successfully started the application.

前の例では、返されたWLSTProgressオブジェクトが、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されています。progress変数を使用してstartApplicationコマンドの状態にアクセスできます。例:

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress.getState() 
'completed'
wls:/mydomain/serverConfig/Servers>

WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

stopApplication

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

アプリケーションを停止して、ユーザーが利用できないようにします。アプリケーションは完全に構成済で、WebLogicドメインで利用できる状態でなければなりません。

stopApplicationコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

stopApplication(appName, [options])
引数 定義
appName

plan.xmlファイルに指定されている、停止するアプリケーションの名前。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なデプロイメント・オプションのリストについては、「deploy」options引数の説明を参照してください。

次の例では、BigAppアプリケーションを停止します。

wls:/offline> progress=stopApplication('BigApp') 
Stopping the application...
Successfully stopped the application.

前の例では、返されたWLSTProgressオブジェクトが、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されています。progress変数を使用して、stopApplicationコマンドが実行中かどうかをチェックできます。例:

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress.isRunning() 
0
wls:/mydomain/serverConfig/Servers>

WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

undeploy

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたサーバーからアプリケーションをアンデプロイします。

undeployコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

アプリケーションのデプロイとアンデプロイの詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』の一般的なデプロイメント・シナリオの概要に関する項を参照してください。

構文

undeploy(appName,[targets],[options])
引数 定義
appName

デプロイ済のアプリケーションのデプロイメント名。

targets

オプション。アプリケーションを削除するターゲット・サーバーのリスト。指定しない場合は、デフォルトで現在のすべての対象に設定されます。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なデプロイメント・オプションのリストについては、「deploy」options引数の説明を参照してください。

次の例では、すべてのターゲット・サーバーからbusinessAppアプリケーションを削除します。WLSTはプロセスが完了するまで60,000ミリ秒待機します。

wls:/mydomain/serverConfig> undeploy('businessApp', timeout=60000) 
Undeploying application businessApp ...
<Jul 20, 2005 9:34:15 AM EDT> <Info> <J2EE Deployment SPI> <BEA-260121>
<Initiating undeploy operation for application, businessApp [archive: null], 
to AdminServer.>
Completed the undeployment of Application with status
Current Status of your Deployment:
Deployment command type: undeploy
Deployment State       : completed
Deployment Message     : no message
wls:/mydomain/serverConfig>

updateApplication

コマンド・カテゴリ: デプロイメント・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

新しいデプロイメント・プランを使用してアプリケーションの構成を更新します。アプリケーションは完全に構成済で、WebLogicドメインで利用できる状態でなければなりません。

updateApplicationコマンドは、コマンドのステータスをチェックするためにアクセスできるWLSTProgressオブジェクトを返します。WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

updateApplication(appName, [planPath], [options])
引数 定義
appName

現在のplan.xmlファイルに指定されているアプリケーションの名前。

planPath

オプション。新しいデプロイメント・プラン・ファイルの名前。ファイル名は絶対パスでも、アプリケーション・ディレクトリを基準とした相対パスでもかまいません。

options

オプション。デプロイメント・オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なデプロイメント・オプションのリストについては、「deploy」options引数の説明を参照してください。

次の例では、c:/myapps/BigApp/newPlanにあるplan.xmlファイルを使用して、BigAppのアプリケーション構成を更新します。

wls:/offline> progress=updateApplication('BigApp', 
'c:/myapps/BigApp/newPlan/plan.xml', stageMode='STAGE', adminMode='false')
Updating the application... 
Successfully updated the application.

前の例では、返されたWLSTProgressオブジェクトが、ユーザー定義の変数(この場合はprogress)に格納されています。progress変数を使用してupdateApplicationコマンドの状態にアクセスできます。例:

wls:/mydomain/serverConfig/Servers> progress.getState()
'completed'
wls:/mydomain/serverConfig/Servers>

WLSTProgressオブジェクトの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTProgressオブジェクトに関する項を参照してください。

診断コマンド

表3-6に示すWLST診断コマンドを使用し、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のデータ・ストアに対して問合せを実行することによって、診断データを取得できます。WLDFの詳細は、『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』を参照してください。

表3-6 WLST構成の診断コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

captureAndSaveDiagnosticImage

診断イメージを取得し、クライアントにダウンロードします。

オンライン

createSystemResourceControl

指定されたディスクリプタ・ファイルを使用して診断システム・リソース管理を作成します。

オンライン

destroySystemResourceControl

診断システム・リソース管理を破棄します。

オンライン

disableSystemResource

サーバー・インスタンスでアクティブ化されている診断システム・リソース管理を非アクティブ化します。

オンライン

dumpDiagnosticData

特定のWLDFシステム・リソースのハーベスタ構成に一致するライブ・データをポーリングし、ローカル・ファイルにダンプします。

オンライン

enableSystemResource

サーバー・インスタンスで診断システム・リソースをアクティブ化します。

オンライン

exportDiagnosticData

指定されたログ・ファイルに対する問合せを実行します。

オフライン

exportDiagnosticDataFromServer

サーバー側で問合せを実行して、エクスポートされたWebLogic診断フレームワーク(WLDF)データを取得します。

オンライン

getAvailableCapturedImages

以前に取得した診断イメージのリストを返します。

オンライン

listSystemResourceControls

現在サーバー・インスタンスにデプロイされている診断システム・リソースをリストします。

オンライン

mergeDiagnosticData

データ・ファイルのセットをマージします。

オンライン

saveDiagnosticImageCaptureFile

指定された診断イメージ・キャプチャをダウンロードします。

オンライン

saveDiagnosticImageCaptureEntryFile

診断イメージ・キャプチャから特定のエントリをダウンロードします。

オンライン

captureAndSaveDiagnosticImage

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

診断イメージを取得し、クライアントにダウンロードします。

構文

captureAndSaveDiagnosticImage([options])
引数 説明
options

このコマンドは次のオプションをサポートしています。

  • Server - 管理サーバーのみ。ターゲット・サーバーの名前。デフォルト値はNoneです。このオプションはTargetオプションに置き換わっており、すべてのWLSTスクリプトを、Targetを使用するように更新する必要があります。

  • Target - 管理サーバーのみ。サーバー名またはクラスタ名、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。デフォルト値はNoneです。

  • outputFile - イメージを保存するファイル。

  • outputDir - 複数のファイルが取得された場合に、イメージ・ファイルをコピーする宛先ディレクトリ。デフォルト値は現行ディレクトリです。

次の例では、サーバーmyserverの診断イメージを取得し、クライアントにダウンロードします。

wls:/mydomain/serverRuntime>captureAndSaveDiagnosticImage(Server='myserver')
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
Diagnostic Image captures.
Diagnostic Image retrieved.

createSystemResourceControl

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

診断ディスクリプタ・ファイルから、ドメインの構成を変えずに診断リソースを作成します。リソースがメモリー内に残るのは、サーバーが停止するまでの間のみです。次のサーバーの起動時には、リソースはデプロイされません。つまり、このコマンドは実行時の変更にのみ有効であり、構成は変更されません。

構文

createSystemResourceControl(resourceName, descriptorFile, [options])
引数 定義
resourceName

診断リソースの名前。

注意: リソースは、enableSystemResource()関数を使用して別途有効にし、リソース自体の各機能も有効にしておく必要があります。

descriptorFile

診断ディスクリプタ・ファイルへのローカル・パス。

options

Server - 管理サーバーのみ。ターゲット・サーバー名。デフォルト値はNoneです。このオプションはTargetオプションに置き換わっており、すべてのWLSTスクリプトを、Targetを使用するように更新する必要があります。

Target - サーバー名またはクラスタ名、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。デフォルト値はNoneです。

enabled - trueに設定すると、システム・リソースの作成後、そのシステム・リソースが有効になります。デフォルト値はfalseです。enableSystemResourceコマンドとdisableSystemResourceコマンドを使用すれば、リソースを個別に有効化または無効化できます。また、リソースの機能をアクティブにするには有効化する必要があります。

次の例では、サーバー・ターゲットmyserverとクラスタ・ターゲットmyclusterを指定し、診断ディスクリプタ・ファイルmywldf.xmlからmyExternalResourceというシステム・リソース管理を作成します。リソース管理は有効になりません。

wls:/mydomain/serverRuntime>createSystemResourceControl('myExternalResource', 
'C:/temp/mywldf.xml', Target='myserver,mycluster')

次の例では、サーバー・ターゲットmyserverとクラスタ・ターゲットmyclusterを指定し、診断ディスクリプタ・ファイルmywldf.xmlからmyExternalResourceというシステム・リソース管理を作成して有効化します。

wls:/mydomain/serverRuntime>createSystemResourceControl('myExternalResource', 
'C:/temp/mywldf.xml', Target='myserver,mycluster', enabled='true')

次の例では、診断ディスクリプタ・ファイルmywldf.xmlからmyExternalResourceというシステム・リソース管理を作成して有効化します。ターゲットが指定されていないため、ターゲットはデフォルトの現在接続しているサーバーになります。

wls:/mydomain/serverRuntime>createSystemResourceControl('myExternalResource', 
'C:/temp/mywldf.xml', enabled='true')

destroySystemResourceControl

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

外部ディスクリプタから、createSystemResourceControl()関数を使用してデプロイされた診断リソースを破棄します。

注意:

診断リソースを破棄しないで無効にするには、disableSystemResource()コマンドを使用します。

構文

destroySystemResourceControl(resourceName, [options])
引数 定義
resourceName

診断リソースの名前。

注意: リソースは、enableSystemResource()関数を使用して別途有効にし、リソース自体の各機能も有効にしておく必要があります。

options

Server - 管理サーバーのみ。リソースが現在デプロイされているサーバーの名前。デフォルト値はNoneです。このオプションはTargetオプションに置き換わっており、すべてのWLSTスクリプトを、Targetを使用するように更新する必要があります。

Target - リソースが現在デプロイされているサーバー名またはクラスタ名、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。デフォルト値はNoneです。

次の例では、myserverサーバーにデプロイされていたmyExternalResourceという診断システム・リソース管理を破棄します。

wls:/mydomain/serverRuntime>destroySystemResourceControl('myExternalResource', Target='myserver')

disableSystemResource

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

サーバー・インスタンスで有効になっている診断システム・リソース管理を非アクティブ化します。

構文

disableSystemResource(resourceName, [options])
引数 定義
resourceName

診断リソースの名前。

注意: リソースは、enableSystemResource()関数を使用して別途有効にし、リソース自体の各機能も有効にしておく必要があります。

options

Server - 管理サーバーのみ。ターゲット・サーバー名。デフォルト値はNoneです。このオプションはTargetオプションに置き換わっており、すべてのWLSTスクリプトを、Targetを使用するように更新する必要があります。

Target - サーバー名またはクラスタ名、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。デフォルト値はNoneです。

次の例では、myserverサーバーでアクティブ化されているmySystemResourceという診断システム・リソースを非アクティブ化します。

wls:/mydomain/serverRuntime>disableSystemResource('mySystemResource',Target='myserver')

dumpDiagnosticData

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

特定のWLDFシステム・リソースのハーベスタ構成に一致するライブ診断データを、指定した頻度および期間でポーリングし、ローカル・ファイルにダンプします。データはCSV形式で書き込まれます。

連続するサンプリング期間の間で収集されたデータ・セットに変更が検出された場合は、新しい出力ファイルが作成され、情報メッセージが表示されます。サンプリング間隔が特に長いと、複数の出力ファイルが作成されることがあります。これらのデータ・ファイルは、mergeDiagnosticDataコマンドを使用してマージできます。

構文

dumpDiagnosticData(resourceName, filename, frequency, duration, [options])
引数 定義
resourceName

データのポーリング元となるシステム・リソースの名前。

注意: リソースは、enableSystemResource()関数を使用して別途有効にし、リソース自体の各機能も有効にしておく必要があります。

filename

データのダンプ先となるファイルの名前。

frequency

データがシステム・リソース・ハーベスタからポーリングされる頻度(ミリ秒)。

duration

データが収集され、保存されるまでの合計所要時間(ミリ秒)。

options

Server - 管理サーバーのみ。システム・リソースが実行されているサーバーの名前。

dateFormat - SimpleDateFormatパターン。デフォルトは、EEE MM/dd/YY k:mm:ss:SSS zです。

次の例では、サーバーmyservermySystemResourceの診断ハーベスタ・データをローカル・ファイルC:\temp\temp.datにダンプし、日付フォーマットをHH:mm:ss:SSSに設定します。

wls:/mydomain/serverRuntime>dumpDiagnosticData('mySystemResource',
'C:/temp/temp.dat',1000,6000,Server='myserver',dateFormat='HH:mm:ss:SSS')

Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
Dumping data for system resource mySystemResource in file temp.data every second  for 6 seconds.

enableSystemResource

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

サーバー・インスタンスで診断システム・リソースをアクティブ化します。

構文

enableSystemResource(resourceName, [options]
引数 定義
resourceName

診断システム・リソースの名前。

options

Server - 管理サーバーのみ。ターゲット・サーバー名。デフォルト値はNoneです。このオプションはTargetオプションに置き換わっており、すべてのWLSTスクリプトを、Targetを使用するように更新する必要があります。

Target - サーバー名またはクラスタ名、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。デフォルト値はNoneです。

次の例では、myServerサーバーの診断システム・リソースmySystemResourceをアクティブ化します。

wls:/mydomain/serverRuntime>enableSystemResource('mySystemResource',Target='myserver')

exportDiagnosticData

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定されたログ・ファイルに対する問合せを実行します。結果はXMLファイルとして保存されます。

WebLogic Server診断サービスの詳細は、『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

exportDiagnosticData([options])
引数 定義
options

オプション。エクスポート診断オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なオプションは次のとおりです:

  • beginTimestamp - 結果セットに追加する最も早い記録のタイム・スタンプ(そのタイム・スタンプを含む)。このオプションのデフォルトは0です。

  • endTimestamp - 結果セットに追加する最も遅い記録のタイム・スタンプ(そのタイム・スタンプを含まない)。このオプションのデフォルトはLong.MAX_VALUEです。

  • exportFileName - データのエクスポート先になるファイルの名前。このオプションのデフォルトはexport.xmlです。

  • logicalName - 読み込まれるログ・ファイルの論理名。有効な値は、HarvestedDataArchiveEventsDataArchiveServerLogDomainLogHTTPAccessLogWebAppLogConnectorLog、およびJMSMessageLogです。このオプションのデフォルトはServerLogです。

  • logName - エクスポートするログ・データが含まれている基本ログ・ファイル名。このオプションのデフォルトは、現行ディレクトリのmyserver.logです。

  • logRotationDir - ローテーションされるログ・ファイルが含まれるディレクトリ。このオプションのデフォルトは「.」(ログ・ファイルが格納されているディレクトリと同じディレクトリ)です。

  • query - 結果セットに含まれるデータ記録のフィルタ条件を指定する式。このオプションのデフォルトは"" (空の文字列)で、すべてのデータが返されます。詳細は、Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用のWLDF問合せ言語を参照してください。

  • storeDir - サーバーの診断ストアの場所。このオプションのデフォルトは../data/store/diagnosticsです。

次の例では、myserver.logという名前のServerLogに対して問合せを実行し、その結果をmyExport.xmlというファイルに格納します。

wls:/offline/mydomain>exportDiagnosticData(logicalName='ServerLog',  
logName='myserver.log', exportFileName='myExport.xml')
Input parameters: {'elfFields': '', 'logName': 'myserver.log', 'logRotationDir': 
'.', 'endTimestamp': 9223372036854775807L, 'exportFileName': 'export.xml',
'storeDir': '../data/store/diagnostics', 'logicalName': 'ServerLog',
'query': '', 'beginTimestamp': 0}

Exporting diagnostic data to export.xml
<Aug 2, 2005 6:58:21 PM EDT> <Info> <Store> <BEA-280050> <Persistent store
 "WLS_DIAGNOSTICS" opened: directory="c:\Oracle\Middleware
\wlserver\server\data\store\diagnostics"
 writePolicy="Disabled" blockSize=512 directIO=false driver="wlfileio2">

exportDiagnosticDataFromServer

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

サーバー側で問合せを実行して、エクスポートされたWebLogic診断フレームワーク(WLDF)データを取得します。結果はXMLファイルとして保存されます。このコマンドには、管理対象サーバーへのセキュアな接続を持っていることが必要です。

WebLogic Server診断サービスの詳細は、『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

exportDiagnosticDataFromServer([options])
引数 定義
options

オプション。エクスポート診断オプションのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。有効なオプションは次のとおりです:

  • beginTimestamp - 結果セットに追加する最も早い記録のタイム・スタンプ(そのタイム・スタンプを含む)。このオプションのデフォルトは0です。

  • endTimestamp - 結果セットに追加する最も遅い記録のタイム・スタンプ(そのタイム・スタンプを含まない)。このオプションのデフォルトはLong.MAX_VALUEです。

  • exportFileName - データのエクスポート先になるファイルの名前。このオプションのデフォルトはexport.xmlです。

  • logicalName - 読み込まれるログ・ファイルの論理名。有効な値は、HarvestedDataArchiveEventsDataArchiveServerLogDomainLogHTTPAccessLogWebAppLogConnectorLog、およびJMSMessageLogです。このオプションのデフォルトはServerLogです。

  • query - 結果セットに含まれるデータ記録のフィルタ条件を指定する式。このオプションのデフォルトは"" (空の文字列)で、すべてのデータが返されます。

  • server - データの取得元となる管理対象サーバーの名前。このオプションは、管理サーバーに現在接続している場合にのみ使用できます。デフォルトでは、データはWLSTが接続しているサーバーからのみ取得されます。

次の例では、HTTPAccessLogに対して問合せを実行し、その結果をmyExport.xmlというファイルに格納します。

wls:/mydomain/serverRuntime> exportDiagnosticDataFromServer(logicalName="HTTPAccessLog", exportFileName="myExport.xml") 

getAvailableCapturedImages

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

サーバーで構成したイメージの宛先ディレクトリに格納される以前に捕捉した診断イメージのリストを文字列の配列で戻します。デフォルトのディレクトリはSERVER\logs\diagnostic_imagesです。

このコマンドは、ダウンロードする診断イメージ・キャプチャの識別または特定のエントリをダウンロードする診断イメージ・キャプチャの識別に役立ちます。

WebLogic Server診断サービスの詳細は、『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

getAvailableCapturedImages([options])
引数 定義
options

server - (管理サーバーのみ)使用可能なイメージのリストの取得元となるサーバー。デフォルト値はNoneです。

次の例では、イメージの宛先ディレクトリで使用できる診断イメージ・キャプチャ・ファイルのリストを含むimagesという文字列の配列を戻し、diagnostic_image_myserver_2009_06_15_14_58_36.zipという診断イメージに含まれるエントリを出力します。

wls:/mydomain/serverRuntime>images=getAvailableCapturedImages()
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
wls:/mydomain/serverRuntime>print images]
'diagnostic_image_myserver_2009_06_15_14_58_36.zip']
]

次の例では、管理対象サーバーMS1について、イメージの宛先ディレクトリで使用できる診断イメージ・キャプチャ・ファイルのリストを含むimagesという文字列の配列を戻し、diagnostic_image_MS1_2013_09_18_15_59_31.zipおよびdiagnostic_image_MS1_2013_09_18_16_02_58.zipという診断イメージに含まれるエントリを出力します。

wls:/mydomain/serverRuntime>images=getAvailableCapturedImages(Server='MS1')
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
wls:/mydomain/serverRuntime>print images
['diagnostic_image_MS1_2013_09_18_15_59_31.zip', 'diagnostic_image_MS1_2013_09_18_16_02_58.zip']

listSystemResourceControls

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在のサーバーまたは指定したターゲット上にあるシステム・リソース管理MBeanをすべて表示します。

構文

listSystemResourceControls([options]
引数 定義
options

Server - 管理サーバーのみ。システム・リソース管理の表示元となるターゲット・サーバー名。デフォルト値はNoneです。このオプションはTargetオプションに置き換わっており、すべてのWLSTスクリプトを、Targetを使用するように更新する必要があります。

