Oracle Data Miningユーザーズ・ガイドのこのリリースでの変更点。
このガイドは、リリース12cから作成されました。以前のリリースで提供されていた2つのマニュアル(『Oracle Data Mining管理者ガイド』と『Oracle Data Miningアプリケーション開発者ガイド』)は、『Oracle Data Miningユーザーズ・ガイド』になりました。
Oracle Data Miningのデータベース管理に関する情報は、「Oracle Data Miningの管理タスク」に統合されました。このガイドの以降の章では、アプリケーション開発について説明します。
データ・マイニングのサンプル・プログラムに関する情報は、「データ・マイニングのサンプル・プログラム」で説明されています。
『Oracle Data Miningユーザーズ・ガイド12cリリース1(12.1)』では、次の変更点について説明しています。
このリリースの新機能は次のとおりです。
予測の詳細の拡張
PREDICTION_DETAILS
関数によって、すべての予測アルゴリズムがサポートされ、予測子の詳細が戻されるようになりました。新しい関数のCLUSTER_DETAILS
およびFEATURE_DETAILS
が導入されています。
「予測の詳細」を参照してください。
動的スコアリング
データ・マイニング用のSQL関数によって、事前定義されたモデルなしで動的にデータをスコアリングするための分析句がサポートされるようになりました。
「動的スコアリング」を参照してください。
テキスト・マイニングの大幅な拡張
この拡張によって、入力に非構造化テキストが存在する場合のデータ・マイニング・プロセス(モデルの作成、配置およびスコアリング)が大幅に簡素化されました。
テキスト・データの手動での前処理は不要になりました。
テキスト索引を作成する必要はありません。
CLOB
、BLOB
、BFILE
のデータ型が追加でサポートされています。
文字データを質的な値またはテキストとして指定できます。
「非構造化テキストのマイニング」を参照してください。
新しいクラスタリング・アルゴリズム: 期待値最大化
次を参照してください。
新しい特徴抽出アルゴリズム: 特異値分解と主成分分析
次を参照してください。
一般化線形モデルは、特徴の選択と作成をサポートするために拡張されました。
「データ・マイニングのサンプル・プログラム」を参照してください。
次の機能は、Oracleではサポートされなくなりました。このリリースでサポート対象外となった機能の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
Oracle Data Mining Java API
Adaptive Bayes Network (ABN)アルゴリズム
このリリースでのその他の新機能を次に示します。
新しいSQL関数CLUSTER_DISTANCE
が導入されました。CLUSTER_DISTANCE
は、各行とクラスタの重心との間の行の距離を戻します。
「スコアリングと配置」を参照してください。
ネイティブDOUBLEデータ型(BINARY_DOUBLE
およびBINARY_FLOAT
)を新しくサポートすることによって、SQLスコアリング関数のパフォーマンスが向上しました。
「データの準備」を参照
ディシジョン・ツリー・アルゴリズムが、ネストしたデータをサポートするようになりました。
「データの準備」を参照