rhpctl move database

移動元の作業用コピーまたはOracleホームから、1つ以上のデータベースをパッチ適用済作業用コピーに移動するには、rhpctl move databaseコマンドを使用します。パッチ適用済作業用コピーは存在していなくてもかまいません。動的に作成できます。その場合は、パッチ適用済作業用コピーの作成元のイメージ名を指定する必要があります。

構文

rhpctl move database {-sourcewc workingcopy_name | -sourcehome Oracle_home_path
   [-oraclebase Oracle_base_path] [-client cluster_name]} -patchedwc workingcopy_name
   [-dbname unique_db_name] [-nonrolling] [-image image_name] [-path where_path]

パラメータ

表F-17 rhpctl move databaseのパラメータ

パラメータ	説明
-sourcewc workingcopy_name	データベースの移動元の作業用コピーの名前を指定します。
-sourcehome Oracle_home_path	移動元のOracleホーム・パスを指定します。
-oraclebase Oracle_base_path	Oracleデータベース・ホームをプロビジョニングするORACLE_BASEパスを指定します(ORACLEDBSOFTWAREイメージ・タイプのみで必要)。
-client cluster_name	クライアント・クラスタの名前を指定します。
-patchedwc workingcopy_name	データベースの移動先の作業用コピーの名前を指定します。
-dbname unique_db_name	プロビジョニングするデータベースの一意の名前(DB_UNIQUE_NAME)を指定します。
-nonrolling	ローリング・モード以外でデータベースを移動する場合にこのパラメータを指定します。デフォルトではデータベースはローリング・モードで移動されます。
-image image_name	必要に応じて、移動するデータベース・ソフトウェア・イメージの名前を指定できます。
-path where_path	必要に応じて、データベースの移動先のディレクトリ・パスを指定できます。

例

ある作業用コピーで実行しているすべてのデータベースを別の作業用コピーにローリング・モードで移動するには、次のコマンドを実行します。

rhpctl move database -sourcewc prodHomeV1 -patchedwc prodHomeV2 -client prodcluster -dbname prod1db

この例では、パッチ適用済作業用コピーprodHomeV2が存在する必要があります。