Target - システム・リソース管理の表示元となるサーバー名またはクラスタ名、あるいはその両方のカンマ区切りのリスト。デフォルト値はNoneです。

次の例では、myServerサーバーにデプロイされた診断システム・リソースをリストします。

  • Externalというラベルの列は、診断システム・リソースが外部リソース・ディスクリプタで定義されているかどうかを示します。

  • Enabledというラベルの列は、診断リソースが、そのリソースが構成されているサーバー上でアクティブになっているかどうかを示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listSystemResourceControls('myServer')
External  Enabled   Name
--------  -------   ------------------------------
false     false     Module-0
false     false     allprofiles
true      true      MyExternal
false     true      Low
false     false     FPP-module

mergeDiagnosticData

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

dumpDiagnosticData()コマンドで生成済のデータ・ファイル・セットをマージし、inputDir引数で指定されたディレクトリに1つのマージ済ファイルを作成します。指定したディレクトリにあるすべてのファイルのデータが統合され、CSV形式で書き込まれます。

構文

mergeDiagnosticData([inputDir], [options]
引数 定義
inputDir

診断データ・ファイルが格納されているソース・ディレクトリの名前。

options

toFile - マージされたターゲット・データ・ファイルの名前。デフォルトはmerged.csvです。

この例では、/home/mydir/dataディレクトリにあるすべてのデータ・ファイルを1つのデータ・ファイルmymergedata.csvにマージします。

wls:/mydomain/serverRuntime>mergeDiagnosticData('/home/mydir/data', 
toFile='mymergedata.csv')

saveDiagnosticImageCaptureFile

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WLSTが現在接続されているサーバーから指定した診断イメージ・キャプチャをダウンロードします。

WebLogic Server診断サービスの詳細は、『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

saveDiagnosticImageCaptureFile(imageName, [Server], [outputFile])
引数 定義
imageName

ダウンロードする診断イメージ・キャプチャの名前。

options

Server - 管理サーバーのみ。イメージの取得元となるサーバーの名前。管理サーバーに接続して管理対象サーバーからイメージを取得する際には、適切なServer引数を指定する必要があります。指定しない場合、デフォルトのNoneになります。

outputFile - 取得した診断イメージ・キャプチャを格納するローカル・パスおよびファイル名。指定しない場合、この引数はデフォルトでimageNameの値および現在の作業ディレクトリになります。指定しない場合、デフォルトのNoneになります。

次の例では、サーバーのイメージ宛先ディレクトリにある診断イメージ・キャプチャのリストを取得します。saveDiagnosticImageCaptureFileコマンドの2つの使用例を示します。最初の使用例では、リストの最初の診断イメージ・キャプチャがデフォルトの出力ファイル名でローカル・マシンにダウンロードされます。2番目の使用例では、リストの最初の診断イメージ・キャプチャがファイルmylocalimg.zipでローカル・マシンにダウンロードされます。

wls:/mydomain/serverRuntime>images=getAvailableCapturedImages()
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
wls:/mydomain/serverConfig> saveDiagnosticImageCaptureFile(images[0])
Retrieving diagnostic_image_myserver_2009_06_25_12_12_50.zip to local 
path diagnostic_image_myserver_2009_06_25_12_12_50.zip
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
wls:/mydomain/serverConfig> saveDiagnosticImageCaptureFile(images[0], 'mylocalimg.zip')
Retrieving diagnostic_image_myserver_2009_06_25_12_12_50.zip to local 
path mylocalimg.zip
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...

saveDiagnosticImageCaptureEntryFile

コマンド・カテゴリ: 診断コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WLSTが現在接続されているサーバーにある診断イメージ・キャプチャから特定のエントリをダウンロードします。

WebLogic Server診断サービスの詳細は、『Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

saveDiagnosticImageCaptureEntryFile(imageName, imageEntryName, [Server], [outputFile])
引数 定義
imageName

任意のエントリを含む診断イメージ・キャプチャの名前。

imageEntryName

診断イメージ・キャプチャから取得する特定のエントリの名前。これは、次のいずれかです。

image.summary
JTA.xml
FlightRecording.jfr
WatchSource.xml
configuration.zip
WORK_MANAGER.txt
JNDI_IMAGE_SOURCE.xml
APPLICATION.xml
InstrumentationImageSource.xml
SAF.xml
Logging.txt
PERSISTENT_STORE.xml
JDBC.txt
PathService.xml
JMS.xml
Deployment.xml
JVM.xml
CONNECTOR.xml
outputFile

オプション。診断イメージ・キャプチャから取得したエントリを格納するローカル・パスおよびファイル名。指定しない場合、この引数はデフォルトでimageEntryNameの値および現在の作業ディレクトリになります。

options

Server - 管理サーバーのみ。イメージ・エントリの取得元となるサーバー。管理サーバーに接続して管理対象サーバーからイメージ・エントリを取得する際には、適切なServer引数を指定する必要があります。指定しない場合、デフォルトのNoneになります。

outputFile - 診断イメージ・キャプチャから取得したエントリを格納するローカル・パスおよびファイル名。指定しない場合、この引数はデフォルトでimageEntryNameの値および現在の作業ディレクトリになります。指定しない場合、デフォルトのNoneになります。

次の例では、診断イメージ・キャプチャのリストを取得し、saveDiagnosticImageCaptureEntryFileを2回使用します。最初の使用例では、デフォルトの出力ファイル名でローカル・マシンにイメージのサマリーを取得します。2番目の使用例では、ファイルmyimage.summaryでローカル・マシンにイメージのサマリーを取得します。

wls:/mydomain/serverRuntime>images=getAvailableCapturedImages()
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
wls:/mydomain/serverConfig> saveDiagnosticImageCaptureEntryFile(images[0], 'image.summary')
Retrieving entry image.summary from diagnostic_image_myserver_2009_06_25_12_12_50.zip to local path image.summary
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...
wls:/mydomain/serverConfig> saveDiagnosticImageCaptureEntryFile(images[0], 'image.summary', 'myimage.summary')
Retrieving entry image.summary from diagnostic_image_myserver_2009_06_25_12_12_50.zip to local path myimage.summary
Connecting to http://localhost:7001 with userid weblogic ...

編集コマンド

表3-7に示すWLST編集コマンドを使用して、構成Beanの照会や編集を行います。

注意:

構成Beanを編集するには、管理サーバーに接続している必要があります。また、編集ツリーに移動して、編集セッションを開始する必要があります。「edit」および「startEdit」をそれぞれ参照してください。

管理対象サーバーに接続した場合、WLSTの機能は構成Bean階層の参照だけに制限されます。WLSTを使用して管理対象サーバー上のMBeanの値を変更することはできませんが、管理APIを使用すれば可能です。ただし、管理サーバー上の構成MBeanの値のみを変更することをお薦めします。管理対象サーバー上のMBeanの値を変更すると、ドメイン構成に矛盾が生じる可能性があります。

構成Beanの編集の詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTオンラインを使用した既存ドメインの更新に関する項を参照してください。

表3-7 WLST構成の編集コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

activate

現在の編集セッション中に保存されてまだデプロイされていない変更をアクティブ化します。

オンラインまたはオフライン

assign

リソースを1つまたは複数の宛先に割り当てます。

オフライン

cancelEdit

編集セッションを取り消して、編集ロックを解放し、未保存の変更をすべて破棄します。この操作は、その編集セッションを開始したユーザーでなくても、管理者権限を持つユーザーであれば誰でも呼び出すことができます。

オンライン

create

現在のBeanに対して、指定されたタイプの構成Beanを作成します。

オンラインまたはオフライン

delete

現在の構成Beanの構成のインスタンスを削除します。

オンラインまたはオフライン

deleteFEHost

ドメインのフロントエンド・ホストを削除します。

オフライン

encrypt

指定された文字列を暗号化します。

オンライン

get

指定された属性の値を返します。

オンラインまたはオフライン

getActivationTask

ユーザーがステータスを取得できる最新のActivationTask MBeanを返します。

オンライン

invoke

現在の構成Beanの管理操作を呼び出します。

オンライン

isRestartRequired

サーバーの再起動が必要かどうかを判断します。

オンライン

loadDB

SQLファイルをデータベースにロードします。

オフライン

loadProperties

プロパティ値をファイルからロードします。

オンラインまたはオフライン

save

編集されてまだ保存されていない編集内容を保存します。

オンライン

set

現在の構成Beanの指定された属性値を設定します。

オンラインまたはオフライン

setOption

WebLogicドメインの作成または更新に関連するオプションを設定します。

オフライン

showChanges

現在の編集セッション中に現在のユーザーが行った構成の変更内容を表示します。

オンライン

startEdit

現在接続しているユーザーのために構成編集セッションを開始します。

オンライン

stopEdit

編集セッションを停止して、編集ロックを解放し、未保存の変更を破棄します。

オンライン

unassign

1つまたは複数の宛先からアプリケーションまたはリソースの割当てを解除します。

オフライン

undo

保存またはアクティブ化されていない編集をすべて元に戻します。

オンライン

validate

変更されてまだ保存されていない変更内容を検証します。

オンライン

activate

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在の編集セッション中に保存されてまだデプロイされていない変更をアクティブ化します。アクティブ化する変更内容にサーバーの再起動が必要なものがある場合、このコマンドはメッセージを出力します。

activateコマンドは、ユーザーが現在行っている変更、または最近行った変更の状態を反映する、最新のActivationTask MBeanを返します。メソッドを呼び出して、進行中または完了したばかりの、最近の構成マネージャのアクティブ化タスクに関する情報を取得できます。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

activateを使用する際には、次のようなロック・メカニズムの動作に注意してください。

  • 排他的ロックを使用して同じユーザー・アカウントで複数の同時編集セッションを実行する場合、あるセッションでactivate()を使用して変更をアクティブ化すると、そのセッションのロックが解放され、次のセッションがロックを取得できるようになります。したがって、最初のセッションでactivate()の後にcancelEdit()を使用してロックを解放する必要はありません。それを行うと、実際にはキューにある次のセッションの編集セッションが取り消され、例外が発生する可能性があります。

  • ロックはドメインに1つしかなく、ロックを保持できるユーザーは常に1人のみです。排他的ロックでないかぎり、そのユーザーは任意の数のセッションからロックを取得できます。各セッションの変更が既存の変更セットに追加されます。いずれかのセッションでactivate()が呼び出されると、すべてのセッションでその時点までに行われた変更がすべてアクティブ化されます。同様に、いずれかのセッションでcancelEdit()が呼び出されると、すべてのセッションでその時点までに行われた変更がすべて取り消され、そのユーザーによってロックが解放されるので、別のユーザーが編集ロックを取得できるようになります。

構文

activate([timeout], [block])
引数 定義
timeout

オプション。操作を取り消す前に、WLSTが構成の変更のアクティブ化が完了するのを待機する時間(ミリ秒単位)。値 -1は、操作がタイムアウトしないことを表します。この引数のデフォルトは300,000ミリ秒(5分)です。

block

オプション。コマンドが完了するまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、ユーザー対話がブロックされないことを示します。この場合、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返し、現在のタスクに関連付けられているタスクMBeanを変数に割り当てます。その変数を利用すると、タスクのステータスをチェックできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

次の例では、現在の編集セッション中に変更され、ディスクに保存されていて、まだアクティブ化されていない変更内容をアクティブ化します。WLSTは構成の変更のアクティブ化が完了するのを200,000ミリ秒待機します。

wls:/mydomain/edit !> activate(200000, block='true') 
Activating all your changes, this may take a while ... 
The edit lock associated with this edit session is released once the activation is completed.
Action completed.
wls:/mydomain/edit>

assign

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

リソースを1つまたは複数の宛先に割り当てます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

assign(sourceType, sourceName, destinationType, destinationName)
引数 定義
sourceType

割り当てる構成Beanのタイプ。この値は、次のいずれかの値に設定できます。

  • AppDeployment

  • Library

  • securityType (Userなど)

  • Server

  • service (JDBCSystemResourceなど)

  • service.SubDeploymentserviceには、SubDeploymentのサービス・タイプを指定します(JMSSystemResource.SubDeploymentなど)。ネストされたサブデプロイメントも指定できます(AppDeployment.SubDeployment.SubDeploymentなど)

この値の設定のガイドラインについては次を参照してください。

sourceName

割り当てるリソースの名前。複数の名前をカンマで区切って指定することも、ワイルドカード(*)を使って指定されたタイプのすべてのリソースを指定することも可能です。

サブデプロイメントはservice.subDeploymentという形式で指定します。serviceには親サービス、subDeploymentにはサブデプロイメントの名前を指定します。たとえば、myJMSResource.myQueueSubDeploymentネストされたサブデプロイメントも指定できます(MedRecEAR.MedRecAppScopedJMS.MedRecJMSServerなど)。

注意: assignコマンドがネストされたサブデプロイメントと解釈するため、指定されたサブデプロイメント名でドット(.)を使用できません。

destinationType

宛先のタイプ。この値の設定のガイドラインについては次を参照してください。

destinationName

宛先の名前。複数の名前をカンマで区切って指定できます。

JMSサービスを移行可能な管理対象サーバーに割り当てる場合などに、移行可能なターゲットを指定するには、宛先名の後ろにmigratableと指定します。例:

managed1 (migratable)

sourceTypeおよびdestinationTypeの設定では次のガイドラインを使用してください。

  • アプリケーション・デプロイメントを割り当てるときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: AppDeployment

    • destinationType: Target

  • ライブラリを割り当てるときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: Library

    • destinationType: Target

  • サービスを割り当てるときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: 特定のサーバーの名前(JDBCSystemResourceなど)

    • destinationType: Target

  • サーバークラスタに割り当てるときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: Server

    • destinationType: Cluster

  • サブデプロイメントを割り当てるときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: service.SubDeploymentserviceにはSubDeploymentの親を指定します(JMSSystemResource.SubDeploymentなど)。ネストされたサブデプロイメントも指定できます(AppDeployment.SubDeployment.SubDeploymentなど)

    • destinationType: Target

  • セキュリティ・タイプを割り当てるときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: 特定のセキュリティ・タイプの名前(Userなど)

    • destinationType: 宛先のセキュリティ・タイプの名前(Groupなど)

例:

  • myServermyServer2をクラスタmyClusterに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain> assign("Server", "myServer,myServer2", "Cluster", "myCluster") 
    
  • すべてのサーバーをクラスタmyClusterに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain> assign("Server", "*", "Cluster", "myCluster") 
    
  • アプリケーション・デプロイメントmyAppDeploymentをターゲット・サーバーnewServerに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain> assign("AppDeployment", "myAppDeployment", "Target", "newServer") 
    
  • ユーザーnewUserをグループMonitorsに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain> assign("User", "newUser", "Group", "Monitors") 
    
  • サブデプロイメントmyQueueSubDeployment (JMSリソースmyJMSResourceの子)をターゲット・サーバーnewServerに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain> assign('JMSSystemResource.SubDeployment', 
    'myJMSResource.myQueueSubDeployment', 'Target', 'newServer')
    
  • ネストされたサブデプロイメントMedRecAppScopedJMS.MedRecJMSServer (アプリケーション・デプロイメントAppDeploymentの子)をターゲット・サーバーAdminServerに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain>assign('AppDeployment.SubDeployment.SubDeployment
    ','MedRecEAR.MedRecAppScopedJMS.MedRecJMSServer','Target','AdminServer')
    
  • JMSファイル・ストアmyFileStoreを、managed1という移行可能ターゲットの管理対象サーバーに割り当てます。

    wls:/offline/mydomain>assign('FileStore', 'myFileStore', 'Target',
    'managed1 (migratable)'

cancelEdit

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

編集セッションを取り消して、編集ロックを解放し、未保存の変更をすべて破棄します。

このコマンドを発行するユーザーは現在の編集者でなくてもかまいません。つまり、必要な場合は、他のユーザーが編集セッションを開始できるように、管理者が編集セッションを取り消すことができます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

cancelEditの追加情報については、activateコマンドを参照してください。

構文

cancelEdit([defaultAnswer])
引数 定義
defaultAnswer

オプション。コマンド行で入力を求められたくない場合の、デフォルトのレスポンス。有効な値はyおよびnです。この引数のデフォルトはnullです。nullの場合、WLSTはユーザーにレスポンスを求めます。

次の例では、現在の編集セッションを取り消します。WLSTは取り消す前に確認を求めます。

wls:/mydomain/edit !> cancelEdit() 
Sure you would like to cancel the edit session? (y/n)y
Edit session is cancelled successfully
wls:/mydomain/edit>

create

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

現在のBeanに対して、指定されたタイプの構成Beanを作成します。

createコマンドは新しく作成された構成Beanのスタブを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

子タイプは、その親タイプのインスタンスの下に作成される必要があります。現在の構成管理オブジェクト(cmo)タイプの子である構成Beanのみを作成できます。cmo変数の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の現在の管理オブジェクトの変更を参照してください。

WLSTオンラインcreateコマンドを使用する場合は、次の点に注意してください。

  • 管理サーバーに接続している必要があります。実行時MBeanに対して、またはWLSTが管理対象サーバー・インスタンスに接続しているときに、createコマンドを使用することはできません。

  • このコマンドを発行する前に、editコマンドを使用して構成MBean階層に移動する必要があります。「edit」を参照してください。

  • createコマンドを使用して、現在のMBeanタイプの子であるWebLogic Server構成MBeanを作成できます。

WLSTオフラインcreateコマンドを使用する場合は、次の点に注意してください。

  • WLSTオフラインを使用している場合、オブジェクト名において、ピリオド(.)、フォワード・スラッシュ(/)またはバックスラッシュ(\)は無効です。

詳細は、次を参照してください。

  • MBeanの作成については、JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発のWebLogic Server MBeanの理解を参照してください。

  • JMSまたはJDBCシステム・リソースなど、特定のタイプのMBeanリソースを作成する例については、製品とともにインストールされるWLSTサンプル・スクリプトを参照してください(WebLogic Scripting Toolの理解のWLSTサンプル・スクリプトを参照)。

  • MBeanとその子タイプ、属性、操作については、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。

構文

create(name, childMBeanType, [baseProviderType])
引数 定義
name

作成する構成Beanの名前。

childMBeanType

作成する構成Beanのタイプ。config.xmlファイルに定義されたタイプのインスタンスを作成できます(カスタム・セキュリティ・タイプは除く)。有効な構成Beanの詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。

baseProviderType

セキュリティ・プロバイダを作成する場合は、基本セキュリティ・プロバイダ・タイプ(AuthenticationProviderなど)を指定します。この引数のデフォルトはNoneです。

次の例では、現在の構成Beanで、newServerという名前のServerタイプの子構成Beanを作成して、スタブをserver1に格納します。

wls:/mydomain/edit !> server1=create('newServer','Server') 
Server with name 'newServer' has been created successfully.
wls:/mydomain/edit !> server1.getName() 
'newServer'
wls:/mydomain/edit !>

次の例では、myProviderという認証セキュリティ・プロバイダを作成します。

wls:/mydomain/edit !> cd('SecurityConfiguration/mydomain/Realms/myrealm') 
wls:/mydomain/edit !> create('myProvider','weblogic.security.providers.authentication.SQLAuthenticator'
,'AuthenticationProvider')
wls:/mydomain/edit ! cd('AuthenticationProviders/myProvider')
wls:/mydomain/edit ! set('ControlFlag', 'REQUIRED')

次の例では、highsec_nmというマシンを作成して、関連するノード・マネージャの属性を設定します。

wls:/mydomain/edit !> create('highsec_nm', 'Machine') 
wls:/mydomain/edit !> cd('Machine/highsec_nm/NodeManager/highsec_nm') 
wls:/mydomain/edit !> set('DebugEnabled', 'true') 
wls:/mydomain/edit !> set('ListenAddress', 'innes') 
wls:/mydomain/edit !> set('NMType', 'SSL') 
wls:/mydomain/edit !> set('ShellCommand', '') 

delete

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

現在の構成Beanに対する、指定されたタイプの構成Beanのインスタンスを削除します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

