Oracle Databaseでは、Oracleホーム・ユーザーの使用がサポートされ、これはインストール時に指定できます。Oracleホーム・ユーザーは、Oracleホームに関連付けられ、インストール後には変更できません。システム上の異なるOracleホームは、同じOracleホーム・ユーザーの共有や、異なるOracleホーム・ユーザー名の使用が可能です。
Windowsオペレーティング・システム用の以前のリリースでは、Oracleサービスは、完全な権限を保有するLocal
System
権限として実行する必要がありました。この機能によって、データベース、リスナーおよびジョブ・スケジューラのサービスを、低く非管理のユーザー権限で実行できるようにして、セキュリティの制御を厳密にすることを許可します。Oracleホーム・ユーザーには、組込みアカウントまたはWindowsユーザー・アカウントを指定できます。Oracle DatabaseサービスにOracle製品の実行に必要な権限のみが付与されていることを確認し、制限された権限のセットがOracleホーム・ユーザーに付与されるように、Windowsユーザー・アカウントは、権限の低い(非管理)アカウントにする必要があります。通常、Windowsユーザー・アカウントは、ローカル・ユーザー、ドメイン・ユーザーまたは管理対象サービス・アカウントになります。ただし、クラスタ全体のアイデンティティが必要なため、Oracle RAC、Oracle RestartおよびOracle Grid Infrastructureのインストールには、Oracleホーム・ユーザーとしてドメイン・ユーザーを使用する必要があります。
関連項目:
WindowsプラットフォームでのOracleサービスの実行およびWindowsユーザー・アカウントの様々なタイプの詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。