この付録では、Oracle DatabaseのGlobal Data Servicesユーティリティ(GDSCTL
)に関するすべてのリファレンス情報を示します。
この付録の内容は次のとおりです。
この項には、GDSCTLユーティリティの使用に関連するトピックが含まれます。
GDSCTLユーティリティは、Global Data Servicesフレームワークを構成および管理するためのコマンドライン・インタフェースです。いくつかのコマンドを実行するには、GDSCTLは、グローバル・サービス・マネージャ、Global Data Servicesカタログ・データベース、またはGlobal Data Services構成のデータベースとの接続を確立する必要があります。
注意: 指定がない場合、GDSCTLは現在の名前の解決方法(TNSNAMESなど)を使用して接続文字列を解決します。例外は、グローバル・サービス・マネージャ名です。グローバル・サービス・マネージャ名を解決するには、GDSCTLはgsm.ora ファイルに問い合せます。 |
GDSCTLを起動するには、オペレーティング・システムのプロンプトで、次のコマンドを入力します。
$ gdsctl
前述のコマンドでGDSCTLが起動され、GDSCTLコマンド・プロンプトが表示されます。GDSCTLコマンドは、次の例に示すように、オペレーティング・システム・プロンプトでもGDSCTLコマンド・プロンプトでも入力できます。
$ gdsctl add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1 GDSCTL> add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1
前述のどちらのコマンドでも同じ結果が得られます。1つ目のコマンドはオペレーティング・システム・コマンド・プロンプトで実行され、2つ目のコマンドはGDSCTLコマンド・プロンプトで実行されます。このドキュメントのコマンド構文の例では、GDSCTLコマンド・プロンプトを使用します。
注意:
|
また、すべてのGDSCTLコマンドを1つのファイルにまとめ、次のようにバッチとして実行できます。
$ gdsctl @script_file_name
前述のコマンドはGDSCTLを起動し、指定されたスクリプト・ファイルに含まれるコマンドを実行します。
GDSCTLヘルプの使用
GDSCTL> help
: help
コマンドではすべてのGDSCTLコマンドのサマリーが表示されます。help
の後にコマンド名を指定すると、そのコマンドのヘルプ・テキストが表示されます。
GDSCTL>
command
-h
: この構文では、指定されたコマンドのヘルプ・テキストが表示されます。command
はコマンド名です。
次の例では、start
コマンドの同じヘルプ・テキストが表示されます。
GDSCTL> help start GDSCTL> start -h
権限とセキュリティ
適切な権限を持つユーザーのみがGDSCTLコマンドを実行できます。
GDSCTL接続
特定の操作では、GDSCTLによるグローバル・サービス・マネージャへの接続を必要とします。グローバル・サービス・マネージャに接続するには、GDSCTLがグローバル・サービス・マネージャと同じホストで実行される必要があります。グローバル・サービス・マネージャに接続する際、GDSCTLは、ローカル・グローバル・サービス・マネージャに関連付けられているgsm.ora
ファイルを検索します。表A-1に、グローバル・サービス・マネージャへの接続を必要とするGDSCTL操作を示します。
表A-1 グローバル・サービス・マネージャへの接続が必要な操作
GSM操作 | 説明 |
---|---|
グローバル・サービス・マネージャを追加します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャを起動します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャを停止します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャの構成パラメータを変更します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャのステータスを取得します。 |
|
|
|
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのトレース・レベルを設定します。 |
|
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。 |
|
特定のグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのログ・レベルを設定します。 |
他のすべての操作では、GDSCTLは、Oracle Net Servicesを使用してGlobal Data Servicesカタログ・データベースまたはGlobal Data Services構成の別のデータベースに接続します。これらの接続の場合、必要なネットワーク構成を持つクライアントまたはホストからGDSCTLを実行できます。
GDSCTLコマンドの構文とオプション
GDSCTLのコマンド、オブジェクトおよびオプションと、データベース名、インスタンス名、Global Data Servicesリージョン名、Global Data Servicesプール名、サービス名ではすべて大文字/小文字が区別されません。パスワードとサーバー・プール名でも大文字/小文字が区別されます。GDSCTLでは次のコマンド構文を使用します。
$ gdsctl command [object] [options] [argument] or GDSCTL> command [object] [options] [argument]
GDSCTL構文では次のようになります。
command
: add
、start
、stop
、remove
などの動詞
object
(名詞とも呼ばれる): service
、database
などのGDSCTLがコマンドを実行するターゲットまたはオブジェクト。オブジェクトのリストは、表A-3を参照してください。
options
: その前のコマンドと組み合せてコマンドのパラメータを追加できるように拡張するオプション・フラグ。たとえば、-gdspool
オプションは、特定のGlobal Data Servicesプールの名前が続くことを示します。カンマ区切りリストをオプションに続ける場合、リスト内の項目の間に空白を使用しないでください。
argument
: オブジェクトに対するアクションを指定したり、オブジェクトを使用しないGDSCTLに対するアクションを指定するGDSCTLコマンドの追加変数。
表A-2 GDSCTLコマンドのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
グローバル・サービス・マネージャ、リージョン、データベース、データベース・プール、許可されたノード、Oracle Data Guard Broker構成またはサービスをGlobal Data Service管理フレームワークに追加します。 |
|
データベース、データベース・プール、グローバル・サービス・マネージャ、サービスおよび登録用有効ノード・チェック(VNCR)の静的構成を表示します。 |
|
GDSCTLパラメータを設定します。 |
|
現在のGDSCTLセッションに使用する資格証明を指定します。 |
|
指定されたデータベースにGlobal Data Servicesカタログを作成します。 |
|
Global Data Servicesカタログを削除します。 |
|
グローバル・サービスを無効にします。 |
|
グローバル・サービスを有効にします。 |
|
カタログ・データベース、データベース・プール、リージョンまたはサービスを変更します。 |
|
あるデータベースから別のデータベースへグローバル・サービスを移動します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ、リージョン、データベース、データベース・プール、許可されたノード、サービスまたはOracle Data Guard Broker構成を削除します。 |
|
特定のグローバル・サービス・マネージャに登録されているサービスに関する情報を表示します。 |
|
現在のセッション用に現在のグローバル・サービス・マネージャを設定し、ローカル・グローバル・サービス・マネージャの様々なランタイム・パラメータを設定します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャまたはグローバル・サービスを起動します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ、リージョン、データベース、データベース・プールまたはサービスのステータスを表示します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャまたはグローバル・サービスを停止します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ内のOracle Data Guard Broker構成とデータベース・プール内の構成の同期をとります。 |
|
ページでの |
グローバル・サービスの属性およびプール・データベースのGDS関連パラメータをGDSカタログの内容と同期化します。 |
Global Data Servicesカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびプール・データベースをクロス・チェックし、非一貫性とエラーをレポートします。 |
GDSCTLオブジェクトのサマリー
表A-3に、GDSCTLコマンドのobject
部分に使用できるキーワードを示します。各オブジェクト・キーワードとして、完全な名前または短縮形のいずれかを使用できます。「目的」列に、オブジェクトとそのオブジェクトに実行できるアクションを記述します。
表A-3 GDSCTLのオブジェクトのキーワードと短縮形
オブジェクト | キーワード(短縮形) | 目的 |
---|---|---|
|
データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストを有効化または無効化します。 |
|
|
Oracle Data Guard Broker構成の追加、変更および管理。Oracle Data Guard Brokerでは、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースが、統合ユニットとしてブローカがまとめて管理および監視できるようにブローカ構成として論理的にグループ化されます。 |
|
|
Oracleデータベースに格納されているGlobal Data Servicesカタログの管理。 |
|
|
データベースに関するデータベース構成情報の追加、変更および削除。 |
|
|
Global Data Servicesプールの追加、変更および管理。Global Data Servicesプールは、GDS構成内の各データベースのセットであり、一意のグローバル・サービス・セットを提供し、特定の管理ドメインに属しています。 |
|
|
グローバル・サービス・マネージャの追加、変更および管理。グローバル・サービス・マネージャは、サービス・レベルのロード・バランシング機能と、Global Data Services構成における一元的なサービス管理の機能を持つソフトウェア・コンポーネントです。 |
|
Global Data Servicesカタログ |
invitednode |
Global Data Servicesカタログの登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストにホスト・アドレス情報を追加します。 |
Global Data Servicesカタログ |
invitedsubnet |
Global Data Servicesカタログの登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストにサブネット情報を追加します。 |
|
Global Data Servicesリージョンの追加、変更および管理。Global Data Servicesリージョンは、地理的に近いと考えられるデータベース・クライアントとサーバーを含む論理境界です。 |
|
|
グローバル・サービスに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置および削除。 |
gdsctl add
コマンドは、要素をグローバル・サービス・マネージャ構成に追加します。表A-4は、add
コマンドのバリエーションを示しています。
表A-4 gdsctl addコマンドのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
Oracle Data Guard構成をGlobal Data Servicesプールに追加します。 |
|
データベースをGlobal Data ServicesリージョンまたはGlobal Data Servicesプールに追加します。 |
|
Global Data Servicesプールを構成に追加し、オプションでプール管理者ユーザーを構成します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャを構成に追加します。 |
|
ホストまたはIPアドレスをGlobal Data Servicesカタログ内のVNCRリストに追加します。 |
|
Global Data Servicesリージョンを構成に追加します。 |
|
グローバル・サービスを構成に追加します。 |
Oracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesプールに追加します。
構文とオプション
gdsctl add brokerconfig
コマンドは、次の構文で使用します。
add brokerconfig [-gdspoolgdspool_name
] -connectconnect_identifier
[-region region_name] [-pwd password] [-savename]
表A-5 gdsctl add brokerconfigのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier
|
ブローカ構成のデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-gdspool gdspool_name
|
Oracle Data Guard Broker構成を追加するプール。 指定したGlobal Data Servicesプールがデータベースまたは別の構成にすでに含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。 |
-pwd password
|
GSMUSERのパスワード。 |
-region region_name
|
データベースが属しているGlobal Data Servicesリージョン。リージョンを指定する場合、すべてのデータベースがそのリージョンに追加されます。リージョンを指定しない場合、すべてのデータベースはUNASSIGNEDのリージョンを使用して追加されます。リージョンがUNASSIGNEDの場合、 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
DB1データベース用のOracle Data Guard Broker構成をGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMおよびWESTリージョンに追加します。
GDSCTL> add brokerconfig -connect 192.168.1.1:1521:sid -region west -gdspool myreaderfarm
例外またはエラー・コード
このコマンドを不適切に使用すると、GDSCTLから表A-6に示すエラーが返されます。
データベースをGlobal Data ServicesリージョンおよびGlobal Data Servicesプールに追加します。
構文とオプション
gdsctl add database
コマンドは、次の構文で使用します。
add database -connectconnect_identifier
-[region region_name] [-gdspoolgdspool_name
] [-pwd password] [-savename] [-cpu_threshold cpu] [-disk_threshold disk]
表A-7 gdsctl add databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier
|
追加するデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-cpu_threshold cpu
|
CPU使用率割合のしきい値を指定します。 |
-disk_threshold disk
|
同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。 |
-gdspool gdspool_name
|
データベースが属するGlobal Data Servicesプール。 |
-pwd password
|
GSMUSERのパスワード。 |
-region region_name
|
データベースが属するGlobal Data Servicesリージョン。 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用して、プール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
-savename