現在の構成管理オブジェクト(cmo)タイプの子である構成Beanのみを削除できます。cmo変数の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の現在の管理オブジェクトの変更を参照してください。

構文

delete(name, childMBeanType)
引数 定義
name

削除する子構成Beanの名前。

childMBeanType

削除する構成Beanのタイプ。config.xmlファイルで定義されたタイプのインスタンスを削除できます。有効な構成Beanの詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。

次の例では、newServerという名前のServerタイプの構成Beanを削除します。

wls:/mydomain/edit !> delete('newServer','Server') 
Server with name 'newServer' has been deleted successfully.
wls:/mydomain/edit !> 

deleteFEHost

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインのフロントエンド・ホストのプレーンURL、SSL URLおよびデフォルトURLの値をサービス表から削除します。

構文

deleteFEHost()

次の例では、ドメインmydomainのドメイン・フロントエンド・ホストのURL値を削除します。

wls:/offline> readDomain("/domains/mydomain")
wls:/offline> deleteFEHost()

encrypt

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定された文字列を暗号化します。暗号化した文字列は、構成ファイルやコマンドの引数として使用できます。

このコマンドは、暗号化された文字列を使用する必要のある各WebLogicドメインにつき1回呼び出す必要があります。暗号化された文字列は、その文字列が元々暗号化されたWebLogicドメインでのみ使用できます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

encrypt(obj, [domainDir])
引数 定義
obj

暗号化する文字列。

domainDir

オプション。WebLogicドメイン・ディレクトリの絶対パス名。暗号化された文字列は、指定したディレクトリ内にあるWebLogicドメインでのみ使用できます。

この引数を指定しない場合、WLSTが現在接続されているWebLogicドメインで使用されるために文字列が暗号化されます。

次の例では、指定されたWebLogicドメイン・ディレクトリにあるsecurity/SerializedSystemIni.datファイルを使用して、指定された文字列を暗号化します。

wls:/mydomain/serverConfig> es=encrypt('myPassword','c:/Oracle/Middleware/domains/mydomain') 

get

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

指定された属性の値を返します。表示できるMBean属性の詳細は、Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスを参照してください。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

ls('a')と入力すると、すべての属性とその現在の値を表示できます。詳細は、「ls」を参照してください。

かわりに、cmo変数を使用して、現在の構成Beanの任意のgetメソッドを実行できます。例:

cmo.getListenPort()

cmo変数の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の現在の管理オブジェクトの変更を参照してください。

構文

get(attrName)
引数 定義
attrName

表示する属性の名前。属性のフル・パス名を指定できます。パス名を指定しない場合は、現在の構成オブジェクトの属性が表示されます。

次の例では、現在の構成BeanのAdministrationPortの値を返します。

wls:/mydomain/serverConfig> get('AdministrationPort') 
9002

かわりに、cmo変数を使用できます。

cmo.getAdministrationPort()

getActivationTask

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ユーザーがステータスを取得できる最新のActivationTask MBeanを返します。ActivationTask MBeanは、ユーザーがWLSTで最近行った変更の状態を反映します。メソッドを呼び出して、進行中または完了したばかりの、最近の構成マネージャのアクティブ化タスクに関する情報を取得できます。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

WLSTの外部の変更をアクティブ化している場合、ConfigurationManagerMBean getActivationTasks()メソッドを使用して他のツールで作成したアクティブ化タスクにアクセスします。

構文

getActivationTask()

次の例では、ユーザーがステータスを取得できる最新のActivationTask MBeanを返して、task変数に格納します。

wls:/mydomain/edit> task=getActivationTask() 
wls:/mydomain/edit> if task!=None:
...   task.getState()
... 
4

invoke

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在の構成Beanの管理操作を呼び出します。通常、このコマンドを使用して、ほとんどのWebLogic Server構成Beanで提供されているgetおよびset以外の操作を呼び出します。クラス・オブジェクトは、このアクションが呼び出される構成Beanをロードする際に使用されたものと同じクラス・ローダーから、ロードされます。

WLSTが管理対象サーバー・インスタンスに接続しているときにinvokeコマンドを使用することはできません。

成功した場合、invokeコマンドは、呼び出された操作が返すオブジェクトを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

invoke(methodName, parameters, signatures)
引数 定義
methodName

呼び出すメソッドの名前。

parameters

メソッド呼出しに渡されるパラメータの配列。

signatures

アクションのシグネチャを含む配列。

次の例では、現在の構成BeanのlookupServerメソッドを呼び出します。

wls:/mydomain/config> objs = jarray.array([java.lang.String("oamserver")],java.lang.Object) 
wls:/mydomain/edit> strs = jarray.array(["java.lang.String"],java.lang.String) 
wls:/mydomain/edit> invoke('lookupServer',objs,strs) 
true
wls:/mydomain/edit>

isRestartRequired

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

サーバーの再起動が必要かどうかを判断します。

編集セッションの進行中にこのコマンドを呼び出すと、現在進行中の編集に基づいてレスポンスが行われます。属性の名前を指定した場合は、その属性に関してのみ、サーバーの再起動が必要かどうかが示されます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

isRestartRequired([attributeName])
引数 定義
attributeName

オプション。サーバーの再起動が必要かどうかをチェックする特定の属性の名前。

次の例では、現在のWLSTセッション中に行われるすべての変更について、サーバーの再起動が必要かどうかが示されます。

wls:/mydomain/edit !> isRestartRequired() 
Server re-start is REQUIRED for the set of changes in progress. 

The following attribute(s) have been changed on MBeans that require server re-start. 
MBean Changed : mydomain:Name=mydomain,Type=Domain 
Attributes changed : AutoConfigurationSaveEnabled 

次の例では、ConsoleEnabled属性を編集する場合にサーバーの再起動が必要かどうかが示されます。

wls:/mydomain/edit !> isRestartRequired("ConsoleEnabled") 
Server re-start is REQUIRED if you change the attribute ConsoleEnabled wls:/mydomain/edit !> 

loadDB

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

SQLファイルをデータベースにロードします。

loadDBコマンドは、テンプレート・ファイルからSQLファイルをロードします。このコマンドは、ドメイン・テンプレートまたは拡張テンプレートがメモリーにロードされた後でのみ発行できます(「readDomain」および「readTemplate」を参照)。

このコマンドを実行する前に、次の条件に該当することを確認してください。

  • 適切なデータベースが実行されています。

  • 指定されたデータベースとバージョンのSQLファイルが存在します。

    適切なSQLファイルが存在することを確認するには、ドメイン・テンプレートを開いて、_jdbc_ディレクトリにある関連するSQLファイル・リストjdbc.indexを見つけます。たとえば、Oracle 9iの場合、SQLファイル・リストは_jdbc_\Oracle\9i\jdbc.indexにあります。

上記の条件が満たされていない場合、コマンドは失敗します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

loadDB(dbVersion, datasourceName, dbCategory)
引数 定義
dbVersion

SQLファイルが使用されるデータベースのバージョン。

datasourceName

SQLファイルのロードに使用するJDBCデータ・ソースの名前。

dbCategory

オプション。指定されたデータ・ソースに関連付けられるデータベース・カテゴリ。

jdbc.indexファイルおよびデータベース・カテゴリの詳細は、Oracle WebLogic Serverドメイン・テンプレート・リファレンスのテンプレートに含まれるファイルを参照してください。

次の例では、p13nDataSource JDBCデータ・ソースを使用して、データベースのバージョン5.1用のDrop/Create P13N Database Objectsに関連するSQLファイルをロードします。

wls:/offline/mydomain> loadDB('5.1', 'p13nDataSource', 'Drop/Create P13N Database Objects') 

loadProperties

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンラインおよびオフライン

説明

プロパティ値をファイルからロードして、WLSTセッションで使用できるようにします。

WebLogic Scripting Toolの理解のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートで説明されているように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合はこのコマンドを使用できません。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

loadProperties(fileName)
引数 定義
fileName

プロパティ・ファイルのパス名。

この例では、プロパティ・ファイルの値を取得して設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> loadProperties('c:/temp/myLoad.properties') 

save

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

編集されてまだ保存されていない編集内容を保存します。このコマンドは、編集セッションが進行中の場合にのみ有効です。編集セッションの開始方法については、「startEdit」を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

save()

次の例では、まだディスクに保存されていない編集内容を保存します。

wls:/mydomain/edit !> save() 
Saving all your changes ...
Saved all your changes successfully.
wls:/mydomain/edit !> 

set

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

現在の管理オブジェクトの指定された属性値を設定します。WLSTオフラインを使用する場合、このコマンドは、属性値をドメインの構成ファイルに書き込みます。WLSTオンラインでは、MBean属性の値が設定されます。オンラインでの変更は、編集をアクティブ化したときに、ドメインの構成ファイルに書き込まれます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

暗号化された属性(名前の末尾がEncryptedとなっている属性)の設定については、WebLogic Scripting Toolの理解の暗号化された構成値の読み書きを参照してください。

WLSTオンラインを使用する場合は次の点に注意してください。

  • このコマンドを使用するには、編集セッションに移動する必要があります。「startEdit」を参照してください。

  • このコマンドは、WLSTが管理対象サーバーに接続しているときには使用できません。

  • このコマンドのかわりとして、次の構文とともにcmo変数を使用できます。

    cmo.setattrName(value)

    たとえば、set('ListenPort', 7011)を使用するかわりに、次の構文を使用できます。

    cmo.setListenPort(7011)

    cmo変数の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の現在の管理オブジェクトの変更を参照してください。

構文

set(attrName, value)
引数 定義
attrName

設定する属性の名前。

value

設定する属性の値。

注意: この値は一重または二重の引用符で囲む必要がありません。例を参照してください。

次の例では、DomainMBeanArchiveConfigurationCount属性を10に設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> set('ArchiveConfigurationCount', 10) 

次の例では、カスタムMbeanのT1TimerInterval属性のlong値を123に設定しています。

wls:/mydomain/serverConfig> set('T1TimerInterval', Long(123)) 

次の例では、カスタムMbeanのMyBooleanAttribute属性のブール値をtrueに設定しています。

wls:/mydomain/serverConfig> set('MyBooleanAttribute', Boolean(true)) 

setOption

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

WebLogicドメインの作成または更新に関連するオプションを設定します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

setOption(optionName, optionValue)
引数 定義
optionName

設定するオプションの名前。可能な値については、次の表を参照してください。

optionValue

オプションの値。

注意: ブール値は、文字列(truefalse)または整数(01)として指定できます。

オプション名 用途 説明

DomainName

ドメインの作成

WebLogicドメインの名前。デフォルトでは、WebLogicドメインの名前はドメイン・ディレクトリの名前から取られます。たとえば、WebLogicドメインがc:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/myMedrecに保存される場合、ドメイン名はmyMedrecになります。DomainNameを設定すると、作成されたドメインの名前がドメイン・ディレクトリ名に依存することはなくなります。

JavaHome

ドメインの作成

サーバーの起動時に使用するJVMのホーム・ディレクトリ。このオプションのデフォルトは、WebLogic Serverをインストールしているプラットフォームによって異なります。

NodeManagerType

ドメインの作成

ドメインのノード・マネージャを作成するときに使用するノード・マネージャ・タイプ。このオプションのデフォルトはPerDomainNodeManagerです。

  • PerDomainNodeManager - このオプションを指定する場合、ノード・マネージャ・ホームはドメインで<domain_name>/nodemanagerとして事前に定義されているため、編集できません。各ドメインのノード・マネージャは、このディレクトリ内のファイルの指定に従って、異なる構成にできます。

  • CustomLocationNodeManager - ドメインごとのノード・マネージャ構成ファイルを特定の場所に作成する場合は、このオプションを指定します。指定するディレクトリは空である必要があります。

  • ManualNodeManagerSetup - ノード・マネージャの構成を手動で設定する場合は、このオプションを指定します。選択した場合、ドメインのノード・マネージャ構成は無視されます。既存のノードマネージャ構成に手動で必要な変更を構成する必要があります。

注意: ドメインをアップグレードしてホストごとのノード・マネージャ構成からドメインごとのノード・マネージャ構成に変更する際に、カスタム・スクリプトを使用してWebLogic Server環境を起動および停止する場合、手動でスクリプトを更新してノード・マネージャ・ホームの場所を新しいドメインベースの場所に変更する必要があります。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のJavaノード・マネージャの構成を参照してください。

ドメインごとおよびホストごとのノード・マネージャの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャのデフォルトの構成に関する項を参照してください

NodeManagerHome

ドメインの作成

ノード・マネージャ・ホームは、ドメインに作成されるノード・マネージャのディレクトリです。このオプションは、NodeManagerTypeCustomLocationNodeManagerが指定された場合にのみ使用されます。

OldNodeManagerHome

ドメインの再構成

ドメインの再構成中、ノード・マネージャのアップグレードのために既存の構成が取得されるノード・マネージャ・ホーム・ディレクトリ。このオプションは、ノード・マネージャのアップグレード・タイプがMigrateの場合にのみ適用されます。

NodeManagerUpgradeType

ドメインの再構成

ノード・マネージャのアップグレードはNewまたはMigrateです。

Newの場合、既存のノード・マネージャ構成は使用されず、指定したタイプのノード・マネージャが作成されます。

Migrateの場合、OldNodeManagerHomeオプションで指定したノード・マネージャ・ホームからノード・マネージャ構成が移行されます。このオプションは、ノード・マネージャ・タイプがPerDomainNodeManagerまたはCustomLocationNodeManagerの場合に、ドメインの再構成中にノード・マネージャをアップグレードするために使用します。

NodeManagerUpgradeOverwriteDefault

ドメインの再構成

必須のノード・マネージャ構成用のオラクル社推奨デフォルト値を上書きするために使用されるブール・フラグ。このオプションは、ノード・マネージャのアップグレード・タイプがMigrateの場合にのみ使用されます。デフォルト値はfalseです。

OverwriteDomain

ドメインの作成

既存のWebLogicドメインを上書き可能にするかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはfalseです。

ServerStartMode

ドメインの作成

新規作成したWebLogicドメインでサーバーを起動するときに使用するモード。この値は、dev (開発)またはprod (本番)に設定できます。このオプションのデフォルトはdevです。

AllowCasualUpdate

ドメインのアップグレード

拡張テンプレートを追加せずにWebLogicドメインを更新できるようにするかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはtrueです。

ReplaceDuplicates

ドメインのアップグレード

競合があった場合に、WebLogicドメインの元の構成の要素を保持するか、拡張テンプレートの対応する要素で置き換えるかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはtrueです。

AppDir

ドメインの作成とドメインのアップグレード

アプリケーションに別のディレクトリが必要な場合に、テンプレートの指定に従って使用されるアプリケーション・ディレクトリ。このオプションのデフォルトは、WL_HOME/user_projects/applications/domainnameになります。WL_HOMEはWebLogic Serverホーム・ディレクトリ、domainnameはWebLogicドメインの名前を表します。

AutoAdjustSubDeploymentTarget

ドメインの作成とドメインのアップグレード

AppDeploymentsのサブデプロイメントのターゲットをWLSTが自動的に調整するかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはtrueです。この機能を無効にするには、オプションをfalseに設定して、WebLogicドメインまたはドメイン・テンプレートを書き込むか更新する前に、AppDeploymentのサブデプロイメントの対象を明示的に設定します。

AutoDeploy

ドメインの作成とドメインのアップグレード

クラスタまたは複数の管理対象サーバーを作成するときに、自動デプロイメントをアクティブにするかどうかを指定するブール値。このオプションのデフォルトはtrueです。この機能を無効にするには、スクリプトの最初の行でこのオプションをfalseに設定します。

次の例では、AutoDeployオプションをfalseに設定します。

wls:/offline> setOption('AutoDeploy', 'false') 

showChanges

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在の編集セッション中に現在のユーザーが行った構成の変更内容を表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

showChanges([onlyInMemory])
引数 定義
onlyInMemory

オプション。まだ保存されていない変更のみを表示するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、セッションの最初から行われたすべての変更が表示されることを表します。

次の例では、現在の編集セッションが開始されてから、現在のユーザーが構成に加えたすべての変更が表示されます。

wls:/mydomain/edit !> showChanges() 
Changes that are in memory and saved to disc but not yet activated are:

MBean Changed           : com.bea:Name=basicWLSDomain,Type=Domain
Operation Invoked       : add
Attribute Modified      : Machines
Attributes Old Value    : null
Attributes New Value    : Mach1
Server Restart Required : false

MBean Changed           : com.bea:Name=basicWLSDomain,Type=Domain
Operation Invoked       : add
Attribute Modified      : Servers
Attributes Old Value    : null
Attributes New Value    : myserver
Server Restart Required : false

startEdit

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在接続しているユーザーのために構成編集セッションを開始します。このコマンドを発行する前に、editコマンドを使用して構成MBean階層に移動する必要があります。詳細は、「edit」を参照してください。

WebLogicドメイン構成を変更するコマンドを呼び出す前に、このコマンドを呼び出す必要があります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

同じユーザーによる進行中の編集セッションがあることを検出した場合、WLSTは自動的に編集セッションを開始します。進行中のセッションはWebLogic Server管理コンソールまたは別のWLSTセッションから開始された可能性があります。

構文

startEdit([waitTimeInMillis], [timeoutInMillis], [exclusive])
引数 定義
waitTimeInMillis

オプション。別のユーザーがロックを保持している場合に、WLSTがロックを取得するまでに待機する時間(ミリ秒単位)。この引数のデフォルトは0ミリ秒です。

timeOutInMillis

オプション。WLSTが編集ロックの解放を待機するタイムアウト(ミリ秒単位)。この引数のデフォルトは -1ミリ秒で、この編集セッションが期限切れにならないことを表します。

exclusive

オプション。編集セッションを排他的なセッションにするかどうかを指定します。trueに設定した場合、同じ所有者がstartEditコマンドを入力すると、WLSTは新しい編集セッションを開始する前に、現在の編集セッションのロックが解放されるまで待機します。排他的なロックはtimeoutInMillisで指定された時間に従ってタイムアウトします。この引数のデフォルトはfalseです。

次の例は、ロック待機タイムアウトが1分、編集ロック解放待機タイムアウトが2分の設定で、編集セッションを開始します。

wls:/mydomain/edit> startEdit(60000, 120000) 
Starting an edit session ...
Started edit session, please be sure to save and activate your changes once you are done.
wls:/mydomain/edit !>

stopEdit

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

編集セッションを停止して、編集ロックを解放し、未保存の変更を破棄します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

stopEdit()では、別のユーザーの編集セッションを取り消すことや、他のセッション経由で取得された排他的な編集セッションを停止することはできません。stopEdit()で可能なのは、同じユーザーの排他的でない編集セッションを停止することのみです。

構文

stopEdit([defaultAnswer])
引数 定義
defaultAnswer

オプション。コマンド行で入力を求められたくない場合の、デフォルトのレスポンス。有効な値はyおよびnです。この引数のデフォルトはnullです。nullの場合、WLSTはユーザーにレスポンスを求めます。

次の例では、現在の編集セッションを停止します。WLSTは取り消す前に確認を求めます。

wls:/mydomain/edit !> stopEdit() 
Sure you would like to stop your edit session? (y/n)
y 
Edit session has been stopped successfully.
wls:/mydomain/edit>

unassign

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

1つまたは複数の宛先からアプリケーションまたはリソースの割当てを解除します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

unassign(sourceType, sourceName, destinationType, destinationName)
引数 定義
sourceType

割当て解除する構成Beanのタイプ。この値は、次のいずれかの値に設定できます。

  • AppDeployment

  • Library

  • securityType(Userなど)

  • Server

  • service(JDBCSystemResourceなど)

  • service.SubDeploymentserviceには、SubDeploymentのサービス・タイプを指定します(JMSSystemResource.SubDeploymentなど)。ネストされたサブデプロイメントも指定できます(AppDeployment.SubDeployment.SubDeploymentなど)

sourceName

割当てを解除するアプリケーションまたはリソースの名前。複数の名前をカンマで区切って指定することも、ワイルドカード(*)を使って指定されたタイプのすべてのリソースを指定することも可能です。

