Oracle® Database Provider for DRDAユーザーズ・ガイド 12c リリース1 (12.1.0.2) for Linux x86-64 E98592-01 |
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この章では、診断およびメンテナンスの問題について説明します。
この章には次のトピックが含まれます:
Oracle Database Provider for DRDAの診断を構成するトレース機能は、アプリケーション実行前にトレース・レベルで構成可能であり、コマンドライン・ツールから調整できます。Oracle Database Provider for DRDAは、自動診断リポジトリ(ADR)を使用してすべてのログ、トレース、ダンプ・レコードを保持します。第10章「Oracle Database Provider for DRDAのコマンドライン・ユーティリティ」およびOracle®Database管理者ガイドの「自動診断リポジトリ(ADR)」の項を参照してください。
トレースにより、各クライアント・セッションの実行前、実行中、実行後のDRDAプロトコル・エラーが記録されます。これらは、プロトコル違反の診断を目的とした特定のDRDAアーキテクチャ・エラー・アラートです。OCIセッションからの追加エラーもここに記録されます。
診断とは、診断情報を(通常はファイルに)トレースまたは収集できる機能です。
トレース・ディレクトリはユーザーが指定できます。デフォルトでは、Oracle Database Provider for DRDAはORACLE_HOME
/log/diag
内にトレース・ディレクトリを作成します。Oracle Database Provider for DRDAは、このルート・ディレクトリ内のdps/
instance
/drdaproc/trace
にトレース・ファイルを格納します(instance
はdrdaas.ora
ファイルで使用されるインスタンス名)。adrci
ユーティリティを使用すれば、トレース・ファイルを表示および操作できます。
アプリケーションによって、必要となる診断情報の詳細レベルが異なることがあります。デフォルトでは、パフォーマンス上の理由から診断の深度はオフに設定されています。ただしASで障害が発生した場合は、インシデントがリポジトリに記録されます。
アプリケーション・サーバーとの通信のために、外部コマンド・インタフェースが用意されています。このコマンド・インタフェースでは次の操作がサポートされています。
サーバーの起動
サーバーの停止
サーバー・ステータスの判別
接続クライアント・セッションの表示
クライアント・セッションの詳細の表示。次の情報が含まれます。
セッションの状態(実行中のコマンド(準備、実行、フェッチ、アイドルなど))
準備された最終SQL文
クライアントのIPアドレスおよびポート番号
Oracle SQLセッションID
SQLセッションの一時停止
SQLセッションの終了
サーバー構成のリロード
これらの操作の詳細は、第10章「Oracle Database Provider for DRDAのコマンドライン・ユーティリティ」を参照してください。