が指定されない場合、GDSCTLは、構成をカタログに保存する前に、ネット・サービス名に指定されたものを完全接続文字列に置き換えます。
GDSCTLのデフォルトは、autovncr
がカタログに対して有効であることです。autovncr
がカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)
コマンドを使用して有効ノードを定義します。
例
データベースDB1をWESTリージョンおよびGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMに追加します。
GDSCTL> add database -connect 127.0.0.1:1521:db1 -region west -gdspool myreaderfarm
IPアドレス接続文字列ではなく、myalias
を使用してデータベースを追加します。
GDSCTL> add database -connect myalias -gdspool myreaderfarm
例外またはエラー・コード
このコマンドを不適切に使用すると、GDSCTLから表A-8に示すエラーが返されます。
表A-8 gdsctl add databaseの例外またはエラー・コード
例外 | 説明 |
---|---|
|
プールにすでにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。この場合、Oracle Data Guardを使用してデータベースを追加する必要があります。つまり、プールにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、DGブローカ構成への追加によってのみデータベースを追加できます。 |
|
追加するデータベースがOracle Data Guard Broker構成に含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。この場合、 |
Global Data ServicesプールをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。Global Data Servicesカタログが作成される際、DBPOOLORAという名前のデフォルト・プールが自動的に作成されます。
構文とオプション
gdsctl add gdspool
コマンドは、次の構文で使用します。
add gdspool -gdspool database_pool_list [-users user_list]
表A-9 gdsctl add gdspoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gdspool database_pool_list
|
Global Data Servicesプール名のカンマ区切りリスト。 Global Data Servicesプールには、そのGDS構成内で一意の名前を付ける必要があります。作成時にプールの名前を指定しない場合、その名前はデフォルトで |
-users user_list
|
プール管理者ロールを付与されるユーザーのカンマ区切りリスト。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用して、Global Data Services管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
GDSCTLのデフォルトは、autovncr
がカタログに対して有効であることです。autovncr
がカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)
コマンドを使用して有効ノードを定義します。
例
MYREADERFARMという名前のGlobal Data Servicesプールを構成に追加します。
GDSCTL> add gdspool -gdspool myreaderfarm
グローバル・サービス・マネージャをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。このコマンドを使用する際、Global Data Servicesカタログ・データベースを指定する必要があります。
構文とオプション
gdsctl add gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
add gsm -gsm gsm_name -catalog connect_id [-pwd password] [-wpwd password] [-region region_name] [-localons ons_port] [-remoteons ons_port] [-listener listener_port] [-endpoint gmsendpoint] [-remote_endpoint remote_endpoint] [-trace_level level]
表A-10 gdsctl add gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catalog connect_id
|
Global Data Servicesカタログ・データベースの接続識別子を指定します。ネットワーク・サービス名を指定する場合、それはローカル・ネーミング・メソッドによって、追加されるグローバル・サービス・マネージャがカタログ・データベースに接続できるようにする接続記述子に解決できる必要があります。 |
-endpoint gsmendpoint
|
グローバル・サービス・マネージャがクライアント接続リクエストをリスニングするプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-gsm gsm_name
|
追加するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前を指定しない場合、GDSCTLでは、( |
-listener listener_port
|
リスナー・ポートを指定します。デフォルト・ポートは1522です。 |
-localons ons_port
|
ローカルONSポートを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルトのONSポート(ほとんどのプラットフォームで6123)を使用します。 |
-pwd password
|
|
-region region_name
|
グローバル・サービス・マネージャが属するリージョンを指定します。 |
-remote_endpoint remote_endpoint
|
グローバル・サービス・マネージャがデータベース登録リクエストを受信し、構成内の他のグローバル・サービス・マネージャと通信するために使用するプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-remoteons ons_port
|
リモートONSポートを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルトのONSポート(ほとんどのプラットフォームで6234)を使用します。 |
-trace_level level
|
グローバル・サービス・マネージャのトレース・レベル(Oracleサポート・サービスの指示により使用)を指定します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ・ウォレットを保護するパスワードを指定します。ウォレット・パスワードを指定しない場合、かわりにシステム生成パスワードが使用されます。このオプションでパスワードを指定した場合、そのパスワードを提供しないとウォレットを変更できなくなります。 |
使用上の注意
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを追加するコンピュータでローカルに実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを追加するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
このコマンドを実行すると、GDSCTLはGlobal Data ServicesカタログにGSMCATUSERユーザーとして接続し、GSMCATUSERのパスワードを入力するよう求めます。
例
Global Data Serviceカタログ・データベースDB1の場所を指定して、gsm1という名前のグローバル・サービス・マネージャを追加します。
GDSCTL> add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1
ホスト・アドレスまたはサブネット情報をカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストに追加します。最初のグローバル・サービス・マネージャを起動する前に、このコマンドを使用してホストまたはサブネットをVNCRリストに追加できます(Global Data Servicesカタログ・データベースへの直接接続の確立による)。
VNCRは、指定されたIPアドレスからOracleサービスへのアクセスを許可したり、拒否します。VNCRの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
構文とオプション
gdsctl add invitednode
コマンドは、次の構文で使用します。
add {invitednode | invitedsubnet} [-group group_name
]
[-catalog catalog_dbname [-user user_name/password]] vncr_id
表A-11 gdsctl add invitednodeのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catalog |
Global Data Servicesカタログ・データベースのネット別名または接続文字列を指定します。無効なアドレスまたは接続文字列を入力した場合、GDSCTLでは、 |
-group group_name
|
許可されたノードのグループを定義する別名を指定します。この別名は、許可されたノードに関連する他のコマンドで参照されます。 |
-user user_name[/password] |
カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者のユーザー資格証明を指定します。ユーザーまたはパスワードを指定しないと、GDSCTLからこの情報の入力を求められます。 |
vncr_id
|
グローバル・サービス・マネージャに登録できるノードのリストを指定します。リストには、ホスト名か、IPv4およびIPv6アドレスのCIDR表記を含めることができます。ワイルドカード形式(*)は、IPv4アドレスでサポートされます。リストにホスト名が存在すると、そのホスト名にマップされたすべてのIPアドレスが含まれます。ホスト名は、パブリック・ネットワーク・インタフェースとの一貫性を保持している必要があります。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
GDSCTLのデフォルトは、autovncr
がカタログに対して有効であることです。autovncr
がカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)
コマンドを使用して有効ノードを定義します。
例
ネットマスク255.255.255.248をカタログに追加します。
GDSCTL> add invitednode 255.255.255.248
サーバーeast1.example.comをカタログの別名グループEAST_SRVに追加します。
GDSCTL> add invitednode east1.example.com
サーバーeast2.example.comをカタログの別名グループEAST_SRVに追加します。
GDSCTL> add invitednode east2.example.com
Global Data ServicesリージョンをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。Global Data Servicesカタログが作成される際、REGIONORAリージョンが自動的に作成されます。
構文とオプション
gdsctl add region
コマンドは、次の構文で使用します。
add region -region region_list
[-buddy region_name]
表A-12 gdsctl add regionのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-buddy |
バディ・リージョンの名前を指定します。 |
-region region_list
|
Global Data Servicesリージョン名のカンマ区切りリストを指定します。 Global Data Servicesリージョンの名前は、対応するGlobal Data Services構成内で一意である必要があります。最初のリージョンの作成時に名前を指定しない場合、そのリージョンにはoraregionというデフォルト名が付けられます。リージョン名の長さは最大30文字で、任意の有効な識別子(先頭は英字でその後に0個以上のASCII英数字または「_」を続ける)を使用できます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用して、Global Data Services管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
2つのGlobal Data ServicesリージョンEASTおよびWESTを現在の構成に追加します。
GDSCTL> add region -region east,west
グローバル・サービスをGlobal Data Servicesプールに追加します。
構文とオプション
gdsctl add service
コマンドは、次の構文で使用します。
add service [-gdspoolgdspool_name
] -serviceservice_name
{-preferred_all | -preferred dbname_list [-available dbname_list] } [-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY [-region_failover]}] [-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY [-failover_primary] | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}] [-lag {lag_value | ANY}] [-notification {TRUE | FALSE}] [-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}] [-dtp {TRUE | FALSE}] [-sql_translation_profile stp_name] [-clbgoal {SHORT | LONG}] [-tafpolicy {BASIC | NONE | PRECONNECT}] [-policy policy] [-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}] [-failovermethod {NONE | BASIC}] [-failoverretry failover_retries] [-failoverdelay failover_delay] [-edition edition_name] [-commit_outcome {TRUE | FALSE}] [-retention retention_seconds] [-session_state {DYNAMIC | STATIC}] [-replay_init_time replay_init_time] [-pdbname pdbname]
表A-13 gdsctl add serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-available dbname_list
|
優先データベースが使用できない場合に、サービスが実行される使用可能なデータベースのカンマ区切りリストを指定します。使用可能なインスタンスのリストは指定できません。データベースのみです。 使用可能なデータベースのリストは、優先データベースのリストと相互に排他である必要があります。 このオプションは、-preferred_allオプションとともに使用 |
-clbgoal {SHORT | LONG} |
接続ロード・バランシングの目標。ランタイム・ロード・バランシングの場合または統合接続プールを使用する場合、値 このオプションのデフォルト値は |
-commit_outcome {TRUE | FALSE} |
トランザクション・ガードを有効にします。 |
-dtp {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。このサービスは、ポリシー管理データベースではサービスに、管理者管理データベースの単一ノードでは優先サービスになります。 |
-edition edition_name
|
サービスの初期セッション・エディションを指定します。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 GDSCTLは、指定されたエディション名の妥当性をチェックしません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションの |
-failover_primary |
|
-failoverdelay failover_delay
|
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAF向けに、このパラメータは、フェイルオーバー時の各インシデントの再接続試行間の遅延(秒)を指定します。 |
-failovermethod {NONE | BASIC} |
TAFフェイルオーバーの方法(下位互換用)。 フェイルオーバー・タイプ( |
-failoverretry failover_retries
|
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAF向けに、このパラメータによってインシデント後の接続の試行数が決まります。 |
-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION} |
フェイルオーバー・タイプを指定します。 Javaに対してアプリケーション・コンティニュイティを有効にする場合、このパラメータを |
-gdspool gdspool_name
|
サービスを追加するGlobal Data Servicesプールの名前を指定します。プール名を指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-lag {lag_value | ANY}
|
サービスのラグを秒単位で指定します。キーワード
|
-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY} |
サービス・リージョン・ローカリティを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルト値の |
-notification {TRUE | FALSE} |
OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効にします。 |
-pdbname pdb_name
|
プラガブル・データベース名を指定します。 |
-policy {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービスの管理ポリシーを指定します。
|
-preferred dbname_list
|
サービスが実行される優先データベースのカンマ区切りリストを指定します。優先インスタンスは指定できません。データベースのみです。 優先データベースのリストは、使用可能なデータベースのリストと相互に排他である必要があります。 このオプションは、-preferred_allオプションとともに使用 |
-preferred_all |
Global Data Servicesプール内のすべてのデータベースが優先データベースであることを指定します。その後プールに追加するデータベースは、このサービスの優先データベースとして構成されます。 このオプションは、-preferredオプションおよび |
-region_failover |
サービスでリージョン・フェイルオーバーが有効であることを示します。このオプションは、 |
-replay_init_time replay_init_time
|
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータは時間(秒)を指定し、その時間の経過後はリプレイは開始できません。デフォルト値は300秒です。 |
-retention retention_seconds
|
commit_outcomeが |
-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ランタイム・ロード・バランシングの目標(ロード・バランシング・アドバイザ)。このパラメータを このオプションを使用しない場合、ランタイム・ロード・バランシングの目標のデフォルト値は、 |
-role {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] [-failover_primary] |[LOGICAL_STANDBY] |[SNAPSHOT_STANDBY]} |
このサービスがデータベースで起動するためにデータベースに付与されている必要のあるデータベース・ロールを指定します。これは、Oracle Data Guard Broker構成を含むGlobal Data Servicesプールにのみ適用されます。 参照: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |
-service service_name
|
グローバル・サービスの名前を指定します。
グローバル・サービス名は、GDSプール内で一意である必要があり、ドメイン修飾されている場合はGDS構成内でも一意である必要があります。グローバル・サービスは、データベースに同じ名前のローカル・サービスまたはグローバル・サービスがすでに存在する場合、そのデータベースで作成できません。 グローバル・サービス名には、英数字、アンダースコア(_)およびピリオド(.)を含めることができます。最初の文字は英数字にする必要があります。グローバル・サービス名の長さは最大64文字です。ドメイン修飾されたグローバル・サービス名の長さは、最大250文字です。 グローバル・サービスに接続するために使用されるOracle Net接続記述子には、ドメイン修飾されたサービス名を含める必要があります。 |
-session_state {DYNAMIC | STATIC} |
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータはトランザクション型ではないセッションの状態がアプリケーションによって変更されるかどうかを指定します。ほとんどのアプリケーションに |
-sql_translation_profile stp_name
|
Oracle以外のデータベースからOracleデータベースにアプリケーションを移行したら、このオプションを使用して、追加するサービスのSQL翻訳プロファイルを指定します。 このオプションは、 注意:
関連項目: SQL翻訳の詳細は、『Oracle Database移行ガイド』を参照してください。 |
-tafpolicy {BASIC | NONE } |
TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ) |
例
sales_report
という名前のサービスを、ローカリティに値ANYWHEREを指定してGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMに追加します。
GDSCTL> add service -gdspool myreaderfarm -service sales_report -locality ANYWHERE
daily_sales_rept
という名前のサービスを、優先インスタンスがDB1に設定され、使用可能なインスタンスがDB3とDB4に設定されたGlobal Data ServicesプールMYDGPOOLに追加します。サービスはBASICトランザクション・フェイルオーバー・ポリシーを使用します。
GDSCTL> add service -gdspool mydgpool -s daily_sales_rept -preferred db1 -available db3,db4 -tafpolicy BASIC
gdsctl config
コマンドでは、指定したコンポーネントまたはコンポーネント・セットの静的構成を表示します。この構成データは、カタログ・データベースから取得されます。また、このコマンドをオプションなしで使用すると、構成に定義されているすべてのコンポーネントの構成データを表示できます。configコマンドを使用する場合、コンポーネント(カタログ・データベース以外)が起動されているかどうかは問題になりません。
表A-14 gdsctl configのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
指定されたデータベースの静的構成データを表示します。 |
|
指定されたデータベース・プールの静的構成データを表示します。 |
|
指定されたグローバル・サービス・マネージャの静的構成データを表示します。 |
|
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。 |
|
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。 |
|
指定されたグローバル・サービス・マネージャのVNCR構成データを表示します。 |
カタログに格納されている、指定されたデータベースの静的構成データを表示します。
構文とオプション
gdsctl config database
コマンドは、次の構文で使用します。
config database [-database db_name
]
表A-15 gdsctl config databaseのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-database db_name
|
データベースの名前を指定します。データベース名を指定しない場合、GDSCTLでは、Global Data Services構成のすべてのデータベースの構成データが表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
Global Data Services構成のすべてのデータベースについてカタログに格納されている静的構成データを表示します。
GDSCTL>config database
gdsctl config database
コマンドは、次のような情報を返します。
Name Pool Status Region ---- ---- ------ ------ dbcat sales Ok east dbcat1 sales Ok west dbcat3 sales Ok west
カタログに格納されている、指定されたデータベース・プールの静的構成データを表示します。
構文とオプション
gdsctl config gdspool
コマンドは、次の構文で使用します。
config gdspool [-gdspool gdspool_name
]
表A-16 gdsctl config gdspoolのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name
|
データベース・プールの名前を指定します。データベース・プール名を指定しない場合、GDSCTLは、すべてのデータベース・プールの構成データを表示します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
カタログに格納されている、すべてのGlobal Data Servicesプールの静的構成データを表示します。
GDSCTL>config gdspool
gdsctl config gdspool
コマンドは、次のような出力を返します。
Name Broker ---- ------ dbpoolora No mkt No sales No marketing No
次のコマンドでは、Global Data Servicesプールmarketing
の構成の詳細を表示します。
GDSCTL>config gdspool -gdspool marketing
前述の例は、次のような出力を返します。
GDS Pool administrators ------------------------ Databases ------------------------ dbcat2 dbcat1 dbcat3 Services ------------------------ sales_report sales_analysis sales_estimation sales_peragent sales_global
カタログに格納されている、指定されたグローバル・サービス・マネージャの静的構成データを表示します。
構文とオプション
gdsctl config gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
config gsm [-gsm gsm_name
]
表A-17 gdsctl config gsmのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。グローバル・サービス・マネージャ名を指定しない場合、GDSCTLは、クラウド内のすべてのグローバル・サービス・マネージャの構成データを表示します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
カタログに格納されている、グローバル・サービス・マネージャmygsm
の静的構成データを表示します。
GDSCTL>config gsm -gsm mygsm
gdsctl config gsm
コマンドは、次のような情報を返します。
Name: mygsm Endpoint 1: (ADDRESS=(HOST=stcal.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp)) Endpoint 2: (ADDRESS=(HOST=stcal.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp)) Local ONS port: 6123 Remote ONS port: 6234 Region: east Buddy ------------------------
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。
構文とオプション
gdsctl config region
コマンドは、次の構文で使用します。
config region [-region gsm_name]
例
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。
GDSCTL>config region -region eastcoast
次のような出力が表示されます。
Databases ------------------------ debug msvc4 GSM ------------------------ mygsm
Global Data Servicesカタログに格納されている、データベース・プール内の指定されたサービスの静的構成データを表示します。
構文とオプション
gdsctl config service
コマンドは、次の構文で使用します。
config service [-gdspool gdspool_name] [-service service_name
]
表A-19 gdsctl config serviceのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name
|
サービスを含むデータベース・プールの名前を指定します。名前を指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-service service_name
|
サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、指定されたデータベース・プール内のすべてのサービスの構成データを表示します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
ユーザーのGlobal Data Servicesプール内のすべてのサービスを表示します。
GDSCTL>config service
gdsctl config service
コマンドは、次のような情報を返します。
Name Network name Pool Started Preferred all ---- ------- ---- ---- ------- --------- --- sales_svc1 sales_svc1.sales.oradbcloud sales Yes Yes sales_svc2 sales_svc2.sales.oradbcloud sales NO Yes sales_svc3 sales_svc3.sales.oradbcloud sales Yes Yes mkt_svc1 mkt_svc1.mkt.oradbcloud mkt NO Yes
Global Data Servicesカタログに格納されている、sales_svc1
の静的構成データを表示します。
GDSCTL>config service -service sales_svc1
次のように返されます。
Name: sales_svc1 Network name: sales_svc1.sales.oradbcloud Pool: sales Started: Yes Preferred all: Yes Locality: ANYWHERE Region Failover: No Role: NONE Primary Failover: No Lag: ANY Runtime Balance: SERVICE_TIME Connection Balance: SHORT Notification: Yes TAF Policy: NONE Policy: AUTOMATIC DTP: No Failover Method: NONE Failover Type: NONE Failover Retries: Failover Delay: Edition: PDB: Commit Outcome: Retention Timeout: Replay Initiation Timeout: Session State Consistency: SQL Translation Profile: Supported services ------------------------ Database Preferred Status -------- --------- ------ dbcat2 Yes Enabled dbcat1 Yes Enabled dbcat3 Yes Enabled