サブデプロイメントはservice.subDeploymentという形式で指定します。serviceには親サービス、subDeploymentにはサブデプロイメントの名前を指定します。たとえば、myJMSResource.myQueueSubDeployment。ネストされたサブデプロイメントも指定できます(MedRecEAR.MedRecAppScopedJMS.MedRecJMSServerなど)。

destinationType

宛先のタイプ。この値の設定のガイドラインについては次を参照してください。

destinationName

宛先の名前。複数の名前をカンマで区切って指定できます。

sourceTypeおよびdestinationTypeの設定では次のガイドラインを使用してください。

  • アプリケーション・デプロイメントを割当て解除するときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: AppDeployment

    • destinationType: Target

  • ライブラリを割当て解除するときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: Library

    • destinationType: Target

  • セキュリティ・タイプを割当て解除するときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: 特定のセキュリティ・タイプの名前(Userなど)

    • destinationType: 宛先のセキュリティ・タイプの名前(Groupなど)

  • クラスタからサーバーを割当て解除するときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: Server

    • destinationType: Cluster

  • サービスを割当て解除するときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: 特定のサーバーの名前(JDBCSystemResourceなど)

    • destinationType: Target

  • サブデプロイメントを割当て解除するときは、次のように値を設定します。

    • sourceType: service.SubDeploymentserviceにはSubDeploymentの親を指定します(JMSSystemResource.SubDeploymentなど)。ネストされたサブデプロイメントも指定できます(AppDeployment.SubDeployment.SubDeploymentなど)

    • destinationType: Target

例:

  • myServermyServer2をクラスタmyClusterから割当て解除します。

    wls:/offline/medrec> unassign("Server", "myServer,myServer2", "Cluster", "myCluster") 
    
  • すべてのサーバーをクラスタmyClusterから割当て解除します。

    wls:/offline/mydomain> unassign("Server", "*", "Cluster", "myCluster") 
    
  • ユーザーnewUserをグループMonitorsから割当て解除します。

    wls:/offline/medrec> unassign("User", "newUser", "Group", "Monitors") 
    
  • アプリケーション・デプロイメントmyAppDeploymentをターゲット・サーバーnewServerから割当て解除します。

    wls:/offline/mydomain> unassign("AppDeployment", "myAppDeployment", "Target", "newServer") 
    
  • ネストされたサブデプロイメントMedRecAppScopedJMS.MedRecJMSServer (アプリケーション・デプロイメントAppDeploymentの子)をターゲット・サーバーAdminServerから割当て解除します。

    wls:/offline/mydomain> assign('AppDeployment.SubDeployment.SubDeployment',
    'MedRecEAR.MedRecAppScopedJMS.MedRecJMSServer', 'Target','AdminServer') 

undo

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

保存またはアクティブ化されていない編集をすべて元に戻します。

(ディスクに保存されたものも含めて)アクティブ化されていないすべての編集を元に戻すか、または、最後のsave操作以降に行われたすべての編集を元に戻すかを指定します。このコマンドでは編集セッションは解放されません。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

undo([unactivatedChanges], [defaultAnswer])
引数 定義
unactivatedChanges

オプション。ディスクに保存された編集内容も含めて、アクティブ化されていないすべての変更を元に戻すかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、最後のsave操作以降に行われたすべての編集を元に戻すことを表します。

defaultAnswer

オプション。コマンド行で入力を求められたくない場合の、デフォルトのレスポンス。有効な値はyおよびnです。この引数のデフォルトはnullです。nullの場合、WLSTはユーザーにレスポンスを求めます。

次の例では、最後のsave操作以降に行われたすべての変更を元に戻します。WLSTは元に戻す前に確認を求めます。

wls:/mydomain/edit !> undo() 
Sure you would like to undo your changes? (y/n)
y 
Discarded your in-memory changes successfully.
wls:/mydomain/edit>

次の例では、アクティブ化されていないすべての変更を元に戻します。WLSTは元に戻す前に確認を求めます。

wls:/mydomain/edit !> undo('true') 
Sure you would like to undo your changes? (y/n)
y 
Discarded all your changes successfully.
wls:/mydomain/edit>

validate

コマンド・カテゴリ: 編集コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

変更されてまだ保存されていない変更内容を検証します。このコマンドを使用すると、保存する前に、すべての変更が有効かどうかを検証することができます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

validate()

次の例では、変更されてまだ保存されていないすべての変更内容を検証します。

wls:/mydomain/edit !> validate() 
Validating changes ...
Validated the changes successfully

情報コマンド

表3-8に示すWLST情報コマンドを使用して、ドメイン、サーバー、変数に照会したり、構成Bean、実行時Bean、WLSTに関連した情報を提供したりします。

表3-8 WLST構成の情報コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

addListener

指定されたMBeanにJMXリスナーを追加します。

オンライン

configToScript

既存のサーバー構成(configディレクトリ)を実行可能なWLSTスクリプトに変換します

オンラインまたはオフライン

dumpStack

WLSTアクションの実行中に発生した最近の例外のスタック・トレースを表示して、スタック・トレースをリセットします。

オンラインまたはオフライン

dumpVariables

WLSTによって使用されたすべての変数を、その名前と値を含めて表示します。

オンラインまたはオフライン

find

現在の階層内でMBeanと属性を検索します。

オンライン

getConfigManager

変更プロセスを管理している最新のConfigurationManagerBean MBeanを返します。

オンライン

getMBean

指定されたパスを参照してMBeanを返します。

オンライン

getMBI

指定されたMBeanTypeまたはcmo変数のMBeanInfoを返します。

オンライン

getPath

指定されたMBeanインスタンスのMBeanパスを返します。

オンライン

listChildTypes

cmoタイプで作成または削除できるすべての子MBeanを表示します。

オンライン

lookup

指定されたMBeanをルックアップします。

オンライン

ls

現在の構成Beanまたは実行時Beanのすべての子Beanと属性を表示します。

オンラインまたはオフライン

man

現在のMBeanまたはそのMBeanの指定された属性に関する、MBeanInfoのヘルプを表示します。

オンライン

redirect

WLST出力を指定されたファイル名にリダイレクトします。

オンライン

removeListener

以前に定義したリスナーを削除します。

オンライン

showListeners

現在定義されているすべてのリスナーを表示します。

オンライン

startRecording

WLSTとユーザーのすべての対話を記録します。再試行するコマンドの捕捉に便利。

オンラインまたはオフライン

state

ノード・マネージャを使用して、サーバーまたはクラスタとその状態のマップを返します。

オンライン

stopRecording

WLSTコマンドの記録を停止します。

オンラインまたはオフライン

stopRedirect

WLST出力のファイルへのリダイレクトを停止します。

オンラインまたはオフライン

storeUserConfig

ユーザー構成ファイルと、関連付けられたキー・ファイルを作成します。

オンライン

threadDump

指定されたサーバーのスレッド・ダンプを表示します。

オンラインまたはオフライン

viewMBean

属性名と属性値、操作など、MBeanに関する情報を表示します。

オンライン

writeIniFile

WLST定義およびメソッド宣言をPython (.py)ファイルに変換します。

オンラインまたはオフライン

addListener

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたMBeanにJMXリスナーを追加します。MBeanで変更が行われると、その内容が標準出力に報告されて、指定された構成ファイルに保存されます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

addListener(mbean, [attributeNames], [logFile], [listenerName])
引数 定義
mbean

リスンするMBeanまたはMBeanオブジェクトの名前。

attributeNames

オプション。JMXリスナーを追加するすべての属性名のカンマ区切りのリスト。この引数のデフォルトはnullで、すべての属性にJMXリスナーが追加されます。

logFile

オプション。リスナー情報を書き込むログ・ファイルの名前と場所。この引数のデフォルトは標準出力です。

listenerName

オプション。JMXリスナーの名前。この引数のデフォルトは、WLSTで生成される名前です。

次の例では、cmo MBeanで、NotesおよびArchiveConfigurationCount属性に対してJMXリスナーを定義します。リスナーの名前はdomain-listenerで、./listeners/domain.logに保存されます。

wls:/mydomain/serverConfig> addListener(cmo, "Notes,ArchiveConfigurationCount",
"./listeners/domain.log","domain-listener")

configToScript

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

既存のサーバー構成(configディレクトリ)を実行可能なWLSTスクリプトに変換します。その結果得られたスクリプトは、他のサーバー上のリソースの再作成に使用できます。

注意:

WebLogic Serverに加えて他のFusion Middlewareコンポーネントを含むドメインにconfigToScriptを使用する場合、configToScriptは作成されたWLSTスクリプトの中にこれらのコンポーネントの構成を含まないことに注意してください。スクリプトに含まれるのはWebLogic Server構成のみです。

ドメインをリモート・サーバー上に作成する場合はpackおよびunpackを使用することを強くお薦めします。PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成のPackおよびUnpackコマンドの概要を参照してください。

configToScriptコマンドでは次のファイルが作成されます。

  • 構成の再作成に必要なコマンドが格納されているWLSTスクリプト。

  • ドメイン固有の値が格納されているプロパティ・ファイル。このファイルの値を更新すると、元の構成に似た新しいドメインを作成することができます。

  • 暗号化された属性を格納するユーザー構成ファイルおよび関連キー・ファイル。ユーザー構成ファイルには暗号化された情報が格納されます。キー・ファイルには、情報の暗号化と復号化に使用される秘密鍵が格納されます。

生成されたスクリプトを実行すると、次の処理が行われます。

  • サーバーが現在実行中であれば、WLSTはプロパティ・ファイル内の値を使用して接続を確立し、次にスクリプト・コマンドを実行して、サーバー・リソースを作成しようとします。

  • 現在実行されているサーバーがなければ、WLSTはプロパティ・ファイル内の値でサーバーを起動し、スクリプト・コマンドを実行してサーバー・リソースを作成し、サーバーを停止します。これにより、WLSTがコマンド・シェルを終了させることがあります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

configToScript([configPath], [pyPath], [overwrite], [propertiesFile], [createDeploymentScript])
引数 定義
configPath

オプション。変換する構成が格納されたdomainディレクトリのパス。この引数のデフォルトは、WLSTの起動元ディレクトリ(./)です。

pyPath

オプション。変換後のWLSTスクリプトを書き込むパスとファイル名。この引数のデフォルトは/config/config.pyです。

overwrite

オプション。スクリプト・ファイルがすでに存在する場合、そのファイルを上書きするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、スクリプト・ファイルは上書きされます。

propertiesFile

オプション。WLSTがプロパティ・ファイルを書き込むパスとディレクトリ。この引数のデフォルトは、scriptPath引数で指定されたパス名です。

createDeploymentScript

オプション。WLSTがデプロイメントのみを実行するスクリプトを作成するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、デプロイメント・スクリプトが作成されないことを表します。

次の例では、構成をWLSTスクリプトconfig.pyに変換します。デフォルトで、構成ファイルは./configからロードされて、スクリプト・ファイルは.config/config.pyに、プロパティ・ファイルは.config/config.py.propertiesに保存されます。

wls:/offline> configToScript() 
configToScript is loading configuration from c:\Oracle\Middleware
\user_projects\domains\wls\config\config.xml ...
Completed configuration load, now converting resources to wlst script...
configToScript completed successfully
The WLST script is written to c:\Oracle\Middleware
\user_projects\domains\wls\config\config.py
and the properties file associated with this script is written to c:\Oracle\
Middleware\user_projects\domains\wls\config\config.py.properties
wls:/offline>

次の例では、ファイルc:\Oracle\Middleware\user_projects\domains\mydomain\configディレクトリで構成されたサーバー・リソースをWLSTスクリプトc:\Oracle\Middleware\myscripts\config.pyに変換します。

wls:/offline> configToScript('c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains
/mydomain','c:/Oracle/Middleware/myscripts') 
configToScript is loading configuration from c:\Oracle\Middleware
\user_projects\domains\mydomain\config\config.xml ...
Completed configuration load, now converting resources to wlst script...
configToScript completed successfully
The WLST script is written to c:\Oracle\Middleware\myscripts\config.py
and the properties file associated with this script is written to 
c:\Oracle\Middlware\mydomain\config.py.properties
wls:/offline>

dumpStack

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTアクションの実行中に発生した最近の例外のスタック・トレースを表示して、スタック・トレースをリセットします。

成功した場合、dumpstackコマンドはThrowableオブジェクトを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

dumpStack()

この例ではスタック・トレースを表示します。

wls:/myserver/serverConfig> dumpStack() 
com.bea.plateng.domain.script.jython.WLSTException: java.lang.reflect.Invocation TargetException
...

dumpVariables

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTによって使用されたすべての変数を、その名前と値を含めて表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

dumpVariables()

この例では、現在のすべての変数とその値を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> dumpVariables() 
adminHome   weblogic.rmi.internal.BasicRemoteRef - hostID: 
   '-1 108080150904263937S:localhost:[7001,8001,-1,-1,-1,-1,-1]:
   mydomain:AdminServer', oid: '259', channel: 'null'
cmgr   [MBeanServerInvocationHandler]com.bea:Name=ConfigurationManager,
   Type=weblogic.management.mbeanservers.edit.ConfigurationManagerMBean
cmo   [MBeanServerInvocationHandler]com.bea:Name=mydomain,Type=Domain
connected true
domainName mydomain
...
wls:/mydomain/serverConfig>

find

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在の階層内でMBeanと属性を検索します。

WLSTは、属性または属性タイプとその値を格納するMBeanのパス名を返します。searchInstancesOnlyfalseに設定した場合は、サーバーでインスタンス化されていないものの、作成が可能なMBeanTypeパスの検索も行います。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

find([name], [type], [searchInstancesOnly])
引数 定義
name

オプション。検索する属性の名前。

type

オプション。検索する属性のタイプ。

searchInstancesOnly

オプション。登録されたインスタンスのみを検索するか、または、サーバーでインスタンス化されていないものの、作成が可能なMBeanTypesパスも検索するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、登録されたインスタンスのみが検索されます。

次の例では、現在の構成階層でjavaCompilerという属性を検索します。

wls:/mydomain/serverConfig> find(name = 'JavaCompiler') 
Finding 'JavaCompiler' in all registered MBean instances ...
/Servers/AdminServer                         JavaCompilerPreClassPath      null
/Servers/AdminServer                       JavaCompiler                  java
/Servers/AdminServer                      JavaCompilerPostClassPath   null
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、現在の構成階層でJMSRuntimeタイプの属性を検索します。

wls:/mydomain/serverRuntime> find(type='JMSRuntime') 
Finding MBean of type 'JMSRuntime' in all the instances ...
/JMSRuntime/AdminServer.jms
wls:/mydomain/serverRuntime>

次の例では、現在の構成階層でexecuteという属性を検索します。searchInstancesOnly引数はfalseに設定されており、サーバーでインスタンス化されていないMBeanTypeも検索することを示しています。

wls:/mydomain/serverConfig> find(name='execute', searchInstancesOnly='false') 
Finding 'execute' in all registered MBean instances ...
/Servers/AdminServer      ExecuteQueues [Ljavax.management.ObjectName;@1aa7dbc
/Servers/AdminServer       Use81StyleExecuteQueues                       false
Now finding 'execute' in all MBean Types that can be instantiated ...
/Servers                                      ExecuteQueues
/Servers                                      Use81StyleExecuteQueues
wls:/mydomain/serverConfig>

getConfigManager

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

変更プロセスを管理している最新のConfigurationManager MBeanを返します。そのメソッドを呼び出して、WebLogicドメイン内の構成の変更を管理できます。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

getConfigManager()

次の例では、最新のConfigurationManagerBean MBeanを返して、cm変数に格納します。

wls:/mydomain/serverConfig> cm=getConfigManager() 
wls:/mydomain/serverConfig> cm.getType() 
'weblogic.management.mbeanservers.edit.ConfigurationManagerMBean'

getMBean

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたパスを参照してMBeanを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

MBeanが見つからない場合に例外はスローされません。

構文

getMBean(mbeanPath)
引数 定義
mbeanPath

現在の階層内のMBeanのパス名。

次の例では、パスで指定されたMBeanを返します。

wls:/mydomain/edit !> com=getMBean('Servers/myserver/COM/myserver') 
wls:/mydomain/edit !> com.getType() 
'Server'

getMBI

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたMBeanTypeまたはcmo変数のMBeanInfoを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

getMBI([mbeanType])
引数 定義
mbeanType

オプション。MBeanInfoを表示するMBeanType

次の例では、指定されたMBeanTypeMBeanInfoを取得して、svrMbi変数に格納します。

wls:/mydomain/serverConfig> svrMbi=getMBI('weblogic.management.configuration.ServerMBean') 

getPath

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在のツリーで、指定されたMBeanインスタンスのMBeanパスまたはMBeanのObjectNameを返します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

getPath(mbean)
引数 定義
mbean

MBeanパスを返す、現在のツリー内のMBeanのMBeanインスタンスまたはObjectName。

次の例では、パスで指定されたMBeanを返します。

wls:/mydomain/edit !> path=getPath('com.bea:Name=myserver,Type=Server') 
wls:/mydomain/edit !> print path 
'Servers/myserver'

listChildTypes

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

cmoで作成または削除できる子MBeanをすべて表示します。cmo変数は、WLSTを使用して最後に移動した構成Beanインスタンスを表します。cmo変数の詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の現在の管理オブジェクトの変更を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

listChildTypes([parent])
引数 定義
parent

オプション。子タイプを表示する親タイプ。

次の例では、cmoタイプで作成または削除できる子MBeanを表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listChildTypes() 
AppDeployments
BridgeDestinations
CachingRealms
Clusters
...
wls:/mydomain/serverConfig>

lookup

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたMBeanをルック・アップします。MBeanは現在のMBeanの子でなければなりません。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

lookup(name, [childMBeanType])
引数 定義
name

ルック・アップするMBeanの名前。

childMBeanType

オプション。ルック・アップするMBeanのタイプ。

次の例では、指定されたサーバーmyserverをルック・アップして、返されたスタブをsbean変数に格納します。

wls:/mydomain/serverConfig> sbean=lookup('myserver','Server') 
wls:/mydomain/serverConfig> sbean.getType() 
'Server'
wls:/mydomain/serverConfig>

ls

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

現在の構成Beanまたは実行時Beanの子Beanと属性をすべて表示します。必要に応じて引数を指定することにより、出力を制御できます。引数を指定しない場合は、ドメイン内の子Beanと属性がすべて表示されます。出力は文字列で返されます。

注意:

WLSTオフラインでは、構成ファイルにのみ存在する構成オブジェクトへのアクセスと更新が可能になるため、XML要素としてまだ構成ファイルに永続化されていない構成オブジェクトの属性値を表示または変更する必要がある場合は、まずその構成オブジェクトを作成する必要があります。

WLSTオンラインでは、パフォーマンス上の理由で子Beanがキャッシュされるため、現在のBeanで最初にls()が発行された後、別プロセスで作成された子Beanは、ls()を実行しても返されない場合があります。特定の子Beanが見当たらない場合は、親ディレクトリにcdしてから、キャッシュを再度リフレッシュしてください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

デフォルトでは、出力は文字列として返され、3つの列に配置されます。

注意:

ls()関数は、デフォルトで、WLSTを実行しているコンソールに出力が表示されるようにエコーします。WLSTスクリプトに次のコマンドを含めることで、これを無効にできます。

WLS.setShowLSResult(flag)

flagはブール値です。0 (false)の場合は、ls()からの標準出力への出力は無効になり、コンソールに表示されなくなります。1 (true)に設定した場合は、ls()から標準出力への出力は有効になります。

  • 1列目には、リストされた項目を説明する一連のコードが表示されます。表3-9を参照してください。

  • 2列目には、項目の名前が表示されます。

  • 項目が属性である場合、3列目には、その属性値が表示されます。属性が暗号化されている場合、3列目には、値のかわりにアスタリスクが表示されます。(WebLogic Scripting Toolの理解の暗号化された構成値の読み書きを参照)。

