DBMS_ILM_ADMIN
パッケージでは、自動データ最適化(ADO)ポリシーの実行をカスタマイズするインタフェースが提供されます。パーティショニングと圧縮を組み合せて、ADOポリシーを使用することで、情報ライフサイクル管理(ILM)計画の実装を支援できます。
関連項目:
|
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
定数
ILM戦略を実装するために、Oracle Databaseのヒート・マップを使用すればデータのアクセスと変更を追跡できます。自動データ最適化(ADO)も使用すれば、データベース内の異なる層のストレージ間で、データの圧縮および移動を自動化できます。
DBMS_ILM_ADMIN
パッケージでは、表80-1「DBMS_ILM_ADMの定数」で示す定数が使用されます。
表80-1 DBMS_ILM_ADMの定数
定数 | 値 | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
|
1 |
|
ADOバックグラウンド評価が実行される頻度を決定します。分単位で指定されます。 |
|
|
|
ADO履歴が保持される時間を制御します。日数で指定されます。 |
|
4 |
|
ADOのオンラインまたはオフラインでの実行を制御します。このパラメータの値は、 |
|
|
|
常時、ADOジョブ数の上限を制御します。同時ADOジョブの最大数は、 |
|
|
|
バックグラウンドADOをオフまたはオンにする方法を提供します。 |
|
|
|
表領域が一杯とみなされるタイミングを決定します。表領域割当て容量の割合として指定されます。 |
|
|
|
表領域割当て容量の割合として、目標となる表領域の記憶域をADOアクションを使用して決定します。 |
|
|
|
ADOジョブに使用する並列度を決定します。 |
|
11 |
|
ADOポリシーを日数ではなく秒単位で指定されたものとして扱うかどうかを決定します。可能な値は、 |
|
1 |
|
セグメント読み取り完了 |
|
2 |
|
セグメント書き込み完了 |
|
4 |
|
全表スキャン完了 |
|
8 |
|
索引スキャン完了 |
表80-2 パラメータ値として使用されるDBMS_ILM_ADMの定数
定数 | 値 | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
|
1 |
|
ADOアクションの実行中にオブジェクトをオフラインにできるように指定します。 |
|
|
|
ADOアクションの実行中にオブジェクトがオンラインになるように指定します。 |
|
4 |
|
自動ADOポリシーの評価と実行が有効であることを示します。 |
|
|
|
自動ADOポリシーの評価と実行が無効であることを示します。 |
|
|
|
ポリシーが日数で指定されていることを示します。これがデフォルトです。 |
|
|
|
ポリシーが(日数ではなく)分単位で指定されていることを示します。これを使用することで、ポリシーの期間を待たずに迅速にADOポリシーの評価をテストできることがあります。 |
表80-3 DBMS_ILM_ADMINパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
|
ダミー行以外のすべての行を削除します。 |
|
ヒート・マップ表のすべてまたは一部の統計を消去して、特定のパターンに一致する特定の表またはセグメントの行を削除するか、それらの行をすべて削除します。 |
|
ILM実行関連のパラメータに値を指定することで、ILMの実行環境をカスタマイズします。 |
|
すべてのバックグラウンドILMスケジューリングをオフにします。 |
|
すべてのバックグラウンドILMスケジューリングをオンにします。 |
|
すべての表のヒート・マップ行を更新または挿入します。 |
|
ヒート・マップ・データの収集開始日を設定します。 |
|
指定された表またはセグメントに対して表の更新または挿入を行います。 |
このプロシージャは、ヒート・マップ表のすべてまたは一部の統計を消去して、特定のパターンに一致する特定の表またはセグメントの行を削除するか、それらの行をすべて削除します。
このプロシージャは、ILM実行関連のパラメータに値を指定することで、ILMの実行環境をカスタマイズします。これらの値は、次回のバックグラウンド・スケジューリングで有効になります。