リソースの所有者、および様々なオペレーティング・システムのユーザーとグループに付与するアクセス権限を定義します。リソースの所有者には、所有者になるオペレーティング・システム・ユーザーとその権限を定義します。これは、リソースの作成時に構成するオプションの属性です。この属性を構成しない場合、リソースを作成するプロセスのIDに基づいて値が決定されます。リソースの既存の権限に基づいて変更が許可される場合には、属性の値を変更できます。
注意:
owner、pgrp、userおよびgroupを含むすべてのオペレーティング・システムのユーザー名およびユーザー・グループは、クラスタ内のすべてのサーバー上に登録される必要があります。
文字列は次のように指定します。
owner: リソースを所有するオペレーティング・システム・ユーザーで、このユーザーの下でアクション・スクリプトまたはアプリケーション固有のエージェントが実行され、続いて所有者の権限を指定します。
pgrp: リソース所有者のプライマリ・グループであるオペレーティング・システム・グループです。続いてプライマリ・グループのメンバーの権限を指定します。
other: 所有者でもプライマリ・グループのメンバーでもないオペレーティング・システム・ユーザー
r: リソース、その状態および構成を表示する権限のみを付与する読取りオプション
w: リソースの属性を変更する権限およびリソースを削除する権限を付与する書込みオプション
x: リソースを開始、停止および再配置する権限を付与する実行オプション
デフォルトでは、リソースを作成するクライアントのIDはownerです。また、デフォルトでは、root、およびownerに指定されたユーザーは完全な権限を持ちます。ACL属性に次の行を追加することで、必要なオペレーティング・システム・ユーザーおよびオペレーティング・システム・グループに権限を付与できます。
user:user_name:rwx group:group_name:rwx
使用例
ACL=owner:user_1:rwx,pgrp:osdba:rwx,other::r-
前述の例では、リソースの所有者はuser_1で、プライマリ・グループはosdbaです。他のユーザーはリソースを表示することしかできませんが、ユーザーuser_1は、osdbaグループと同様すべての権限を持ちます。