プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71301-11
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

41 Cloud ControlでのCDBおよびPDBの管理

CDBおよびPDBは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで管理できます。

41.1 Cloud ControlでのCDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトの管理

CDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで管理できます。

41.1.1 CDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトの管理および監視について

Enterprise Managerを使用して、CDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトを管理および監視できます。

Enterprise Managerで、次の操作を実行できます。

  • CDB全体で、表領域などの記憶域オブジェクトおよび表などのスキーマ・オブジェクトを表示します。CDB$ROOTコンテナに属するオブジェクトを表示することもできます。

  • コンテナ・レベルでデータベースの記憶域およびスキーマ・オブジェクトを表示および管理します。

  • 記憶域メトリックを使用して、CDB全体のデータを収集し、Enterprise Managerインシデント(アラート)をコンテナ・レベルで生成します。

  • CDBに対して記憶域アドバイザおよびUNDOアドバイザを実行し、関連する記憶域アドバイスを表示します。

  • CDB/PDBの構成メトリック収集をサポートします。

データベース・オブジェクト検索ページは、「スキーマ」または「管理」メニューから特定のメニュー項目を選択したときに表示されます。これらのページは、CDBレベルから表示した場合にのみ使用可能なスキーマ名、オブジェクト名、コンテナ名などの入力した条件に基づいて、データベース・オブジェクトの検索を実施します。データベース・オブジェクト検索ページの機能は、CDBレベルとPDBレベルの両方でサポートされます。検索ページで「コンテナ」列は、CDBレベルおよびコンテナ・レベルの両方で表示されます。

UNDO表領域は、CDB$ROOTコンテナからのみ管理できます。

41.1.2 CDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトの管理

CDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで管理できます。

CDB記憶域およびスキーマ・オブジェクトを管理するには、次の手順を実行します。

  1. CDBデータベース・ホームページにナビゲートします。
  2. 「CDB」メニューから、表領域検索ページへのアクセスなど、CDBレベル・ビューをサポートする機能にアクセスします。
  3. 共通ユーザーとしてログインします。表領域検索ページがCDBコンテキストで表示されます。
  4. 検索を実行します。前述の例では、表領域ページには、CDB$ROOTコンテナに属するものも含め、CDB内のすべての表領域が表示されます。追加の列に、コンテナ名が表示されます。
  5. 管理機能の操作に関連付けられている適切な権限がある場合は、この機能を実行します。

41.1.3 コンテナごとの記憶域およびスキーマ・オブジェクトの管理

コンテナごとの記憶域およびスキーマ・オブジェクトは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで管理できます。

コンテナごとの記憶域およびスキーマ・オブジェクトを管理するには、次の手順を実行します。

  1. CDBターゲットに移動します。
  2. データベース・メニューから、表領域検索ページなどコンテナ・データベース(CDB)およびコンテナごとのビューをサポートする機能にアクセスします。
  3. 共通ユーザーとしてログインします。CDBをコンテキストとして使用して、表領域検索ページが表示されます。
  4. 特定のコンテナに切り替えます。コンテキスト・スイッチャを使用してコンテナを切り替えると、ページが自動的にリフレッシュされ、コンテナのみのデータが表示されます。
  5. 検索を実行します。表領域ページに、選択したコンテナ内のすべての表領域が表示されます。
  6. 管理機能は、その操作に関連付けられている適切な権限がある場合に実行できます。

41.1.4 記憶域およびスキーマ・アラートの監視

記憶域およびスキーマ・アラートは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで監視できます。

記憶域およびスキーマ・アラートを監視するには、次の手順を実行します。

  1. ターゲットのプラガブル・データベースに移動します。
  2. 「Oracle Database」メニューから、「監視」を選択し、「インシデント・マネージャ」を選択します。

    記憶域およびスキーマ領域メトリックのオープン・インシデントが表示されます。コンテナ名は、インシデント・メッセージの一部です。

41.2 Cloud ControlでのPDBの管理

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、PDB間の切替えおよびPDBのオープン・モードの変更を行うことができます。

41.2.1 PDBの切替え

ユーザー権限の付与やパフォーマンス・レポート作成などのタスクを実行していて、同じタスクを別のPDBで実行する必要がある場合は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して別のPDBに切り替えることができます。

同じ機能のページにアクセスしたまま、PDBを切り替えるには、次の手順に従います。

  1. 現在のPDBから、任意のPDBのスコープ・ページ(アドバンスト・キューの管理ページなど)を選択します。

    ウィンドウの左上隅で、PDBの名前が更新され、ドロップダウン・メニューとしてコンテキスト・スイッチャが表示されます。

  2. コンテキスト・スイッチャをクリックして、ドロップダウン・メニュー表示します。このメニューには、最後に使用したPDBが表示されます。

    このリストからPDBを選択します。

  3. ページが更新され、システム・キューが表示されます。
  4. コンテキスト・スイッチャをクリックして、ドロップダウン・メニュー表示します。このメニューに希望のPDBが表示されない場合、「すべてのコンテナ」を選択します。
  5. 「コンテナの切替え」ウィンドウが開き、監視対象ターゲットで使用可能なすべてのPDBが表示されます。

    このリストからPDBを選択し、「OK」をクリックします。

  6. ページが更新され、選択したPDBのデータが表示されます。

41.2.2 PDBのオープン・モードの変更

PDBのオープン・モードは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで変更できます。

単一インスタンスのPDBのオープン・モードを、オープンまたはクローズに変更するには、次の手順に従います。

  1. 「Oracle Database」メニューから、「制御」「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのオープン/クローズ・ページで、リストからPDBを選択します。

  3. 「アクション」ドロップダウン・メニューをクリックし、適切なアクションを選択します。「オープン」「読取り専用でオープン」および「クローズ」のいずれかを選択できます。

  4. 確認ダイアログ・ウィンドウで、「はい」をクリックして、変更を完了します。選択内容の進行状況を示す処理中ダイアログ・ウィンドウが表示されます。

  5. オープン・モードの変更が完了すると、プラガブル・データベースのオープン/クローズ・ページはPDBの新しいオープン・モードが表示され更新されます。

クラスタ/RAC内のPDBのオープン・モードをオープンまたはクローズに変更するには、次の手順に従います。

  1. 「Oracle Database」メニューから、「制御」「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」を選択します。
  2. プラガブル・データベースのオープン/クローズ・ページで、リストからPDBを選択します。RACインスタンスと、それらのインスタンス上のPDBの現在のオープン・モードが一緒に表示されます。
  3. PDBを選択すると、異なるRACインスタンス上のPDBのオープン・モードを示すパネルがリストの下に表示されます。オープンおよびクローズのオプションは、RACインスタンスのパネル上のPDBに適用します。任意の数の使用可能なRACインスタンス上で、PDBをオープンまたはクローズできます。
  4. 確認ダイアログ・ウィンドウで、「はい」をクリックして、変更を完了します。選択内容の進行状況を示す処理中ダイアログ・ウィンドウが表示されます。
  5. オープン・モードの変更が完了すると、プラガブル・データベースのオープン/クローズ・ページはPDBの新しいオープン・モードが表示され更新されます。