Oracle Enterprise Managerには、Oracle Text索引の構成、メンテナンスおよび管理を行うためのText Managerが用意されています。Text Managerを使用すると、Oracle Text索引の構成および管理に関する基本的なタスクをすべて実行できます。単一のOracleデータベース・インスタンスまたはOracle Real Application Clusters環境におけるテキスト索引の全般的な状態を監視できます。Text Managerには重要な情報のサマリーが表示され、目的の詳細レベルへのドリルダウンや問題の解決、実行の必要があるアクションの理解が可能です。Text Managerにアクセスするには、Oracle Enterprise Managerのデータベース・ホームページから「スキーマ」をクリックし、「Text Manager」グループの下の「テキスト索引」を選択します。「テキスト索引」ページで、索引名を選択して「表示」をクリックすると、その索引の情報と属性が表示されます。
「テキスト索引」ページに、処理中のジョブ、直前の7日間以内にスケジュールされているジョブ、または問題が発生しているジョブが表示されます。このページから「ジョブ・スケジューラ」に移動して、このデータベース・インスタンスに対するすべてのジョブの概要を表示したり、選択したジョブを管理できます。Oracle Enterprise Managerのオンライン・ヘルプでは、Text Managerの各機能を使用するための詳細および手順を説明しています。
この項では、次の項について説明します。
注意:
Text ManagerによってOracle Textの索引を作成することはできません。Oracle Textの索引を作成するには、「Oracle Textでの索引付け」の「Oracle Textの索引の作成」で説明しているように、CREATE
INDEX
文を使用します。
Text Managerのメイン・ページで、「アクション」リストから選択した索引に対し、次のアクションを実行できます。
同期化
最適化
再構築
失敗した操作の再開
ログの表示
エラーの表示
また、指定した索引に対してジョブをスケジュールできます。
Text Managerにアクセスする手順は、次のとおりです。
「テキスト索引」ページからテキスト索引を選択すると、その索引に対するオプションが使用可能となり、編集やアクションの実行が可能になります。たとえば、検索の属性を構成するには、選択した索引に対して「編集」をクリックします。「テキスト索引の編集」ページで、ワイルド・カードの語句の最大数、ファジー・スコア、およびファジーの拡張の数などを含む属性を設定できます。索引名およびパーティション名の変更、URL_DATASTORE
の設定の指定、およびその他のオプションを実行できます。
「テキスト索引の表示」ページを使用して、指定した索引の一般的な情報(索引タイプ、並列度、同期モード、ワイルド・カード制限、ファジー・スコア、ファジーの数値的結果、データストアなど)を表示できます。索引のパーティションに関する情報も表示できます。
テキスト索引の一般情報を表示する手順は、次のとおりです。
「テキスト索引」ページで、「テキスト索引」リスト内の索引名をクリックします。
「テキスト索引の表示」ページが「一般」タブが選択された状態で表示されます。
このページでアクションを選択して、メンテナンス・タスクを実行できます。
Text Managerの「テキスト索引」ページでは、テキスト索引のリストおよびデータベース・インスタンスに対するテキスト索引の状態が表示されるため、アプリケーション全体が適切に実行されていることを確認するために必要となる重要なアクションがある場合、それを把握できます。索引のステータスや過去7日間にユーザーが発行したジョブなどの情報が表示されます。Text索引の重要な情報も表形式で表示されます。
「テキスト索引」ページを使用して、次の情報を表示できます。
無効なパーティションを含むテキスト索引、つまり無効なテキスト索引の数。すべてのテキスト索引の無効なパーティション(ある場合)の数もまた表示されます。
処理中の索引の数および処理中のパーティション(ある場合)の数。
すべてのパーティションが有効で、処理中のアクティビティを含まない索引の数。
このデータベース・インスタンスに対して検出されたテキスト索引の合計数。
また、「テキスト索引」ページを使用して、各テキスト索引の索引タイプ、所有者、同期化されていないドキュメントの数、ドキュメントの合計数、および断片化の割合を表示できます。
リストからテキスト索引を選択すると、その索引に対するオプションが使用可能となり、編集やアクションの実行が可能になります。