  • 項目が操作である場合、3列目には、次の形式でその操作の戻り値の型と入力パラメータが表示されます。returnType: parameterType(parameterName)

表3-9 lsコマンド出力情報

コード 説明

d

項目が子の管理オブジェクトであることを示します。

UNIXまたはWindowsのファイル・システムにおけるディレクトリと同様に、cdコマンドを使用して子オブジェクトを現在の管理オブジェクトにできます。

r

項目が子の管理オブジェクト、または読取り可能な属性であることを示します(セキュリティ・レルムのポリシーによって現在のユーザーに読取りパーミッションが付与されていることが前提)。(Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスMBeanのデフォルト・セキュリティ・ポリシーを参照してください。)

w

項目が書込み可能な属性であることを示します(セキュリティ・レルムのポリシーによって現在のユーザーに書込みパーミッションが付与されていることが前提)。(Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスMBeanのデフォルトのセキュリティ・ポリシーを参照。)

x

項目が実行可能な操作であることを示します(セキュリティ・レルムのポリシーによって現在のユーザーに実行パーミッションが付与されていることが前提)。(Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスMBeanのデフォルト・セキュリティ・ポリシーを参照してください。)

デフォルトの出力では、現在の管理オブジェクトのすべての属性、操作、および子の管理オブジェクトがリストされます。出力をフィルタリングする、または異なる管理オブジェクトのリストを表示するには、コマンドの引数を指定します。

注意:

パフォーマンスを最適化するため、WLSTオフラインを使用する場合、WebLogic Serverのデフォルト値のほとんどは、WebLogicドメインの構成ファイルには格納されません。この最適化が原因で、WLSTオフラインでは管理オブジェクト全体を表示できない場合があります(WebLogic Serverでは対応するXML要素をドメインの構成ファイルに書き込んでいないため)。たとえば、ドメインがアクティブであるときにWebLogicドメインのロギングのデフォルト重大度を変更しなかった場合、WLSTオフラインではドメインのLog管理オブジェクトは表示されません。

WLSTオフラインで表示されない管理オブジェクトの属性のデフォルト値を変更する場合、最初にcreateコマンドを使用して管理オブジェクトを作成する必要があります。次に、cdを使用して管理オブジェクトに移動し、属性値を変更します。「create」を参照してください。

構文

ls( [ a | c | o ] [ moPath ])

ls( [ moPath ] [returnMap] [ returnType ] [inheritance])
引数 定義
a

オプション。指定した管理オブジェクトの属性のみ表示します(他の項目の表示は抑制されます)。

c

オプション。指定した管理オブジェクトの子の管理オブジェクトのみ表示します(他の項目の表示は抑制されます)。

o

オプション。指定した管理オブジェクトで呼出し可能な操作のみ表示します(他の項目の表示は抑制されます)。

この引数は、WLSTオンラインにのみ適用できます。

moPath

オプション。リストする属性、操作、および子の管理オブジェクトの管理オブジェクトへのパス名。

階層の現在の場所に対して相対的なパス名を指定することも、絶対パス名を指定することも可能です。

WLSTオフラインでは、フォワード・スラッシュ(/)を使用して構成ドキュメントのルートを指定します。

WLSTオンラインでは、任意の管理階層のMBeanの内容をリストできます(「ツリー・コマンド」を参照)。次の構文を使用して、階層のルートを指定してください。

root-name:/

たとえば、サーバーの実行時階層のルートを示す例を次に示します。

ls('serverRuntime:/')

この引数を指定しない場合、現在の管理オブジェクトの項目がリストされます。

returnMap 

オプション。コマンドで値をマップとして返すかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです(コマンドでは文字列が返されます)です。

returnType 

オプション。マップで返される出力を制御します。この表の冒頭で説明した、出力をフィルタリングするac、またはoを指定します。

この引数は、returnMaptrueに設定されている場合にのみ有効です。この引数のデフォルトはcです。

inheritance

オプション。各属性値の継承情報を含めるかどうかを指定するブール値。指定した場合は、サーバー・テンプレートから継承された属性値がわかるように、後ろに(Inherited)という接尾辞が付けられます。この引数のデフォルトはfalseです。これは、WLSTオンライン・モードの場合にのみ使用できます。

サーバー・テンプレートについては、Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解のサーバー・テンプレートを参照してください。

次の例では、examplesドメインの子構成Beanと属性名および値をすべて表示します。このドメインはWLSTオフライン・モードでメモリーにロードされています。

wls:/offline/mydomain > ls() 
dr--   AppDeployments
dr--   BridgeDestinations
dr--   Clusters
dr--   CustomResources
dr--   DeploymentConfiguration
dr--   Deployments
dr--   EmbeddedLDAP
dr--   ErrorHandlings
dr--   FileStores
dr--   InternalAppDeployments
dr--   InternalLibraries
dr--   JDBCDataSourceFactories
dr--   JDBCStores
dr--   JDBCSystemResources
dr--   JMSBridgeDestinations
dr--   JMSInteropModules
dr--   JMSServers
dr--   JMSSystemResources
dr--   JMX
...
wls:/offline/examples>

次の例では、DomainMBeanの属性名と値をすべて表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> ls('a') 
-r--   AdminServerName                              AdminServer
-r--   AdministrationMBeanAuditingEnabled           false
-r--   AdministrationPort                           9002
-r--   AdministrationPortEnabled                    false
-r--   AdministrationProtocol                       t3s
-r--   ArchiveConfigurationCount                    0
-r--   ClusterConstraintsEnabled                    false
-r--   ConfigBackupEnabled                          false
-r--   ConfigurationAuditType                       none
-r--   ConfigurationVersion                         9.0.0.0
-r--   ConsoleContextPath                           console
-r--   ConsoleEnabled                               true
-r--   ConsoleExtensionDirectory                    console-ext
-r--   DomainVersion                                9.0.0.0
-r--   LastModificationTime                         0
-r--   Name                                         basicWLSDomain
-r--   Notes                                        null
-r--   Parent                                       null
-r--   ProductionModeEnabled                        false
-r--   RootDirectory                                .
-r--   Type                                         Domain
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、Servers MBeanの子Beanと属性名および値をすべて表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> ls('Servers') 
dr--   AdminServer

次の例では、指定されたMBeanパスの属性名と値を表示し、その情報をマップで返します。

wls:/mydomain/serverConfig> svrAttrList = ls('edit:/Servers/myserver', 'true', 'a')
-rw-   AcceptBacklog                                50
-rw-   AdminReconnectIntervalSeconds                10
-rw-   AdministrationPort                           9002
-rw-   AdministrationProtocol                       t3s
-rw-   AutoKillIfFailed                             false
-rw-   AutoMigrationEnabled                         false
-rw-   AutoRestart                                  true
-rw-   COMEnabled                                   false
-rw-   ClasspathServletDisabled                     false
-rw-   ClientCertProxyEnabled                       false
-rw-   Cluster                                      null
-rw-   ClusterRuntime                               null
-rw-   ClusterWeight                                100
wls:/mydomain/serverConfig>

次のコマンドは、サーバーserver1に対するls()の出力を示しています。この出力では、定義されたサーバー・テンプレートからRestartIntervalSeconds属性とRestartMax属性が継承されています。

wls:/domain1/serverConfig/Servers> ls('new_ManagedServer_1','true','a','true')

-r--   AcceptBacklog                                300
.
.
.
-r--   RestartIntervalSeconds (Inherited)           3000
-r--   RestartMax (Inherited)                          5
.
.
.
-r--   XMLRegistry                                  null
 
wls:/domain1/serverConfig/Servers> 

man

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在のMBeanまたはそのMBeanの指定された属性に関する、MBeanInfoのヘルプを表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

man([a | c | o | attrName])
引数 定義
a

オプション。現在のMBeanのすべての属性のヘルプを表示します。

c

オプション。現在のMBeanに含まれるすべての子構成Beanのヘルプを表示します。

o

オプション。現在のMBeanに対して実行できるすべての操作のヘルプを表示します。

attrName

オプション。ヘルプを表示するMBean属性名。指定しない場合は、現在のMBeanのヘルプが表示されます。

次の例では、ServerMBean Beanに関するMBeanInfoのヘルプを表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> man('Servers') 
dynamic : true
creator : createServer
destroyer : destroyServer
description : <p>Returns the ServerMBeans representing the servers that have been 
configured to be part of this domain.</p>
descriptorType : Attribute
Name : Servers
interfaceClassName : [Lweblogic.management.configuration.ServerMBean;
displayName : Servers
relationship : containment

redirect

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WLSTの情報、エラー、およびデバッグに関する各メッセージを指定したファイル名にリダイレクトします。また、dumpStack()およびdumpVariables()コマンドの出力を、指定したファイル名にリダイレクトします。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

redirect(outputFile, [toStdOut])
引数 定義
outputFile

WLSTコマンドを記録するファイルの名前。ファイル名は、絶対パスでも、WLSTを起動したディレクトリを基準とする相対パスでもかまいません。

toStdOut

オプション。出力をstdoutに送信するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、出力がstdoutに送信されることを表します。

次の例では、logs/wlst.logファイルへ、WLST出力のリダイレクトを開始します。

wls:/mydomain/serverConfig> redirect('./logs/wlst.log') 

removeListener

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

以前に定義したリスナーを削除します。引数を指定しない場合は、すべてのMBeanで定義されたすべてのリスナーが削除されます。リスナーの設定の詳細は、「addListener」を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

removeListener([mbean], [listenerName])
引数 定義
mbean

オプション。以前に定義されたリスナーを削除するMBeanまたはMBeanオブジェクトの名前。

listenerName

オプション。削除するリスナーの名前。

次の例では、mylistenerというリスナーを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> removeListener(listenerName="mylistener") 

showListeners

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在定義されているすべてのリスナーを表示します。リスナーの設定の詳細は、「addListener」を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

showListeners()

次の例では、現在定義されているすべてのリスナーを表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> showListeners() 

startRecording

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTとユーザーのすべての対話を記録します。このコマンドは、再試行するコマンドの捕捉に役立ちます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

WebLogic Scripting Toolの理解のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートで説明されているように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合はこのコマンドを使用できません。

構文

startRecording(recordFile, [recordAll])
引数 定義
recordFile

WLSTコマンドを記録するファイルの名前。ファイル名は、絶対パスでも、WLSTを呼び出したディレクトリを基準とする相対パスでもかまいません。

recordAll

オプション。すべてのユーザー対話をファイルに捕捉するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです。その場合はWLSTコマンドのみが捕捉され、WLST以外のコマンド出力は捕捉されません。

次の例では、record.pyファイルにWLSTコマンドの記録を開始します。

wls:/mydomain/serverConfig> startRecording('c:/myScripts/record.py') 
Starting recording to c:/myScripts/record.py
wls:/mydomain/serverConfig>

state

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ノード・マネージャを使用して、サーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントとその状態のマップを返します。ノード・マネージャが動作している必要があります。

サーバーの状態の詳細は、Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理のサーバーのライフサイクルの理解を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

state(name, [type], [returnMap])
引数 定義
name

現在の状態を取得するサーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントの名前。

type

オプション。タイプは、ServerClusterまたはSystemComponentです。指定しない場合は、指定された名前のサーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントが検索されます。

returnMap

オプション。戻り値を含むマップを返すかどうかを指定するブール値。returnMaptrueの場合、stateコマンドはすべての状態のマップを返します。デフォルトはfalseです。

次の例では、管理対象サーバーmanaged1の状態を返します。

wls:/mydomain/serverConfig> state('managed1','Server') 
Current state of "managed1": SUSPENDED 
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、クラスタmyclusterの状態を返します。オプションのtype引数は指定されていません。

wls:/mydomain/serverConfig> state('mycluster') 
There are 3 server(s) in cluster: mycluster

States of the servers are
MServer1---SHUTDOWN
MServer2---SHUTDOWN
MServer3---SHUTDOWN
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、returnMapがfalseに設定されている場合に、標準出力に出力される戻りマップを示します。

wls:/mydomain/serverConfig> retMap=state('managed1')
Current state of "managed1": SUSPENDED 
wls:/mydomain/serverConfig> print retMap
None

次の例では、returnMaptrueに設定されている場合に、標準出力に出力される戻りマップを示します。

wls:/mydomain/serverConfig> retMap=state('managed1', returnMap='true')
Current state of "managed1": SUSPENDED 
wls:/mydomain/serverConfig> print retMap
[managed1=SUSPENDED}

stopRecording

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTコマンドの記録を停止します。記録の開始の詳細は、「startRecording」を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

stopRecording()

次の例では、WLSTコマンドの記録を停止します。

wls:/mydomain/serverConfig> stopRecording() 
Stopping recording to c:\myScripts\record.py
wls:/mydomain/serverConfig>

stopRedirect

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

リダイレクトが進行中の場合は、WLST出力のファイルへのリダイレクトを停止します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

stopRedirect()

次の例では、WLST出力のファイルへのリダイレクトを停止します。

wls:/mydomain/serverConfig> stopRedirect() 
WLST output will not be redirected to myfile.txt any more

storeUserConfig

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ユーザー構成ファイルと、関連付けられたキー・ファイルを作成します。ユーザー構成ファイルには、暗号化されたユーザー名とパスワードが格納されます。キー・ファイルには、ユーザー名とパスワードの暗号化と復号化に使用される秘密鍵が格納されます。

最初にユーザー名とパスワードを暗号化したキー・ファイルのみが、その値の復号化に使用されます。キー・ファイルを失った場合には、新しいユーザー構成ファイルとキー・ファイルのペアを作成しなければなりません。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

storeUserConfig([userConfigFile], [userKeyFile], [nm])
引数 定義
userConfigFile

オプション。ユーザー構成を格納するファイルの名前。パス名は、絶対パスでも、WLSTを起動したファイル・システムのディレクトリを基準とする相対パスでもかまいません。

この引数を指定しない場合、ファイルは、現在のJVMで決定されるホーム・ディレクトリに格納されます。ホーム・ディレクトリの場所は、WLSTが実行されているオペレーティング・システムのタイプおよびSDKによって異なります。デフォルトのファイル名は次の形式に基づいており、usernameはオペレーティング・システムへのログインに使用したユーザー名です。

username-WebLogicConfig.properties

また、ファイルを作成した場所が標準出力に出力されます。

userKeyFile

オプション。指定するユーザー構成ファイルに関連付けられているキー情報を格納するファイルの名前。パス名は、絶対パスでも、WLSTを起動したファイル・システムのディレクトリを基準とする相対パスでもかまいません。

この引数を指定しない場合、ファイルは、現在のJVMで決定されるホーム・ディレクトリに格納されます。ホーム・ディレクトリの場所は、WLSTが実行されているオペレーティング・システムのタイプおよびSDKによって異なります。デフォルトのファイル名は次の形式に基づいており、usernameはオペレーティング・システムへのログインに使用したユーザー名です。

username-WebLogicKey.properties

また、ファイルを作成した場所が標準出力に出力されます。

nm

オプション。ノード・マネージャのユーザー名およびパスワードを格納するかどうかを指定するブール値。trueに設定した場合は、ノード・マネージャのユーザー名とパスワードが格納されます。この引数のデフォルトはfalseです。

次の例では、デフォルトの場所に、ユーザー構成ファイルとキー・ファイルが作成および格納されます。

wls:/mydomain/serverConfig>  storeUserConfig() 
Creating the key file can reduce the security of your system if it is not kept in 
a secured location after it is created. Do you want to create the key file? y or n
y 
The username and password that were used for this current WLS connection are 
stored in C:\Documents and Settings\pat\pat-WebLogicConfig.properties 
and C:\Documents and Settings\pat\pat-WebLogicKey.properties.

次の例では、指定された場所に、ユーザー構成ファイルとキー・ファイルが作成および格納されます。

wls:/mydomain/serverConfig>  storeUserConfig('c:/myFiles/myuserconfigfile.secure', 'c:/myFiles/myuserkeyfile.secure') 
Creating the key file can reduce the security of your system if it is not kept in 
a secured location after it is created. Do you want to create the key file? y or n
y 
The username and password that were used for this current WLS connection are 
stored in c:/myFiles/mysuserconfigfile.secure and c:/myFiles/myuserkeyfile.secure
wls:/mydomain/serverConfig>

threadDump

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

指定されたサーバーのスレッド・ダンプを表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

threadDump([writeToFile], [fileName], [serverName])
引数 定義
writeToFile

オプション。出力をファイルに保存するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、出力はファイルに保存されます。

fileName

オプション。出力が書き込まれるファイルの名前。ファイル名は絶対パスでも、WLSTを実行しているディレクトリを基準とした相対パスでもかまいません。この引数のデフォルトはThread_Dump_serverNameファイルです。serverNameはサーバーの名前を表します。この引数は、writeToFiletrueに設定されている場合にのみ有効です。

serverName

オプション。スレッド・ダンプをリクエストするサーバーの名前。この引数のデフォルトは、WLSTが接続しているサーバーになります。

管理サーバーに接続している場合は、管理サーバーと、WebLogicドメインで動作している任意の管理対象サーバーのスレッド・ダンプを表示できます。管理対象サーバーに接続している場合は、その管理対象サーバーのスレッド・ダンプのみを表示できます。

次の例では、現在のサーバーのスレッド・ダンプを表示して、出力をThread_Dump_serverNameファイルに保存します。

wls:/mydomain/serverConfig> threadDump() 

次の例では、サーバーmanagedServerのスレッド・ダンプを表示します。情報はファイルに保存されません。

wls:/mydomain/serverConfig> threadDump(writeToFile='false', serverName='managedServer') 

viewMBean

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

属性名と属性値、操作など、MBeanに関する情報を表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

viewMBean(mbean)
引数 定義
mbean

情報を表示するMBean。

次の例では、現在のMBean cmoに関する情報を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> cmo.getType() 
'Domain'
wls:/mydomain/serverConfig> viewMBean(cmo) 
Attribute Names and Values
--------------------------
XMLEntityCaches   null
Targets   javax.management.ObjectName[com.bea
:Name=MedRecJMSServer,Type=JMSServer,
   com.bea:Name=WSStoreForwardInternalJMSServerMedRecServer,Type=JMSServer, 
   com.bea:Name=MedRecWseeJMSServer,Type=JMSServer,
   com.bea:Name=PhysWSEEJMSServer,Type=JMSServer, 
   com.bea:Name=MedRecSAFAgent,Type=SAFAgent, 
   com.bea:Name=AdminServer,Type=Server]
RootDirectory                                .
EmbeddedLDAP                          com.bea:Name=OOTB_medrec,Type=EmbeddedLDAP
RemoteSAFContexts  null
Libraries   javax.management.ObjectName[com.bea
...
wls:/mydomain/serverConfig>

writeIniFile

コマンド・カテゴリ: 情報コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

上級ユーザーがJythonモジュールとしてインポートできるように、WLST定義およびメソッド宣言をPython (.py)ファイルに変換します。インポートすると、その定義とメソッド宣言は他のJythonモジュールから使用できるようになり、Jython構文を使用して直接アクセスできます。詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートを参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

writeIniFile(filePath)
引数 定義
filePath

変換された情報を保存するファイルのフル・パス名。

次の例では、WLSTをwl.pyというPythonファイルに変換します。

wls:/offline> writeIniFile("wl.py") 
The Ini file is successfully written to wl.py
wls:/offline> 

ライフサイクル・コマンド

表3-10に示すWLSTライフサイクル・コマンドを使用して、サーバー・インスタンスのライフサイクルを管理します。

サーバー・インスタンスのライフサイクルの詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーのライフサイクルの理解に関する項を参照してください。

表3-10 WLST構成のライフサイクル・コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

migrate

クラスタ内のターゲット・サーバーにサービスを移行します。

オンライン

resume

一時停止された、またはADMIN状態にあるサーバー・インスタンスを再開します。

オンライン

shutdown

実行中のサーバー・インスタンス、クラスタまたはシステム・コンポーネントを正常に停止します。

オンライン

softRestart

システム・コンポーネント・サーバー・インスタンスを再起動します。

オンライン

start

ノード・マネージャを使用して管理対象サーバー・インスタンスまたはクラスタを起動します。

オンライン

startServer

管理サーバーを起動します。

オンラインまたはオフライン

suspend

実行中のサーバーを一時停止します。

オンライン

migrate

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたサービス(JTA、JMS、またはサーバー)を、クラスタ内のターゲット・サーバーに移行します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

