セクション属性は、フィールド、ゾーン、ハイブリッド、SDATAなど、トークン化されたタイプのOracle Textセクションに関連する設定です。セクション属性を利用すると、ドキュメント・レベルや索引レベルではなくセクション・レベルの細かい制御によって問合せのパフォーマンスが向上します。
セクション属性を使用して、次のような操作が可能です。
ドキュメントの特定のセクションに対してレクサー・プリファレンスを指定。これは、部分名検索に便利です。ドキュメントで部分名を含む特定のセクションについては、ドキュメントの他の部分とは異なるレクサー処理が必要なためです。レクサー・プリファレンスは、言語マッピングへのセクションがある複数言語のドキュメントの処理にも使用できます。
ドキュメントの特定セクションでのみサブストリング索引を指定。これは索引サイズの削減に効果があります。
ドキュメントの特定セクションのみにプリフィックス・トークンの作成を指定。プリフィックス・トークンを使用すると、後方一致問合せのパフォーマンスが向上しますが、索引サイズは短時間で大きくなります。プリフィックス・トークンを特定セクションのみに指定すれば、特定セクションでの後方一致問合せのパフォーマンスが向上する一方、索引サイズが短時間で増加することがなくなります。
ドキュメントの特定セクションにストップリストを指定。
ゾーン・セクションの柔軟性とフィールド・セクションのパフォーマンスをあわせ持つ新しいセクション・タイプの作成を指定。現在、ゾーン・セクションはフィールド・セクションに比べるとパフォーマンスの点で劣ります。しかし、フィールド・セクションはネストしたセクション検索をサポートしていません。
セクション属性の設定には、CTX_DDL.SET_SECTION_ATTRIBUTE
プロシージャを使用します。
表8-4に、使用できるセクション属性を示します。
表8-4 セクション属性
セクション属性 | 説明 |
---|---|
|
ドキュメントでテキストを参照可能にするとき、 デフォルトは フィールド・セクション・タイプの場合、visible属性は |
|
SDATAセクションのトークン化を決定するレクサー・プリファレンス名を指定します。デフォルトは レクサー・プリファレンスは、 |
|
セクション固有のプリフィックス索引付けとサブストリング索引付けを有効にするには、セクションのワードリスト・プリファレンス名を指定します。デフォルトは ワードリスト・プリファレンスは、 |
|
セクション固有のストップリストを有効にするには、ストップリスト・プリファレンス名を指定します。デフォルトは ストップリスト・プリファレンスは、 |
次の例は、フィールド・セクションのvisible
属性を有効にします。
begin ctx_ddl.create_section_group(‘fieldgroup', ‘BASIC_SECTION_GROUP'); ctx_ddl.add_field_section(‘fieldgroup', ‘author', ‘AUTHOR'); ctx_ddl.set_section_attribute(‘fieldgroup', ‘author', ‘visible', ‘true'); end;