カタログに格納されている、登録用有効ノード・チェック(VNCR)の静的構成データを表示します。
構文とオプション
gdsctl config vncr
コマンドは、次の構文で使用します。
config vncr [-group gsm_name
]
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
VNCRリスト内のホストのリストを表示します。
GDSCTL>config vncr
gdsctl config vncr
コマンドは、次のような情報を返します。
Name Group ID ---- ----- -- example 22.231.113.64 example.com
gdsctl configure
コマンドは、GDSCTLパラメータを設定します。
構文とオプション
gdsctl configure
コマンドは、次の構文で使用します。
configure [-gsmport port] [-timeout seconds] [-show] [-driver {THIN | OCI}] [-resolve {IP | HOSTNAME | QUAL_HOSTNAME}] [-log {ALL|OFF|INFO|FINE|FINER|FINEST|SEVERE|WARNING}] [-log_file log_file] [-gsm gsm_name]
表A-21 gdsctl configureのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-driver THIN | OCI |
Oracle JDBCドライバ。 |
-gsm gsm_name
|
現在のグローバル・サービス・マネージャの設定。 |
-gsmport port
|
デフォルトのグローバル・サービス・マネージャ・ポート |
-log {ALL | OFF | INFO | FINE | FINER | FINEST | SEVERE | WARNING} |
ロギング・レベルの設定。デフォルトは、 |
-log_file log_file
|
ログ・ファイルの場所の設定。デフォルトは |
-resolve IP | HOSTNAME| QUAL_HOSTNAME |
グローバル・サービス・マネージャ・エンドポイントのデフォルトのホスト解決。 |
-show |
構成の表示。 |
-timeout seconds
|
グローバル・サービス・マネージャ・リクエスト・タイムアウト(秒) |
例
mygsm
ドライバをOCIに設定します。
configure -driver OCI mygsm
gdsctl connect
コマンドは、グローバル・サービス管理環境を管理するための資格証明を指定します。GDSCTLを使用した特定の操作を行うには、資格証明を指定する必要があります。
構文とオプション
gdsctl connect
コマンドは、次の構文で使用します。
connect [user_name[/password]]@connect_identifier
表A-22 gdsctl connectのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
connect_identifier
|
接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します(グローバル・サービス・マネージャのリストなど)。 |
password
|
指定されたユーザーのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。パスワードは入力されると不明瞭化されます。 |
user_name
|
接続するユーザーの名前を指定します。指定するユーザーは、Global Data Services管理者またはプール管理者のロールを持っている必要があります。ユーザー名を指定しないと、ユーザー名の入力を求められます。 |
使用上の注意
接続後に実行するコマンドに応じてGlobal Data Services管理者またはプール管理者の権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
警告: 接続コマンドのオプションとしてパスワードを指定することは、セキュリティ・リスクとなります。パスワードを省略し、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合にのみ入力することで、この危険を回避できます。 |
例
gsmadmin
ユーザーとしてプライベート・クラウドに接続します。
GDSCTL> connect gsmadmin@mycloud Enter password:
ユーザー名とパスワードを指定せずに、接続記述子を使用して接続します。
GDSCTL> connect (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=myhost)(PORT=1521))) Enter username:
gdsctl create catalog
コマンドは、特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。また、PKIの公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、秘密鍵で暗号化された固定文字列"GSM"とともにそれらをカタログに格納します。この場合、GSMCATUSER
のパスワードが使用されます。
構文とオプション
gdsctl create catalog
コマンドは、次の構文で使用します。
create catalog -database connect_id
[-user user_name[/password]
[-region region_list] [-gdspool gdspool_list] [-configname config_name]
[-autovncr {ON | OFF}] [-force]
表A-23 gdsctl create catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-autovncr {ON | OFF} |
このオプションは、autovncrモードを有効( |
-configname config_name
|
GDS構成の名前を指定します。デフォルトの構成名は、 構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。 |
-database connect_id
|
カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。 |
-force |
カタログ・データベースの既存のグローバル・サービス・マネージャ構成をリライトします。 |
-gdspool gdspool_list
|
データベース・プール名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用すると、指定されたデータベース・プールがカタログ作成の一環として作成されます。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはDBPOOLORAという名前のデフォルト・データベース・プールを作成します。 |
-region region_list
|
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。 |
-user user_name[/password] |
カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、Global Data Services管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。 |
使用上の注意
Global Data Servicesカタログを作成するコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。
構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。
例
DB1という名前のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。リージョンEASTとWESTおよびデータベース・プールREADERFARMも作成します。
GDSCTL> create catalog -database db1 -region west,east -gdspool readerfarm
gdsctl delete catalog
コマンドは、Global Data Servicesカタログを削除します。
構文とオプション
gdsctl delete catalog
コマンドは、次の構文で使用します。
delete catalog [-connect connect_identifier
]
表A-24 gdsctl delete catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier
|
接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、現在のセッションに関連付けられているグローバル・サービス・マネージャによって使用されているGlobal Data Servicesカタログを削除します。 |
使用上の注意
Global Data Servicesカタログを削除するデータベースを含むコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。
例
DB1という名前のデータベースにあるGlobal Data Servicesカタログを削除します。
GDSCTL> delete catalog -connect db1.example.com
gdsctl disable service
コマンドは、指定されたサービスを無効にします。指定されたサービスの停止も行います。
構文とオプション
gdsctl disable service
コマンドは、次の構文で使用します。
disable service [-gdspool gdspool_name] [ -service service_name_list] -database db_name
表A-25 gdsctl disable serviceのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-database db_name
|
サービスが配置されているデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、サービスはグローバルで無効になります。 |
-gdspool gdspool_name
|
サービスを含むデータベース・プールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-service service_name_list
|
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベース・プールREADERFARM内のすべてのデータベースでサービスG_SALES_REPORTを無効にして停止します。
GDSCTL> disable service -gdspool readerfarm -service g_sales_report
gdsctl enable service
コマンドは、指定されたサービスを有効にします。サービスのカーディナリティに達していない場合、このコマンドはそのサービスの起動も行います。
構文とオプション
gdsctl enable service
コマンドは、次の構文で使用します。
enable service [-gdspool gdspool_name] [-service service_name] -database db_name
表A-26 gdsctl enable serviceのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-database db_name
|
サービスが配置されているデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、サービスはグローバルで有効になります。 |
-gdspool gdspool_name
|
サービスを含むデータベース・プールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-service service_name
|
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベース・プールREADERFARM内のデータベースDB1でサービスG_SALES_REPORTを有効にします。
GDSCTL> enable service -gdspool readerfarm -service g_sales_report -database db1
gdsctl export catalogコマンドは、現在のカタログ構成をローカル・ファイルに保存します。
構文とオプション
gdsctl export catalogコマンドは、次の構文で使用します。
export catalog file_name
表A-27 gdsctl export catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
file_name
|
コマンドを実行している同じコンピュータ上のファイルの名前。構成は、このファイルに保存されます。ファイルがすでに存在している場合は、プロンプトなしに上書きされます。ファイルが書込み不可の場合(たとえば、パスが存在しない場合)、エラーが発生します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行するには、GDS管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
エクスポート前にvalidate catalog
コマンドを使用してカタログを検証することをお薦めします。
例
ホーム・ディレクトリにカタログ・バックアップを保存します。
GDSCTL> export catalog /home/user/cat-201307.backup
gdsctl import catalogコマンドを使用して、export catalogコマンドを使用して作成したファイルからカタログ構成をリストアします。新しいカタログ・データベースにリストアする場合、create catalogコマンドを使用して最初にカタログを作成する必要があります。
構文とオプション
gdsctl import catalogコマンドは、次の構文で使用します。
import catalog file_name
表A-28 gdsctl export catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
file_name
|
コマンドを実行している同じコンピュータ上のファイルの名前。構成は、このファイルからリストアされます。ファイルが読取り不可の場合、エラーが発生します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行するには、GDS管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
インポート後に保留リクエストが存在しない場合にのみ、インポート手順が終了したと考えることができます。config
コマンドを使用すると、保留リクエストのリストを取得できます。
例
ホーム・ディレクトリからカタログ・バックアップをロードします。
GDSCTL> import catalog /home/user/cat-201307.backup
gdsctl modify
コマンドは、グローバル・サービス・マネージャ構成のコンポーネントの構成パラメータを変更します。
表A-29 gdsctl modifyのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
カタログの属性を変更します。 |
|
データベースの構成パラメータを変更します。 |
|
データベース・プール管理者のリストに対してユーザーを追加または削除します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャの構成オプションを変更します。 |
|
グローバル・サービス管理フレームワークに現在定義されているリージョンを変更します。 |
|
サービスの優先データベースや使用可能なデータベース、または他のサービスの属性を変更します。 |
gdsctl modify catalog
コマンドは、グローバル・サービス・マネージャ・カタログのプロパティを変更します。このコマンドを使用するには、グローバル・サービス・マネージャが1つ以上実行され、カタログ・データベースとの接続がすでに確立されている必要があります(connect
コマンドを参照してください)。
構文とオプション
gdsctl modify catalog
コマンドは、次の構文で使用します。
modify catalog [-autovncr {ON | OFF}] [-oldpwd oldpassword -newpwd newpassword] [-pwd password -newkeys]
カタログ・データベースで変更した後にGSMCATUSER
のパスワードを更新するには、次のコマンドを使用します。
modify catalog -oldpwd ** -newpwd ***
PKI鍵を置換する場合や、カタログ・データベースのOracle Database 12cリリース1 (12.1)からのパッチセット・アップグレードの後には、次のコマンドを実行します。
