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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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6.5.1 UNDOデータについて

トランザクションによりデータが変更される場合、変更前に元のデータがコピーされます。変更済データのオリジナル・コピーはUNDOデータと呼ばれます。次の理由から、この情報は保存しておく必要があります。

UNDO表領域

自動UNDO管理により、UNDOデータはUNDO表領域に格納されます。UNDO表領域には、永続表領域のプロパティの他に追加のプロパティがあります。複数のUNDO表領域が存在しても構いませんが、Oracleインスタンスに対してアクティブにできるのは1つのみです。

Database Configuration Assistant(DBCA)でデータベースを作成すると、UNDOTBS1という名前の自動拡張UNDO表領域が作成されます。この最大拡張サイズは32,767MBです。

UNDO保存期間

Oracle Databaseでは、アクティブ・トランザクションで使用されているUNDOデータが、そのトランザクションがコミットされるまで上書きされないことが自動的に保証されます。トランザクションのコミット後、そのUNDOデータが占有している領域は再利用または上書き可能になります。この場合、UNDO表領域の領域が不足すると、そのUNDOデータは上書きされる可能性があります。

トランザクションのコミット後も、Oracle Flashback機能の正常な実行を保証し、長時間実行問合せの読取り一貫性を維持するうえで、UNDOデータを保持する(上書きしない)ことは有効です。そのために、データベースではUNDO保存期間がメンテナンスされ、自動的にチューニングされます。コミット済のUNDOデータのうち、その経過時間がUNDO保存期間に達していないものは、問合せやOracle Flashback操作で使用できるように保持されます。

関連項目:

  • 読取り一貫性の詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • Oracleフラッシュバック機能の詳細は、Oracle Database開発者ガイドを参照