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Oracle® Database Heterogeneous Connectivityユーザーズ・ガイド
12cリリース1 (12.1)
E52376-02
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データ・ディクショナリ変換のビュー

Oracle以外のシステムがOracleデータベース・サーバーと同様にみえるように、異機種間サービス接続により、Oracleデータ・ディクショナリ・ビューの限定セットがOracle以外のシステムのデータ・ディクショナリにマップされます。このマッピングにより、アプリケーションでは、これらのビューがOracleデータ・ディクショナリに属している場合と同様に問合せを発行できます。このアクセスは、データ・ディクショナリ変換により可能になります。これらの変換は、名前に接尾辞_DDを含む各異機種間サービス・ビューに格納されます。

たとえば、次のSELECT文は、Sybaseのデータ・ディクショナリ表からemp表の情報を取得するSybaseの問合せに変換されます。

SELECT * FROM USER_TABLES@remote_db
WHERE UPPER(TABLE_NAME)='EMP';

データ・ディクショナリ表は、変換するかわりに疑似実行できます。必要な情報がOracle以外のデータ・ソースのデータ・ディクショナリにないために、データ・ディクショナリ変換ができない場合、異機種間サービスではデータ・ディクショナリ表が使用可能であるかのように表示されますが、表には情報が含まれていません。

Oracle以外のシステム用に変換または疑似実行されるOracleデータ・ディクショナリ・ビューまたは表の情報を取得するには、ユーザーSYSとして接続し、HS_CLASS_DDビューに対して次の問合せを発行します。


SELECT DD_TABLE_NAME, TRANSLATION_TYPE
FROM   HS_CLASS_DD
WHERE  FDS_CLASS_NAME LIKE 'SYBASE%';

DD_TABLE_NAME                  T
-----------------------------  -
ALL_ARGUMENTS                  M
ALL_CATALOG                    T
ALL_CLUSTERS                   T
ALL_CLUSTER_HASH_EXPRESSIONS   M
ALL_COLL_TYPES                 M
ALL_COL_COMMENTS               T
ALL_COL_PRIVS                  M
ALL_COL_PRIVS_MADE             M
ALL_COL_PRIVS_RECD             M
...

変換タイプTは、変換が存在することを示します。変換タイプがMの場合は、データ・ディクショナリ表が疑似実行されます。