modify catalog -pwd ** -newkeys
表A-30 gdsctl modify catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-autovncr {ON | OFF} |
このオプションは、autovncrモードを有効( |
-newkeys |
新しいPKI鍵ペアを生成します。 |
-newpwd newpassword
|
|
-oldpwd oldpassword
|
|
-pwd password
|
|
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。
GSMCATUSER
のパスワードは、セキュリティ上の理由から定期的に更新する必要があります。この操作を実行するには、modify catalog -oldpwd
oldpassword
-newpwd
newpassword
を使用します。このコマンドにより、暗号化された秘密鍵とエンコード文字列がフェッチされ、それらが古いパスワードを使用して復号化され、新しいパスワードで再暗号化されてから再格納されます。
PKI鍵は、modify catalog -oldpwd
oldpassword
-newkeys
を使用して定期的に更新する必要があります。このコマンドにより、新しいPKI鍵ペアが生成され、データベースの対応するフィールドが置換されます。
例
カタログ・データベースのautovncrモードを無効にします。
connect gsmadmin@mycloud GDSCTL> modify catalog -autovcnr off
GDSプールのデータベースの構成パラメータ(リージョン、接続識別子、グローバル・サービス・マネージャのパスワード、SCANアドレス、ONSポートなど)を変更します。GDSリージョンを除くすべてのパラメータでは、最初にデータベース管理者が適切な変更を行う必要があり、次にmodify database
コマンドを実行してGDSカタログの変更済パラメータを更新する必要があります。または、この目的でsync database
コマンドを使用できます。
構文とオプション
gdsctl modify database
コマンドは、次の構文で使用します。
modify database -databasedbname_list
[-region region_name] [-gdspoolgdspool_name
] [-connectconnect_identifier
] [-pwd password] [-scan scan_address [-ons port]] [-savename] [-cpu_threshold cpu] [-disk_threshold disk]
表A-31 gdsctl modify databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier
|
変更するデータベースの接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-cpu_threshold cpu
|
CPU使用率割合のしきい値を指定します。 |
-database dbname_list
|
データベース名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-disk_threshold disk
|
同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。 |
-gdspool gdspool_name
|
データベースが属するデータベース・プールを指定します。 |
-ons port
|
ONSポートを指定します。 |
-pwd password
|
GSMUSERのパスワードを指定します。 |
-region region_name
|
データベースが属するリージョンを指定します。 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
-scan scan_address
|
クラスタのSCANアドレスを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベースDB1とDB3のリージョンをEASTに変更します。
GDSCTL> modify database -database db1,db3 -region east
1つ以上のデータベース・プールのプール管理者のリストからユーザーを追加および削除します。
構文とオプション
gdsctl modify gdspool
コマンドは、次の構文で使用します。
modify gdspool -gdspool database_pool_list {-removeuser user_name | -adduser user_name}
表A-32 gdsctl modify gdspoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-adduser user_name
|
データベース・プール管理者のリストに追加するユーザーを指定します。このオプションは、指定されたユーザーにプール管理者ロールを付与します。 |
-gdspool database_pool_list
|
データベース・プール名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-removeuser user_name
|
データベース・プール管理者のリストから削除するユーザーを指定します。このオプションは、指定されたユーザーのプール管理者ロールを取り消します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
PETERをプールMYREADERFARMのデータベース・プール管理者のリストに追加します。
GDSCTL> modify gdspool -gdspool myreaderfarm -adduser peter
グローバル・サービス・マネージャの構成パラメータを変更します。変更は、グローバル・サービス・マネージャの再起動後、有効になります。
構文とオプション
gdsctl modify gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
modify gsm -gsm gsm_name [-catalog connect_id [-pwd password]] [-region region_name] [-localons ons_port] [-remoteons ons_port] [-endpoint gmsendpoint [-remote_endpoint remote_endpoint]] [-listener listener_port] [-wpwd wallet_password]
表A-33 gdsctl modify gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catalog |
Global Data Servicesカタログ・データベースの接続識別子を指定します。ネットワーク・サービス名を指定する場合、それはローカル・ネーミング・メソッドによって、変更されるグローバル・サービス・マネージャがカタログ・データベースに接続できるようにする接続記述子に解決できる必要があります。 |
-endpoint gsmendpoint
|
グローバル・サービス・マネージャがクライアント接続リクエストをリスニングするプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-gsm gsm_name
|
変更するグローバル・サービス・マネージャの名前を入力します。名前を指定しない場合、セッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名( |
-listener listener_port
|
新規リスナー・ポートを指定します。 |
-localons ons_port
|
新規ローカルONSポートを指定します。 |
-pwd password
|
|
-region region_name
|
グローバル・サービス・マネージャが属するリージョンを指定します。 |
-remote_endpoint remote_endpoint
|
グローバル・サービス・マネージャがデータベース登録リクエストを受信し、構成内の他のグローバル・サービス・マネージャと通信するために使用するプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-remoteons ons_port
|
新規リモートONSポートを指定します。 |
-wpwd |
グローバル・サービス・マネージャ・ウォレットのパスワードを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを変更するコンピュータでローカルに実行する必要があります。
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを起動したオペレーティング・システム・ユーザーのみが実行できます。
このコマンドを実行すると、GDSCTLはGlobal Data ServicesカタログにGSMCATUSERユーザーとして接続し、GSMCATUSERのパスワードを入力するよう求めます。
例
EASTリージョンに含まれるように、gsm1
という名前のグローバル・サービス・マネージャを変更します。
GDSCTL> modify gsm -gsm gsm1 -region east
このコマンドは、リージョンの構成を変更します。
構文とオプション
gdsctl modify region
コマンドは、次の構文で使用します。
modify region -region region_list
-buddy region_name [-weights weight]
表A-34 gdsctl modify regionのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-buddy |
バディ・リージョンの名前を指定します。 |
-region region_list
|
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-weights weight
|
静的RLB配布用に使用されます。形式: name = value,..,name = value |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
次のように、2つのリージョンEASTとWESTを変更します。
GDSCTL> modify region -region west -buddy east
サービスの属性を変更します。このコマンドを使用して次のことを行います。
サービスの優先リストまたは使用可能リストにデータベースを追加
あるデータベースから別のデータベースへサービスを移動
使用可能なデータベースを優先データベースに、または優先データベースを使用可能なデータベースに変更
サービスの高可用性属性を変更
あるデータベースから別のデータベースにサービスを一時的に移動する場合、relocate service
コマンドを使用します。
構文とオプション
gdsctl modify service
コマンドを使用して、サービスを管理します。
優先データベースまたは使用可能なデータベースをサービスに追加する場合:
modify service [-gdspoolgdspool_name
] -serviceservice_name
{-preferred dbname_list | -available dbname_list}
サービスの高可用性属性を変更する場合:
modify service [-gdspoolgdspool_name
] -serviceservice_name
[-database db_name] [-server_pool server_pool_name] [-cardinality {UNIFORM | }] [-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY [-region_failover]}] [-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY [-failover_primary] | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}] [-lag {lag_value | ANY}] [-notification {TRUE | FALSE}] [-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}] [-dtp {TRUE | FALSE}] [-sql_translation_profile stp_name] [-clbgoal {SHORT | LONG}] [-tafpolicy {BASIC | NONE | PRECONNECT}] [-policy policy] [-failovertype {NONE | SESSION | SELECT}] [-failovermethod {NONE | BASIC}] [-failoverretry failover_retries] [-failoverdelay failover_delay] [-edition edition_name] [-commit_outcome {TRUE | FALSE}] [-retention retention_seconds] [-session_state {DYNAMIC | STATIC}] [-replay_init_time replay_init_time]]
サービスの使用可能なデータベースを優先データベースに変更する場合:
modify service [-gdspoolgdspool_name
] -serviceservice_name
-available dbname_list -preferred
サービスのデータベースの優先ステータスと使用可能ステータスを変更する場合:
modify service [-gdspoolgdspool_name
] -serviceservice_name
{-preferred_all | -modifyconfig -preferred dbname_list [-available dbname_list]} [-force]
Oracle RACデータベースに固有のグローバル・サービスのプロパティを変更する場合:
modify service [-gdspoolgdspool_name
] -serviceservice_name
-database db_name {[-server_pool server_pool_name] [-cardinality {UNIFORM | }] | { -add_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list] | -drop_instances instlist | -modify_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list] } }
表A-35 gdsctl modify serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-add_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list] |
特定のデータベースの特定のサービスに関する優先インスタンスおよび使用可能なインスタンスのリストを指定します。指定したリストによって、すでに割当て済のインスタンスがオーバーライドされます(存在する場合)。–preferredおよび–availableオプションの使用は任意ですが、これらのうちの少なくとも1つを指定する必要があります。 |
-available dbname_list
|
優先データベースが使用できない場合に、サービスが実行される使用可能なデータベースのカンマ区切りリストを指定します。 使用可能なインスタンスのリストは、優先インスタンスのリストと相互に排他である必要があります。
|
-cardinality {UNIFORM | } |
ポリシー管理のOracle RACデータベースで実行されているサービスのカーディナリティ・オプションを指定します。カーディナリティが |
-clbgoal {SHORT | LONG} |
接続時ロード・バランシングの目標の場合: ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合は このオプションのデフォルト値は |
-commit_outcome {TRUE | FALSE} |
トランザクション・ガードを有効にします。 |
-database db_name
|
サービスを変更するデータベースの名前を指定します。
|
-dtp {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。これによって、XAアフィニティの場合にサービスが一度に必ず1つのインスタンスで提供されることが保証されます。 |
-drop_instances inst_list
|
特定のデータベースの特定のサービスに関する既存の割当て済インスタンスから削除するインスタンスのリストを指定します。指定されたインスタンスのリストは、既存の割当て済リストから削除されます。 |
-edition edition_name
|
サービスの初期セッション・エディションを指定します。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 GDSCTLは、指定されたエディション名の妥当性をチェックしません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションの |
-failover_primary |
