この章の内容は次のとおりです。
Oracle Application Expressリリース4.2用のOracle Application Express APIリファレンスにおける変更点は、次のとおりです。
このリリースの新機能は次のとおりです。
APEX_COLLECTION
Oracle Database 12c VARCHAR2をサポートするため、コレクションが拡張されています。Oracle Database 12cから、データ型VARCHAR2
のデータベース列は32,767バイトまで定義できます。これには、データベース初期化パラメータMAX_STRING_SIZE
にEXTENDED
の値があることが必要です。Application ExpressがOracle Database 12cにインストールされ、MAX_STRING_SIZE
= EXTENDED
の場合、Application Expressコレクションの表は、コレクション文字属性について32,767バイトまでサポートするように定義されます。APEX_COLLECTION APIのメソッドでは、文字属性へのすべての参照(c001
からc050
)は32,767バイトまでサポート可能です。
APEX_CSS
apex_css
およびapex_javascript
APIに対するメディア問合せおよびIE条件に対するサポートが追加されています。ADD_FILE
プロシージャに、新しい2つのパラメータが追加されました。「ADD_FILEプロシージャ」を参照してください。
jQueryファイルに関するコンテンツ配信ネットワークをサポートするため、ADD_THIRD_PARTY_LIBRARY
プロシージャが追加されています。「ADD_3RD_PARTY_LIBRARY_FILEプロシージャ」を参照してください。
APEX_DEBUG
Oracle Application Express 4.2では、APEX_DEBUG_MESSAGE
パッケージの名前がAPEX_DEBUG
に変更されました。APEX_DEBUG_MESSAGE
パッケージ名も、下位互換性のためにサポートされています。ただし、Oracle Application Expressの旧バージョンでパッケージを実行する場合を除き、新規アプリケーションでは新しいAPEX_DEBUG
パッケージを使用することをお薦めします。「APEX_DEBUG」を参照してください。
APEX_ESCAPE
ホワイトリストに指定されているタグを除く、入力テキストのすべての文字でHTMLエスケープを実行するために、HTML_WHITELIST
ファンクションが追加されています。「HTML_WHITELISTファンクション」を参照してください。
APEX_IR
Application Expressリリース4.2より前は、対話モード・レポートAPIがAPEX_UTIL
に存在していました。Application Expressリリース4.2では、開発者が対話モード・レポートの手法を容易に検索できるように、個別のAPEX_IR
パッケージが実装されています。「APEX_IR」を参照してください。
APEX_JAVASCRIPT
apex_css
およびapex_javascript
APIに対するメディア問合せおよびIE条件に対するサポートが追加されています。ADD_FILE
プロシージャに、新しい2つのパラメータが追加されました。「ADD_LIBRARYプロシージャ」を参照してください。
jQueryファイルに関するコンテンツ配信ネットワークをサポートするため、ADD_THIRD_PARTY_LIBRARY
プロシージャが追加されています。「ADD_3RD_PARTY_LIBRARY_FILEプロシージャ」を参照してください。
APEX_MAIL
対話モード・レポートのサブスクリプションを削除するために、容易なインタフェースが実装されています。「GET_IMAGES_URLファンクション」および「GET_INSTANCE_URLファンクション」を参照してください。
APEX_UTIL
ビルド・オプションは、機能を有効化および無効化するために使用されるApplication Expressアプリケーションにおける共有コンポーネントです。Application Expressリリース4.1.1では、ビルド・オプションを設定するためにAPIが追加されました。Application Expressリリース4.2では、指定されたビルド・オプションのステータスを再取得するために、ファンクションを利用できます。APEX_UTIL.GET_BUILD_OPTION_STATUS
ファンクションには2つの種類があり、1つはIDによってビルド・オプションを指定するもの、もう1つはビルド・オプション名によってビルド・オプションを指定するというものです。
セッション・ステートは、アプリケーション・アイテムへの拡張を実装することによって、同じワークスペースのアプリケーション間で共有できます。次のプロシージャは、変更されています。
APEX_UTIL.SET_SESSION_LIFETIME_SECONDS
パラメータp_scope
は廃止になりました。このプロシージャは常に、セッション全体の存続期間を設定します。「SET_SESSION_LIFETIME_SECONDSプロシージャ」を参照してください。
APEX_UTIL.SET_SESSION_MAX_IDLE_SECONDS
パラメータp_scope
は廃止になりました。このプロシージャは常に、セッション全体の存続期間を設定します。「SET_SESSION_MAX_IDLE_SECONDSプロシージャ」を参照してください。
APEX_PLUGIN
標準のリージョン・タイプ・プラグイン設定として、No Data Found Message
が追加されました。「データ型」のt_region
を参照してください。
リージョン・タイプ・プラグインのカスタム属性数が25に増えています。「データ型」のt_region
を参照してください。
標準のリージョン・タイプ・プラグイン設定としてFetched Rows
が追加されています。「データ型」のt_region
を参照してください。
CSS Classes
