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Oracle® Database Net Servicesリファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71289-04
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『Oracle Database Net Servicesリファレンス』のこのリリースでの変更点

この章では、Oracle Database 12cの新しいネットワーキング機能について説明し、関連項目も示します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Net Services 12cリリース1(12.1)での変更点

Oracle Database 12cリリース1(12.1)の『Oracle Database Net Servicesリファレンス』での変更点は、次のとおりです。

新機能

Oracle Net Servicesでの新機能は、次のとおりです。

  • セッション・データ・ユニット・サイズの拡張

    Oracle Netでは、大きなセッション・データ・ユニット(SDU)サイズがサポートされ、新しい上限は2MBです。アプリケーションの特性に応じて、使用するSDUのサイズを大きくすると、帯域幅遅延積が高く、リソースをホストするネットワークで使用可能なネットワーク帯域幅を効率よく利用できます。


    関連項目:

    SDUの構成の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

  • 拡張ネットワーク圧縮

    拡張ネットワーク圧縮は、ネットワーク経由で送信されるデータの量を削減するもう1つの新機能です。sqlnet.oraファイルの新しいパラメータにより、圧縮および優先圧縮レベルの選択が可能になります。拡張ネットワーク圧縮は、拡張圧縮オプションの一部として使用できます。

  • 終了クライアントの検出

    終了クライアントの検出が強化され、終了した接続の検出にかかる時間が短縮されました。終了クライアントを検出するには、sqlnet.oraファイルでSQLNET.EXPIRE_TIMEパラメータを設定する必要があります。システムでTCPのキープアライブ設定のチューニングがサポートされている場合、Oracle Net Servicesでは自動的に強化された検出モデルを使用して、TCPのキープアライブ設定のパラメータをチューニングします。

  • インテリジェント・クライアント接続

    この機能では、接続記述子のアドレス文字列内の応答のないノードへの接続試行の優先度を低くします。この機能を使用するために構成を変更する必要はありません。

  • プロセス障害用インシデントの生成

    プロセス障害の場合、次のOracle Net Servicesコンポーネント用にインシデントが生成されます。

    • Oracle Net Listener

    • リスナー制御ユーティリティ(LSNRCTL)

    • Connection Manager Administration (CMADMIN)

    • Oracle Connection Managerゲートウェイ(CMGW)

    インシデントには、コール・スタックの他に診断情報も含まれています。インシデントの生成と自動診断リポジトリ(ADR)により、クリティカル・エラーのダンプ情報がインシデントに構成されます。ADRが無効の場合、インシデントの生成も無効になります。

  • 登録のための有効ノードのチェック

    Oracle Net Listenerにより、データベース・インスタンスからのサービス登録リクエストをスクリーニングできます。データベース・インスタンスが有効ノードで実行されている場合、そのインスタンスはサービスを登録できます。データベース管理者は、有効ノードと除外ノードのリストを指定します。有効ノードのリストでは、インスタンスがそこからサービスをリスナーに登録できるホストおよびサブネットを指定します。除外ノードのリストでは、インスタンスがそこからサービスをリスナーに登録できないホストおよびサブネットを指定します。データベース管理者は、有効ノードのチェックを無効にすることもできます。

    デフォルトでは、登録のための有効ノードのチェック(VNCR)は有効で、ローカル・ホストで実行されているインスタンスから登録ができます。サブネットまたはリモート・ホストは、有効ノードのリストで構成する必要があります。この構成は、Oracle Real Application Clustersインストールの一部として、Single Client Access Name (SCAN)リスナーに対して自動的に実行されます。

非推奨機能

Oracle Databaseの非推奨機能は次のとおりです。これはOracle Databaseの構成および使用を簡素化するためのものです。

  • ドメイン認証用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコル

    NTLMドメイン認証は、Oracle Windowsアダプタから非推奨とされています。NTSアダプタには、Kerberos認証のみが使用されます。

    NTLMは、ローカル・ユーザー認証の他、データベース・サービスがローカル・ユーザーとして実行されている場合にも、まだ使用されています。

  • Oracle Restart

    Oracle Restartは、Oracle Grid Infrastructureの一部として提供されます。Oracle RestartはOracle Databaseインスタンス、Oracle NetリスナーおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)インスタンスを監視して、再起動できます。Oracle Restartはシングル・インスタンスのOracle DatabaseおよびOracle ASMインスタンスの管理だけに制限されており、将来のリリースではサポートされなくなります。Oracle ASMは引き続き、スタンドアロンおよびクラスタ・デプロイメント用のOracle Grid Infrastructureインストールの一部として提供されます。Oracle Restartの非推奨に関する発表とその代替製品の追加情報については、My Oracle Supportノート1584742.1を参照してください。

次のパラメータは非推奨となりました。

サポート対象外機能

本書に以前まで記載されていた一部の機能は、Oracle Database 12cリリース1(12.1)ではサポート対象外になっています。サポート対象外の機能の完全なリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。

  • Oracle Net接続プーリング


    関連項目:

    • My Oracle Supportノート1469466.1

    • 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』


  • Oracle Names


    関連項目:

    • ディレクトリ・ネーミングへの移行方法の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

    • 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』


  • Oracle Net Listenerパスワード


    関連項目:


  • サポートされないパラメータ

    次のパラメータは、サポートされなくなりました。

    • SQLNET.KERBEROS5_CONF_MIT