OLAP_API_SESSION_INIT PL/SQLパッケージには、OLAP APIの初期化パラメータの表をメンテナンスするためのプロシージャが含まれています。
この章では、次の項目について説明します。
OLAP_API_SESSION_INITパッケージには、初期化パラメータの構成表をメンテナンスするためのプロシージャが含まれています。OLAP APIでセッションを開くと、指定したロールを持つユーザーに対して表にリストされているALTER SESSIONコマンドが実行されます。この表を使用するのはOLAP APIのみであり、他のアプリケーションではこの表に格納されたコマンドは実行されません。
この機能は、すべてのユーザーの環境を変更できるデータベース初期化ファイルやinit.oraファイルでこれらのパラメータを設定するかわりに使用できます。
構成表には、OLAP APIのパフォーマンスを向上できるALTER SESSIONコマンドがインストール時に移入されます。この構成表は、より有効な設定が新たに見つからないかぎり変更する必要はありません。
構成表内の情報は、この章で後述するALL_OLAP_ALTER_SESSIONビューの別名から問い合せることができます。
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注意: このパッケージの所有者は、SYSユーザーです。このパッケージを使用するには、実行権限が明示的に付与されている必要があります。 |
ALL_OLAP_ALTER_SESSIONは、OLAP$ALTER_SESSION表のビューであるV$OLAP_ALTER_SESSIONのパブリック・シノニムです。ビューおよび表の所有者は、SYSユーザーです。
次の表で、OLAP_API_SESSION_INITに含まれるサブプログラムを説明します。
表C-2 OLAP_API_SESSION_INITサブプログラム
| サブプログラム | 説明 |
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特定のデータベース・ロールを持つOLAP APIユーザーに対し、 |
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孤立データ(データベースに定義されていないロールに対する |
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特定のデータベース・ロールを持つOLAP APIユーザーに対して事前に定義された |
このプロシージャは、特定のデータベース・ロールを持つOLAP APIユーザーに対し、ALTER SESSIONパラメータを指定します。OLAP$ALTER_SESSION表に行を追加します。
例
次の例では、OLAP_DBAロールを持つユーザーに対するクエリー・リライトを有効にするOLAP$ALTER_SESSIONに行を挿入します。
EXECUTE olap_api_session_init.add_alter_session('OLAP_DBA', 'SET QUERY_REWRITE_ENABLED=TRUE'); Row inserted SELECT * FROM all_olap_alter_session WHERE role='OLAP_DBA'; ROLE CLAUSE_TEXT ------------ ------------------------------------------------------------ OLAP_DBA ALTER SESSION SET QUERY_REWRITE_ENABLED=TRUE
このプロシージャは、現在データベースに定義されていない任意のロールに対するALTER SESSIONパラメータをすべて削除します。それらのロールに対するOLAP$ALTER_SESSION表の孤立行をすべて削除します。