サービスの移行については、Oracle WebLogic Serverクラスタの管理のサービスの移行を参照してください。

構文

migrate(sname, destinationName, [sourceDown], [destinationDown], [migrationType])
引数 定義
sname

移行する必要のある移行可能ターゲットの名前。

destinationName

サービスの移行先のマシンまたはサーバーの名前。

sourceDown

オプション。元のサーバーを停止するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、元のサーバーが実行されていないことを示します。

JTAサービスを移行する場合、sourceDown引数が無視され、指定された場合、デフォルトはtrueです。JTAサービスを正常に移行するには、元のサーバーを停止する必要がある

destinationDown

オプション。移行先のサーバーを停止するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、移行先のサーバーが実行されていることを示します。

移行先が実行されておらず、この引数をtrueに設定しない場合、WLSTはMigrationExceptionを返します。

JMS関連サービスを実行されていないサーバー・インスタンスに移行する場合、サーバー・インスタンスは次の起動時にJMSサービスをアクティブ化します。JTAトランザクション回復サービスを実行されていないサーバー・インスタンスに移行する場合、ターゲット・サーバー・インスタンスは起動時に回復サービスを前提とします。

migrationType

オプション。移行するサービスのタイプ。有効な値は次のとおりです:

  • jms - JMS関連サービス(JMSサーバー、SAFエージェント、パス・サービス、WebLogic永続ストアなど)のみを移行します。

  • jta - JTAサービスのみを移行します。

  • server - サーバー・サービスのみを移行します。

  • all - すべてのJTAおよびJMSサービスを移行します。

この引数のデフォルトはallです。

次の例では、server1にあるすべてのJMSおよびJTAサービスをserver2に移行します。ブール値の引数では、元のサーバーが停止していて、移行先のサーバーが動作していることを指定します。

wls:/mydomain/edit !> migrate('server1','server2', 'true', 'false', 'all') 
Migrating all JMS and JTA services from 'server1' to destination 'server2' ...
wls:/mydomain/edit !>

次の例では、server1にあるすべてのサーバー・サービスをserver2に移行します。ブール値の引数では、元のサーバーが停止していて、移行先のサーバーが動作していることを指定します。

wls:/mydomain/edit !> migrate('server1','server2', 'true', 'false', 'Server') 
Migrating singleton server services from 'server1' to machine 'server2'...
wls:/mydomain/edit !>

resume

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

一時停止された、またはADMIN状態にあるサーバー・インスタンスを再開します。このコマンドはサーバーをRUNNING状態に移行します。サーバーの状態の詳細は、Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理のサーバーのライフサイクルの理解を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

resume([sname], [block])
引数 定義
sname

再開するサーバーの名前。この引数のデフォルトは、WLSTが現在接続しているサーバーになります。

block

オプション。サーバーが再開されるまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、ユーザー対話がブロックされないことを示します。この場合、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返し、現在のタスクに関連付けられているタスクMBeanを変数に割り当てます。その変数を利用すると、タスクのステータスをチェックできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

次の例では、管理対象サーバー・インスタンスを再開します。

wls:/mydomain/serverConfig> resume('managed1', block='true') 
Server 'managed1' resumed successfully.
wls:/mydomain/serverConfig>

shutdown

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

実行中のサーバー・インスタンス、クラスタまたはシステム・コンポーネントを正常に停止します。shutdownコマンドは、進行中のすべての作業の完了を待機してから、サーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントを停止します。

引数を指定しないでshutdownコマンドを入力すると、WLSTが接続しているサーバーが停止されます。

管理対象サーバー・インスタンスに接続している場合は、WLSTが接続している管理対象サーバー・インスタンスを停止するためにのみshutdownコマンドを使用できます。管理対象サーバー・インスタンスに接続しているときに、別のサーバーを停止することはできません。

注意:

システム・コンポーネント(たとえば、OHSやODIなどのシステム・コンポーネント)を停止するには、WLSTが管理サーバーに接続されている必要があります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

shutdown([name], [entityType], [ignoreSessions], [timeOut], [force], [block], [properties])
引数 定義
name

オプション。停止するサーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントの名前。この引数のデフォルトは、WLSTが現在接続しているサーバーになります。

entityType

オプション。タイプは、ServerClusterまたはSystemComponentです。指定しない場合は、指定された名前のサーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントが検索されます。

ignoreSessions

オプション。停止時に、WLSTがすべてのHTTPセッションをただちに中止するか、または、HTTPセッションの完了(またはタイムアウト)を待機するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです。その場合は、すべてのHTTPセッションが完了(またはタイムアウト)する必要があります。

timeOut

オプション。サーバーを一時停止する前に、サーバーが進行中の作業を完了するのをWLSTが待機する時間(秒単位)。この引数のデフォルトは0秒で、タイムアウトがないことを表します。

force

オプション。WLSTが、アクティブなセッションの完了を待たずに、サーバー・インスタンスまたはクラスタを停止するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです。その場合は、すべてのアクティブ・セッションが完了してから停止します。

block

オプション。サーバーが停止されるまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、操作が完了するまでユーザーとの対話がブロックされることを示します。falseに設定した場合、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返し、現在のタスクに関連付けられているタスクMBeanを変数に割り当てます。その変数を利用すると、タスクのステータスをチェックできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

properties

オプション。entityTypeSystemComponentの場合にのみ適用されます。システム・コンポーネントに渡すプロパティを指定するプロパティ値。

次の例では、接続しているサーバーを停止するようにWLSTに指示します。

wls:/mydomain/serverConfig> shutdown() 
Shutting down the admin server that you are currently connected to .......
Disconnected from weblogic server: AdminServer

次の例では、HTTPセッションが完了または(1000ミリ秒で)タイムアウトするのを1000秒待機してからmyserverを停止するように、WLSTに指示します。

wls:/mydomain/serverConfig> shutdown('myserver','Server','false',1000, block='false') 

次の例では、管理対象サーバー・インスタンスに接続しているときに、すべてのHTTPセッションをただちに中止するように、WLSTに指示します。

wls:/mydomain/serverConfig> shutdown('MServer1','Server','true',1200) 
Shutting down a managed server that you are connected to ...
Disconnected from weblogic server: MServer1

次の例では、クラスタmyclusterを停止するようにWLSTに指示します。

wls:/mydomain/serverConfig> shutdown('mycluster','Cluster') 
Shutting down the cluster with name mycluster
Shutdown of cluster mycluster has been issued, please 
refer to the logs to check if the cluster shutdown is successful.
Use the state(<server-name>) or state(<cluster-name>,"Cluster")
to check the status of the server or cluster
wls:/mydomain/serverConfig> state('mycluster','Cluster') 
There are 3 server(s) in cluster: mycluster

States of the servers are
MServer1---SHUTDOWN
MServer2---SHUTDOWN
MServer3---SHUTDOWN
wls:/mydomain/serverConfig>

softRestart

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

実行中のシステム・コンポーネントを再起動します。システム・コンポーネントを再起動するには、WLSTが管理サーバーに接続されている必要があります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

softRestart(name, [block], [properties])
引数 定義
name

再起動するシステム・コンポーネントの名前。

block

オプション。サーバーが再起動されるまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、操作が完了するまでユーザーとの対話がブロックされることを示します。falseに設定した場合、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返し、現在のタスクに関連付けられているタスクMBeanを変数に割り当てます。その変数を利用すると、タスクのステータスをチェックできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

properties

オプション。システム・コンポーネントに渡すプロパティを指定するプロパティ値。

次の例では、ohs1というシステム・コンポーネントを再起動します。

wls:/mydomain/serverConfig> softRestart('ohs1', block='true') 
Restarting the system component with name ohs1 ...
System component with name ohs1 restarted successfully
wls:/mydomain/serverConfig>

start

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ノード・マネージャを使用して、管理対象サーバー・インスタンス、クラスタまたはシステム・コンポーネントを起動します。WLSTが管理サーバーに接続されている必要があります。管理対象サーバーのみの起動の場合は、ノード・マネージャとの接続のみで十分です。

ノード・マネージャに接続して使用するためのWLSTコマンドの詳細は、「ノード・マネージャ・コマンド」を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

start(name, [type], [url], [block], [properties])
引数 定義
name

起動する管理対象サーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントの名前。

type

オプション。タイプは、ServerClusterまたはSystemComponentです。指定しない場合は、指定された名前のサーバー、クラスタまたはシステム・コンポーネントが検索されます。

url

オプション。サーバー・インスタンスのリスン・アドレスとリスン・ポート。[protocol://]listen-address:listen-portという形式で指定します。指定しない場合、この引数はデフォルトでt3://localhost:7001になります。タイプにClusterまたはSystemComponentが指定されている場合は無視されます。

block

オプション。サーバーまたはクラスタが起動されるまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはtrueで、操作が完了するまでユーザーとの対話がブロックされることを示します。falseに設定した場合、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返し、現在のタスクに関連付けられているタスクMBeanを変数に割り当てます。その変数を利用すると、タスクのステータスをチェックできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

properties

オプション。typeSystemComponentの場合にのみ適用されます。システム・コンポーネントに渡すプロパティを指定するプロパティ値。

次の例では、ノード・マネージャに管理対象サーバー・インスタンスを起動するように指示します。リスン・アドレスはlocalhost、リスン・ポートは8801です。blockfalseに設定されているので、WLSTはこのコマンドを発行した後で制御をユーザーに返します。

wls:/mydomain/serverConfig> start('myserver', 'Server', block='false') 
Starting server myserver ...
The server start status task for server myserver is assigned to variable
myserverTask
You can call the getStatus(), getError(), getDescription() or isRunning()
methods on this variable to determine the status of your server start
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、ノード・マネージャにクラスタを起動するように指示します。blocktrueに設定されているので、WLSTはクラスタが起動されるまでユーザーの対話をブロックします。

wls:/mydomain/serverConfig> start('mycluster', 'Cluster') 
Starting the following servers in Cluster, mycluster: MS1, MS2, MS3...
......................................................................
All servers in the cluster mycluster are started successfully.
wls:/mydomain/serverConfig>

startServer

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

管理サーバーを起動します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

MW_HOME/oracle_common/common/binディレクトリからWLSTを実行し、startServerのみを使用してWebLogic管理サーバーを起動できます。startServerを使用して統合型のWebLogic管理サーバー(ORACLE_HOMEディレクトリにインストールされるFusion Middleware Suite製品の管理サーバー)を起動できません。

WebLogic Server以外のFusion Middleware Suite製品の管理サーバーを起動するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • 関連するWebLogicドメインのサーバー起動スクリプトを実行します。

  • ノード・マネージャを使用して、サーバーを起動します。この方法を使用する場合、startScriptEnabledプロパティがノード・マネージャでtrueに設定されていることを確認します。

構文

startServer([adminServerName], [domainName], [url], [username], [password],
[domainDir], [block], [timeout], [serverLog], [systemProperties], [jvmArgs] [spaceAsJvmArgsDelimiter])
引数 定義
adminServerName

オプション。起動する管理サーバーの名前。この引数のデフォルトはmyserverです。

domainName

オプション。管理サーバーが属しているWebLogicドメインの名前。この引数のデフォルトはmydomainです。

url

オプション。管理サーバーのURL。startServerコマンドに指定したURLによって、config.xmlファイルに指定されたリスン・アドレスとリスン・ポートがオーバーライドされます。この引数がコマンド行またはconfig.xmlファイルに指定されていない場合は、デフォルトのt3://localhost:7001が使用されます。

username

オプション。WLSTをサーバーに接続するときのユーザー名。

password

オプション。WLSTをサーバーに接続するときのパスワード。

domainDir

オプション。管理サーバーが起動されるドメイン・ディレクトリ。この引数のデフォルトは、WLSTの起動元ディレクトリです。

block

オプション。サーバーが起動されるまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。blockfalseに設定されると、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返します。この引数のデフォルトはtrueで、ユーザー対話がブロックされることを示します。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

timeout

オプション。操作を取り消す前に、WLSTがサーバーの起動を待機する時間(ミリ秒単位)。デフォルト値は60000ミリ秒です。この引数は、blocktrueに設定されている場合にのみ適用可能です。

serverLog

オプション。サーバー・ログ・ファイルの場所。この引数のデフォルトはstdoutです。

systemProperties

オプション。サーバー・プロセスに渡すシステム・プロパティ。システム・プロパティは、名前と値のペアをカンマで区切って指定します。名前と値は等号(=)で区切ります。

jvmArgs

オプション。サーバー・プロセスに渡すJVM引数。複数の引数をカンマで区切って指定できます。

spaceAsJvmArgsDelimiter

オプション。JVM引数がスペース区切りであるかどうかを示すブール値。デフォルト値はfalseです。

次の例では、demoDomaindemoServerという管理サーバーを起動します。

wls:/offline> startServer('demoServer','demoDomain','t3://localhost:8001',
'myweblogic','wlstdomain','c:/mydomains/wlst','false', 60000, 
jvmArgs='-XX:MaxPermSize=75m, -Xmx512m, -XX:+UseParallelGC')
wls:/offline>

suspend

コマンド・カテゴリ: ライフサイクル・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

実行中のサーバーを一時停止します。このコマンドでは、サーバーをRUNNING状態からADMIN状態に移行します。サーバーの状態の詳細は、Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理のサーバーのライフサイクルの理解を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

suspend([sname], [ignoreSessions], [timeOut], [force], [block])
引数 定義
sname

オプション。一時停止するサーバーの名前。この引数のデフォルトは、WLSTが現在接続しているサーバーになります。

ignoreSessions

オプション。一時停止するときに、WLSTがすべてのHTTPセッションをただちに中止するか、または、HTTPセッションの完了(またはタイムアウト)を待機するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです。その場合は、HTTPセッションが完了(またはタイムアウト)する必要があります。

timeOut

オプション。サーバーを一時停止する前に、サーバーが進行中の作業を完了するのをWLSTが待機する時間(秒単位)。この引数のデフォルトは0秒で、タイムアウトがないことを表します。

force

オプション。アクティブなセッションの完了を待たずにサーバーを一時停止するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseです。その場合は、すべてのアクティブ・セッションが完了してからサーバーを一時停止します。

block

オプション。サーバーが起動されるまでWLSTがユーザー対話をブロックするかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、ユーザー対話がブロックされないことを示します。この場合、WLSTはコマンドを発行した後でユーザーに制御を返し、現在のタスクに関連付けられているタスクMBeanを変数に割り当てます。その変数を利用すると、タスクのステータスをチェックできます。『WebLogic Scripting Toolの理解』のJythonモジュールとしてのWLSTのインポートに関する項で説明するように、WLSTをJythonモジュールとしてインポートしている場合、blockは常にtrueに設定されます。

次の例では、管理対象サーバー・インスタンスを一時停止します。

wls:/mydomain/serverConfig> suspend('managed1') 
Server 'managed1' suspended successfully.
wls:/mydomain/serverConfig>

ノード・マネージャ・コマンド

表3-11に示すWLSTノード・マネージャ・コマンドを使用して、WebLogic Serverインスタンスを起動、停止、再起動、およびモニターします。

注意:

特に記載のないかぎり、このカテゴリのコマンドを実行するには、ノード・マネージャを実行しておく必要があります。

ノード・マネージャの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの使用に関する項を参照してください。

表3-11 WLST構成のノード・マネージャ・コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用...

getNodeManagerHome

ノード・マネージャ・ホームを取得します。

オフライン

getNodeManagerType

ノード・マネージャ・タイプを取得します。

オフライン

getNodeManagerUpgradeOverwriteDefault

ノード・マネージャ・アップグレード上書きデフォルト・フラグの値を取得します。

オフライン

getNodeManagerUpgradeType

ノード・マネージャのアップグレードに使用されるノード・マネージャ・アップグレード・タイプを取得します。

オフライン

getOldNodeManagerHome

ノード・マネージャのアップグレードに使用される古いノード・マネージャ・ホームを取得します。

オフライン

nm

WLSTがノード・マネージャに接続しているかどうかを判断します。

オンライン

nmConnect

WLSTをノード・マネージャに接続してセッションを確立します。

オンラインまたはオフライン

nmDisconnect

WLSTをノード・マネージャ・セッションから接続解除します。

オンラインまたはオフライン

nmEnroll

現在のコンピュータのノード・マネージャを有効にして、指定されたWebLogicドメインのサーバーを管理します。

オンライン

nmGenBootStartupProps

指定されたサーバーのためのノード・マネージャ・プロパティ・ファイルboot.propertiesおよびstartup.propertiesを生成します。

オンライン

nmKill

ノード・マネージャで起動された、指定されたサーバー・インスタンスを強制停止します。

オンラインまたはオフライン

nmLog

ノード・マネージャ・ログを返します。

オンラインまたはオフライン

nmServerLog

ノード・マネージャで起動されたサーバーのサーバー出力ログを返します。

オンラインまたはオフライン

nmServerStatus

ノード・マネージャで起動されたサーバーのステータスを返します。

オンラインまたはオフライン

nmSoftRestart

指定されたシステム・コンポーネント・サーバー・インスタンスを再起動します。

オンラインまたはオフライン

nmStart

ノード・マネージャを使用して、現在のWebLogicドメイン内のサーバーを起動します。

オンラインまたはオフライン

nmVersion

ノード・マネージャのサーバーのバージョンを返します。

オンラインまたはオフライン

startNodeManager

WLSTを実行している同じコンピュータ上のノード・マネージャを起動します。

オンラインまたはオフライン

stopNodeManager

ノード・マネージャを停止します。

オンラインまたはオフライン

getNodeManagerHome

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインのノード・マネージャ・ホーム・ディレクトリを取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。このコマンドを実行するためにノード・マネージャを実行しておく必要はありません。

構文

getNodeManagerHome()

次の例では、ノード・マネージャ・ホーム・ディレクトリを返します。

wls:/offline/base_domain>getNodeManagerHome()
'C:\\domains\\my_domain\\nodemanager'

getNodeManagerType

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインのノード・マネージャ・タイプ(PerDomainNodeManagerCustomLocationNodeManagerまたはManualNodeManagerSetup)を取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。このコマンドを実行するためにノード・マネージャを実行しておく必要はありません。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のノード・マネージャのデフォルト構成を参照してください。

構文

getNodeManagerType()

次の例では、ドメインのノード・マネージャ・タイプを返します。この場合は、PerDomainNodeManagerです。

wls:/offline/base_domain>getNodeManagerType()
'PerDomainNodeManager'

getNodeManagerUpgradeOverwriteDefault

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ノード・マネージャ・アップグレード上書きデフォルト・フラグの値を取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。このコマンドを実行するためにノード・マネージャを実行しておく必要はありません。

構文

getNodeManagerUpgradeOverwriteDefault()

次のコマンドは、値trueまたはfalseを返します。

wls:/offline/base_domain>getNodeManagerUpgradeOverwriteDefault()

getNodeManagerUpgradeType

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインの再構成中にノード・マネージャのアップグレードに使用されるノード・マネージャ・アップグレード・タイプを取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。このコマンドを実行するためにノード・マネージャを実行しておく必要はありません。

構文

getNodeManagerUpgradeType()

次の例では、値NewまたはMigrateを返します。

wls:/offline/base_domain>getNodeManagerUpgradeType()

getOldNodeManagerHome

コマンド・カテゴリ: 制御コマンド

WLSTでの使用: オフライン

説明

ドメインの再構成中にノード・マネージャのアップグレードに使用される古いノード・マネージャ・ホームを取得します。サポートされない操作の場合は、WLSTExceptionを返します。このコマンドを実行するためにノード・マネージャを実行しておく必要はありません。

