Oracle Data Miningをサポートしている本番データベースを管理するDBAは、『Oracle Database管理者ガイド』に記載されている標準的な管理方法に従う必要があります。
データ・マイニング・モデルの作成およびマイニング・モデルのバッチ・スコアリングは、システムに対してDSSに似た負荷をかける傾向があります。単一行のスコアリングは、システムに対してOLTPに似た負荷をかける傾向があります。
データベース・メモリーの管理は、データ・マイニングに大きな影響を与える場合があります。モデルの作成、複合問合せおよびバッチ・スコアリングでは、プログラム・グローバル領域(PGA)メモリーのサイズ指定を適切に行うことが非常に重要です。データ・マイニングの観点から見ると、システム・グローバル領域(SGA)は、一般的にそれほど重要ではありません。ただし、SGAは、SGAの共有カーソルにモデルをロードするリアルタイムのスコアリングに対応できるサイズに設定する必要があります。ほとんどの場合は、自動的にメモリーを管理するようにデータベースを構成できます。これを行うには、チューニング・パラメータMEMORY_TARGET
で最大合計メモリー・サイズを指定します。自動メモリー管理を使用すると、Oracle Databaseは、必要に応じてSGAとインスタンスPGAとの間で動的にメモリーを交換し、処理需要を満たします。
ほとんどのデータ・マイニング・アルゴリズムで、パラレル実行を利用できます(データベースでパラレル実行が有効化されている場合)。INIT.ORA
のパラメータは、パラレル実行の動作を制御します。
関連項目:
Oracle Database管理者ガイド
Oracle Database管理者ガイド
『 Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』のデータベース・パフォーマンスの基礎に関する説明およびデータベース・メモリーのチューニングに関する説明
『Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド』