DBMS_AUTO_REPORT
パッケージは、自動ワークロード・リポジトリ(AWR)で取得されたSQL監視データおよびリアルタイムの自動データベース診断モニター(ADDM)データを表示するためのインタフェースを提供します。また、これらのデータのAWRでの取得方法を制御するサブプログラムも提供します。
関連項目: データベース操作のレポート作成の詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
表31-1 DBMS_AUTO_REPORTパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
|
START_REPORT_CAPTUREプロシージャで開始されたSQL監視データ全体の取得を終了します。 |
REPORT_REPOSITORY_DETAILファンクション |
指定したレポートIDの格納済レポートを取得します。 |
REPORT_REPOSITORY_DETAIL_XMLファンクション |
指定したレポートIDの格納済XMLレポートを取得します。 |
REPORT_REPOSITORY_LIST_XMLファンクション |
AWRで取得されたSQL監視データおよびリアルタイムADDMデータを一覧表示する、XMLレポートを取得します。 |
|
取得サイクルを前回実行した後に新たに監視されるようになったSQLのSQL監視データを毎分取得し、AWRに格納します。 |
このプロシージャは、START_REPORT_CAPTUREプロシージャで開始されたSQL監視データ全体の取得を終了します。このサブプログラムは、すぐに最終の取得サイクルを実行して任意の新しいデータを取得し、1分毎の全体取得を終了します。
このサブプログラムがコールされた後も、すべてのアクティブなSQLではなく、監視が完了したSQLのうち重要だと思われるトップ5のSQL(経過時間、あるいはPQの場合は経過時間*DOPに応じる)に対しては、1分毎にデータが取得されます。
このプロシージャは、指定されたレポートIDの格納済レポートを、XMLやHTMLなどの指定された形式で取得します。
構文
DBMS_AUTO_REPORT.REPORT_REPOSITORY_DETAIL ( rid IN NUMBER DEFAULT NULL, type IN VARCHAR2 DEFAULT 'XML', base_path IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURNS CLOB
このプロシージャは、指定したレポートIDの格納済XMLレポートを取得します。
構文
DBMS_AUTO_REPORT.REPORT_REPOSITORY_DETAIL_XML ( rid IN NUMBER DEFAULT NULL, base_path IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURNS XMLTYPE
このプロシージャは、AWRで取得されたSQL監視データおよびリアルタイムADDMデータを一覧表示する、XMLレポートを取得します。入力パラメータを使用すると、このリスト・レポートに組み込む取得データを選択したり、制限することができます。すべてのパラメータはオプションです。
構文
DBMS_AUTO_REPORT.REPORT_REPOSITORY_LIST_XML ( active_since IN DATE DEFAULT NULL, active_upto IN DATE DEFAULT NULL, snapshot_id IN NUMBER DEFAULT NULL, dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, inst_id IN NUMBER DEFAULT NULL, con_dbid IN NUMBER DEFAULT NULL, session_id IN NUMBER DEFAULT NULL, session_serial IN NUMBER DEFAULT NULL, component_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, key1 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, key2 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, key3 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, report_level IN VARCHAR2 DEFAULT 'TYPICAL', base_path IN VARCHAR2 DEFAULT NULL) RETURNS XMLTYPE
パラメータ
表31-4 REPORT_REPOSITORY_LIST_XMLファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データ選択に使用する時間範囲の開始時点。時間範囲を指定すると、その時間範囲内にアクティブであったデータのみがリストに含められます。値が指定されていない場合は、この時間範囲として、現在のシステム時間で終了する過去24時間が選択されます。 |
|
時間範囲の終わりであること以外は、 |
|
値を指定すると、指定したスナップショットIDの期間内に取得されたデータのみがリスト・レポートに含められます。値が指定されていない場合は、スナップショットIDによるフィルタリングは実行されません。 |
|
値を指定すると、指定したデータベースIDで取得されたデータのみがリスト・レポートに含められます。値が指定されていない場合は、データベースIDによるフィルタリングは実行されません。 |
|
値を指定すると、指定したインスタンス番号で取得されたデータのみがリスト・レポートに含められます。値が指定されていない場合は、インスタンスIDによるフィルタリングは実行されません。 |
|
値を指定すると、指定したコンテナDBIDで取得されたデータのみがリスト・レポートに含められます。値が指定されていない場合は、コンテナDBIDによるフィルタリングは実行されません。 |
|
値を指定すると、指定したセッションIDで取得されたデータのみがリスト・レポートに含められます。値が指定されていない場合は、セッションIDによるフィルタリングは実行されません。 |
|
値を指定すると、指定したセッションで取得されたデータのみがリスト・レポートに含められます。値が指定されていない場合は、セッション・シリアル番号によるフィルタリングは実行されません。このパラメータは、 |
|
SQL監視データでは |
|
コンポーネント関連のキー値。SQL監視の場合、 |
|
コンポーネント関連のキー値。SQL監視の場合、 |
|
コンポーネント関連のキー値。SQL監視の場合、 |
|
現時点では、 |
|
未使用/操作不能 |
このプロシージャは、取得サイクルを前回実行した後に新たに監視されるようになったSQLのSQL監視データを毎分取得し、AWRに格納します。各取得サイクルでは、現在実行もキューイングもされていないSQLのデータの取得が試みられます。これは、データ全体の取得です。新たに監視されるすべてのSQLのデータが取得されるからです。FINISH_REPORT_CAPTUREプロシージャで明示的に終了されるまで、毎分実行されます。RACシステムの場合は、クラスタ内の各ノードで取得が開始されます。