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Oracle® Database Heterogeneous Connectivityユーザーズ・ガイド
12cリリース1 (12.1)
E52376-02
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トランザクション・サービス・ビュー

Oracle以外のシステムが分散トランザクションに関係する場合、分散トランザクションに関与できるかどうかは、そのシステムとエージェントのトランザクション機能により制御されます。トランザクション機能は、HS_CLASS_CAPS表に格納されます。

Oracle以外のシステムとエージェントが2フェーズ・コミット・プロトコルをサポートできるかどうかは、2PCタイプの機能により指定されます。次の表に示すタイプのいずれかを指定できます。


入力 機能

読取り専用(RO)

Oracle以外のシステムに対して実行できるのは、SQLのSELECT文を使用した問合せのみです。プロシージャ・コールはデータを書き込むと想定されるため許可されません。

単一サイト(SS)

Oracle以外のシステムでリモート・トランザクションを処理できますが、分散トランザクションは処理できません。つまり、2フェーズ・コミット・プロトコルには関与できません。

コミット確認(CC)

Oracle以外のシステムが分散トランザクションに関与できます。サーバーの2フェーズ・コミット・プロトコルには、コミット・ポイント・サイトとしてのみ関与できます。つまり、データを準備できませんが、グローバル・コーディネータから要求された場合は、特定のトランザクションの結果を記憶できます。

2フェーズ・コミット(2PC)

Oracle以外のシステムが分散トランザクションに関与できます。サーバーの2フェーズ・コミット・プロトコルには、コミット・ポイント・サイトではなく通常の2フェーズ・コミット・ノードとして関与できます。つまり、データを準備できますが、グローバル・コーディネータから要求されても特定のトランザクションの結果を記憶できません。

2フェーズ・コミット確認(2PCC)

Oracle以外のシステムが分散トランザクションに関与できます。サーバーの2フェーズ・コミット・プロトコルには、通常の2フェーズ・コミット・ノードまたはコミット・ポイント・サイトとして関与できます。つまり、データを準備でき、グローバル・コーディネータから要求された場合は、特定のトランザクションの結果を記憶できます。


異機種間サービスのHS_CLASS_CAPSデータ・ディクショナリ・ビューを使用すると、ドライバとOracle以外のシステムでサポートされているトランザクション・モデルを問い合せることができます。

次に、2PCタイプの機能の1つを示します。


SELECT cap_description, translation
FROM   hs_class_caps
WHERE  cap_description LIKE '2PC%'
AND    fds_class_name LIKE 'SYBASE%';

CAP_DESCRIPTION                          TRANSLATION
---------------------------------------- -----------
2PC type (RO-SS-CC-PREP/2P-2PCC)                  CC

Oracle以外のシステムとエージェントが分散トランザクションをサポートするとき、Oracle以外のシステムは他のOracleサーバーと同様に扱われます。2フェーズ・コミット・プロトコルで障害が発生すると、トランザクションは自動的にリカバリされます。障害が続くとき、場合によってはデータベース管理者が手動でインダウト・トランザクションをオーバーライドする必要があります。