この章では、Oracle Application Expressのインストール要件について説明します。
Oracle Application Expressリリース4.2には、リリース10.2.0.4以上のOracle Database (Enterprise Edition、Standard EditionまたはStandard Edition One)が必要です。Oracle Application Expressリリース4.2は、Oracle Database Express Edition 10gリリース2 (10.2)以上とも使用できます。Oracle HTTP ServerはOracle Database Express Editionでは配布されていません。
注意: Oracle Application Expressリリース4.2をインストールすることで、Oracle Database Express Edition 10gリリース2 (10.2)以上のOracle Application Expressのバージョンをアップグレードできます。詳細は、Oracle Technology Network(OTN)の「Oracle Application Express Learn More」ページを参照してください。 |
注意: ご使用の構成が、データベース初期化パラメータSGA_TARGET (Oracle Database 10gと11g以上)、およびMEMORY_TARGET (Oracle Database 11g以上)に特定のメモリー・ターゲット値を定義している場合は、この要件は無視できます。 |
Oracle Application Expressをインストールするには、ターゲット・データベースのshared_pool_size
が100MB以上である必要があります。
ターゲット・データベースのshared_pool_size
を確認するには、次のステップを実行します。
データベースを起動します。
SQL> STARTUP
必要に応じて次のコマンドを実行し、システムで初期化パラメータ・ファイル(initsid.ora
)が使用されているか、サーバー・パラメータ・ファイル(spfile
dbname
.ora
)が使用されているかを確認します。
SQL> SHOW PARAMETER PFILE;
このコマンドを実行すると、サーバー・パラメータ・ファイルまたは初期化パラメータ・ファイルの名前および場所が表示されます。
shared_pool_size
パラメータの現在の値を表示します。
SQL> SHOW PARAMETER SHARED_POOL_SIZE
システムでサーバー・パラメータ・ファイルが使用されている場合は、SHARED_POOL_SIZE
初期化パラメータを100MB以上に設定します。
SQL> ALTER SYSTEM SET SHARED_POOL_SIZE='100M' SCOPE=spfile;
システムで初期化パラメータ・ファイルが使用されている場合は、初期化パラメータ・ファイル(init
sid
.ora
)のSHARED_POOL_SIZE
パラメータの値を100MB以上に変更します。
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN
データベースを再起動します。
SQL> STARTUP
Oracle Application Expressアプリケーションを実行または開発するには、WebブラウザでJavaScriptが有効になっている必要があります。Oracle Application Expressでアプリケーションを開発するには、次のブラウザが必要です。
Microsoft Internet Explorer 7.0版以上
Mozilla Firefox 14以上
Google Chrome 21以降
Apple Safari 5.0以上
以前のWebブラウザ・リリース(Microsoft Explorer 6.0など)をサポートするOracle Application Expressアプリケーションを開発できます。Application Expressには、以前のブラウザでは正しく機能しない場合もあるピッカーなどの多くの拡張ウィジェットがあります。
Oracle Application Expressを実行するには、次のいずれかに対するアクセス権が必要です。
Oracle REST Data Services
Oracle REST Data ServicesはJavaベースのWebサーバーです。これには、ファイル・システム・キャッシング、改善されたファイル・アップロード機能が含まれており、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Glassfish Serverに対する動作が保証されています。
埋込みPL/SQLゲートウェイ
Oracle XML DBプロトコル・サーバーおよび埋込みPL/SQLゲートウェイは、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)とともにインストールされます。Webサーバーを使用したデータベース、および動的なアプリケーションの作成に必要なインフラストラクチャを利用できます。
Oracle HTTP Serverおよびmod_plsql
Oracle HTTP Serverは、mod_plsql
プラグインを使用してOracle Database内のOracle Application Expressエンジンと通信します。
次の製品には、対応するバージョンのOracle HTTP Serverおよびmod_plsql
が含まれています。
Oracle Database 10gのCompanion CDリリース2
Oracle Database 11gリリース 1 (11.1)とOracle Database 11gリリース1 (11.2)
Oracle Database 12c リリース1(12.1)
Oracle Application Expressのディスク領域の要件は、次のとおりです。
ファイル・システム上のOracle Application Expressソフトウェア・ファイルの空き領域: 278MB(英語版のみのダウンロード(apex_4.2_en.zip
)を使用する場合)および935MB(完全ダウンロード(apex_4.2.zip
)を使用する場合)
Oracle Application Express表領域の空き領域: 275MB
SYSTEM
表領域の空き領域: 100MB
追加インストールした各言語(英語以外)用のOracle Application Express表領域の空き領域: 60MB
使用するOracle Databaseに、Oracle XML DBをインストールしておく必要があります。インストール中またはDatabase Configuration Assistant(DBCA)によって作成された事前構成済のデータベースを使用している場合、Oracle XML DBはインストールおよび構成済です。
参照: 既存のデータベースにOracle XML DBを手動で追加する方法の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |
ヒント: インストーラは、Oracle XML DBに対して前提条件チェックを実行します。Oracle XML DBがインストールされていない場合は終了します。 |
ヒント: Oracle XML DBのインストールでは、ユーザーANONYMOUSが作成されます。ANONYMOUSユーザーをデータベースから削除しなくても、Oracle Application Expressのワークスペースのプロビジョニングは適切に機能します。 |