|
-failoverdelay failover_delay
|
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFでの、フェイルオーバーにおける各インシデントの再接続試行間の時間遅延(秒)。 |
-failovermethod {NONE | BASIC} |
TAFフェイルオーバーの方法(下位互換用)。
|
-failoverretry failover_retries
|
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAF向けのインシデント後の接続の試行数。 |
-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION} |
フェイルオーバー・タイプを指定します。 Javaに対してアプリケーション・コンティニュイティを有効にする場合、このパラメータを |
-force |
このオプションを使用する場合、サービスが移動されるとすべてのセッションが切断され、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。 このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。 |
-gdspool gdspool_name
|
サービスが属するデータベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-lag {lag_value | ANY}
|
サービスのラグを秒単位で指定します。キーワード
|
-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY} |
サービス・リージョン・ローカリティ。このオプションを使用しない場合、デフォルト値の |
-modifyconfig |
このオプションを使用して、サービスの優先データベースと使用可能なデータベースの現在のリストを変更することを示します。このオプションを使用すると、優先リストにも使用可能リストにも指定されていないが、以前は割り当てられていたデータベースは、サービスを実行できるデータベースのリストから削除されます。 |
-modify_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list] |
優先インスタンスと使用可能なインスタンスの指定された 格納済リストにまだ存在しないインスタンスを 格納済リストに存在するインスタンスを 指定されたリストに存在しないが格納済リストにすでに存在するインスタンスは、すべて変更されないまま格納済リストに残ります。 インスタンスは、優先と使用可能の両方に設定することはできず、1つのモードにのみ設定できます。
|
-new_db database_name
|
サービスが実行されている新しいデータベースの名前を指定します。
|
-notification {TRUE | FALSE} |
OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効にします。 |
-old_db database_name
|
サービスが実行されている古いデータベースの名前を指定します。
|
-policy {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービスの管理ポリシーを指定します。
|
-pdbname pdb_name
|
プラガブル・データベース名を指定します。 |
-preferred dbname_list
|
サービスが実行される優先データベースのカンマ区切りリストを指定します。データベースを使用可能から優先に変更する場合、 優先インスタンスのリストは、使用可能なインスタンスのリストと相互に排他である必要があります。
|
-preferred_all |
データベース・プール内のすべてのデータベースが優先データベースであることを指定します。新たにプールに追加されるデータベースは、このサービスの優先データベースとして構成されます。 このオプションは、 |
-region_failover |
サービスでリージョン・フェイルオーバーが有効であることを示します。このオプションは、 |
-replay_init_time replay_init_time
|
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータは時間(秒)を指定し、その時間の経過後はリプレイは開始されません。デフォルト値は300秒です。 |
-retention retention_seconds
|
トランザクション・ガード( |
-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ランタイム・ロード・バランシングの目標。このパラメータを このオプションを使用しない場合、ランタイム・ロード・バランシングの目標のデフォルト値は、 |
-role {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] [-failover_primary] | [LOGICAL_STANDBY] | [SNAPSHOT_STANDBY]} |
このサービスがデータベースで起動するためにデータベースに付与されている必要のあるデータベース・ロールを指定します。これは、Oracle Data Guard Broker構成を含むデータベース・プールにのみ適用されます。 参照: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |
-server_pool server_pool_name
|
サービスが属しているGDSプール・データベースのOracle RACサーバー・プールの名前を指定します(ポリシー管理のOracle RACデータベース用)。 |
-service service_name
|
グローバル・サービスの名前を指定します。 |
-session_state {DYNAMIC | STATIC} |
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータはトランザクション型ではないセッションの状態がアプリケーションによって変更されるかどうかを指定します。ほとんどのアプリケーションに値 |
-sql_translation_profile stp_name
|
Oracle以外のデータベースからOracleデータベースにアプリケーションを移行したら、このオプションを使用して、追加するサービスのSQL翻訳プロファイルを指定します。 このオプションは、 注意:
関連項目: SQL翻訳の詳細は、『Oracle Database移行ガイド』を参照してください。 |
-tafpolicy {BASIC | NONE } |
TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ) |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベースDB3をサービスG_SALES_REPORTの優先データベースとしてデータベース・プールMYREADERFARMに追加します。
GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_sales_report -preferred db3
データベース・プールMYREADERFARMのサービスG_DAILY_SALES_REPTを変更して、ランタイム・ロード・バランシングの目標をTHROUGHPUTに変更します。
GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_daily_sales_rept -rlbgoal THROUGHPUT
データベース・プールMYREADERFARM内のサービスG_SALES_REPORTをデータベースDB1からDB4に移動します。
GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_sales_report -old_db db1 -new_db db4
DB3データベースを、データベース・プールREADFARM内のサービスG_SALES_REPORTの使用可能なデータベースから優先データベースにアップグレードします。
GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -available db3 -preferred
サービスG_SALES_REPORTに、データベースDB1とDB2が優先データベースとして、データベースDB3が使用可能なデータベースとして現在割り当てられているとします。データベース・プールREADFARM内のサービスSALES_REPORTの優先データベースDB1と使用可能なデータベースDB3を交換し、DB2データベースを削除します。
GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -modifyconfig -available db3 -preferred db1
ポリシー管理のOracle RACデータベースDB1のSALESPOOLという名前のサーバー・プールでのみ実行されるよう、データベース・プールREADFARM内のサービスG_SALES_REPORTを変更します。
GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -database db1 -server_pool salespool
特定のデータベースの特定のサービスに関する優先インスタンスおよび使用可能なインスタンスを指定します。
GDSCTL> modify service –gdspool mypool –service mysvc –database mydb –add_instances –preferred inst1,inst2 –available inst3,inst4
gdsctl relocate service
コマンドは、あるデータベースでサービスを停止し、別のデータベースでサービスを起動します。modify service
コマンドを使用してサービスの場所を変更する場合とは異なり、このコマンドは基礎をなす構成を変更しません。このコマンドはサービスを一時的に再配置し、別のデータベースで実行します。
注意: 以前に-preferred_all オプションで構成されたサービスにこのコマンドを使用しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。 |
構文とオプション
gdsctl relocate service
コマンドは、次の構文で使用します。
relocate service [-gdspool gdspool_name
] -service service_name -old_db db_name
-new_db db_name [-force] [-override [-sourcepwd password]
[-targetpdw password]]
表A-36 gdsctl relocate serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-force |
このオプションを使用する場合、サービスが移動されるとすべてのセッションが切断され、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。 このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。 |
-gdspool gdspool_name
|
サービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-new_db db_name
|
サービスの移動先のデータベースの名前を指定します。 |
-old_db db_name
|
サービスが現在配置されているデータベースの名前を指定します。 |
-override |
このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。 通常の操作では、このオプションを使用しないでください。 |
-service service_name
|
再配置するサービスの名前を指定します。 |
-sourcepwd password
|
ソース・データベースまたはサービスが現在配置されているデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-targetpwd password
|
サービスが再配置されるデータベース(ターゲット・データベース)のGSMUSERのパスワードを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
READFARMデータベース・プール内のサービスSALES_REPORTをDB2データベースからDB3データベースに再配置します。
GDSCTL> relocate service -gdspool readfarm -service sales_report -old_db db1 -new_db db3
gdsctl remove
コマンドは、コンポーネントをグローバル・サービス管理構成から削除します。
表A-37 gdsctl removeのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle Data Guard Broker構成をデータベース・プールから削除します。 |
|
Global Data Servicesプールからデータベースを削除します。 |
|
データベース・プールを削除します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。 |
|
VNCR情報をカタログ・データベースから削除します。 |
|
リージョンを現在の構成から削除します。 |
|
サービスをデータベース・プールから削除します。 |
GDSプールからOracle Data Guard Broker構成を削除します。
構文とオプション
gdsctl remove brokerconfig
コマンドは、次の構文で使用します。
remove brokerconfig [-gdspool gdspool_name
]
表A-38 gdsctl remove brokerconfigのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name
|
Oracle Data Guard Broker構成を削除するGDSプールを指定します(必須ではなく、指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、それがデフォルトで使用されます)。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
GDSプールにData Guard Broker構成が含まれない場合、エラーが返されます。
例
Oracle Data Guard Broker構成をデータベース・プールMYDGPOOLから削除します。
GDSCTL> remove brokerconfig -gdspool myreaderfarm
データベースをデータベース・プールから削除します。
構文とオプション
gdsctl remove database
コマンドは、次の構文で使用します。
remove database {-gdspool gdspool_name -all | [-gdspool gdspool_name] -database db_name_list } [-force]
表A-39 gdsctl remove databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-all |
データベース・プール内のすべてのデータベースを削除します。 |
-database dbname_list
|
データベース・プールから削除するデータベース名のカンマ区切りリストを指定します。 Oracle Data Guard Broker構成を介して追加されたデータベースは指定できません。これらのデータベースを削除するには、Oracle Data Guardを使用する必要があります。 |
-force |
データベースが使用できない場合でも、カタログからデータベースを削除します。 このオプションを使用すると、グローバル・サービスがデータベースから削除されないことがあります。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベースDB1をグローバル・サービス管理構成から削除します。
GDSCTL> remove database -database db1
データベース・プールを現在の構成から削除します。
構文とオプション
gdsctl remove gdspool
コマンドは、次の構文で使用します。
remove gdspool -gdspool database_pool_list
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベース・プールtempreadersおよびmyfarmをGlobal Data Servicesフレームワークから削除します。
GDSCTL> remove gdspool -gdspool tempreaders,myfarm
グローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。
注意: グローバル・サービス・マネージャを削除するには、1つ以上のグローバル・サービス・マネージャが実行されていてGlobal Data Servicesデータベースのクリーンアップを行う必要があります。Global Data Services構成内のグローバル・サービス・マネージャが1つのみの場合、削除するにはそれが実行されている必要があります。 |
構文とオプション
