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Oracle® Database Net Services管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71288-04
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『Oracle Database Net Services管理者ガイド』のこのリリースでの変更点

この章では、Oracle Database 12c リリース1(12.1)の新しいネットワーキング機能について説明し、関連項目も示します。この章は次の各項で構成されています。

Oracle Net Services 12cリリース1 (12.1)での変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の『Oracle Database Net Services管理者ガイド』での変更点は、次のとおりです。

新機能

Oracle Net Servicesの新機能は次のとおりです。

  • セッション・データ・ユニットのサイズの増加

    Oracle Netでは、大きいサイズのセッション・データ・ユニット(SDU)がサポートされ、上限が2MBになりました。アプリケーションの特性に応じて、使用するSDUのサイズを大きくすると、帯域幅遅延積が高く、リソースをホストするネットワークで使用可能なネットワーク帯域幅を効率よく利用できます。

  • 拡張ネットワーク圧縮

    拡張ネットワーク圧縮は、ネットワーク経由で送信されるデータの量を削減するもう1つの新機能です。sqlnet.oraファイルの新しいパラメータにより、圧縮が可能になり、事前定義の圧縮レベルを選択できます。拡張ネットワーク圧縮は、拡張圧縮オプションの一部として使用できます。


    関連項目:

    『Oracle Database Net Servicesリファレンス』のSQLNET.COMPRESSION、SQLNET.COMPRESSION_LEVELSおよびSQLNET.COMPRESSION_THRESHOLDパラメータに関する項

  • 終了済クライアントの検出

    終了済のクライアントの検出が機能強化され、終了済の接続の検出時間が短縮しました。終了済のクライアントを検出するには、sqlnet.oraファイルでSQLNET.EXPIRE_TIMEパラメータを設定する必要があります。システムがTCPキープアライブ・チューニングをサポートしている場合は、Oracle Net Servicesによって、機能強化された検出モデルが自動的に使用され、TCPキープアライブ・パラメータがチューニングされます。

  • インテリジェント・クライアント接続

    この機能では、接続記述子のアドレス文字列内の応答のないノードへの接続試行の優先度を低くします。この機能を使用するために構成を変更する必要はありません。

  • プロセス障害のインシデント生成

    プロセス障害の場合は、次のOracle Net Servicesコンポーネントでインシデントが生成されます。

    • Oracle Net Listener

    • リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

    • Connection Manager管理(CMADMIN)

    • Oracle Connection Manager Gateway (CMGW)

    インシデントには、コール・スタックおよび診断情報が含まれます。インシデント生成は、自動診断リポジトリ(ADR)と連動して、重大なエラーのダンプ情報をインシデントに構成します。ADRが無効な場合は、インシデント生成も無効になります。

  • 登録用の有効なノードの確認

    Oracle Net Listenerでは、データベース・インスタンスからのサービス登録要求をスクリーニングできます。インスタンスが有効なノードで実行されている場合は、データベース・インスタンスでサービスを登録できます。有効なノードおよび除外ノードのリストは、データベース管理者が指定します。有効なノードのリストでは、インスタンスでサービスをリスナーに登録できるホストとサブネットを指定します。除外ノードのリストでは、インスタンスでサービスをリスナーに登録できないホストとサービスを指定します。データベース管理者は、有効なノードの確認を無効にすることもできます。

    デフォルトでは、登録用の有効なノードの確認(VNCR)が有効の場合、ローカル・ホストで実行されているインスタンスから登録が可能です。有効なノードのリストには、サブネットまたはリモート・ホストを構成する必要があります。この構成は、Single Client Access Name (SCAN)リスナーに対して、Oracle Real Application Clustersのインストールの一部として自動的に実行されます。


    関連項目:

    Oracle Database Net ServicesリファレンスのREGISTRATION_INVITED_NODES_listener_name、REGISTRATION_EXCLUDED_NODES_listener_nameおよびVALID_NODE_CHECKING_REGISTRATION_listener_nameパラメータ

非推奨となった機能

Oracle Databaseで非推奨となった機能は、次のとおりです。これはOracle Databaseの構成および使用を簡素化するためのものです。

  • ドメイン認証のためのNT LAN Manager (NTLM)プロトコル

    NTLMドメイン認証は、Oracle Windowsアダプタから非推奨になっています。NTSアダプタでは、Kerberos認証のみが使用されます。

    NTLMは、ローカル・ユーザー認証ではまだ使用され、データベース・サービスがローカル・ユーザーとして実行される場合に使用されます。

次のパラメータは非推奨となりました。

  • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION


    関連項目:

    • SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENTおよびSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

    • 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』


サポート対象外機能

以前このマニュアルで説明した機能の中には、Oracle Database 12c リリース1(12.1)ではサポート対象外となったものがあります。サポート対象外の機能の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • Oracle Netの接続プーリング


    関連項目:

    • My Oracle Supportノート1469466.1

    • 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』


  • Oracle Names


    関連項目:


  • Oracle Net Listenerのパスワード


    関連項目:

    • 『Oracle Database Net Servicesリファレンス』のOracle Net Listenerのセキュリティに関する項を参照してください。

    • 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』


  • サポートされないパラメータ

    次のパラメータはサポートされなくなりました。

    • SQLNET.KERBEROS5_CONF_MIT