参照ノードに対する指定ノードの互換性およびプロパティをチェックするには、cluvfy comp peer
コンポーネント検証コマンドを使用します。デフォルトのユーザー・グループ名以外の互換性、および異なるリリースのOracleソフトウェアの互換性をチェックできます。このコマンドは、メモリーとスワップ領域などの物理的な属性、ユーザーとグループの値、カーネル設定およびインストール済オペレーティング・システム・パッケージを比較します。
cluvfy comp peer -n node_list [-refnode node] [-r {10.1 | 10.2 | 11.1 | 11.2 | 12.1}] [-orainv orainventory_group] [-osdba osdba_group] [-verbose]
表A-20 cluvfy comp peerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-refnode |
他のノードとの互換性をチェックするための参照ノードとしてCVUが使用するノードです。このオプションを指定しない場合、CVUは、ノード・リスト内のすべてのノードについての値をレポートします。 |
-n node_list
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検証を行う非ドメイン修飾ノード名のカンマ区切りリストです。 |
-r {10.1 | 10.2 | 11.1 | 11.2 | 12.1} |
Oracle ClusterwareまたはOracle RACのインストール要件に合わせて、CVUがチェックするソフトウェア・リリースを指定します。このオプションを指定しない場合、CVUは、Oracle Clusterware 12cまたはOracle Database 12cであると想定します。 |
-orainv orainventory_group
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Oracle Inventoryグループの名前です。このオプションを指定しない場合、CVUは、 注意: このパラメータは、Windowsシステムでは使用できません。 |
-osdba osdba_group
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OSDBAグループの名前です。このオプションを指定しない場合、CVUは、 注意: このパラメータは、Windowsシステムでは使用できません。 |
-verbose |
CVUは詳細な出力を表示します。 |
-refnode
オプションによるピアの比較では、他のノードと参照ノードのシステム・プロパティが比較されます。他のノードの値が参照ノードの値より大きくない場合、CVUはその比較に参照ノードからの偏差としてフラグを付けます。グループまたはユーザーが参照ノードまたは別のノードのいずれにも存在しない場合、CVUは一致と報告して、参照ノードからの偏差はないことを示します。同様に、参照ノードよりも総メモリー量が少ないノードの比較結果は、CVUにより不一致と報告されます。