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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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7.6.1 パスワード・ポリシーについて

ユーザー・アカウントを作成すると、デフォルト・パスワード・ポリシーがそのユーザー・アカウントに割り当てられます。新規にインストールされたデータベースに対するこのデフォルト・パスワード・ポリシーには、次の指定があります。

デフォルト・パスワード・ポリシーは、プロファイルと呼ばれるデータベース・オブジェクトを使用してユーザー・アカウントに割り当てられます。各ユーザー・アカウントにプロファイルが割り当てられ、そのプロファイルには、パスワード・ポリシーを説明する複数の属性があります。データベースにはDEFAULTという名前のデフォルト・プロファイルがあり、ユーザー・アカウントを作成する際に、他のプロファイルを指定しないかぎり、そのデフォルト・プロファイルがユーザー・アカウントに対して割り当てられます。

データベース・セキュリティを向上させるには、パスワード・ポリシーに厳しい制約を設ける必要がある場合があります。たとえば、パスワードの期限を70日に設定したり、ログインに3回失敗すると、ユーザー・アカウントがロックされるように設定することもできます。(ユーザー・アカウントのログインの失敗は、アカウントのパスワードとしてユーザーが不正なものを入力した場合に発生します。)また、パスワードを推定してシステムに入ろうとする侵入者から、十分に保護するために、パスワードを複雑に設定するように要求することもできます。たとえば、パスワードに少なくとも1文字の数字および1文字の句読点が含まれるように指定できます。

DEFAULTプロファイルのパスワード関連属性を変更することによって、データベース内のすべてのユーザー・アカウントのパスワード・ポリシーを変更します。

注意:

異なるユーザー・アカウントに異なるパスワード・ポリシーを使用することもできます。これを行うには、複数のプロファイルを作成し、各プロファイルにそれぞれパスワード関連の属性を設定し、異なるユーザー・アカウントに異なるプロファイルを割り当てます。この手順についてはこの項では説明しません。

関連項目:

  • パスワード・プロファイルの作成例は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

  • SQL文CREATE PROFILEの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。