属性が、リージョン、ボタン、ページ・アイテムおよびレポート列に追加されました。「データ型」のt_page_itemを参照してください。
複数のアイテム・タイプに、HTML5プレースホルダ属性のサポートが追加されています。「データ型」のt_page_itemを参照してください。
APEX_PLUGIN_UTIL
一貫性のある属性セットを取得するためにHTMLのinput、select、textareaなどのタグを生成する場合に使用される、いくつかのHTML要素の標準属性(id、name、required、placeholder、aria-error-attributes、classなど)を戻すファンクションが追加されています。「GET_ELEMENT_ATTRIBUTESファンクション」を参照してください。
タイプRegion Column Name
のカスタム・プラグイン属性のサポートを強化するためにファンクションが追加されています。このファンクションでは、p_search_column_no
のような列番号を渡すかわりに、p_search_column_name
のような列名を渡せるようになりました。「GET_DATAファンクションのシグネチャ1」、「GET_DATAファンクションのシグネチャ2」、「GET_DATA2ファンクションのシグネチャ1」および「GET_DATA2ファンクションのシグネチャ2」を参照してください。
APEX_INSTANCE_ADMIN
APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER
およびAPEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER
に、BIGFILE_TABLESPACES_ENABLED
と呼ばれる新しいパラメータ値が追加されました。「使用可能なパラメータ値」を参照してください。
ログイン失敗の処理が改善されました。パラメータ値LOGIN_THROTTLE_DELAY
、LOGIN_THROTTLE_METHODS
、INBOUND_PROXIES
が追加されました。「使用可能なパラメータ値」を参照してください。
対話モード・レポートのサブスクリプションを削除するためのインタフェースが実装されました。2つの新しいパラメータ(email_images_url
、email_instance_url
)が追加されました。「使用可能なパラメータ値」を参照してください。
Application Expressインスタンス管理に、Enable Application Tracing
のサポートが追加されました。この機能をサポートするために、TRACING_ENABLED
パラメータ値が実装されています。「使用可能なパラメータ値」を参照してください。
インスタンス管理とパッケージAPEX_INSTANCE_ADMIN
における暗号化された表領域のシステム・プリファレンスを公開しています。ENCRYPTED_TABLESPACES_ENABLED
と呼ばれる、APEX_INSTANCE_ADMIN.SET_PARAMETER
およびAPEX_INSTANCE_ADMIN.GET_PARAMETER
への新しいパラメータ値です。「使用可能なパラメータ値」を参照してください。
リソース・コンシューマ・グループがワークスペース・レベルで利用可能です。ADD_WORKSPACE
プロシージャに新しいパラメータp_rm_consumer_group
が追加されました。「ADD_WORKSPACEプロシージャ」を参照してください。また、SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUP
プロシージャおよびADD_WORKSPACE
プロシージャが追加されています。「SET_WORKSPACE_CONSUMER_GROUPプロシージャ」および「ADD_WORKSPACEプロシージャ」を参照してください。
Application Expressの管理に、対話モード・レポートのサブスクリプションに関するレポートが追加されました。REMOVE_SUBSCRIPTION
プロシージャが追加されています。「REMOVE_SUBSCRIPTIONプロシージャ」を参照してください。
Application Expressによってメンテナンスされる各ログに対して、インスタンス管理者がログ・スイッチ間隔を設定できるプロシージャが追加されました。「SET_LOG_SWITCH_INTERVALプロシージャ」を参照してください。
JAVASCRIPT API
htmldb_get
は古いものであるため、AJAXファンクションを改善してください。次のメソッドapex.server.plugin、apex.server.pluginUrlおよびapex.server.processがJavaScriptライブラリに追加されました。「apex.server.plugin(pAjaxIdentifier,pData,pOptions)」、「apex.server.pluginUrl( pAjaxIdentifier, pData )」および「apex.server.process( pAjaxIdentifier, pData, pOptions )」を参照してください。
Oracle Bug#16410097
APEX_DEBUG.LOG_DBMS_OUTPUTにはDBMS_OUTPUT.ENABLEが必要。
Oracle Bug#17847306
PURGE_REGIONS_BY_APPの例が正しくない。
Oracle Bug#17840784
SET_SESSION_SCREEN_READER_OFFの例が正しくない。
Oracle Bug#17840019
SHOW_HIGH_CONTRAST_MODE_TOGGLEの例が正しくない。
Oracle Bug#17840613
SHOW_SCREEN_READER_MODE_TOGGLEの例が正しくない。
Oracle Bug#17854194
WORKSPACE_ACCOUNT_DAYS_LEFTの例が正しくない。
Oracle Bug#16034677
APEX.DA.RESUME JavaScript APIがJavaScript APIリファレンスから欠落している。