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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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Oracle ACFSについて

Oracle ACFSは、すべてのカスタマ・ファイルをサポートする、スタンドアロン・サーバーおよびクラスタ全体の汎用ファイルシステムとして設計されています。ユーザーとアプリケーションは、ネイティブ・オペレーティング・システムのファイルシステム・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)とコマンドライン・インタフェース(CLI)ツールを使用して、Oracle ACFSにアクセスし、管理できます。ユーザーは、Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント(ASMCA)を使用して、Oracle ACFSを管理することもできます。

Oracle ACFSは、64ビットのファイルおよびファイルシステムのデータ構造サイズで大型ファイルをサポートしているため、64ビット・プラットフォームではファイルおよびファイルシステム容量がエクサバイト対応になります。可変エクステントに基づく記憶域の割当ておよび高パフォーマンス・ディレクトリにより、高速パフォーマンスと、各クラスタ・メンバーからOracle ACFSファイル・データへのダイレクト・ストレージ・パスを提供する共有ディスク構成が実現します。ファイルシステムの整合性と高速リカバリは、Oracle ACFSメタデータ・チェックサムとジャーナルの使用により実現します。Oracle ACFSは、マルチノード共有ファイルシステム・モデルとして設計され、各クラスタ・メンバーからOracle ACFSファイル・データへの一貫性がありキャッシュに格納されるダイレクト・ストレージ・パスを提供します。

Oracle ACFSファイルシステムは通常、クラスタ全体のアクセス用に構成されます。ファイルシステム、ファイルおよびディレクトリは、すべてのクラスタ・メンバーから見えてアクセス可能であり、どのクラスタ・メンバーからも同じパス名を使用して、ユーザーやアプリケーションが参照できます。この設計により、クラスタ・メンバー全体にわたってアプリケーション・デプロイを簡略化でき、複数インスタンス・クラスタ・アプリケーションと、変更されていないスタンドアロン・サーバー・アプリケーションの高可用性(HA)フェイルオーバーの両方が容易になります。

Oracle ACFSでは、クラスタ構成全体に対して単一のシステム・ファイル・アクセス・セマンティクを提供します。すべてのクラスタ・メンバー上のアプリケーションとユーザーには、Oracle ACFSのクラスタ全体のユーザーおよびメタデータ・キャッシュの一貫性メカニズムによってサポートされる、Oracle ACFSの共有ファイル・データの同じビューが常に提供されます。