有効なノード・チェックを使用して、SCANリスナーが登録を受け入れるノードおよびサブネットを指定できます。SRVCTLを使用してノードおよびサブネット情報を指定できます。SRVCTLは、ノードおよびサブネット情報をSCANリスナー・プロファイルに格納します。SCANリスナー・エージェントは、リソース・プロファイルからその情報を読み出し、listener.oraファイルに書き込みます。
非クラスタ化(シングル・インスタンス)データベースの場合、ローカル・リスナーは、ローカル・ノード上にあるデータベース・インスタンスのサービス登録のみ受け入れます。Oracle RAC 11g リリース2 (11.2)より前のOracle RACリリースでは、SCANリスナーを使用せず、ローカル・リスナーおよびREMOTE_LISTENERS初期化パラメータで定義されたリスナーを使用してサービスの登録を試行します。これらのデータベース・インスタンスでのサービス登録をサポートするには、Oracle RAC 12cのローカル・リスナーのvalid_node_check_for_registration_aliasのデフォルトの値をローカル・ノードではなく、SUBNETに設定します。ノード・リスナーに対する有効なノード・チェックの設定を変更するには、listener.oraファイルを変更します。
SCANリスナーは、リモート・ノード上のインスタンスのサービス登録を受け入れる必要があります。SCANリスナーの場合、valid_node_check_for_registration_aliasの値を、listener.oraファイルのSUBNETに設定すると、対応するリスナーが、同じサブネットを元にするサービス登録を受け入れることができます。
リスナーを構成して、別のサブネットのサービス登録を受け入れることができます。たとえば、SCANリスナーが別々のクラスタのインスタンス間で共有されており、これらのクラスタのノードが別々のサブネットにあるときに、この環境を構成します。この環境にノードを含めるには、srvctl modfiy scan_listener -invitednodes -invitedsubnetsコマンドを実行します。
このクラスタのOracle Notification Serviceネットワークと、候補インスタンスを持つクラスタを接続するには、srvctl modify nodeapps -remoteservers host:port,...コマンドも実行する必要があります。
関連項目:
『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』のsrvctl add scan_listener、srvctl modify nodeappsおよびsvrctl modify scan_listenerコマンド
『Oracle Database Net Services管理者ガイド』