構文

getOldNodeManagerHome

この例では、アップグレード中、ドメインの再構成時に使用されたノード・マネージャ・ホーム・ディレクトリ(/scratch/domain/nodemanager)を返します。

wls:/offline/base_domain>getOldNodeManagerHome()
/scratch/domains/nodemanager

nm

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTがノード・マネージャに接続しているかどうかを判断します。trueまたはfalseを返し、説明のメッセージを出力します。このコマンドを実行する前に、ノード・マネージャを実行する必要があります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nm()

次の例では、WLSTは現在、mydomainをモニターするノード・マネージャに接続しています。

wls:/mydomain/serverConfig> nm() 
Currently connected to Node Manager that is monitoring the domain "mydomain"
wls:/mydomain/serverConfig>

次の例では、WLSTは現在ノード・マネージャに接続していません。

wls:/mydomain/serverConfig> nm() 
Not connected to any Node Manager
wls:/mydomain/serverConfig>

nmConnect

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTをノード・マネージャに接続してセッションを確立します。ノード・マネージャに接続したら、WLSTからノード・マネージャ・コマンドを呼び出すことができます。このコマンドを実行する前に、ノード・マネージャを実行する必要があります。

注意:

現在のWLSTセッションでconnectコマンドを以前に使用している場合、nmconnectは、特に指定しないかぎり、connectコマンドに使用されたユーザー資格証明を使用します。

接続すると、WLSTプロンプトにはwls:/nm/domainName>と表示されます。domainNameは管理するWebLogicドメインの名前を表します。その後でWLSTをWebLogic Serverに接続すると、プロンプトにはWebLogic Serverインスタンスが示されます。nmコマンドを使用すると、WLSTがノード・マネージャに接続しているかどうかを判断できます(「nm」を参照)。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmConnect(username, password, [host], [port], [domainName], [domainDir] [nmType], [verbose])

nmConnect([userConfigFile, userKeyFile], [host], [port], [domainName], [domainDir], [nmType], [verbose])
引数 定義
username

WLSTをノード・マネージャに接続するオペレータのユーザー名。

注意: 本番モードでサーバーを実行している場合は、ノード・マネージャに接続するときに適切なユーザー名とパスワードが使用されるように、コマンド行でユーザー名とパスワードを明示的に指定する必要があります。

password

WLSTをノード・マネージャに接続するオペレータのパスワード。

注意: 本番モードでサーバーを実行している場合は、ノード・マネージャに接続するときに適切なユーザー名とパスワードが使用されるように、コマンド行でユーザー名とパスワードを明示的に指定する必要があります。

host

オプション。ノード・マネージャのホスト名。この引数のデフォルトはlocalhostです。

port

オプション。ノード・マネージャのポート番号。この引数のデフォルトは、ノード・マネージャ・タイプに基づいた、次の値になります。

  • plainタイプの場合、デフォルトは5556

  • rshタイプの場合、デフォルトは514

  • sshタイプの場合、デフォルトは22

  • sslタイプの場合、デフォルトは5556

domainName

オプション。管理するWebLogicドメインの名前。この引数のデフォルトはmydomainです。

domainDir

オプション。リモート・ノードのドメインのパスまたはディレクトリこの引数のデフォルトはWLSTを起動したディレクトリです。

nmType

ノード・マネージャ・タイプ。有効な値は次のとおりです:

  • plain - プレーンなソケットのJavaベースの実装

    注意: nmTypeplainを指定する場合、nodemanager.propertiesSecureListenerパラメータをfalseに手動で設定する必要があります。そうしないと、nmConnectコマンドは失敗します。

  • rsh - RSH実装

  • ssh - スクリプト・ベースのSSH実装

  • ssl - JavaベースのSSL実装

この引数のデフォルトはsslです。

verbose

オプション。WLSTがノード・マネージャに冗長モードで接続するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、冗長モードは無効になります。

userConfigFile

オプション。暗号化されたユーザー名とパスワードを格納するユーザー構成ファイルの名前と場所。userConfigFile='file-system-path'という構文を使用します。

ユーザー構成ファイルの作成時に、storeUserConfigコマンドはキー・ファイルを使用してユーザー名とパスワードを暗号化します。ユーザー構成ファイルを暗号化するキー・ファイルのみが、そのユーザー名とパスワードを復号化できる(「storeUserConfig」を参照。)

userKeyFile

オプション。指定されたユーザー構成ファイルに関連付けられていて、そのファイルの復号化に使用されるキー・ファイルの名前と場所。userKeyFile='file-system-path'という構文を使用します。(「storeUserConfig」を参照。)

次の例では、デフォルトのホストおよびポート番号とplainノード・マネージャ・タイプを使用して、oamdomainをモニターするノード・マネージャにWLSTを接続します。

wls:/myserver/serverConfig> nmConnect('username', 'password, 'localhost',
'5555', 'oamdomain', 'c:/Oracle/Middleware/user_projects/domains/oamdomain','ssl') 
Connecting to Node Manager Server ... 
Successfully connected to Node Manager.
wls:/nm/oamdomain>

次の例では、ユーザー資格証明を提供するユーザー構成ファイルとキー・ファイルを使用して、WLSTをノード・マネージャ・サーバー・インスタンスに接続します。

wls:/myserver/serverConfig> nmConnect(userConfigFile='
c:/myfiles/myuserconfigfile.secure', 
userKeyFile='c:/myfiles/myuserkeyfile.secure', 
host='172.18.137.82', port=26106, domainName='mydomain', 
domainDir='c:/myfiles/mydomain', nmType='ssl') 
Connecting to Node Manager Server ...
Successfully connected to Node Manager.
wls:/nm/mydomain>

nmDisconnect

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

WLSTをノード・マネージャ・セッションから接続解除します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmDisconnect()

次の例では、WLSTをノード・マネージャ・セッションから接続解除します。

wls:/nm/oamdomain> nmDisconnect() 
Successfully disconnected from Node Manager
wls:/myserver/serverConfig>

nmEnroll

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WLSTが現在動作しているマシンを登録します。このコマンドを実行するにはWLSTが管理サーバーに接続している必要がありますが、ノード・マネージャに接続している必要はありません。

このコマンドでは、次のファイルを管理サーバーからダウンロードします。

  • ノード・マネージャ秘密ファイル(nm_password.properties)。サーバー認証に使用される暗号化されたユーザー名とパスワードが含まれます。

  • SerializedSystemIni.datファイル。

また、このコマンドは、NodeManagerHomeディレクトリにあるnodemanager.domainsファイルをドメイン情報で更新します。Javaベースのノード・マネージャの場合、このファイルは通常domain_home\nodemanagerにあります。スクリプト・ベースのノード・マネージャでは、このファイルのデフォルトの場所はWL_HOME/common/nodemanagerになります。WL_HOMEはWebLogic Serverのインストール先ディレクトリ(ORACLE_HOME/wlserverなど)です。

WebLogicドメインが管理サーバーとルート・ディレクトリを共有している場合を除いて、このコマンドは1つのWebLogicドメイン、1つのマシンごとに実行する必要があります。

このコマンドを実行するときにそのマシンがすでに登録されている場合は、ノード・マネージャ秘密ファイル(nm_password.properties)が管理サーバーの最新の情報で更新されます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmEnroll([domainDir], [nmHome])
引数 定義
domainDir

オプション。リモート・ノードのドメインのパスまたはディレクトリこの引数のデフォルトはWLSTを起動したディレクトリです。

nmHome

オプション。ノード・マネージャ・ホームのパス。ドメイン情報を含むnodemanager.domainsファイルはこのディレクトリに書き込まれます。この引数のデフォルトはWL_HOME/common/nodemanagerです。WL_HOMEはWebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリです。

次の例では、現在のマシンをノード・マネージャに登録して、ノード・マネージャ秘密ファイル(nm_password properties)とSerializedSystemIni.datファイルをc:/Oracle/Middleware/mydomain/common/nodemanager/nm_password.propertiesに保存します。nodemanager.domainsファイルはデフォルトではWL_HOME/common/nodemanagerに書き込まれます。

wls:/mydomain/serverConfig> nmEnroll('c:/Oracle/Middleware/mydomain/common/nodemanager') 
Enrolling this machine with the domain directory at c:\Oracle\Middleware\mydomain\common\nodemanager....
Successfully enrolled this machine with the domain directory at C:\Oracle\Middleware\mydomain\common\nodemanager
wls:/mydomain/serverConfig>

nmGenBootStartupProps

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定されたサーバーのためのノード・マネージャ・プロパティ・ファイルboot.propertiesおよびstartup.propertiesを生成します。ノード・マネージャ・プロパティ・ファイルは、指定されたサーバーのルート・ディレクトリを基準とする相対的な場所に格納されます。対象となるルート・ディレクトリは、コマンドを実行しているマシンと同じマシン上にある必要があります。

サーバーの名前を指定する必要があります。そうしないと、コマンドは失敗します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmGenBootStartupProps(serverName)
引数 定義
serverName

ノード・マネージャ・プロパティ・ファイルを生成するサーバーの名前。

次の例では、指定されたサーバーms1のルート・ディレクトリ内にboot.propertiesおよびstartup.propertiesを生成します。

wls:/mydomain/serverConfig> nmGenBootStartupProps('ms1') 
Successfully generated boot.properties at 
c:\Oracle\Middleware\mydomain\servers\ms1\data\nodemanager\boot.properties
Successfully generated startup.properties at 
c:\Oracle\Middleware\mydomain\servers\ms1\data\nodemanager\startup.properties
wls:/mydomain/serverConfig>

nmKill

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

ノード・マネージャで起動された、指定されたサーバー・インスタンスを強制停止します。

serverName引数を使用してサーバー名を指定しない場合、引数はデフォルトでmyServerに設定されます。この引数は使用しているサーバー名と一致している必要があり、一致していない場合はコマンドが失敗します。

起動する際にノード・マネージャを使用しなかったサーバー・インスタンスを強制停止しようとすると、エラーが表示されます。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmKill([serverName], [serverType], [pluginProps])
引数 定義
serverName

オプション。強制停止するサーバーの名前。この引数のデフォルトはmyserverです。

serverType

オプション。強制停止するサーバーのタイプ。この引数のデフォルトはWebLogicです。もう1つの有効なオプションはCoherenceです。

pluginProps

オプション。サーバーを強制停止するために使用するプロパティ。デフォルトはNoneです。プラグインを処理するシステム・コンポーネントのみに関係します。

次の例では、oamserverというサーバーを強制停止します。

wls:/nm/oamdomain> nmKill('oamserver') 
Killing server 'oamserver' ...
Server oamServer killed successfully.
wls:/nm/oamdomain>

nmLog

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

ノード・マネージャ・ログを返します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmLog([writer])
引数 定義
writer

オプション。ログ出力を書き込むjava.io.Writerオブジェクト。この引数のデフォルトはWLSTライター・ストリームです。

次の例では、ノード・マネージャ・ログを表示します。

wls:/nm/oamdomain> nmLog() 
Successfully retrieved the Node Manager log and written.
wls:/nm/oamdomain>

nmServerLog

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

ノード・マネージャで起動されたサーバーのサーバー出力ログを返します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmServerLog([serverName], [writer], [serverType])
引数 定義
serverName

オプション。サーバーの出力ログを表示するサーバーの名前。この引数のデフォルトはmyserverです。

writer

オプション。ログ出力を書き込むjava.io.Writerオブジェクト。指定しない場合、この引数のデフォルトはWLSTInterpreter標準出力になります。

serverType

オプション。起動するサーバーのタイプ。この引数のデフォルトはWebLogicです。もう1つの有効なオプションはCoherenceです。

次の例では、oamserverサーバーのサーバー出力ログを表示して、ログ出力をmyWriterに書き込みます。

wls:/nm/oamdomain> nmServerLog('oamserver',myWriter) 
Successfully retrieved the server log and written.
wls:/nm/oamdomain> 

nmServerStatus

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

ノード・マネージャで起動されたサーバーのステータスを返します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmServerStatus([serverName], [serverType])
引数 定義
serverName

オプション。ステータスを表示するサーバーの名前。この引数のデフォルトはmyserverです。

serverType

オプション。起動するサーバーのタイプ。この引数のデフォルトはWebLogicです。もう1つの有効なオプションはCoherenceです。

次の例では、ノード・マネージャで起動されたoamserverというサーバーのステータスを表示します。

wls:/nm/oamdomain> nmServerStatus('oamserver') 
RUNNING
wls:/nm/oamdomain>

nmSoftRestart

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

ノード・マネージャで起動された指定のシステム・コンポーネント・サーバー・インスタンスを再起動します。このコマンドは、現在ノード・マネージャとWLSTでサポートされているOracleシステム・コンポーネント(OHSなど)にのみ使用できます。

serverName引数を使用してサーバー名を指定しない場合、引数はデフォルトでmyServerに設定されます。この引数は使用しているサーバー名と一致している必要があり、一致していない場合はコマンドが失敗します。

起動する際にノード・マネージャを使用しなかったシステム・コンポーネント・サーバー・インスタンスを再起動しようとすると、エラーが表示されます。WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmSoftRestart([serverName], serverType, [pluginProps])
引数 定義
serverName

オプション。再起動するシステム・コンポーネント・サーバーの名前。デフォルトはmyServerです。

serverType

必須。起動するサーバーのタイプ(OHSなど)。この引数に使用する適切な値を決定するには、該当システム・コンポーネントの管理ガイドなどのドキュメントを参照してください。

pluginProps

オプション。サーバーを強制停止するために使用するプロパティ。デフォルトはNoneです。プラグインを処理するシステム・コンポーネントのみに関係します。

次の例では、ohsServerというシステム・コンポーネント・サーバー・インスタンスを起動します。

wls:/nm/oamdomain> nmSoftRestart('ohsServer', 'OHS')
Restarting server 'ohsServer' ...
Server ohsServer restarted successfully.
wls:/nm/oamdomain>

nmStart

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

ノード・マネージャを使用して、現在のWebLogicドメイン内のサーバーを起動します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

nmStartを使用してサーバーを起動するには、boot.propertiesが必要です。今回初めてサーバーを起動するか、初めてノード・マネージャを使用する場合は、これを手動で作成するか、nmGenBootStartupPropsコマンドを実行してそのサーバー用のboot.propertiesファイルおよびstartup.propertiesファイルを作成する必要があります。

または、nmStartprops引数を使用して、ユーザー資格証明を提供できます(ノード・マネージャの接続後)。

prps = makePropertiesObject("AdminURL=http://listen_address:listen_port;Username=username;Password=password")
nmStart("managed1",props=prps) 

構文

nmStart([serverName], [domainDir], [props], [writer], [serverType], [pluginProps])
引数 定義
serverName

オプション。起動するサーバーの名前。

domainDir

オプション。起動するサーバーのドメイン・ディレクトリ。この引数のデフォルトは、WLSTの起動元ディレクトリです。

props

オプション。新しいサーバーに適用するシステム・プロパティ。

writer

オプション。サーバー出力が書き込まれるjava.io.Writerオブジェクト。この引数のデフォルトはWLSTライターです。

serverType

オプション。起動するサーバーのタイプ。この引数のデフォルトはWebLogicです。もう1つの有効なオプションはCoherenceです。

pluginProps

オプション。サーバーの起動に使用するプロパティ。デフォルトはNoneです。プラグインを処理するシステム・コンポーネントのみに関係します。

次の例では、ノード・マネージャを使用して、現在のWebLogicドメインでmanaged1サーバーを起動します。この例では、prps変数にシステム・プロパティ設定を格納し、props引数を使用してコマンドに渡されます。

wls:/nm/mydomain> prps = makePropertiesObject("AdminURL=http://
listen_address:listen_port;Username=username;Password=password
;weblogic.ListenPort=8001")
wls:/nm/mydomain> nmStart("managed1",props=prps) 
Starting server managed1 ...
Server managed1 started successfully
wls:/nm/mydomain>

次の例では、ノード・マネージャを使用して、指定されたWebLogicドメインで管理サーバーを起動します。

wls:/nm/mydomain> nmStart("AdminServer") 
Starting server AdminServer...
Server AdminServer started successfully
wls:/nm/mydomain>

nmVersion

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

WLSTをノード・マネージャに接続して、このコマンドを実行する必要があります。

説明

ノード・マネージャのバージョンを返します。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

nmVersion()

次の例では、ノード・マネージャのバージョンを表示します。

wls:/nm/oamdomain> nmVersion() 
The Node Manager version that you are currently connected to is 9.0.0.0
wls:/nm/oamdomain>

startNodeManager

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

WLSTを実行している同じコンピュータ上のノード・マネージャを起動します。

注意:

本番環境では、ノード・マネージャの起動にstartNodeManagerコマンドを使用しないことをお薦めします。推奨方法は、サービスまたはデーモンとしてノード・マネージャをインストールするか、startNodeManagerスクリプト(startNodeManager.shまたはstartNodeManger.cmd)を使用します。

startNodeManagerコマンドを呼び出すときに、ノード・マネージャをすでに実行している場合は、次のメッセージが表示されます。

A Node Manager has already been started.
Cannot start another Node Manager process via WLST

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

startNodeManager([verbose], [jvmArgs], [nmProperties])
引数 定義
verbose

オプション。WLSTがノード・マネージャを冗長モードで起動するかどうかを指定するブール値。この引数のデフォルトはfalseで、冗長モードは無効になります。

jvmArgs

オプション。サーバー・プロセスに渡すJVM引数。複数の引数をカンマで区切って指定できます。

この引数の使用方法については、次の例を参照してください。

nmProperties

オプション。ノード・マネージャ・プロパティのカンマ区切りのリスト。名前と値のペアで指定します。ノード・マネージャ・プロパティの例としては、NodeManagerHomeListenAddressListenPortPropertiesFileなどがあげられます。

次の例では、C:/Oracle/Middleware/wlserver/common/nodemanagerをノード・マネージャ・ホームとし、ポート6666myhost上のノード・マネージャ・リスニング・アドレスとして、ノード・マネージャを起動します。JVM引数は、ノード・マネージャのJVMの初期メモリーおよび最大メモリーを設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> startNodeManager(verbose='true', 
NodeManagerHome='c:/Oracle/Middleware/wlserver/common/nodemanager', 
ListenPort='6666', ListenAddress='myhost', jvmArgs='-Xms24m,-Xmx64m')
Launching Node Manager ...
Successfully launched the Node Manager.
The Node Manager process is running independent of the WLST process
Exiting WLST will not stop the Node Manager process. Please refer
to the Node Manager logs for more information.
The Node Manager logs will be under c:\Oracle\Middleware\wlserver\common\nodemanager.
wls:/mydomain/serverConfig> 

stopNodeManager

コマンド・カテゴリ: ノード・マネージャ・コマンド

WLSTでの使用: オンラインまたはオフライン

説明

ノード・マネージャ・プロセスを停止します。

注意:

ノード・マネージャ・プロセスを停止するには、startNodeManagerを使用してノード・マネージャを起動するか、ノード・マネージャをプロパティQuitEnabled=trueを使用して起動する必要があります。$WLS_HOME/common/nodemanager.propertiesでこのプロパティを構成できます。これにより、ノード・マネージャに接続して停止できます。

stopNodeManagerコマンドを呼び出すときに、ノード・マネージャを実行していない場合は、次のメッセージが表示されます。

Cannot stop the Node Manager unless you are connected to it.

