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Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72973-09
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F Oracle Databaseポート番号の管理

この付録では、デフォルトのポート番号を示し、割り当てられたポートをインストール終了後に変更する方法について説明します。

F.1 ポートの管理

インストールの実行中Oracle Universal Installerでは、各コンポーネントに対して、一連のデフォルト・ポート番号の中からいずれかのポート番号が割り当てられます。多数のOracle Databaseコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。管理者は、これらのサービスで使用されるポート番号を把握し、同じポート番号がホスト上の2つのサービスに使用されないことを確認する必要があります。

ほとんどのポート番号はインストール中に割り当てられます。各コンポーネントおよびサービスには、ポート範囲が割り当てられています。これは、Oracle Databaseでポートの割当て時に使用される一連のポート番号です。Oracle Databaseでは、範囲の最小番号から順番に次のチェックが実行されます。

  • ホスト上の他のOracle Databaseインストールで使用されているポートかどうか。

    インストールがその時点で稼働中または停止されている場合も、Oracle Databaseではポートが使用されているかどうかを検出できます。

  • 現在実行中のプロセスで使用されているポートかどうか。

    これは、ホスト上のプロセスであればOracle Database以外のプロセスであってもかまいません。

前述の設問に1つでも該当する場合、Oracle Databaseは割当済ポート範囲内で次に上位のポートに移動して、空きポートが見つかるまでチェックを続行します。

F.2 ポート番号とアクセスURLの表示

ほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポート構成に使用するツールに表示されます。また、一部のOracle Databaseアプリケーションのポートは、portlist.iniファイルに示されます。このファイルは、ORACLE_HOME\installディレクトリにあります。

ポート番号を変更してもportlist.iniファイル内では更新されないため、このファイルに依存できるのはインストール直後のみです。ポート番号を検索または変更するには、この付録で説明する方法を使用します。

F.3 Oracleコンポーネントのポート番号およびプロトコル

表F-1に、インストール中に構成されるコンポーネントが使用するポート番号およびプロトコルを示します。デフォルトでは、範囲内で使用可能な先頭のポートがコンポーネントに割り当てられます。

表F-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート

コンポーネントと説明 デフォルトのポート番号 ポート範囲 プロトコル

Oracle Netリスナー

Oracleクライアントは、Oracle Net Servicesを使用してデータベースに接続できます。このポートの番号はインストール時に構成できます。このポートを再構成するには、Net Configuration Assistantを使用します。

1521

ポート番号は、次の使用可能なポートに変更されます。

使用可能な任意のポートに手動で変更可能です。

TCP

Connection Manager

Oracle Client接続用のリスニング・ポート。インストール中に構成されませんが、Net Configuration Assistantを使用すると構成できます。

1630

1630

TCP

Oracle XML DB

WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB HTTPポートが使用されます。このポートはインストール時に構成されますが、その後は参照できません。

関連項目: 『Oracle XML DB開発者ガイド』のOracle XML DBデフォルト・ポートのかわりに標準ポートでHTTP(S)を使用する方法に関する項

0

手動で構成

HTTP

Oracle XML DB

アプリケーションがFTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB FTPが使用されます。このポートはインストール時に構成されますが、その後は参照できません。

関連項目: 『Oracle XML DB開発者ガイド』のOracle XML DBデフォルト・ポートのかわりに標準ポートでFTPを使用する方法に関する項

0

手動で構成

FTP

Cluster Synchronization Service(CSS)

Group Manager用のCSSサービスのノード間接続。ポート番号は自動的に割り当てられます。その後は、参照も変更もできません。

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動的

TCP

Oracle Cluster Registry

ポート番号はインストール時に自動的に割り当てられます。その後は、参照も変更もできません。

動的

動的

TCP

Microsoftトランザクション・サーバー用のOracleサービス

Microsoft Transaction Server用のポート番号は、特定のサーバーにMicrosoft Transaction Serverを初めてインストールする際に、Oracle Universal Installerでポート番号の値を入力するときに構成されます。Microsoft Transaction Serverを同じサーバーの複数のOracleホームにインストールする場合、Oracle Universal Installerは初回のインストールで指定したものと同じポート番号を使用します。

ほとんどの場合、ポート番号を再構成する必要はありません。ポート番号の変更方法は、「Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更」を参照してください。

動的

49152-65535

TCP



関連項目:

  • Oracle Management Agentポートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  • Oracleコンポーネントで使用されるクラスタウェア・ポートの一覧については、『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows x64 (64-Bit)』を参照してください。


F.4 Oracle Services for Microsoft Transaction Serverポートの変更

ほとんどの場合、ポート番号を再構成する必要はありません。必要な場合は、レジストリ・エディタを使用して、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0レジストリ・エディタ・キーの値を1024から65535の範囲の使用可能なポートに編集します。

このキーのポート値が設定されていれば、インストール中、Oracle Universal Installerではこの値が使用されます。設定されていない場合、49152から65535の範囲の空いているポートが選択されます。