gdsctl remove gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
remove gsm [-gsm gsm_name
]
表A-41 gdsctl remove gsmのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
削除するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、現在のグローバル・サービス・マネージャが削除されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
gsm5という名前のグローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。
GDSCTL> remove gsm -gsm gsm5
ホスト・アドレス情報をGlobal Data Servicesカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストから削除します。このコマンドは、指定済の許可されたノードまたは別名に対応するすべての許可されたノードを削除します。
構文とオプション
gdsctl remove invitednode
コマンドは、次の構文で使用します。
remove invitednode {[-group group_name]|vncr_id}
表A-42 gdsctl remove invitednodeのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-group group_name
|
VNCRのグループを定義する別名を指定します。この別名は、許可されたノードに関連する他のコマンドで参照されます。 |
vncr_id
|
ホスト・アドレス情報。サーバーのIPv4またはIPv6アドレス、ホスト名、ネットマスクまたは他の識別子です。ホスト・アドレス情報には、空白を含めることはできません。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
許可されたノード194.66.82.32をカタログから削除します。
GDSCTL> remove invitednode 194.66.82.32
VNCR別名グループEAST_SRVをカタログから削除します。
GDSCTL> remove invitednode -group east_srv
指定されたリージョンをグローバル・サービス管理フレームワークから削除します。
構文とオプション
gdsctl remove region
コマンドは、次の構文で使用します。
remove region -region region_list
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
SOUTHという名前のリージョンを構成から削除します。
GDSCTL> remove region -region south
サービスをデータベース・プールから削除します。
構文とオプション
gdsctl remove service
コマンドは、次の構文で使用します。
remove service [-gdspool gdspool_name
] -service service_name [-force]
表A-44 gdsctl remove serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-force |
データベース・プール内の1つ以上のデータベースが使用できない場合でもこのアクションが実行されることを示します。 |
-gdspool gdspool_name
|
サービスを削除するデータベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-service service_name
|
削除するサービスの名前を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
サービスsales_report
をデータベース・プールMYREADERFARMから削除します。
GDSCTL> remove service -gdspool myreaderfarm -service sales_report
gdsctl services
コマンドは、指定されたグローバル・サービス・マネージャに登録されているサービスに関する情報を取得します。
構文とオプション
gdsctl services
コマンドは、次の構文で使用します。
services [-gsm gsm_name
] [-service service_name]
表A-45 servicesのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
|
完全修飾サービス名を指定します。サービス名を指定しない場合、グローバル・サービス・マネージャに登録されているすべてのサービスに関する情報が取得されます。 |
使用上の注意
このコマンドは、サービス情報を取得するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
グローバル・サービス・マネージャmygsm
に登録されているサービスに関する情報を表示します。
GDSCTL> services -gsm mygsm
gdsctl services
コマンドは、次のような出力を返します。
GDSCTL>services -gsm mygsm Service "localsvc.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: LOCALPREF Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora", status: ready. Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora", status: ready. Service "sales_report1.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: LOCALONLY Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora", status: ready. Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora", status: ready. Service "sales_report2.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: ANYWHERE Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora", status: ready. Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora", status: ready.
注意: アフィニティ値は、サービス・ローカリティがlocal_only として定義されている場合はLOCALONLY 、サービス・ローカリティがlocal_only として定義され、region_failover オプションが有効な場合はLOCALPREF 、サービス・ローカリティがanywhere として定義されている場合はANYWHERE です。 |
mthly_report
サービスのステータスを表示します。
GDSCTL>services -service mthly_report.sales.oradbcloud
次のような出力が返されます。
Service "mthly_report.sales.oradbcloud" has 1 instance(s). Affinity: ANYWHERE Instance "sales%1", name: "debug", db: "debug", region: "eastcoast", status: ready.
gdsctl set
コマンドを使用して、現在のGDSCTLセッションのコンテキストを構成します。
表A-46 gdsctl setのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャの名前を設定します。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャを設定します。このコマンドは、後続のコマンドに適用されるグローバル・サービス・マネージャを設定します。指定されたグローバル・サービス・マネージャ名は、gsm.ora
構成ファイルで解決されます。
構文とオプション
gdsctl set gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
set gsm -gsm gsm_name
表A-47 gdsctl set gsmのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
現在のセッションで使用されるグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLは、デフォルト・グローバル・サービス・マネージャ名 |
使用上の注意
このコマンドは、現在のセッションに対して設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャをgsm1
に設定します。
GDSCTL> set gsm -gsm gsm1
INBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。
構文とオプション
gdsctl set inbound_connect_level
コマンドは、次の構文で使用します。
set inbound_connect_level [-gsm gsm_name
] timeout_value
表A-48 gdsctl set inbound_connect_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名( |
timeout_value
|
接続タイムアウト値を秒単位で指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、INBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
60秒でタイムアウトするようmygsm
のINBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。
GDSCLTL> set inbound_connect_level -gsm mygsm 60
特定のグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのログ・レベルを設定します。
構文とオプション
gdsctl set log_level
コマンドは、次の構文で使用します。
set log_level [-gsmgsm_name
]log_level
表A-49 gdsctl set log_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。 |
log_level
|
ログに書き込む詳細レベルを指定します。有効な値はONまたはOFFです。 |
使用上の注意
このコマンドは、リスナーのログ・レベルを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
グローバル・サービス・マネージャmygsm
のロギングをオンに設定します。
GDSCTL> set log_level -gsm mygsm ON
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。
構文とオプション
gdsctl set outbound_connect_level
コマンドは、次の構文で使用します。
set outbound_connect_level [-gsm gsm_name
] timeout_value
表A-50 gdsctl set outbound_connect_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。 |
timeout_value
|
接続タイムアウト値を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、リスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
すべてのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。
GDSCTL> set outbound_connect_level 60
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのトレース・レベルを設定します。
構文とオプション
gdsctl set trace_level
コマンドは、次の構文で使用します。
set trace_level [-gsmgsm_name
]trace_level
表A-51 gdsctl set trace_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
trace_level
|
グローバル・サービス・マネージャ・リスナーのトレース・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです。 USER: ユーザーが発生させたエラー状態を識別するトレースを提供します。 ADMIN: インストール固有の問題を識別するトレースを提供します。 SUPPORT: Oracleサポート・サービス向けのトラブルシューティング情報を含むトレースを提供します。 OFF: トレースを提供しません。 |
使用上の注意
このコマンドは、リスナーのトレース・レベルを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
mygsm
に関連付けられているすべてのリスナーのトレース・レベルをADMINに設定します。
GDSCTL> set trace_level -gsm mygsm ADMIN
gdsctl start
コマンドは、グローバル・サービス管理フレームワークに含まれるコンポーネントを起動します。
特定のグローバル・サービス・マネージャを起動します。
構文とオプション
gdsctl start gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
start gsm [-gsm gsm_name
]
表A-53 gdsctl start gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名( |
使用上の注意
GDSCTLは、起動するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
例
グローバル・サービス・マネージャgsm1
をローカル・ホストで起動します。
GDSCTL> start gsm -gsm gsm1
特定のサービスを起動します。
構文とオプション
gdsctl start service
コマンドは、次の構文で使用します。
start service [-gdspool gdspool_name] -service service_name [{-database db_name | -override [-pwd password] -connect connect_identifier}]
表A-54 gdsctl start serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name
|
サービスを起動するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、すべての優先データベースでサービスを起動します。 |
-connect connect_identifier
|
接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-gdspool gdspool_name
|
起動するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-override |
このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。 通常の操作では、このオプションを使用しないでください。 |
-pwd password
|
指定されたデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-service service_name
|
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスを起動します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
READERFARM
データベース・プールに配置されているサービスSALES_REPORT
を起動します。
GDSCTL> start service -gdspool readerfarm -service sales_report
gdsctl status
コマンドでは、特定のコンポーネントまたはコンポーネント・セットの実行ステータスを表示します。たとえば、gdsctl status
コマンドを使用して、コンポーネントが起動されているかどうかを確認します。
表A-55 gdsctl statusのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
特定のデータベースのステータスを表示します。 |
|
特定のグローバル・サービス・マネージャのステータスを表示します。 |
|