構文

stopNodeManager()

次の例では、base_domainドメインのノード・マネージャ・プロセスを停止します。

wls:/nm/base_domain> stopNodeManager()
Stopped Node Manager Process successfully
wls:/offline>

ツリー・コマンド

WLSTツリー・コマンドを使用して、MBean階層間を移動します。表3-12は、これらのコマンドについて説明します。

表3-12 WLST構成のツリー・コマンド

このコマンドを使用します... 次を行うには... WLSTの使用...

custom

サーバーに登録されているカスタムMBeanのルートに移動します。

オンライン

domainConfig

ドメインの構成階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainMBeanに移動します。

オンライン

domainCustom

ドメイン実行時MBeanサーバーに登録されているカスタムMBeansのルートに移動します

オンライン

domainRuntime

ドメインの実行時階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainRuntimeMBeanに移動します。

オンライン

edit

編集構成MBean階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainMBeanに移動します。

オンライン

editCustom

カスタムMBeanのルートに移動します。

オンライン

jndi

WLSTが現在接続しているサーバーのJNDIツリーに移動します。

オンライン

serverConfig

構成MBean階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainMBeanに移動します。

オンライン

serverRuntime

実行時MBean階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるServerRuntimeMBeanに移動します。

オンライン

custom

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

実行時MBeanサーバーに登録されているカスタムMBeansのルートに移動します。WLSTはドメインMBeanと同じようにカスタムMBeanへの移動、照会、編集を行いますが、カスタムMBeanではスタブを利用できないためcmo変数は使用できません。

注意:

customツリーに移動する場合、WLSTは互換性MBeanサーバー、実行時MBeanサーバー、あるいはJVMプラットフォームMBeanサーバーにあるすべてのMBeanに問い合わせて、カスタムMBeanを検索します。現在のWebLogicドメインにあるMBeanの数によっては、このプロセスに数分かかり、WLSTがすぐにプロンプトを返さない場合があります。実行される検索の量を制限するために、JMX問合せのオブジェクト名パターンを指定することをお薦めします。

customコマンドは、WLSTが管理サーバー・インスタンスまたは管理対象サーバー・インスタンスに接続しているときに使用できます。WebLogic IntegrationサーバーまたはWebLogic Portalサーバーに接続している場合、WLSTはWebLogic IntegrationサーバーまたはWebLogic PortalサーバーのすべてのMBeanと対話できます。

カスタムMBeanの詳細は、Oracle WebLogic Server JMXによる管理の容易なアプリケーションの開発カスタムMBeanのインストゥルメントと登録を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

注意:

domainCustom()コマンドを使用して、ドメイン実行時MBeanサーバー上のカスタムMBeanに移動することもできます。詳細は、「domainCustom」を参照してください。

構文

custom([objectNamePattern])
引数 定義
ObjectNamePattern

sip:*などのJMX問合せパターン。デフォルト値は、nullまたは*:*です。

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、構成MBean階層からカスタムMBean階層に移動します。

wls:/mydomain/serverConfig> custom() 
Location changed to custom tree. This is a writeable tree with No root. For more help, use help('custom')
wls:/mydomain/custom> 

domainConfig

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ドメインの構成階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainMBeanに移動します。この読込み専用の階層には、現在のWebLogicドメインを表す構成MBeanが格納されています。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

domainConfig()

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、構成MBean階層からWebLogicドメインの構成階層に移動します。

wls:/mydomain/serverConfig> domainConfig() 
Location changed to domainConfig tree. This is a read-only tree with DomainMBean as the root.
For more help, use help('domainConfig')
wls:/mydomain/domainConfig> ls() 
dr--   AppDeployments
dr--   BridgeDestinations
dr--   Clusters
dr--   CustomResources
dr--   DeploymentConfiguration
dr--   Deployments
dr--   EmbeddedLDAP
dr--   ErrorHandlings
dr--   FileStores
dr--   InternalAppDeployments
dr--   InternalLibraries
dr--   JDBCDataSourceFactories
dr--   JDBCStores
dr--   JDBCSystemResources
dr--   JMSBridgeDestinations
dr--   JMSInteropModules
dr--   JMSServers
dr--   JMSSystemResources
...
wls:/mydomain/domainConfig>

domainCustom

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ドメイン実行時MBeanサーバーに登録されているカスタムMBeansのドメイン・カスタム・ツリーに移動します。WLSTはドメインMBeanと同じようにドメイン・カスタムMBeanへの移動、照会、編集を行いますが、ドメイン・カスタムMBeanではスタブを利用できないためcmo変数は使用できません。

注意:

domainCustomツリーに移動する場合、WLSTはドメイン実行時MBeanサーバー、各サーバーの実行時MBeanサーバー、およびJVMプラットフォームMBeanサーバーにあるすべてのMBeanに問い合わせて、カスタムMBeanを検索します。現在のWebLogicドメインにあるMBeanの数によっては、このプロセスに数分かかり、WLSTがすぐにプロンプトを返さない場合があります。実行される検索の量を制限するために、JMX問合せのオブジェクト名パターンを指定することをお薦めします。

WLSTが管理サーバー・インスタンスに接続されている場合のみ、domainCustomコマンドを使用できます。

ドメイン実行時MBeanサーバーの詳細は、Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発のWebLogic Server MBeanの理解を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

domainCustom(ObjectNamePattern)
引数 定義
ObjectNamePattern

sip:*などのJMX問合せパターン。デフォルト値は、nullまたは*:*です。

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、構成MBean階層からドメイン・カスタムMBean階層に移動します。

wls:/mydomain/serverConfig> domainCustom()
Location changed to domain custom tree. This is a writeable tree with No root. For more help, use help('domainCustom').

wls:/mydomain/domainCustom

domainRuntime

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

ドメインの実行時階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainRuntimeMBeanに移動します。この読込み専用の階層には、現在のWebLogicドメインを表す実行時MBeanが格納されています。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

domainRuntime()

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、構成MBean階層からドメインの実行時階層に移動します。

wls:/mydomain/serverConfig> domainRuntime() 
wls:/mydomain/domainRuntime> ls() 
dr--   AppRuntimeStateRuntime
dr--   DeployerRuntime
dr--   DomainServices
dr--   LogRuntime
dr--   MessageDrivenControlEJBRuntime
dr--   MigratableServiceCoordinatorRuntime
dr--   MigrationDataRuntimes
dr--   SNMPAgentRuntime
dr--   ServerLifeCycleRuntimes
dr--   ServerRuntimes
dr--   ServerServices

-r--   ActivationTime                               Mon Aug 01 11:41:25 EDT 2005
-r--   Clusters                                     null
-r--   MigrationDataRuntimes                        null
-r--   Name                                         sampleMedRecDomain
-rw-   Parent                                       null
-r--   SNMPAgentRuntime                             null
-r--   Type                                         DomainRuntime
-r-x   restartSystemResource                        Void :
       WebLogicMBean(weblogic.management.configuration.SystemResourceMBean)
wls:/mydomain/domainRuntime>

edit

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

編集構成MBean階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainMBeanに移動します。この書込み可能な階層には、現在のWebLogicドメインを表すすべての構成MBeanが格納されています。

注意:

構成Beanを編集するには、管理サーバーに接続する必要があります。管理対象サーバーに接続した場合、WLSTの機能は構成Bean階層の参照だけに制限されます。WLSTを使用して管理対象サーバー上のMBeanの値を変更することはできませんが、管理APIを使用すれば可能です。ただし、管理サーバー上の構成MBeanの値のみを変更することをお薦めします。管理対象サーバー上のMBeanの値を変更すると、ドメイン構成に矛盾が生じる可能性があります。

構成Beanの編集の詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTオンラインを使用した既存ドメインの更新に関する項を参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

edit()

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、サーバー構成MBean階層から、ドメイン構成MBean階層の編集可能なコピーに移動する方法を示しています。

wls:/myserver/serverConfig> edit() 
Location changed to edit tree. This is a writeable tree with DomainMBean as the root.
For more help, use help('edit')
wls:/myserver/edit !> ls() 
dr--   AppDeployments
dr--   BridgeDestinations
dr--   Clusters
dr--   DeploymentConfiguration
dr--   Deployments
dr--   EmbeddedLDAP
...
wls:/myserver/edit !> 

editCustom

コマンド・カテゴリ: 参照コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

編集MBeanServerに登録されているカスタムMBeanのルートに移動します。WLSTは、カスタムMBeanへの移動、照会、編集を行いますが、editCustomコマンドを使用してアクセスされるMBeanは、スタブを利用できないため、cmo変数を使用できません。

editCustomコマンドは、WLSTが管理サーバー・インスタンスに接続されている場合に使用できます。

カスタムMBeanの詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解の他のWebLogic MBeanおよびカスタムMBeanへのアクセスを参照してください。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

editCustom([ObjectNamePattern)
引数 定義
ObjectNamePattern 

オプション。sip:*などのJMX問合せパターン。デフォルト値は、*:*またはnullです。

次の例では、場所をeditCustomツリーに変更します。これは、ルートのない書込み可能なツリーです。

wls:/mydomain/serverConfig> editCustom()
wls:/mydomain/editCustom>

jndi

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

WLSTが現在接続しているサーバーのJNDIツリーに移動します。この読込み専用のツリーには、現在JNDIにバインドされているすべての要素が保持されています。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

jndi()

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、実行時MBean階層からドメインのJNDIツリーに移動します。

wls:/myserver/runtime> jndi()
Location changed to jndi tree. This is a read-only tree with No root. For more help, use help('jndi')
wls:/myserver/jndi> ls()
dr--   ejb
dr--   javax
dr--   jms
dr--   weblogic
...

serverConfig

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

構成MBean階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるDomainMBeanに移動します。

この読込み専用の階層には、WLSTが現在接続しているサーバーを表す構成MBeanが格納されています。MBean属性値には、サーバーの起動時にユーザーが指定したコマンド行のオーバーライドが含まれています。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

詳細は、WebLogic Scripting Toolの理解のMBean階層間の移動を参照してください。

構文

serverConfig()

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、ドメインの実行時MBean階層から構成階層に移動します。

wls:/mydomain/domainRuntime> serverConfig() 
wls:/mydomain/serverConfig>

serverRuntime

コマンド・カテゴリ: ツリー・コマンド

WLSTでの使用: オンライン

説明

実行時MBean階層内で最後に移動したMBean、または階層のルートであるServerRuntimeMBeanに移動します。この読込み専用の階層には、WLSTが現在接続しているサーバーを表す実行時MBeanが格納されています。

エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

構文

serverRuntime()

次の例では、管理サーバー・インスタンス上で、構成MBean階層から実行時MBean階層に移動します。

wls:/mydomain/serverConfig> serverRuntime() 
Location changed to serverRuntime tree. This is a read-only tree with ServerRuntimeMBean as the root.
For more help, use help('serverRuntime')
wls:/mydomain/serverRuntime> 

ストア管理コマンド

WLSTストア管理コマンドを使用して、JDBCストアおよびファイル・ストアを管理します。表3-13は、これらのコマンドについて説明します。これらのコマンドの詳細は、WebLogic永続ストアの管理のWLSTを使用したストア管理を参照してください。

表3-13 ストア管理コマンド

このコマンドを使用します... 次を行うには... WLSTの使用...

closestore

ストアを閉じます。

オフライン

compactstore

ファイル・ストアによって占有されているスペースを圧縮およびデフラグします。

オフライン

dumpstore

ストア・コンテンツを判読可能な形式でXMLファイルへダンプします。

オフライン

getopenstores

開かれているストアのリストを戻します(スクリプト・アクセス用)。

オフライン

getstoreconns

指定したストア内の接続のリストを戻します(スクリプト・アクセス用)。

オフライン

liststore

ストア名、開かれているストア、またはストア内の接続を一覧表示します。

オフライン

openfilestore

ファイル・ストアを開きます。

オフライン

openjdbcstore

JDBCストアを開きます。

オフライン

closestore

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

前に開かれたファイル・ストアまたはJDBCストアを閉じます。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

closestore(store)
引数 定義
store

前に開かれたJDBCまたはファイル・ストアの名前。

次の例では、myJDBCStoreという名前のJDBCストアを閉じています。

wls:/offline> closestore('myJDBCStore')

compactstore

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

ファイル・ストアによって占有されているスペースを圧縮およびデフラグします。このコマンドはWLSTオフラインでのみ機能し、JDBCストアには使用できません。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

注意:

ファイル・ストアの実行は、スペースに関係なく速度に最適化されます。したがって、圧縮を実行すればストア・サイズを縮小でき、割り当てられたスペースをより効率的に利用できます。

構文

compactstore(dir, [tempdir])
引数 定義
dir

ファイル・ストアが格納されるディレクトリ。

tempdir

オプション。圧縮中に使用される一時ディレクトリ。このディレクトリは指定したファイル・ストア・ディレクトリの下に配置せず、ファイル・ストアに対して十分なスペースを確保してください

次の例は、ファイル・ストア・ファイルに占有されていたスペースをmystoresディレクトリに圧縮します。

wls:/offline> compactstore('/mystores', '/tmpmystore.dir')

dumpstore

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

ストアまたは接続の内容を、人間が読み取れる形式で、指定したXMLファイルにダンプします。XMLファイルの形式は、永続ストアの診断イメージで使用する形式と同じです。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

dumpstore(store, outfile, [conn], [deep])
引数 定義
store

前に開かれたJDBCまたはファイル・ストアの名前。

outfile

情報をダンプする先のXMLファイル名(.xml拡張子あり、またはなしで)。

conn

オプション。ダンプをそこに限定するストア接続名。

deep

オプション。trueの場合は、ストア・レコード・データの内容が、16進ダンプでダンプ出力に追加されます。この引数のデフォルトはfalseです。

次の例では、myJDBCStoreの内容がmystoredump-out.xmlファイルにダンプされます。

wls:/offline> dumpstore('myJDBCStore', 'mystoredump-out')

getopenstores

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

開かれているストアのリストを戻します(スクリプト・アクセス用)。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

getopenstores()

次の例は、開かれているストアのリストを戻します。

wls:/offline> getopenstores()
array(java.lang.String,[])

getstoreconns

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

指定したストア内の接続のリストを戻します(スクリプト・アクセス用)。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

getstoreconns(store)
引数 定義
store

前に開かれたJDBCまたはファイル・ストアの名前。

次の例は、JDBCストアmyJDBCStoreの接続のリストを戻します。

wls:/offline> getstoreconns('myJDBCStore')
array(java.lang.String,[])

liststore

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

ストア名、開かれているストアまたは(インタラクティブ・アクセスの)接続のリストを示します。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

liststore([store], [dir])
引数 定義
store

オプション。前に開かれたJDBCまたはファイル・ストアの名前。

dir

オプション。利用可能なストア名のリストを示すディレクトリ。

次の例は、myJDBCStoreという名前のJDBCストアの接続のリストを示します。

wls:/offline> liststore('myJDBCStore')

openfilestore

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

それ以降の処理のために既存のファイル・ストアを開きます。ファイル・ストアが存在しない場合は、-createパラメータに基づいて、開かれた状態の新しいファイル・ストアが作成されます。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

openfilestore(store, [dir], [create])
引数 定義
store

開くストア名。

dir

オプション。ストア・ファイルが格納されているファイル・システム・ディレクトリ名。この引数のデフォルトは「.」です。

create

オプション。trueに設定すると、存在していないファイル・ストアが作成されます。デフォルト値はfalseです。

次の例では、myJDBCStoreという名前のファイル・ストアが作成されます。

wls:/offline> openfilestore('myJDBCStore', '', 'true')

openjdbcstore

コマンド・カテゴリ: ストア管理

WLSTでの使用: オフライン

説明

それ以降の処理のために既存のJDBCストアを開きます。JDBCストアが存在しない場合は、開かれた状態の新しいJDBCストアが作成されます。このコマンドは、正常に完了すると1を、エラーが発生すると0を返します。

構文

openjdbcstore(store, [driver], [url], [propfile], [user], [password], [ddl], tableNamePrefix])
引数 定義
store

開くストアの名前。

driver

オプション。JDBCドライバ・クラス名。この引数のデフォルトは、nullです。

url

オプション。データベースに接続するURL。

propfile

オプション。JDBCプロパティ・ファイル。この引数のデフォルトは、nullです。

user

オプション。データベースにアクセスするためのユーザー名。この引数のデフォルトは、nullです。

password

オプション。データベースにアクセスするためのパスワード。この引数のデフォルトは、nullです。

ddl

オプション。データベースの表形式を定義するDDLファイル名。この引数のデフォルトは、nullです。

tableNamePrefix

オプション。データベース表を命名する接頭辞。この引数のデフォルトは、nullです。

次の例では、myJDBCStoreというJDBCストアを開いています。DDLファイルは指定されていません。

wls:/offline> openjdbcstore('myJDBCStore', 'oracle.jdbc.OracleDriver',
'jdbc:oracle:thin:@test231:1521:test123', './wlstoreadmin-dump.props',
'dbuser', 'dbpw', '', 'jdbcstoreprefix')

WLST変数リファレンス

表3-14では、WLSTの変数とその一般的な使用方法について説明します。すべての変数はユーザー・セッションの開始時にデフォルト値に初期化されて、ユーザーとWLSTの対話に従って変更されます。

表3-14 WLST変数

変数 説明
cmgr

cmgr変数には、ConfigurationManagerMBeanが設定されます。この変数を使用すると、ConfigurationManagerMBean属性の現在の値を取得できます。

wls:/mydomain/edit> cmgr.getCurrentEditor()
'weblogic'
cmo

現在の管理オブジェクト。cmo変数には、WLSTを使用して移動したBeanインスタンスが設定されます。この変数を使用すると、現在のBeanインスタンスのgetset、またはinvokeメソッドを実行できます。

WLSTでは、この変数が現在のWLSTパスに設定されます。たとえば、serverConfig階層に変更すると、cmoはDomainMBeanに設定されます。serverRuntime階層に変更すると、cmoはServerRuntimeMBeanに設定されます。

この変数は、カスタムおよびjndi以外のすべてのWLST階層で利用できます。

wls:/mydomain/edit> cmo.setAdministrationPort(9092) 
connected

WLSTが実行中のサーバーに接続しているかどうかを示すブール値。WLSTは、実行中のサーバーに接続する場合、この変数をtrueに設定します。それ以外の場合はfalseに設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> print connected 
false
domainName

WLSTが接続しているWebLogicドメインの名前。

wls:/mydomain/serverConfig> print domainName
mydomain
domainRuntimeService

DomainRuntimeServiceMBean MBean。この変数は、WLSTが管理サーバーに接続している場合にのみ使用できます。

wls:/mydomain/serverConfig> domainRuntimeService.getServerName()
'myserver'
editService

EditServiceMBean MBean。この変数は、WLSTが管理サーバーに接続している場合にのみ使用できます。

wls:/mydomain/edit> dc = editService.getDomainConfiguration()
exitonerror

例外が発生した場合にWLSTがスクリプトの実行を終了するかどうかを指定するブール値。この変数のデフォルトはtrueで、WLSTでエラーが発生するとスクリプトの実行は終了します。この変数は、WLSTを対話モードで実行する場合には適用できません。

wls:/mydomain/serverConfig> print exitonerror
true
home

ローカルMBeanHomeを表します。

wls:/mydomain/serverConfig> print home 
weblogic.rmi.internal.BasicRemoteRef - hostID: '-hostID:[7001,7001,-1,-1,-1,-1,-1]:mydomain:AdminServer', oid: '260', channel: 'null'
isAdminServer

WLSTがWebLogic管理サーバー・インスタンスに接続しているかどうかを示すブール値。WLSTは、WebLogic管理サーバーに接続している場合、この変数をtrueに設定します。それ以外の場合はfalseに設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> print isAdminServer
true
mbs

階層内の現在の場所に相当するMBeanServerConnectionオブジェクト。

wls:/mydomain/serverConfig> mbs.isRegistered(ObjectName('mydomain:
Name=mydomain,Type=Domain'))
recording

WLSTがコマンドを記録しているかどうかを示すブール値。startRecordingコマンドが入力されると、WLSTはこの変数をtrueに設定します。それ以外の場合は、この変数をfalseに設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> print recording
true
runtimeService

RuntimeServiceMBean MBean.

wls:/mydomain/serverConfig> sr=runtimeService.getServerRuntime() 
serverName

WLSTが接続しているサーバーの名前。

wls:/mydomain/serverConfig> print serverName
myserver
typeService

TypeServiceMBean MBean.

wls:/mydomain/serverConfig> mi=typeService.getMBeanInfo('weblogic.
management.configuration.ServerMBean')
username

現在WLSTに接続しているユーザーの名前。

wls:/mydomain/serverConfig> print username 
weblogic
version

WLSTが接続している実行中のサーバーの現在のバージョン。

wls:/mydomain/serverConfig> print version 
WebLogic Server 9.0 Thu Aug 31 12:15:50 PST 2005 778899