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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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tfactl directory

tfactl directoryコマンドを使用して、分析されたトレース・ファイルまたはログ・ファイルを格納するディレクトリの一覧にディレクトリを追加したり、一覧からディレクトリを削除できます。また、このコマンドを使用して、ディレクトリ権限を変更できます。自動検出によってディレクトリが追加されるとパブリックとして追加され、そのディレクトリ内のすべてのファイルは、tfactl diagcollectコマンドを実行する権限を持つすべてのユーザーによって収集可能になります。これは、ユーザーにroot以外にsudoによってTFACTLコマンドを実行する権限を与えている場合に重要です。ディレクトリがプライベートとマークされている場合、TFAはTFACTLコマンドを実行しているユーザーを判別し、ユーザーにディレクトリ内のファイルを参照する権限があるか検証してから、ファイルの収集を許可します。

注意:

ユーザーがTFAに追加できるのは読取り権限を持つディレクトリのみで、また、TFAの自動収集は(設定されている場合)rootとして実行されるため、常に、使用可能なすべてのファイルを収集できます。

構文

tfactl directory [add directory | remove directory | modify directory -private | -public]

パラメータ

表J-13 tfactl directoryコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
add directory

特定のディレクトリを追加します

remove directory

特定のディレクトリを削除します

modify directory
-private | -public

特定のディレクトリをプライベートまたはパブリックに変更して、情報の収集を、特定のオペレーティング・システム権限を持つユーザーにのみ許可したり(-private)、tfactl diagcollectionコマンドを実行する権限をもつすべてのユーザーに許可できます(-public)

使用上の注意

Berkeleyデータベースにすべてのトレース・ディレクトリ名を追加し、TFAがそのディレクトリ内のファイル・メタデータを収集できるようにする必要があります。検出プロセスでは、ほとんどのディレクトリが検出されますが、新しいまたは未検出のディレクトリが必要な場合tfactl directoryコマンドを使用して、手動でこれらのファイルを追加できます。TFACTLを使用してディレクトリを追加する場合、TFAは、ディレクトリの対象がデータベース、Oracle Clusterware、オペレーティング・システム・ログまたはその他のコンポーネントのどれか、および対象がデータベースかインスタンスかを判別しようと試みます。TFAがこの情報を判別できない場合、エラーが戻され、次のような情報を入力するように求められます。

# tfactl directory add /tmp

Failed to add directory to TFA. Unable to determine parameters for directory: /tmp
Please enter component for this Directory [RDBMS|CRS|ASM|INSTALL|OS|CFGTOOLS] : RDBMS
Please enter database name for this Directory :MYDB
Please enter instance name for this Directory :MYDB1