特定のデータベース・プール内の1つ以上のサービスのステータスを表示します。 |
すべてのデータベースのステータスを表示します。
構文とオプション
gdsctl status database
コマンドは、次の構文で使用します。
{status database | databases} [-gsm gsm_name][-database db_name] [-gdspool gdspool_name]
表A-56 gdsctl status databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name
|
サービスを起動するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、すべての優先データベースでサービスを起動します。 |
-gdspool gdspool_name
|
起動するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-gsm gsm_name
|
チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
すべてのデータベースのステータスを表示します。
GDSCTL>status database
gdsctl status database
コマンドは、次のような出力を返します。
Database: "dbcat1" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1 Region: east Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y Scan: N Enabled: Y Preferred: Y Registered instances: sales%11 Database: "dbcat2" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1 Region: east Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y Scan: N Enabled: Y Preferred: Y Registered instances: sales%1
特定のグローバル・サービス・マネージャのステータスを表示します。
構文とオプション
gdsctl status gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
status gsm [-gsm gsm_name
]
表A-57 gdsctl status gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
使用上の注意
GDSCTLは、ステータスを表示するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャのステータスを表示するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
例
mygsm
のステータスを表示します。
GDSCTL> status gsm -gsm mygsm
gdsctl status gsm
コマンドは、次のような出力を返します。
Alias MYGSM Version 12.1.0.0.2 Start Date 03-JUL-2012 16:48:54 Trace Level support Listener Log File /u01/ORACLE/mygsm/alert/log.xml Listener Trace File /u01/ORACLE/mygsm/trace/ora_14816_47568108067776.trc Endpoint summary (ADDRESS=(HOST=mymv.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp)) GSMOCI Version 0.1.8 Mastership Y Connected to GDS catalog Y Process Id 14818 Number of reconnections 0 Pending tasks. Total 0 Tasks in process. Total 0 Regional Mastership TRUE Total messages published 28599 Time Zone -07:00 Orphaned Buddy Regions: None GDS region regionora
特定のサービスのステータスを表示します。このコマンドは、servicesと似ています。
構文とオプション
gdsctl status service
コマンドは、次の構文で使用します。
{status service | services} [-gsm gsm_name] [-service service_name] [{-raw|-verbose|-support}]
表A-58 gdsctl status serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
Oracle内部コンポーネントで使用されます。 |
-service service_name
|
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。サービスを指定しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスのステータスを表示します。 |
-support |
ロード・バランシングに関する詳細情報を表示します。 |
-verbose |
ロード・バランシングに関連する追加情報を表示します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
サービスsales_report1.sales.oradbcloud
のステータスを表示します。
GDSCTL>status service -service sales_report1.sales.oradbcloud
gdsctl status service
コマンドは、次のような出力を返します。
Service "sales_report1.sales.oradbcloud" has 3 instance(s). Affinity: ANYWHERE Instance "sales%1", name: "dbcat2", db: "dbcat2", region: "east", status: ready. Instance "sales%11", name: "dbcat1", db: "dbcat1", region: "west", status: ready. Instance "sales%31", name: "dbcat3", db: "dbcat3", region: "east", status: ready.
gdsctl stop
コマンドは、グローバル・サービス管理フレームワークに含まれるコンポーネントを停止します。
特定のグローバル・サービス・マネージャを停止します。GDSCTLは、停止するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
構文とオプション
gdsctl stop gsm
コマンドは、次の構文で使用します。
stop gsm [-gsm gsm_name
]
表A-60 gdsctl stop gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name
|
停止するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名( |
使用上の注意
GDSCTLは、停止するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
例
ローカル・ホストのグローバル・サービス・マネージャgsm1
を停止します。
GDSCTL> stop gsm -gsm gsm1
特定のサービスを停止します。
構文とオプション
gdsctl stop service
コマンドは、次の構文で使用します。
stop service [-gdspool gdspool_name] [-service service_name] [{-database db_name | -override [-pwd password] -connect connect_identifier}] [-force]
表A-61 gdsctl stop serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier
|
接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-database db_name
|
サービスを停止するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、サービスが現在実行されているすべてのデータベースでサービスを停止します。 |
-force |
このオプションを使用する場合、GDSCTLは、サービスが停止されるとすべてのセッションを切断し、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。 このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。 |
-gdspool gdspool_name
|
停止するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-override |
このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。 通常の操作では、このオプションを使用しないでください。 |
-pwd password
|
指定されたデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-service service_name
|
停止するグローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスを停止します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベース・プールREADERFARM
内のすべてのデータベースでサービスSALES_REPORT
を停止します。
GDSCTL> stop service -gdspool readerfarm -service sales_report
gdsctl sync brokerconfig
コマンドは、グローバル・サービス・マネージャ内のOracle Data Guard Broker構成とデータベース・プール内の構成の同期をとります。
構文とオプション
gdsctl sync brokerconfig
コマンドは、次の構文で使用します。
sync brokerconfig [-gdspoolgdspool_name
] [-databasedb_name
]
表A-62 gdsctl sync brokerconfigのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name
|
参照データベースとして使用し、構成を問い合せるデータベース・プール内のデータベースの名前を指定します。 このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、プライマリ・データベースを参照データベースとして使用します。Oracle Data Guard Broker構成内にプライマリ・データベースがない場合、GDSCTLはプールの任意のデータベースを参照データベースとして使用します。 |
-gdspool gdspool_name
|
Oracle Data Guard Broker構成が属するデータベース・プールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている 指定されたデータベース・プールにOracle Data Guard Broker構成が含まれていない場合、GDSCTLからエラーが返されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connect
コマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベース・プールMYREADERFARM
のOracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesカタログに格納されている構成と同期化します。
GDSCTL> sync brokerconfig -gdspool myreaderfarm
gdsctl sync database
コマンドは、グローバル・サービスの属性およびプール・データベースのGDS関連パラメータをGDSカタログの内容と同期化します。
構文とオプション
gdsctl sync database
コマンドは、次の構文で使用します。
sync database [-gdspool gdspool_name] [-database database_name]
表A-63 gdsctl sync databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database database_name
|
参照データベースとして使用し、構成を問い合せるデータベース・プール内のデータベースの名前を指定します。 |
-gdspool gdspool_name
|
データベースが属するGDSプールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、それがデフォルトのGDSプールとして使用されます。 |
使用上の注意
データベースにGDSリージョンが割り当てられていない場合、エラーが返されます。
GDSプールが指定されており、データベース・オプションが指定されていない場合、プール内の各データベースが同期化されます。
例
デフォルト・データベース・プールのデータベースをデータベースmydb
と同期化します。
GDSCTL> sync database -database mydb
gdsctl validate catalog
コマンドは、Global Data Servicesカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびプール・データベースをクロス・チェックし、非一貫性とエラーをレポートします。
このコマンドの実行によって、Global Data Services構成のすべてのデータベースに対するアクセスが発生するため、これを実行するにはGSMCATUSERのパスワードが必要です。パスワードは、Global Data Services構成の一部である任意のグローバル・サービス・マネージャのウォレットに格納されます。したがって、グローバル・サービス・マネージャのいずれかのORACLE_HOMEからコマンドを実行すると、パスワードはウォレットから自動的に抽出されるため、指定する必要はありません。それ以外の場合、-catpwd
コマンド・オプションを使用してGSMCATUSERのパスワードを指定する必要があります。別の方法として、Global Data Services構成のすべてのデータベースに同じGSMUSERのパスワードが含まれる場合、-dbpwd
オプションを使用してGSMCATUSERのパスワード以外のパスワードを指定できます。
構文とオプション
gdsctl validate catalog
コマンドは、次の構文で使用します。
validate [catalog] [-gsm gsm_name] [ {-config | -database db_name} ] [-catpwd cpwd] [-dbpwd dpwd]
表A-64 gdsctl validate catalogのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catpwd cpwd
|
GDSCATUSERのパスワードを指定します(指定しない場合、デフォルトでローカル・ウォレット・ファイルから読み取られます)。 |
|
検証がGlobal Data Servicesカタログ構成についてのみ行われることを示します。 |
|
クロスチェック検証が行われるデータベースの名前を示します。 |
-dbpwd dpwd
|
プール内に存在するデータベースが1つのみの場合、またはプール内の複数のデータベースで同じパスワードを共有している場合、プール・データベースのパスワードを直接指定します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ名を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名( |
例
カタログを検証します。
GDSCTL> validate
このコマンドの出力結果は、次のようになります。
Validation results: VLD2: Region "regionora" does not have buddy region VLD11: GDS pool "marketing" does not contain any databases VLD12: GDS pool "marketing" does not contain any global services VLD11: GDS pool "sales" does not contain any databases VLD12: GDS pool "sales" does not contain any global services VLD11: GDS pool "mkt" does not contain any databases VLD12: GDS pool "mkt" does not contain any global services